帽子を染め直したらどうなる?数種類の帽子を使って試してみた!

夏の必需品であり、人によっては年がら年中必要になるファッションアイテム、それが帽子です。
(まぁこれは自分がそうなのですが・・・笑)

 

ハットやキャップ、ニット等、帽子と一口に括れど色々種類はありますが、とはいえファッションアイテムであり、かつ、頭に被るものなので、当然ながら、汗を吸いますし、洗濯も必要になってきます。

そうなると、不衛生なため、洗濯は非常に大事になってきますが、ただ、何年も使って洗濯も頻繁にしていれば、色落ち・色褪せ、をしてくるのは、必然と言えます。

 

もちろん、新しいものを買えば済む話なのかもしれませんが、例えば、アーティストグッズの帽子となると、再販されないものも多く、かつ、捨てるにも中々勇気がいることでしょう。

そうなった際、諦める方もいるかもしれませんが、中には、染め直して使おうと思う方もいるでしょうし、まさに今、この記事を読んでいるなら、それをしよう、とお思いになっていることでしょう。

 

しかし、帽子を染めたら、フロントのロゴの部分は染まってしまうのかどうかなど、不安もあることと思います。

そこで今回は、僕が持っている帽子の中で、色落ち・色褪せしてきたものを実際に染め直してみましたので、ぜひ参考にしてみてください!
意外な結果もありますので、ぜひ最後までご覧になってみてください!

今回試した帽子

まず、今回は5つの帽子で試しました。

1つ(2つ)は、ベースボールキャップになります。

なぜ2つ用意したかというと、単純に両方ともに色落ち・色褪せしているのはそうなのですが、右のキャップは、NEW ERA社製のキャップでありますので、NEW ERA社製のキャップは染め直したらどうなるのか?という実験的な意味合いもあります。

かつ、つばの裏もこのようにかなり色褪せしておりますので、全体を染めるというのはもちろんですが、中でもここが染める前と後で非常にわかりやすい箇所になると思ったからです。

 

そして左は、バンドグッズなのですが、当時の販売時にメンバーが説明していたところによると、NEW ERA社のキャップを作っている工場で作っているとのことなので、ほぼNEW ERAのキャップに近いものなのかもしれません。

ですが、とはいえNEW ERAのキャップと謳っているわけではなく、あくまでバンドグッズなので、そういったものはどうなるのか?という実験の意味合いもあります。

かつ、つばの裏が、このような青色になっておりますので、染め直しを行った際、どうかるのかというのも試したかったため、こちらを選びました。

 

ちなみに、このキャップなのですが、右はTHA BLUE HERBというヒップホップユニットのキャップ、左はMEANINGというバンドのキャップになりますが、両方共にメルカリ等でもあまり出ず、かつ、現在高値がついておりますので、手に入れたいとなっても、中々難しいとだけお伝えさせていただきます。

 

続いては、いわゆるローキャップになります。

左の方が見てわかる通りつばの付け根部分が色落ちしておりますので、染め直しが必要なのはわかると思いますが、ただ、一見すると、そこまでやる必要はないと思うかもしれませんが、裏面を見ると・・・

裏のアジャスターの部分が金属を使っているため、どちらかというと、これは色落ち・色褪せというよりも、錆に近いのですが、このように、赤茶けており、裏だからいいのかもしれませんが、とはいえ、見た目としてはあまり良くないです。

かつ、左はOLDXというブランドのものであり、右はThe BONEZというバンドのグッズですので、ブランドのものとバンドグッズで何か違いが出るのか、という違いを出す意味でも、この2つを選びました。

 

そして最後は、こちらのバケットハットになります。

こちらも、またもやThe BONEZというバンドのグッズなのですが、何故ここまで持っているかというのは、別の記事を読んでください(笑)

 

