FOMARE「OVER TOUR 25-26」 NAGANO CLUB JUNK BOX ライブレポート

正直に話すと、最初僕はこのバンドが、そこまで好きではなかった。
それは、若いバンドだからなど、酷い偏見があったという事実がある。

しかし、3年前、明確にFOMAREへの見方が変わった理由として、SATANIC CARNIVALへの出演がある。

そのタイミングで聞いてみたところ、あれ?という違和感を感じ、ひょっとしたらこのバンド、いいバンドじゃないのか?と思うようになり、少しずつ偏見が薄れていき、聞くようになっていった。

そして昨年、まさにそのSATANIC CARNIVALで初めてライブを見たのだが、正直に言う。泣いた。
何がどう心に来たというわけではなく、自然と涙腺に響いた。ファンからすればいつも通りだったかもしれないが、僕にとってはあまりにも、涙腺に来るライブだった。

 

別に隠すことでもないため正直に言うが、筆者はFOMAREのバンドメンバーよりも、年齢は上だ。しかし、そんな年齢など一切関係なく、1つのバンドに、今とても心を動かされ、目が離せなくなっている。
つまり、ファンになったのだ。

しかし昨年、そう思ってまた見たいと思う頃には、ライブハウスツアーのチケットは軒並みソールドしていたからこそ、今回はなんとしても行きたいと思い、チケットをゲットし、足を運んだ。

 

このブログの過去のライブレポートを遡っていただければわかると思うが、筆者は先程も触れた、SATANIC CARNIVALに出演をするようなサウンドのバンドが好きだ。だからこそ、FOMAREも好きになって当然なところではあるのだが、では何故、僕はここまで惹かれているのだろうか。

ここまでは、ライブが行われる前から書いていたのだが、ライブを見る前までに考えて出た結論は、男らしさ、だった。

ただ、今日のこの日のライブを見て、そんなボヤっとした言葉ではない、確かな言語化が出来たのだが、それは終わりに書かせていただく。

ツアー9本目。しかし、この日がツアーファイナルになっても問題ない。前日を越えていかなければならない。そんな気概が満ち満ちていた一日をレポートする。

ツアーの9本目である、この長野クラブジャンクボックスの公演は、対バン・ゲストを迎えての公演となった。

そのゲストは、昨年、I-SCREAM NIGHTという、FOMAREが所属しているレーベルであるsmall indies tableの代表であるKTRこと、鈴木健太郎(以下、敬称略とさせていただきます。)が企画したイベントにて初めて共演をした、元BiSHのアユニ・Dのソロプロジェクト、いやもう3ピースバンドと言っていいだろう。
FOMAREと同じ、3ピースバンドの、PEDROだ。

 

ソールドアウト公演だったからこそ、開演数分前でも人が入りきらず、詰めるようにというスタッフの指示のもと、すし詰め状態・パンパンになったフロアで今か今かとその時を待ちわびていると、ほぼ開演時刻通り客電が落ちる。

SEが流れだし、ドラムのゆーまお、ギターの田渕ひさ子、ベースボーカルであるアユニ・Dがステージに上がるが、一音目を鳴らす前から、FOMAREへの愛にあふれていると、フロア中全員が思わされた理由があった。
それは、メンバー全員が、この日販売されていたFOMAREのツアーTシャツやラグラン、ロングTシャツを着用していたためである。

これだけでも、1回しかツーマンをしていないにも関わらず、PEDROがどれだけFOMAREが好きなのかというのが否応無しに伝わってくる。

 

自身のことを歌いつつも、誰しもの背中をグイっと押すかのような、1999からライブをスタートすると、途中の手拍子をフロアのファンが合わせると、自然とアユニ・Dがフロアにサムズアップを向ける。

今日というめでたい日に、愛を込めてという前置きから、祝福、明日天気になあれと明るい曲が続くが、一旦の間を挟んだ後、強烈なベースのイントロから万々歳に入ると、一気に空気が引き締まると同時に、フロアではモッシュとダイブも生まれ出す。
更にEDGE OF NINETEEN、グリーンハイツと、サイケデリックなサウンドが前面に出た楽曲達が並ぶゾーンに入ると、アユニ・Dは前に出て、見ているファンと肉薄する距離感でベースを引いていく。
完全に、FOMAREのお膳立てでもなければ、PEDROのファンだけに向けてでもない。ここにいる、PEDROを知らないFOMAREのファンも、全員掻っ攫っていこうという気概すら感じるパフォーマンスに、どんどんフロアの熱は高まっていく。

