SNSで死にたいって書く若者は僕だったから、その経験者として言いたい

2019年5月1日

最近、インターネットニュースでこんな記事を見かけました。

この記事、はっきりと言わせてください。

 

 

うわ~、わかるわかる!

 

だって、僕がそうでしたから。

 

 

死にたい時、僕も頻繁にSNSに愚痴だったり不満だったりそれこそ死にたいってつぶやくことも結構多かったです。
だから、こういう人の気持ちは、とてもよくわかるんですよ。

そんなこのニュースでもある、SNSで死にたいって呟くのが日常的だった僕の経験談を伝えて、どうしてそうなっているんだと疑問に思う方に少しでも伝わればと思います。また、今現在まさにこんな状況に陥っているあなたが、これを読んで少しでも状況が良くなれば幸いです。

 

そもそも、なぜこういう思考になるのか

まず、どうしてこういう考えになるかを説明した方が良いと思うため、僕の経験から説明していきます。

このような思考になる理由として、社会等のいわゆる外的要因からくる”自己否定”だと思います。
わかりやすいところで例に出せば、就活や、仕事でのストレスなどでしょうか。

これは僕の考えなのですが、自身を否定するものが周りになければ、人っていうのはそうそう死にたいという思考には陥らないと思います。

ですが、例えば就活で何十社連続で落とされたや、会社で日常的に説教を受けるようなことがあると、最初は怒りが来ると思うのです。ただ、それがずっと続くといつしかそれが当たり前となり、段々と怒りを忘れて周りはうまくやれてるのに自分はどうしてこうもダメなんだと思うようになり、自己否定が自分の当たり前になってしまい、こんなダメなやついなくなった方がいいという考えがすぐに浮かぶようになる。

これが、死にたいというネガティブな思考回路を作った僕の体験談です。

あくまで一個人の意見なので、他の方のネガティブな思考回路を生み出す経験はそれぞれあるかとは思いますが、それでもやはり、外的要因から来るというのはほぼほぼ同じだとは思います。

なぜ死にたいという呟きをSNSで発信するのか

現実にそれを吐き出す場所がないから

日本には自殺対策のためのこころの相談所みたいなのがあると思います。
ですが、それをどこまで若者が知っているのでしょうか?ましてや、知っていたとしてそこに本当に電話する若者なんてどのくらいいるのでしょうか?
そうなってくると、そのような感情をどこに出せばいいのでしょうか?

話は変わりますが、これを勘違いしてほしくないのですが

ストレス≠ネガティブ思考回路

ですから。
そのような思考回路になると、発散というのが出来ないのです。
楽しい事があれば、その時間だけはそういったことが忘れられるのですが、終わって一人になるとまたその感情がやってきます。
なので、そんな事忘れろというのがはっきり申し上げたいのですが、無理なんです。こういう感情は、火ではなく、煙のようだと思うのです。すぐに消すことも、断ち切ることもできないようなものなのです。
それが出来るなら、その感情に苦しんでいる人なんかいないと思います。

なら、その友達と会った時にそれを相談すればいい、という考えの方もいらっしゃると思います。

ただ、考えてみてください。
それまで普通に接してた仲の良い友人がある日突然俺死にたいんだよねって言ってきたら。
イヤじゃないですか?

また、それを言う方も、そんな事ポンと言えるわけじゃないですか。

軽々しく、死にたいって言えるやつは、おそらく冗談半分で言ってると思うのです。

本当に本当に自殺願望がある人間というのは、その気持ちが膨れていくにつれ、口に出すことも中々出来なくなってきます。
なので、その気持ちをいざ本当に人の前で言うとなると、とんでもないパワーと勇気が必要になってきます。

だから、そんな心の汚いものを吐き出す為に、SNS等で発言するのです。
基本呟く時は一人ですから、誰の目も気にせずに心を出せる。吐き出さなければやってられない、同意とかではなく、自分のガス抜きという役割としてつぶやくのだと、僕は思っています。

親や友人に相談なんかできないよ。だってそこは居心地がいいから。

先ほども少し触れましたが、楽しい場所にいるとその感情は一時的に忘れられます。
そういう時間は、割と本当の自分に戻れる時間だったりします。

そんな楽しい空間で、誰が自殺願望について相談したいと思うでしょうか?また、その時点では忘れて楽しんでいますから、仮にそんな話をされたとしても、説得力もほぼ皆無だと思います。

また、これは当人ではなく、その周りの友人の方々に言いたいのですが、死にたいと思っている方は、友達の輪の中にいると元気になります。
理由として、そういう思いになっている方々は、基本愛情不足だったり、安心感が不足していたりするのです。
なので、プラスの感情が満ちているところだと、元気になるのです。

