ナガノアニエラフェスタ20~22 感想【コロナ禍のフェスの100点を見た】

2024年5月28日

あれからもう2日経ったことに驚きであると同時に、まさか書き上げるまでにこんなに時間を要するとは思わなかった。

いや、はよ書けボケ!って話なのはわかってます。

 

というわけで先日、3年ぶりのアニエラフェスタが終わりました。

改めてこの場で、開催してくださったアニエラ運営の方々や規制や誘導をしてくださったスタッフやボランティアさん、無料でじゃんじゃん配布してくれたライフガードさん、出演してくださったアーティストの方々全てに一ファンとして心から感謝を言わせてください。

開催してくださってくれてありがとうございました。

 

正直言うと、レポートは書こうと思っていましたが、今年は感想いらんかなと、当日まで思っていました。

自分の感想は自分のものですし、言ったところでそれはただのエゴであり、いや私はそうじゃないとなったらそこまでだと思っています。

事実、3年前そうして書いた結果、分断を生むようなコメントを言われたこともあり、分断生むくらいなら自分の感想なんていいか。と、参加するまでは思っていました。

 

じゃあなんてこうして書いているかというと、もう理由は一つだけです。

 

 

このフェスがすごく、すごくよかったからです

 

どうしてそう思ったのか、こうして別の記事として書かせていただきます。

 

また、本編に入る前に書いておきたいのですが、現在アニエラ公式が、来場者向けアンケートを実施中です。

今年のフェスの感想を書けるだけでなく、今後アニエラフェスタに出演してほしいアーティストを書き込める欄もありますので、来場された方はぜひ書きましょう!
僕は〇NE 〇K R〇CKって書いたよ!(アーティストへの配慮のため、名前を隠しております)

今年のアニエラフェスタはどうだったか?

まず、結論から言いましょう。
(ぶっちゃけすでにタイトルで言ってますが)

 

今回のアニエラフェスタですが、もう100点満点で良かったです。

 

このコロナ禍になってからフェスも1度しか参加しておらず、正直、ライブというものだけで言えば、3回目の参加でした。

フジロックやサマーソニックなど、配信があったフェスや配信ライブなども何個か見ていましたが、他のフェスがどうかというのは経験上偉そうに言えないのはわかっています。

その上でもあえて言わせていただくと、このコロナ禍のフェスでもっともいいフェスだったと、声を大にして言いたいです。

 

ではなぜそう思ったのか、次から感じたことを書いていきます。

なぜ良かったのか

お客さんがみんなルールを守っていた

まず、単純ながらここに付きます。

 

昨今フェスでも会場によっては喋らなければマスクを見る時以外なら外してもいい・1曲だけなら声出してもOKなど、少しずつルールは変わってきました。

 

ただ、アニエラフェスタではオールスタンディングのみはそのままで、後はライブ中のマスク着用を義務付け、歓声は一切禁止という、コロナ禍のフェスでは当たり前となったルールを敷いておりました。

個人的に、そこについて別にとやかく言おうなどとは微塵も思っておりません。

 

そもそも、今の日本の野外フェスといえば、たいていがロックフェスやクラブのフェスがまぁ8割9割占めています。

これは自身が知らないだけなら申し訳ありませんし、ご教授してもらえればと思うのですが、野外アニソンフェスがコロナ禍になってから開催されたのは、正直これが初めてだと記憶しています。

 

そんな中でルールを敷くのは当たり前であり、前例がないということはつまり、このフェスが、野外アニソンフェス・イベントの基準になる、ということでもあります。

 

そんな中でどうだったか、と言うと、2日間見ていましたが言います。歓声は0でした。

 

喋っている時も皆さんマスクを着用し喋っており、ライブが始まったら皆さん驚く時や笑ってしまう時は思わず口から言葉はこぼれておりましたが、それでも全然大声ではない音量であり、歓声という歓声は正直、0でした。

これは、テンペストステージだけでなく、サブステージのファントムステージでもそうでした。

 

また、飲食も所定のエリアと決まっている中でそこに対してもちゃんとルールを守っておりました。

もっと言うと、アルコールも提供されていた中で、酒を飲みすぎて酔っ払った人が叫ぶということも想定していたのですが、そういう人も自分が目にした範囲では、一切見受けられませんでした。

 

