死語じゃない!今一度、ネチケットという言葉の大切さを考えてみようよ

2018年11月30日

この記事を投稿している日、爆報THE フライデーという番組に、俳優の椿隆之さんが出演しておりました。
仮面ライダー剣の主人公でもありますし、ネットではオンドゥル語の作品、という意味でも有名ですよね。

内容なのですが、2016年椿さんが受けた、ロードレイジという他の車の運転にイラつき、それで怒って行動を起こす方から、ゴルフクラブで顔面を殴られるという事件についての事でした。
当時、ニュースでも話題になったので、知っているという方も多いと思います。

現在でもまだ、椿さん自身本来の顔を取り戻せていないと仰っていましたが、剣の最後に、自身が演じていた主人公の剣崎一真の言葉でもある
「俺は運命と戦う。そして勝ってみせる」
この言葉通りに、それでも諦めず、親からもらった顔を取り戻すべくお仕事を頑張っているそうです。

仮面ライダーファンからすれば、去年にauビデオパスで公開されていた、仮面戦隊ゴライダーという作品ですでに顔出しをしていたという事もあり、あぁケガよくなったんだなぁという認識でいたのですが、この番組を見て顔の手術を何度もしており、かつそれがまだ終わっていないという状況まで知らなかったので、悲しくなると同時にライダーファンなのに知らなくて申し訳ない気持ちになりました・・・

 

また、この番組内で、その犯人が懲役3年、執行猶予5年。さらに、慰謝料も要求額の10分の1しか払われていないという事にも驚き、同時に怒りが湧いてきました。

その後、Twitterを眺めていたら、まぁ出てきますよね。
そのゴルフクラブで殴った加害者の名前が。

勿論、怒る気持ちもわかりますし、こんな奴にのうのうと生きる権利なんかない!!死ね!!等の言葉も沢山ありました。
それはわかります。こんな判決になったから、不公平だとわかる気持ちもわかります。
ですが、流石に住所まで公開するのはどうかと思いましたよ。
そもそも、それが本当なのか分からないのに、載せるのか?と。間違っていて、そこに住んでいる人が何の関係もない人だったらどうするの?と。

そこで、ふと疑問を思ってしまったのです。
全員してリンチとも言える特定者を相手にボコボコにする事に、皆慣れすぎてないか?と。
もっと言えば、汚い言葉を皆が使いすぎててネットが一種のスラングになってしまっているな。と。

そこでふと、ネチケットという言葉を思い出したのです。
改めて、ネチケットについて読み返すと、今のこの状況に待て待て。と言いたくなる内容ばかりで、死語になりつつあるのがおかしいと思える程でした。
むしろ、こうやって誰もがメディアになれる今だからこそ、全てのネットを使う人間が一度は読むべきマニュアルにした方がいいんじゃないかと思えますので、知らないという方は、この機会にどういうものがぜひとも知ってみてください。

そもそも、ネチケットとは?

ネチケットとは、2000年代にインターネットを使っている中でこれだけはしない方がよい、という皆が守るマナーでもあり、暗黙のルールのようなものでした。
意味としては、ネットマナー=ネチケットとなります。

どのような事がネチケットに当たるかというと、書いていると長くなりますので、Wikipediaやニコニコ大百科を参考にしていただければよいと思います。
ネチケット-Wikipedia
ネチケットとは(ネチケットとは)-ニコニコ大百科

ネチケットこそ、今のネット社会に必要じゃない?

これらのネチケットに関するものを読んでいただければわかるかと思いますが、SNSではもうネチケット違反のような事ばかり起きていると言っても過言ではないですよね。

犯行予告・脅迫なんかは特によく起こっていますし、個人情報の流出やプライバシーの侵害といった行為も、割とよくやられている気がします。
これは、冷静に考えればわかると思いますが、本当によくない事ですよ。

そもそも、ネットだって現実世界と同じ一つの世界ですし、マナーがあって当たり前なのです。
誰かを侮辱しない・調べられる事は自分で調べる・相手を配慮するなど、誰もが当たり前に現実で行う事じゃないですか。
それが、急にネットではそれらのマナーがなくなり、匿名だから何をやってもいい、というのがそもそもおかしいと思うのですよ。
それこそ、マナーがなってないですし、それ以前に人としてなっていないと思います。

以前、NHKのクローズアップ現代で、ネットリンチについて特集が組まれていました。
その内容のアーカイブが以下になります。
突然あなたも被害者に!? “ネットリンチ”の恐怖

この記事の中に、ネットリンチの犯罪件数のグラフがあるのですが、平成18年では、インターネット上の犯罪件数が282件だったのに対し、10年後の平成28年にはその10倍以上の1909件にも上っています。

この事から僕が考えた事なのですが、おそらくネチケットについてさっぱり教わってこなかったのだと思います。
日常生活でこれだけはしちゃいけないというマナーみたいなものは、家族や学校などの身の回りの社会から教えてもらう、または見る機会があると思います。
ですが、ネットにこれだけはしちゃいけないという明確なマナーがない。家庭でも学校の情報の授業などでもあまり教わってこなかったのだと思います。
そんなネット初心者のままネットの世界に入っていき、右も左もわからない中で、マナー違反というか、傍若無人な振る舞いを繰り返す。そのような人が段々と多くなり、いつしかそんな無法地帯のような状況が当たり前になる。
これが今のネットリンチに繋がる事の1つではないのかな、と思います。

僕ががっつりインターネットにはまっていったのが2000年代半ば頃だったのですが、ネチケットという言葉は当たり前に存在していました。
また、当時はやっていたチャット等でも、ネチケットを守る方は本当に多かったです。
顔も知らない方たちとやり取りをしていくという、周りから見たらおかしい事をしていたと今振り返れば思います。
ですが、その当時、ネット紳士とでも呼ぶべき方々は本当に多かったです。
その様な方々の言動やマナーを見ていく中で、自分にもいつしかネチケットが当たり前になっていきました。

こう振り返ると、平成18年のインターネット上の犯罪件数が少なかったのは、この様なネット紳士が多く、一線は越えないマナーを守っている方々が多かったからそこまで起きなかったんじゃないかなぁ。とも思えます。

 

いかがだったでしょうか?
読んでいるあなた自身、反省しなければいけない点は何かあったでしょうか?

偉そうに言っていますが、僕自身、こうして書いている中で、Twitterで割と気軽にきつい言葉遣いしてたな・・・と反省するきっかけになりました。
改めて、僕自身、これからより一層言葉遣いを改めなければいけないと気を引き締められました。

もしこの記事を読んでネチケットについて知って、今から改善しようと思えたなら幸いです。
自分の正義感もあるでしょうし、理不尽な事に怒りたい気持ちもわかります。
ですが、現実世界と同じで、言いたいことがあってもキレずにそこでぐっと抑える。
怒りに任せて言葉遣いを荒くしない。また、他人のプライバシーや個人情報を挙げるというような行為は絶対にしない。
匿名性なんてあるようで実はなく、やりすぎると自分が犯罪者になって捕まってしまう。
だから、ぎりぎりの一歩手前で怒りをグッとこらえて、ほんわかに、優しく言葉を返す。
それが、今のネット社会に必要な気持ちだと思います。

そうすれば、ネットリンチの数は少しずつ減っていくと僕は信じています。

それではまた。

生活,生き方

Posted by naishybrid