水曜どうでしょう2023年最新作感想 【新作というより、プチ新作として見るべし】
※本記事は、先日まで放送されていた水曜どうでしょう最新作のネタバレしかありません。
※ウチの地域で放送されるまで我慢してるんだ!という方は、今すぐこのページを閉じていただき、全て見終わった後にまたこの記事を読んでいただけますと幸いです。
※これらを全て踏まえた上で読むという方は、スクロールしてお読みください。
先日、21年目のヨーロッパ21ヵ国完全制覇依頼、3年振りとなる、水曜どうでしょう2023年の最新作の放送が、北海道で終了しました。
昨年、緊急的に行われたどうでしょう班4人でのオンラインチャットツールであるZoomを使用した、【涙のラストランから20年…どうでしょう軍団緊急集結!】内にて、ミスターこと、鈴井貴之さんの口から、実はつい先日まで集まっていたと、旅の匂わせから、大泉さんがポロっと出した、ロビンソン、という単語で、見ていたどうでしょう藩士全員、そこに行ってたのか!と放送開始前からネタバレを喰らい、かつ、ロビンソンというワードが、当時旧Twitterの世界トレンド一位になるなどした配信から約1年後、ついに待望となる新作【懐かしの西表島】が、全6夜をかけて放送されました。
ちなみに、まだ当時の配信は残っておりますので、見たことがない人はこれを先に見ることをオススメいたします。
前置きが長くなりましたが、それではいよいよ、今回の新作【懐かしの西表島】の感想に移りたいと思います。
水曜どうでしょう2023新作の感想
まず、今回の新作の感想、というより、面白いか面白くなかったかで言わせていただきます。
結論から申し上げると、一藩士(どうでしょうファンの総称)からすると、面白かったは、面白かったです。それは間違いなく言えます。
ただ、新作なのかと言われると・・・うーむ・・・?と、首を捻らざるを得ない、というのが、正直なところです。
とはいえ、面白かったのは間違いないです。が、新作、と呼ぶには、少し難しいかなぁ・・・?という印象です。
では何故、一藩士としてそう感じているのか、その理由を説明していきます。
何故今作を新作と呼びにくいか
ロケ日が半日しかなかった
今回の水曜どうでしょうの新作は、既に何度も言っているように、懐かしの西表島なので、沖縄県の西表島にてロケが行われました。
が、ちょうどこのロケのタイミングで、不幸なことに、台風が沖縄地方を直撃しており、ロケ日を4日設けたにも関わらず、2日目まで西表島どころか、飛行機が飛ばないからどこにも行けないという、長いどうでしょうの歴史で初となる、そもそもロケに行けないという、とんでもないトラブルが発生していたのです。
結果、沖縄までの飛行機が飛んだのは、ロケがスタートしてから3日目。そして、西表島に到着したのは、ロケ最終日のお昼頃という、あまりにも短すぎる滞在時間となったのです。
そうなると、その短時間で6週分?と思われたかもしれませんが3週目の序盤までは、ほぼほぼ、滞在している羽田エクセルホテル東急(ツインルームの4人使用でお馴染みのあのホテルです)で、一切画角が変わらないトークを流し続け、結果、西表島に到着し、目的であった、17年前に西表島を案内してくれた、ガイドのロビンソンに会えたのは、5週目になってから。
つまり、放送で言うと、たったの2夜分しか、我々視聴者は西表島の風景は見れなかったという、前代未聞の企画となりました。
なので、これを新作と呼びにくいというのは、そういう背景があるからなのです。
本企画に似ている企画
と、こんな前代未聞の新作なのですが、見ながら、これが今回似ていると思った雰囲気の企画がありました。
それは、姫だるまをもらいに行った、【プチ復活!思い出のロケ地を訪ねる小さな旅】です。
あの企画も、単発ではありましたが、当時からすると新作ではありますが、とはいえ、プチ、とついているように、新作ではあるが、やや小規模。それと同様な雰囲気を、本作からも感じたのです。