 

ここでようやくのMCに入るも、ファンからあけおめと言われ、それにつられてあけましておめでとうございます。と挨拶するも、すぐに何者だよお前って感じだよねと優しく突っ込む。
だが、実際これがPEDROの2026年初ライブなのだから、ファンもそう言いたくなるのは仕方がないところだろう。

そして先程も触れた、I-SCREAM NIGHTというイベントで初めてFOMAREを見て、命を削ってライブをしている。ここに全部置いていこうというそのライブに圧巻されましたと、当時のことを振り返って語り、そのお返しとして今日出演を決めたと語り、今日は自分が1番この日を楽しんで帰りますと宣言をすれば、フロアから拍手と歓声が上がる。

 

拝啓、僕へ、春夏秋冬と、ミドルテンポではあるが、一言一言歌われるたびに、心の奥にずんずん入ってくるようなメッセージ性ある曲をじっくり聞いているフロアに対し、こんなもんじゃないと言わんばかりに、アユニ・Dはベースを置き、ハンドマイクでいたいのとんでけを歌えば、再びフロアの熱が上がっていく。そして、流石は元BiSH。その一挙手一投足含め、マイクパフォーマンスは抜群だ。

最後に再びベースを持ち、吸って、吐いてをプレイすると、その明るいサウンドとメッセージ性にに呼応してか、これまで以上にダイブとモッシュが発生し、ビシビシフロアに刺激を与えまくったうえで、ステージを後にした。

 

PEDROを聞けばわかるが、メッセージ性やマインドは、パンクバンドのそれとさして変わらない。元アイドルという看板なんて無くても、普通に一バンドとしてカッコいい。パンクバンドとだって余裕で渡り合うどころか、食っていく力が全然ある。そんなバンドの姿を鮮烈に残していったと同時に、確かにこれは、親和性いいツーマンだと、僕はわからされた。

ちなみにこの日、アユニ・Dのベースが新しいベースとなっていたと後から知ったのだが、早速この日のライブでも大活躍していたため、今後PEDROのライブに参加される方はお楽しみに。

 

手早いセット転換中、FOMAREのメンバーが好きであろうバンドの楽曲がBGMとして鳴り響く。
(ちなみに個人的には昨年この長野クラブジャンクボックスで見たバンドであるCOUNTRY YARDが流れてくれたのがとても嬉しかった。)

そしてギターのチューニングも終わり、BGMの音量が大きくなったとともに、客電が落ちる。

雨の日も風の日もをリアレンジし、レゲエ調となったSEとともにメンバーが登場すると、ギターのカマタリョウガ(以下カマタ)はPEDROのTシャツを着ており、さながらサッカーの試合で選手同士が試合終了後にユニフォームを交換しあうかのようだ。
ちなみに後程わかったことだが、ベースボーカルのアマダシンスケ(以下アマダ)もまた、PEDROのタオルをマイクスタンドにかけていたため、お互いに愛とリスペクトに溢れていた一日となっていた。

 

長野ただいま!FOMAREはじめます!というアマダの宣言から、最新作であるoverturnの1曲目であるoverからライブが始まる。
また、この日アマダが着ていたTシャツが、男はつらいよのTシャツであり、オレンジ色の照明と合わさり、内容は全く異なるが、なぜかこの時ばかりは、男はつらいよと合うような気さえしていた。

FOMAREに会いたかったやつ両手上げろー!というMCからフロア中全員の両手が上がり、そのままSONGに入ると、たくさんの手が上がりつつ、フロア中でジャンプをする、多幸感溢れるフロアになる。
途中、全員で歌えるようなパートがあるが、そのパートに入る直前、PEDRO最高だったやつ、声上げろー!とアマダは叫び、PEDROにも届くようなシンガロングが響き渡る。

 

新潟越えてってもらっていいですか!?と、この前に行われた新潟のライブが凄いものだったらしく、それを越えていきたいというアマダの願望の元、僕と夜明け、宝物というファストチューンを立て続けにやれば、その願いに応えるかのように、フロアもダイブ・モッシュで迎え撃つ。しかし宝物の途中で、いいねと言いつつも、でもまだ新潟に負けてんぞ!とアマダが発破をかけ、更なる盛り上がりを要求していく。

 