正直、ここまで皆さんしっかりルールを守るということに驚いております。

何を偉そうにと思いますが、だいぶ世の中的にライブに対する風当たりが少し弱くなっている中で、いわゆるFooo!など歓声は誰かしら言うかと思ってました。

というか、某フェスに参加した時、普通にバンバンマスク越しとはいえ、歓声をしてる人が多かったですし、人によっては、普通にマスクを外しておりました。
(こう書くと自分がマスク警察になったみたいで正直あまり言いたくないのですが…)

 

ですが2日間、誰しも決められたガイドラインを守り、一切歓声をせずライブを楽しんでおり、本当に人としてちゃんと決められたことを守ろうとしている人が多いことにとても感動してしまった自分がいたのです。

そんなの当たり前でしょ?と思うかもしれませんが、意外とこれが出来ていない人、結構多いので、参加した皆さんは、自分で自分のことを褒めてあげてください。

ゴミが全然落ちていなかった

ここも偉いなと思ったのですが、テンペストステージにもファントムステージにも、ビックリするほどゴミが落ちてなかったのです。

もっと言うと、その動線のようなところ・喫煙所など、目に見える範囲だけで言えば、どこにも落ちていなかったです。

もちろん、その裏でスタッフの方やボランティアスタッフの方々が見つけたゴミがあれば拾っていたり、あるいはお客さんが拾っていたかもしれませんので、一概には言えないのですが、とりあえず、僕が見た範囲では全然ゴミは落ちていませんでした。

 

ずっと言ってきましたが、今回のアニエラフェスタはアルコール・ノンアルコールドリンクの販売だけでなく、ライフガードも無料で配布されていました。

そうなると、当然ですがペットボトルや空き缶、プラカップなどの空き容器が落ちているというのが、自分がこれまで経験してきたフェスの当たり前でした。

 

しかし、朝から晩までゴミが全然と言っていいほど落ちておりませんでした。

これも当たり前のことですが、音楽フェスでこの光景が出来るというのは、そうそう出来ないことです。

 

しかも、何が凄いと言うと、誰もそんなことを言わなかったのに出来ていたのです。

ゴミは所定の位置へ捨ててください、なんてぶっちゃけナメてんの?というアナウンスかもしれませんが、会場内ではアーティストも、スタッフも誰も言いませんでしたが、それを当たり前に言わずともできる。自分のゴミはゴミ箱へ。ということを当たり前に出来る、いい大人の見本ばかりだと思い、フェス参加者みんなアニエラフェスタに来る人みたいになればいいのにと、心の底から思いました。

音楽リテラシーの高いお客さんが多かった

正直、アニソンフェスでアニソンじゃない、いわゆるノンタイアップの曲をアニソンフェスでやるのは、アニソンフェスでは中々挑戦というか、ぶっちゃけて言えば、盛り上がらない可能性の方が大きく、アーティスト側からすれば半ば賭けかもしれません。

 

しかし、このフェスはアニソンだろうがそうでなかろうが全ての曲で同様に盛り上がっており、あのアニソン歌ってくれるかなという楽しみ方はもちろんですが、単純に1アーティストとしてアーティストを見て、楽しんでいるというのは、本当に素晴らしいと思います。

 

さらに今年、顕著に感じたこととして、男性のアーティストであっても男性が多く、女性のアーティストであっても女性の方も多いと感じました。

 

3年前の時は書いたのですが、正直女性アーティストの時は女性の方は少なく、仕方ないことなのかもしれませんが、ただ、今年は女性のアーティストであっても前の方で見ている女性の方が凄く多くなっている印象を受けました。

これは本当に素晴らしいことであり、性別関係なく、いい音楽だから見る・音楽を楽しむという、本当に音楽が好きなミュージックラバーばかりがここに集まっているのは、すごく素敵なことだと思っております。

 

アニソンフェスでありながらも、アニメソングを抜きにしても楽しく、それでいてフェスとして成り立っている。
さらに言えば、そうさせようという目標や指針を誰一人そんなことを言わない中で自然と成り立ったというのは、本当にフェスと観客が作り上げたカルチャーであり、アニエラならではの空気だと思いますし、本当に誇れる最高のポイントだと、1音楽好きとして感じております。

以上が、僕が今年アニエラに参加し、ここ素晴らしいな!と思った点です。

おわりに

というわけで、ここまで今年のアニエラフェスタの感想を綴ってまいりました。

 

