治すんじゃなくて、忘れるということ。

2018年11月30日

僕は過去に、約3年半ほど心の病にかかっていたのだと思います。

少し曖昧な表現にしているのは、精神科に通っていたわけではないからです。
もうダメだ、精神科行って見てもらおう。と思い、いざ電話をかけて予約をしてもらおうという一歩手前で、なかなか勇気が出ず、常にやっぱりやめておこう、というのがほとんどでした。
その為、精神安定剤等もこれまで1度も飲んだことはありません。

このような状態になったきっかけとして、就活がありました。

就活生だった当時、何社も面接に行きました。
ですが、いくらやっても、何度行っても来る結果はお祈りメール、お祈りメール、お祈りメール・・・といった状況でした。

最初は、まぁこんなものだよなぁ。と思っていたんですが、やはり、辛い事というのは、忘れたと自分自身では思っていても、心のどこかで少しずつ積み重なっていくと思うんです。
そして、このような状況が何か月にも続き、周りは内定獲得者が多くなっていくという状態に。でもその中で自分はまだ内定がもらえていない。
それが焦りになっていきましたが、だからといって状況が変わるという事はなく、時間だけがどんどんと過ぎていき、その過程で段々と、自分は何をやってもうまくいかないダメなやつだ。と自分自身で思っていくようになりました。
これが、僕が心の病気だと自分で言っているものの、きっかけとなった出来事でした。

その後、なんとか就職は出来たのですが、色々な要因が重なり、やめてしまいました。
そのことは、過去にこちらの記事で書いているので、読んでいただければ幸いです。
僕が会社を辞めた理由は『僕が思うダサイやつ』になってたから

この記事に書いた事の後にも、様々な出来事がありました。
仕事見つかる→辞める→またその後探さなければならない→見つかる→辞める・・・
のループという、大雑把ですが、こんな事がありました。
そんな悪循環の中で、去年の5月に一番個人的に大きい事件がありました。
気になる!という方もいるでしょうが、すみませんが、これはこの場で話すことができません。
自分の中でもトラウマになっている部分でもあり、本当に仲の良い友人にも詳細等は一切話しておりません。
なので、これはあくまで、5月に一番どん底に落ちるような事があった。という解釈でいてください。

その様な事があり、これまでも大分精神が病んでいたのがピークになり、その事が起きた2,3週間は、本当に辛かったです。
夜になる度に、自殺願望があふれ出してきて、死ね!自分死ね!という考えが止めようとしても止められないという状況に陥っていました。
そんな状態になっていたというのもありますが、誰もいない隙に台所へ行き、包丁の刃の部分を自分のお腹に向けていた事もありました。

今思うと、本当にあそこで止まっていてよかったなと自分のことながら思います。

 

そんな、割と救いのない状態だったのですが、去年の夏頃だったと思うのですが、この患っていたこころの病気とも呼ぶべき状態が治りました。

だったという言い方をしたのは、治ったからではないんです。

忘れたからなんです。

気が付いたら、あれ?マイナスな気持ちになることが少なくなり、自傷行為みたいな事も言わなくなったな。と、
そんな気持ちいつの間にか忘れてたわー。と人に軽~く言えるレベルになっていたのです。

何かきっかけとなったことはあるだろう!と言われたら、強いて言えば、
・家事の手伝い
・ご飯をたくさん食べる
・愛犬とたわむれる

これくらい、としか言えないんです。

その5月にあった一件以降、僕は引きこもりのニートという社会的に見ると、ゴミと呼ばれてもおかしくない存在でした。
ただ、僕の母親は専業主婦なので、家には必ずいます。その為、その家事の手伝いをほぼ毎日行っておりました。
当然、家にいるんだから何かしらしろという思いだったのでしょうが、これが少しずつですが、自分がいるべき場所というか、やらなければならないという使命感を与えてくれました。
それが、少しずつ自身を取り戻していく作業だったのだと今は思えてきます。

また、この頃、やたらと食欲が旺盛であり、よく食べ・よく寝る。でもって目覚ましはかけない!という、ニートの特権のようなことをしていましたw
ただ、これに関してなのですが、元中日ドラゴンズの監督である落合博満さんが、スランプに対してこんな事を言っていました。

”精神的なスランプはなかなか抜け出すことは出来ない。根本的な原因は食事や睡眠のような基本的なことなのにそれ以外のところから原因を探してしまうんだ”

これは、割と合ってるんじゃないかなと思います。
自分自身に必要な栄養と十分な睡眠。これがニートなので特にしっかりと補充できました。
また、僕が飼っている犬たちは、自分がこんな状態になっていることなどお構いなしに、ひたすら甘えてきます。
で、愛犬家ならばわかりますかね?

かわいくてついつい構ってあげちゃうんですよ!

嫌っていうほど、犬と一緒に時間を過ごしました。それが、僕の心の癒しでした。でも愛犬家や、ペットを飼っている方でしたら、この気持ちよくわかると思いたいです。
これらが、段々と僕の心の不調を取り戻してくれ、気づいたらあれ?なんか最近ネガティブ思考減ったなあ、と自分でもはっきりわかるほど状態がよくなっていったのです。

この不調から抜け出した後の僕は、自分でもわかるほどかなり状態がよく、なんでもいけるいける!というような気持ちになっていました。

例えるなら、マリオがスターを取って無敵状態になり、ステージを思いっきりBダッシュしているような状態を想像していただければわかりやすいかと思いますw

ただ、マリオもそうですが、無敵状態は時間制限があります。
この時の超イケイケな状態は少し落ち着きましたが、それでもあの頃とは違う、大分強くなれたと思える、新しい自分がいる気がしています。
なので、このブログも始めようと思えました。
これまで、やろうと思っても、色々難しく考えたり、多分出来ないと先に考えてしまいがちでした。

ですが、今は、いいじゃん。誰も見てなくても!これたまたま見たやつが一人でもいたら嬉しい!失敗してもいいか!と、割と行き当たりばったり感でやっていたりもしますw
ただ、本当にこういったポジティブに失敗を怖れなくなれたのも、過去の辛い経験があったからだとも理解しています。

やっぱり、転んでみないと痛みはわかりません。
自分が受けた痛みっていうのは、当然ですが人には伝わりません。出来ることは、痛かったねや、大変だったねという同情だけです。
ただ、その同情が誰かを救うということもあります。

僕は、自分がど派手にすっころんだ経験をこうして語って、少しでも辛い誰かの同情道具になれたらいいなと本気で思っています。
もし今頭の中で死にたいという言葉が堂々巡りしている方がいるならば、忘れるという事に全力を注いでください。
マイナス思考を振り切り、それを忘れた後の自分にやってくる無敵感、一度味わってみるのを本当におススメします。死ぬのはそれからでも遅くはないです。
ただ、それを味わってしまったら、死にたいという気持ちに戻る事は少なくなるんじゃないかな、と僕は思っています。

長々と書いてしまいましたが、本日はここまでです。
それではまた。

生活,生き方

Posted by naishybrid