最後にかけて盛り上がってくんじゃなくて、最初からもう最後みたいに。今日がツアーのファイナルみたいにもっともっと最初っから最後みたいにやろうぜ!とアマダは序盤から大声でフロアに想いを伝えていく。まだ5曲目であるが、それでももう今日はこれで最後と言わんばかりのフロアにするための起爆剤として投下されたのは、今やFOMAREのアンセムとも言える楽曲、愛する人だ。

フロア中、知らない人であっても肩を組み、全員が最初から最後まで大声でシンガロングをする。当たり前だった毎日がただ恋しいだけなんだと、コロナ禍に生まれ、こうした当たり前に歌える・遊べる光景を待ち望んでいたその想いをストレートに込めたこの曲は、コロナ禍が終わり、当たり前だった毎日が戻ってきた現在になっても、楽曲の力は一切衰えることなく、盛り上がりを最高潮にまで持っていくパワーがある。
個人的には、2020年以降の、ライブハウスのテーマソングと言っても差し障りないと思っている。

 

本当に、これで最後でもおかしくないほどの盛り上がりで愛する人が終わると、長野よろしく!とアマダは叫ぶと、すぐさま会いたかったぜー!というフロアにいる男性のファンからの呼びかけに対し、お兄さん俺もだよ!とアマダは応える。
その流れのまま、男子ー!女子ー!と、性別ごとに歓声を求めると、その歓声の大きさから、今日は男の方が声強いから、今度長野で男だけのワンマンやります!と宣言をすると、男性は歓声を上げるが、不服と言わんばかりに女性も先程以上の声を上げると、女子の声が強いから女性限定ワンマン長野でやりますと、両方の限定ワンマンライブの開催?を宣言する。いやそれならとても嬉しいしその時にはまた行くと思うが、地元の群馬でやれとかって怒られない?という一抹の不安は残るが。

 

そんな話から、今日のゲストであるPEDROについて触れ、先程PEDROもMCで触れていたが、I-SCREAM NIGHTという俺らのレーベルのボスであるKTRのイベントで一緒になって、そのバイブスのまま呼んだら出てくれたと喜びを語る。

そのうえで、自身がそうだからこその感覚として、ベースボーカルのバンドって最近少ないと思っていると語り、そんな中で、アユニ・Dはキャリアもあれだけあるのに、今が一番カッコイイと迷いなく言いきったうえで、俺らも10年やってきて、今のFOMAREが一番カッコいいってことを見せに来ました!と宣言し、Grey、Holo、秋の夜を立て続けにプレイすれば、先程言っていたように、最後みたいな盛り上がり方で、フロアも応えていく。
実際、この日のフロアの熱気は凄まじいものであり、先程のMCでも一時、このヤバさにフロアがざわっとしていたほどだった。

だからこそ、3曲をプレイし終えた後、激しいね。とアマダは呟き、だから5cmだけ後ろ下がろうか。こんな寒い中熱中症なったらなんで?って言われるだろうから。と、5cmだけ全体的に下がることを提案すると、フロア全体、気持ち少し下がった。

 

もう既に新潟を越えてると切り出したうえで、昨年、この前長野にワンマンで来たけど、その後無料ライブを地元の群馬で行い、1万人を集めて大成功したことや、最新作であるoverturnを出したなど、昨年の同会場でのワンマンライブ以降の歩みを簡単に振り返った後、そのoverturnを作ったことにより、サウンドやライブなどで色々どうなんだろうと思うことも増えたと語る。

しかし、ロックから見ればポップと呼ばれるかもしれないけれど、俺らはポップも好きであり、そういった意見もぶっ倒していくことがこのツアーだと思っていると、OVER TOURという、ツアータイトル名そのままに、越えていくことを前提にツアーを行っていると口にする。だからこそ、こんなに前日の新潟を意識しているのかと、このタイミングでハッとさせられたのだが。

 

今8曲やってきて激しい、早い曲ばっかりやってきたけど、バラードはどうでしょうか?と、この後にやる曲がバラードだと宣言をしたうえで、バラードも俺らの武器だと思っていて、インターネットとかで俺らの曲を聴いて来てくれない人もいる中で、曲を聴いてライブに来てくれる人。俺らのライブが良いっていうのも俺らの武器だと思ってると、自分達のライブが良いということを、自分達で納得し、それを自らアピールしていく。