だから、なんでこいつ会うと元気なのにSNSだとこんなんなんだ?って思ったら、安心感が足りなかったり、愛情不足なんだなと思っていただきたいのです。
また、そういう方が周りにいらっしゃるようでしたら、とことん心配してあげてください。

彼らに足りないものは安心なんです。
優しく見守らないで、安心出来るような声をちゃんと掛けてあげてほしいのです。
それだけでも、当人からすればきっと救われると思いますので。

 

 

ここまで書いてきたのは、自殺願望があった僕の経験談なので、当然ですがいやいやそうじゃないよって人もいるとは思いますが、わかるわかる。となっていただければ、その経験者としてもっとわかり合いたいです。
次からは、そういう方に向けて、少しだけアドバイスをしたいと思います。

 

自殺願望のある子へのアドバイス

アドバイスといっても、明確にこれをすれば治る!忘れられる!という事は先に言わせてもらいますが、そんなのないです。
今から話すのは、心がどうすれば戻っていくか、ということです。

僕は最近、久しぶりに会った先輩的な方と話した後、ある事をずっと思っていたのです。

それは、

”心っていうのは、土壌なんだ”

ということです。

なぜこう思ったかというと、個性や元気という、自分のメンタル的なものが土であり、これをやりたい、あそこに行きたい等の目標や、これを叶えたいといった夢等は、その土から出た芽のようなものだと思うのです。
当然、土が良ければ、その芽はどんどん大きくなっていき、うまくいけばその芽が花を咲かせる、または収穫ができます。
ここで言う花が咲くというのは、夢が叶った・目標を達成したこと。収穫は、ここに行けたや会いたい人に会えたという事の例えです。

ですが、その土壌には時折、その土をダメにさせるような天災のようなものが起きたりします。
この天災というのは、外的要因からくるストレスや、お金が無くなるなどのことだと僕は思っています。

これに耐性がある土なら大丈夫なのですが、耐性のない土は、作物も悪くなります。
ただ、これが現実の土壌と違う、厄介なところなのですが、それが続くと土壌が悪くなってくるのです。

そうなるとどうなるか。簡単です。

何にも生まれなくなるのです。

これをしたいという目標があっても、土が悪いので、なかなかうまく育ちません。
また、天候が良くなった(ストレス等がなくなった)としても、一度悪くなった土壌は、なかなか元には戻りません。

栄養(上に書いた、友達に会う等の行為の事を指す)を与えたとしても、それも一時的なもので、もはや腐りきった土には、その場しのぎのものだったりします。
そんな状況だと、全ての物事に対してやる気等の芽も伸びてこず、何をしてもすぐダメになってしまうのです。
そうなると、腐った状態が当たり前となり、いつしか何に対しても気力も起きず、ずっとマイナスな思考ばかりを考える。そんな心になってしまうのです。

だからこそ、そんな状況になったら、とにかく土を元の状態に近づけるように尽力するのです。
その方法は千差万別で、十分な休養を取る事や、仕事を辞めて自由になること、病院に通う事等、手段は様々です。

アントニオ猪木さんがよく言ってますよね。

「元気があれば、何でもできる」

これ、本当に回復した今だからこそ、余計にわかるんですよね。

元気というのは、心から生まれてきます。
心の調子が良いと、割とネガティブ思考よりもポジティブ思考の方にマインドが変わっていきます。

そうなると、目標や夢の種というのも、しっかりと根を張って、すぐに枯れずに育っていくようになります。

でも、ダメになる時だってあります。
ただ、そういう時にも「失敗しちまった~アハハ。まぁでも~」という、切り替えがうまーく自分の中で出来るようになっていくのです。

だからこそ、この心の状態に戻るまでに、死ぬという選択を取らないでほしいのです。

出来ねぇよそんな事、って言いたい人の気持ちもわかります。
一日でよくなったら苦労しないですよね。

僕も言います。これは、割と時間のかかる行為です。一日とか一か月とかじゃなくて、数か月、下手したら数年かかってしまう方もいるとは思います。
ただ、時間がかかってもいいんです。待ってくれる人は絶対います。
むしろ、心が悪い状態でずっと進んでいても、どんどん自分が苦しくなっていくだけだと僕は思っています。

なので、今死にたくて死にたくて辛い人に、このアドバイスが少しでも参考になれば幸いです。
もし、この記事を読んでコメント、あるいはTwitterでリプを頂けたら、本当に親身に相談したいと思っています。

 

最後に、僕が大好きなアーティストにSIONというアーティストがいます。
その方の曲は、暗いところにまっすぐに咲く花、そんな曲だと思っています。

そんなSIONの歌を最後に貼って、今回の記事を締めさせていただきたいと思います。

長文になりましたが、読んでいただき、ありがとうございました。
また次の記事で、お会いしたいです。


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Posted by naishybrid