こちらですが、この画像からもわかる通り、金属部分周辺に、丸い赤茶けた錆のようなものが発生しております。

拡大すれば一目瞭然ですが、ここ以外にも、様々な箇所で色落ち・色褪せが発生しているため、これは真っ先に染めようと思い、ならばついでにという形で、他の帽子も染めようと思ったのが、実は今回の経緯となります。

 

ただ、これはなんとなく想像が付くかと思いますが、帽子だけだと、ちゃんと沈まず、浮かんでくる可能性が大いにあると、染める前から検討がついていました。

そのため、これと一緒に、色褪せをしていた、Dickiesのハーフパンツも染めることにしました。

こちらを一緒に入れ、かつ、帽子の上に置いておくことで、帽子が浮かんでこないで、染めるための溶液に終始浸けておけることが出来ることもそうですが、これ自体も染められるため、一石二鳥になるので、これを重石代わりに使用することにしました。

ただ、このDickiesのハーフパンツ、というのが、意外な結果を見せることになったため、こちらの結果についても後程ご紹介させていただきます。

使用したもの

今回使用した染料は、株式会社スリーダイイング様が出している【PAC FABRIC DYE】という商品になります。


こちらは以前、当ブログでも別の服を染める際に使用し、個人的にも使い慣れているものなので、こちらを使用しました。

故に、やり方や注意点等も、以前のブログに書いた通りなため、この記事では、その手順ややり方は省略させていただき、あくまで染めた結果だけを見せることにしますので、やり方等を知りたい場合は、以下の記事をご覧になってみてください。

750円でズボンの黒さは元に戻せる!!そのやり方をご紹介!

 

また、こうして全てを染める前に、1度洗濯をしました。

ただ、キャップ等はどう洗えばいいかわからないという人も多いと思います。

そのような方々にオススメしたい方法が、酸素系漂白剤を使い、ひと晩つけおきし、翌日ゆすいでから、乾燥するという方法です。
なお、帽子の型崩れを防ぐため、洗濯機の脱水は使用せず、タオルで全体の水分をある程度吸収してから、帽子の中にそのタオルを入れ、帽子の形を保ったまま、干すということをしています。

僕も色々な方法を試しましたが、これが最も簡単であり、かつ、汗をたくさんかいて、それを吸収した帽子という、誰がどう見ても汚いものを手軽に、簡単に除菌が出来、キレイにすることが出来ますので、これを使用した洗濯をオススメさせていただきます。

 

ちなみに僕が使用しているものは、衣服の除菌や漂白だけでなく、洗濯槽や風呂釜の掃除等、様々なものに使用出来る、個人的最強漂白剤だと思っている酸素系漂白剤の、オキシクリーンをよく使用しておりますので、どれがいいか分からないという方は、真っ先にこれをオススメします。

かつ、これは愛用者だからこその意見ですが、いくらあっても困ることはない。というより、多ければ多いほどいい!!というのが結論なので、とにかく、とにかく、大容量のオキシクリーンを買うべきだと言わせていただきます!


 

と、少し話が逸れましたが、早速、次から結論に入ってまいりたいと思います。

染め直した結果

まず、ベースボールキャップの2つは、こうなりました。

染めていたということもあり、ずっと水分につけていた状態ということもあるので、やや形が変形している部分は大目に見ていただくとして、肝心の帽子については、フロントの刺繍は全く染まっておらず、帽子自体の部分が、ちゃんと黒く染まりました!

先程画像で掲載していた、つば裏の色褪せていた部分も、しっかり染まっています。

ただ、やや白っぽい部分は残っておりますが、この理由というのがちゃんとありますので、そちらについては、後程説明させていただきます。

また、こちらは先程紹介したMEANINGというバンドのキャップになりますが、つば裏の青は残りましたが、一部やや染まった、という結果になりました。

とはいえ、つば裏を見る人なんてまずいないと思いますので、ここは許容範囲と自分の中でしております。

 

そしてこちらは、OLDXというブランドのローキャップになりますが、こちらもしっかり、フロントの刺繍は染まらず、帽子だけが、キレイに黒く染まりました!