そこから披露されたバラードは、FOMAREの代表的なバラードソングであり、かつてTHE FIRST TAKEでも演奏をしたことがある、長い髪だ。しかし、バラードだからと言って、それまでの熱が冷めるわけではなく、その熱量を維持したうえで、じっと3人が演奏していくその音と言葉を、誰しもが聞き逃さないようにしていたことに加え、女性の方はじっと聞いている人が多かったが、男性の方が、一緒に口ずさんでいる人が多く、かつ、正直パッと見では、この曲の恋愛に出てくるような男性像には当てはまらないような・・・いい言い方をすると、線が太い男性の人が歌っている姿も見えたことが、また印象的だった。

 

しっとり聞かせる長い髪から、ゆっくりとしたテンポから徐々に速度が上がっていくNeedyをプレイし終えた後、バラードをやってみて、今日は男子が歌ってくれる姿がたくさんあって嬉しいと、アマダは嬉しそうに語った。

その後MCに入ると、ギターのカマタをその昔りんご農園に置いてきてしまった話をしようとしたのだが、それは前のツアーでここに来た時もしたということでなしになり、何かないかということで、カマタが代わってMMCをすると、長野に何度も来ているが、今回初めて善光寺に行ってみたがとても良く、もっと早く来ればよかったと口にした。
ちなみにカマタに一つだけこの場でお伝えをすると、このライブが行われた1月15日、善光寺では年に一度のお焚き上げ・どんど焼きが行われていたため、行くタイミングが惜しかった、とだけお伝えをしておきたい。

 

そんなご当地的なMCをしたうえで、もう何も話すことが無くなり、前髪の話とファンから振られ、ようやくアマダの前髪が伸びてきたが、カマタも髪型が似てると言ったが、髪の量が明らかに違うということをアマダから突っ込まれていた話から、でも長野にこれだけの人集められるってすごいことだよと、この状況が当たり前ではないことを口にした。

かつ、この前ツアーで同会場に来た時はワンマンであり、FOMAREのことを知っているお客さんだけしかいない状況もいいけれど、やっぱり俺は対バンツアーが好きだと、アマダは口にした。

それは、アイドルでもグループでもなく、俺達はバンドであり、対バン、という形で相手から刺激を受けるこのスタイルが好きだと語り、その昔、長野に初めて来た時も、今日のように対バンライブであり、ライブが終わってからデモCDを置いてみて、もしかしたら売れるんじゃないかと思って置いていたと、当時の思い出を語り、その時みたいに、刺激を受けてもっとカッコいいバンドに、カッコいいバンドマンになっていきたい。そのためにもっとみんなと繋がっていたい。ここに来てくれる人はライブが良いと思うから来てくれる。だからもっと広めていって、もっとカッコいいバンドになっていきたい。長野から今度は群馬に来てよ!武道館にも来てよ!と、これからの目標や、隣県であり、アクセスもしやすいからこそ、今度は自分達の地元である群馬にも足を運んでほしいと口にした。とはいえまずは、目下最大の目標である武道館のライブに来てほしいということが先だとは思うが。

 

最後に地元の歌をと、自分達の故郷である群馬県の風景を歌にした夕暮れでエモーショナルな空気を再び作った後、最新アルバムovertuneから先行リリースされていたサウンドトラックに繋げると、歌っていることは小さい世界のはずなのに、とてもスケール感が大きく感じられる楽曲に、フロア中の拳が上がり、ラストに相応しい光景が広がっていく。

と思いきや、Frozen!とアマダが叫び、FOMARE有数のアッパーソングであるFrozenに入っていくと、待ってましたと言わんばかりに今日一番と言わんばかりにダイブとモッシュが巻き起こる。
しかし、まだあるぞと言わんばかりに、みんなケガだけはしないように。でももっと派手にやろうぜ!とアマダが叫んだ後、ラストソングであるContinueでは、その宣言通り、Frozen以上のカオスさと派手にダイバーが宙を舞い、ライブが終了した。

 

しかしワンモア!というフロアからの求める声に対し、アンコールで再び登場すると、先程Needyをやったのだが、TikTokでNeedyが使われている動画が流れてくるそうであり、それをアマダ自身も見ているのだが、Needyを使っている人に対して、あれを悲恋の歌みたいに捉えている人が多いけど、あれ本当は元カレクソが!みたいな曲だから!と、Needyをそう使っている人たちに対し、作曲者だからこそ、曲に込めた想いを口にする。見た人、伝えてってね。

 