なので、今回の記事のタイトルにもつけているように、新作、ではなく、プチ新作。と呼ぶのには、こういった理由があるからです。
ですが、面白かったポイントも沢山あるのもまた、事実です。
なので次からは、本作の見どころのようなポイントを紹介していきます。
本作の面白いポイント
本当に行けるのかわからないハラハラと反比例するように、暇を持て余すどうでしょう軍団
先にも話した通り、今回はロケ日に台風が沖縄地方を直撃したため、用意していたうちの2日は、台風でそもそも沖縄行きの飛行機が飛ばないため、ホテル籠城ということになりました。
そのため、見ているこちらは西表島に行けるのか?ロビンソンに会えるのか?とハラハラしているのですが、画角は一切変わらないため、何も出来ないからひたすらダラダラとした時間を過ごすどうでしょう軍団の、この体たらく!と言わんばかりの、ダラダラ具合を見れます。
しかし、人によっては、よくこんなの流せんな!?と思ってもおかしくはない映像で、これを放送しようと決めた藤村ディレクターの英断たるや。
ある意味、この2夜分で、面白いと思えるかどうかで、視聴者が水曜どうでしょうがどれくらい好きかが試されるかもしれません。
オリジナルアロハシャツ作成
今回、この懐かしの西表島の企画にあたって、オリジナルのアロハシャツを作成しているのですが、いわゆる一般的なアロハシャツというと、カラフルなものを想像するかと思います。
ただ、このアロハシャツですが、ベースは白・絵の部分は紺色で描かれているという、シンプルなアロハシャツで、一見すると、浴衣のような見た目をしています。
ただ、実はこのアロハシャツは、自分で色を塗れるという仕様となっており、出演陣である大泉さんと鈴井さんだけでなく、ディレクターの藤村さんと嬉野さん。果ては、それ以外のスタッフだけでなく、ひいては大泉さんのマネージャーまでが塗り始めるという、異様な光景が繰り広げられます。
個人的には、ここから水曜どうでしょうのエンジンがかかってきた、と思ってきたため、ここは個人的一推しポイントです!
また、まだLOPPIにて、今回のアロハシャツが購入出来ますので、気になった方は以下のリンクよりご覧になってみてください。
ただし、来週の16日までしか販売がされていないため、買いたいと思っている方は急いで購入されることをオススメします!
こちらは既に販売終了しました。
すべり台
先程紹介した、昨年のどうでしょう軍団集合のYouTube特番にて、大泉さんが言ったワード、【すべり台】。
なんのこっちゃ?と思われた方も多いと思いますし、この見出しも、何のこっちゃ?と思われるかもしれません(笑)
ただ、藤村さんも言っていたように、ここは、最大の見どころです。
西表島に着いてから、あるすべり台が出てきます。
そこに、大泉さんや鈴井さん、そして、ロビンソンまでそのすべり台で滑るのですが・・・ここについては、あまり深くは言いませんので、ぜひともその目で、今回の企画の最大の見どころをご覧になってみてください。
史上最大の予算を掛けた、最も豪華なエンディング
このロケが収録された当時、ちょうどまさに世間は、大河ドラマ【鎌倉殿の13人】で大盛り上がりでした。
そして、大泉さんも源頼朝役で出演をしていたのは、記憶に新しいでしょう。
そんな話題が度々出るのですが、今回、その鎌倉殿の13人のオープニングをパロディしたエンディングが途中から流れるのですが、藤村さんも後枠で語っていたのですが、本編よりも予算を掛けたと語るほど、豪華すぎるエンディングとなっています。
なのでぜひ、鎌倉殿の13人のオープニングを覚えている人は、その映像と見比べて、ぜひともその予算を掛けに掛けた、とんでもないエンディングをご覧になってください。
絶対、誰が見ても、うそでしょ!?と驚くこと間違いなしです!