先程掲載していた、後ろのアジャスター部分もキレイに黒く染まりましたので、この3つはほぼ問題なく、人から見える範囲の部分は、キレイにキャップの黒色を戻すことが出来ました!

 

で、残りの2つ、The BONEZというバンドのグッズについてなのですが・・・この2つを残している。かつ、ローキャップとバケットハットなのに、一緒くたにしているということは・・・そういうことです。

 

 

 

笑っちゃうくらい、真っ黒に染まりました(猛爆)

 

とはいえ、当初赤茶けていた部分は黒く染まりましたので、見た目はよくなりましたが、ただ、よくよく見ると、まだ薄っすら残っているかな?という印象ですので、こうした、金属周りの赤茶けには、効果はありますが、よーく見たら気になるかも、という程度に考えていただければと思います。

 

ただ、一個人の意見なのですが、真っ黒になったからといって落ち込んだわけではなく、むしろこれはこれでありだと思っており、それこそ、黒いキャップに黒の糸で刺繍を施してある帽子も、この世には多くありますので、決して真っ黒になったからといって、100パーセント悪くは無く、むしろこれはアリだな、と素直に思っていますので、結果オーライという結論に落ち着いています!

何故染まるものと染まらないものがあるのか

ここまで読んでいただいて、どうしてフロントの刺繍が染まってしまうものとそうでないものがあるのか、という理由を知りたがっている方も多いかと思います。

その理由なのですが、このPAC FABRIC DYEの同封されていた説明書に、このようなことが書いてあります。

 

 

このように、綿・麻・レーヨン・テンセル(リヨセル)・キュプラは、染まる繊維だという記載があります。

 

一方、染まらない繊維として、ポリエステル・ナイロン・アクリル等の化学繊維や、撥水加工などの特殊なものは、染まらないという注意書きがあります。

 

なので、先程紹介した上3つは、フロントの部分は化学繊維を使用した、ということになり、かつ、MEANINGのキャップのつば裏の青い部分も、化学繊維が使用されている、と言っていいかもしれません

 

逆に、The BONEZのグッズの帽子のロゴ刺繍部分は、化学繊維ではなく、綿などの染まる繊維を使用している、ということの証拠になりました。

これが、染まる繊維と染まらない繊維の差や、理由になります。

 

だからなのですが、別途紹介していた重石代わりに染めていたDickiesのハーフパンツも、結果はこのようになりました。

このように、染まってはいるのですが、色落ち・色褪せしていた部分の一部が、やや染まらず、線として残った結果になりました。

 

これも同じ理由であり、かつ、タグに表記されていたのですが、Dickiesのハーフパンツは、65パーセントがポリエステル・残りの35パーセントはコットン(綿)を使用しているといいう記載がありました。

なので、このようにキレイに染まらず、一部分は残ってしまった、という結果に繋がったのだと思います。

 

なので、結論としてお伝えしたいことは、化学繊維を使っている帽子ならば問題なく染めてOK。綿素材などが100パーセント使われている帽子は、染めていいなら染めてもいいが、フロント部分を染めたくない!という方は、染め直しをしない、という選択肢を選ぶことを提案させていただきます。

まとめ

というわけで今回は、帽子を染め直したらどうなるか、ということを紹介させていただきました。

自分自身、元々染めたいなとは思っていましたが、とはいえフロント部分まで染まってしまったらどうしようか、という不安があり、なかなか踏ん切りがつかずにいました。

 

しかし、今回意を決して染め直しを行ってみたところ、非常に興味深い結果となり、一部前までとは違う色に染まってしまったものもありますが、これはこれで味とし、心機一転、染め直した帽子で、色々なところにお出かけをしたいなと思っています!

 

これまで中々帽子を染め直したいなと思っていても、踏ん切りがつかないことや、どうなるかわからないという方々に対し、この記事が参考になれば幸いですし、染め直したことで、お気に入りの帽子で、色々なところに出かける楽しみが、これからも続くことを願っています!

それでは!