そんな曲に込めた想いを話した後、風でアンコールを始めた後、ありがとうございました!また長野で!と、ラストに万感の思いを込めて、Laniをプレイすると、またもやフロア中がシンガロングをする。
もはや、この曲が恋や愛に縁があるのかそうでないのか、そんなもの関係ないほど、全員が拳を上げ、時にはダイブも発生する、言葉では表現しづらい空気感が生まれていく。

歌い終えた直後、FOMAREとPEDROのライブまた見たいやつ、声上げろ!とアマダは叫ぶと、その想いに賛同するかのように、またFOMAREとPEDROの対バンを見たいお客さんの大歓声で、この日のライブは幕を閉じた。

 

こうしてツアーの9本目を終えたが、断言するが、10本目の公演である松阪 M’AXAは、この日のライブを越えていくだろう。そして次の福井CHOPは、さらにそれを越えていくだろう。そうでなければ、ライブ中にそう言った言葉が、嘘になる。

そうして、47本、1本ずつ全てを越えていった先に、キャリア初となる日本武道館公演が控えており、その頃には、今よりもっともっとカッコよくなったバンドが立つのだから、今からこんなことを言うと気が早いかもしれないが、間違いなく、最高のライブになるはずだ。

 

ただ、ツアー自体は決して順風満帆というわけではなく、ドラムはサポートメンバーを迎えてのツアーということに加え、ボーカルであるアマダは、持病である群発頭痛と戦いながらツアーをしている。
自身もそれまでは群発頭痛という病気について全く知らず、こうしてアマダが発言をしていたからこそ知った病気であり、調べてみると、これがどれだけ重い病気であり、それを抱え・堪えながらツアーを行う。しかも、47都道府県ツアーという、健康な状態であっても大変なものを。今がどれだけ過酷なことなのかは、容易に想像はつく。

だからこそ、無事に完走することを願いつつ、一日でも早く、群発頭痛の病状が弱まることを、一ファンとして願っている。

 

最後に、冒頭、僕がなぜここまでFOMAREに惹かれているのか、ということについて、改めて書き記したいと思うが、ここからは完全に蛇足となるため、ここで切っていただいても構わないため、興味がある人だけ読んでもらえればと思う。

 

僕がなぜここまでFOMAREに惹かれているのか、この日のライブを見て答えが出た。

それは、FOMAREが物凄く、バンドであり、鳴らしているメンバーが、バンドマンだからだ。

 

アユニ・Dも口にしていたが、この日に全てを置いていくということ。それをもっと嚙み砕いて言えば、今日このライブが、人生最後のライブになっても悔いはない。そのくらい、持っている全てを常に出してライブをしていく。しかし同時に、次のライブがあれば、その人生最後のライブだった前回のライブを越えるために、また持っている全てを出してライブをし、越えていく。そんなことをしているバンドが、格好よくないわけがない。

だからつまり、僕はFOMAREというバンドと、メンバーの生き様に、自然と惹かれ、胸を打たれた。極端に言うと、FOMAREに惚れたのだということが、ライブを見ながらわかったのだ。

 

正直、これはまさに自分がそうだったため言うが、今もこの言葉を使うのかはわからないが、あえてこう言うと、一見すると、FOMAREはロールキャベツ男子的な印象を受けるバンドなのかもしれない。それは、PEDROもそうかもしれない。

遠くから見ると、恋だの愛だの歌っていることや、外見がいいということで、パンクが好きなオールドファンからは少し色眼鏡で見られるのかもしれない。

しかし、音源やライブを見れば、全くそんな印象を受けず、ロールキャベツどころか、薄いキャベツ1枚の向こうに、塊の一枚肉がある。そんな印象を受ける。
かつ、これは料理の知識だが、肉は火を通せば通すほど固くなる。それはつまり、嚙み切れない・なかなか咀嚼に時間がかかるということでもある。

しかし、この例えもあながち間違ってはいないと思っており、一口で飲み込めないため、何度も噛まなければならない。かつ、噛めば噛むほど、味が出て、食べ終わった後もずっと口に残っている。そのくらい強烈なインパクトが、FOMARE、並びにPEDROにはあると、この日のライブを見て確信した。
だからこそ、こんなにもこの2バンドは、親和性が高いのだろう。

 

いつかまた、この2バンドの対バンライブが見れることを願いつつ、ツアーの完走。そして、もしかしたらあるかもしれない、長野での男性限定・女性限定のワンマンライブがあることにも、期待をしたい。