この3年間開催出来ず、辛い想いや悔しい想いを運営の方々はもちろん、多くの方が同じような気持ちをこの3年間味わってきたと思います。

かくいう僕自身、去年、アニエラフェスタが中止となり、さらに同時期、別のとあるライブに行く予定だったのですが、出演予定だったアーティストいずれもコロナになりライブ自体が延期。加えて、その別のライブというのが、長野ジャンクボックスという長野を代表するライブハウスが移転するということで現店舗でライブを見れる最後の機会が潰され、その発表があった数週間後にアニエラまで中止になり、一時期本当に心が折れていました。

その時の気持ちを、以前別の記事で書いたが、改めてここに書きます。

そして、これはもう誰が悪いというわけでもないのだが、これは嫌われても仕方ないが、正直にライブ中止・延期というのが発表された当時の気持ちを話す。
SNS上で関東などに住んでいる方がライブやイベントに参加しているのを嬉しそうに投稿しているのを見て、なんで新規感染者がバンバン出てる東京がライブ見れてそれよりも少ない田舎のライブが中止されなきゃなんないんだよ。と、一人不貞腐れ、凹み、一時期冗談抜きでライブに行っている知り合いだろうがそうでない人だろうが誰も彼もをを恨んでいたこともあった。

 

正直、誰も恨む必要なんてないですし、恨んだところで仕方ないのも重々承知しています。そんなこと百も承知です。

ただ、あの当時想っていたこともまた、事実であり、あの当時は本当に精神的に最もライブに飢えており、同時にライブに傷ついていました。

 

そんな今年ついに開催され、いざ行ってみたら天気も良く、2日目は雨予報を吹き飛ばし晴れになり、アーティストも1人もキャンセルがなくフルラインナップでライブが出来、そしてお客さんのマナーが最高と、ぐぅの音も出ないほど、全てが完璧でした。

2年間開催出来なかったのに、むしろ最後に開催した2019年よりも個人的に良くなっている印象があり、はっきり言って、開催出来なかった期間の方が長いのに、このフェスそのものが成熟している!と何度も何度も思いました。

 

2019年の時にも言いましたが、やはり改めて確信したので言います。というか、胸を張って声を大にして言います。

 

アニエラフェスタ、本当の本当に日本一のアニソンフェス。異論は一切認めない。

 

この言葉で同じ気持ちになってくれる人が多いことを願うばかりですが、ただ、参加した人ならわかるでしょう。

あのフェス、本当に良かったですよね?

 

ただ、一点、ちょっと懸念していることがあります。

今年こんなに楽しかったのですが、それでも観客はマスクの着用・歓声の禁止など、まだまだかなり我慢をしなければならないことが多いです。

それでもこんなに楽しかったのです。

もう言わずともがな、わかりますよね?

 

こうしたルールがなくなり、いわゆる2019年の時のような雰囲気に戻ったら、どれだけ楽しいの?っていうことです。
うん、言い方がウザかったですね。すみません。

 

ただ、割と冗談抜きで、来年開催するとしたら、今年のこの面白さ越えなくちゃならないアニエラ運営さん側は、さぞ大変だろうなぁ・・・といらぬ心配をしております(笑)

 

正直この記事に関しては別に読んでも読まなくても構わないのですが、ただ、この記事や今年のレポートを読んで、少しでもアニエラに行きたいと思ってくれたら幸いです。

 

そして、これは大事な事なので何度だって言います。

フェスを作るのは、運営側でもアーティスト側でもなく、見ている側です。

 

見ている側が問題を起こせば、その結果フェスはルールが増える。そうしたら、去年まで出来ていたことが出来なくなります。

そしたら、あぁつまんなくなったなと思って来年から行くのやめようとなったら、それこそ最悪です。

 

だからこそ、守るところは守り、このフェスがこの空気感のままずっと続いていくことを心から願っていますが、今年のこの様子を見たら、もうそんなの杞憂じゃないかな?とも思っています。

だってルールの中で100%のパワーで楽しむ素敵ないい人しかいなかったので、来年からはもうこれに関しては言わなくてもいいかな?と期待しております。

 

もし、今年参加して来年も来よう!となったらそれはとても良いことですし、今年初めて参加したけど凄い良かった!ってなったなら、色々な人に伝えていってください。

連鎖反応でどんどん広がっていって、いつか長野県?あぁアニエラのあるところ!ってなる未来が来ることを願っております。

それでは。