放送と配信媒体
現在、この最新作の懐かしの西表島は、放送局であるHTBのオンデマンド配信サイト【hod】でのみ、独占配信されていますので、一足先に見たいならそこが一番早く見ることが出来ます。
また、全国各地の放送局ですでに放送が決まっている地域がどしどしと決まっておりますので、わが町ではいつやるんだ?というのは、以下の放送局一覧からご覧になってください。
おわりに
というわけで、駆け足になりましたが、水曜どうでしょうの最新作である、懐かしの西表島について紹介をしてまいりました。
今回は、台風が直撃していたということもあって、ロケ日が1日にも満たない中で生まれた新作だったため、単純な素材がそもそもなかったというのはありますが、それでも、新作として届けてくれたことには感謝しかないですが、とはいえ、やはり西表島の映像が少ないということもあり、個人的には、新作は新作だけど、プチ新作の方が感触としては近いかな?と思いました。
そういった背景もあるのですが、少し話は変わり、今回の新作は、映画館と全国の映画館のライブビューイングにて、放送に先駆けて、新作を一挙配信したのです。
その中で、カメラマンである嬉野雅道氏は、こうコメントしています。
しかし、公開に際して懸念すべきことがひとつある。
「あ、水曜どうでしょう? 聞いたことあるよ。面白いんだってね。え?新作やるの?へぇ、じゃぁ見たことないから見てみようかな」という、いわゆる通りすがりの方に今回の超最新作を見られては危険 だと我々は危惧するのです。「水曜どうでしょう」はずっと面白いので、どこから見てもらっても構わないのだが、何も今回の新作から見ることはないじゃないか。いや、素人さんがここから見始めるのは危険すぎる。「水曜どうでしょう」に免疫のない通りすがりの人が今回の新作から「水曜どうでしょう」に親しもうとされるのは逆効果になりかねない。やっぱり今回の新作の面白さは舌の肥えた「水曜どうでしょう鑑賞」の玄人の皆さんにまずご覧いただこう。そうでなければせっかくの真価を世に問うことができない。そこで我々は、うっかり通りすがりの人が見てしまう危険のある地上波放送をとりあえず未定とし、玄人の皆さんだけを全国の映画館に囲い込んでライブ・ビューイングでお見せしようと集合をかけることにしました。もちろん有料での公開です。ですが、そこは仕方がない。選抜とはそうしたものです。
(引用元:「水曜どうでしょう」2023最新作 ライブ・ビューイング先行上映会|7/2(日)映画館生中継! | LIVE VIEWING JAPANページ内、【嬉野雅道ディレクターからのメッセージ】より引用)
当初、あらかじめこう言っていた理由がわからなかったのだが、見たらそれも納得である。
確かにこれは、初心者に見せるのは危険な企画だった。
間違いなく、藩士全員、そう口を揃えることでしょう。
玄人には面白いが、とはいえこれは、アクが良くも悪くも、強すぎる。言わば、これが面白いかどうかで、自分がどうでしょう藩士なのかどうかを判断する、ある種リトマス試験紙のような作品なのかもしれません。
とはいえ、やはり書いていて改めてそう感じたのですが、やはり今回については、新作というより、プチ新作として見た方が、良くも悪くも、ハードルを高くしなくても観れるのかなと思っておりますし、逆に言うと、プチ新作だと思えば、藩士もこれを初心者には勧めよう、とはあえて思わないでしょう。
それこそ、プチ新作の小さな旅を、水曜どうでしょうを知らない人に対して、まず最初にその企画を見せるなんていう藩士、おそらく100%いないでしょう。
これは自分も好きだからこそ言いますが、それならサイコロの旅や原付企画など、面白い企画の方をチョイスしますし、わざわざ最初からあれを薦めるなんて、それはもう、とんでもなくあの企画が好きで好きでたまらない、という人なら話は別ですが、よっぽどのことがない限り、あれから見せるなんてまずもってしないと思うんです。
まさに今回の新作は、それと同様の雰囲気があり、いきなり初心者が、これから見たら、多分2週見たら、面白くない。ってスパッと判断して、離れる可能性が高い企画なんです(笑)
だからこそ、ファン、いや藩士として言わせていただきますが、初心者がこれを見るのは絶対にオススメしないですし、何本か見てからこの新作を見てほしい、という新作となりましたので、見る際には是非とも、気をつけてください。
もちろん、藩士なら面白いと間違いなく思えますので、久しぶりの新作を楽しんでください。
そしてまた、軍団4人集合して、新たな旅に出るその日を、一藩士として心待ちにしております。
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