M bit Live #6 Dragon Ash×Age Factory ライブレポート
SMBCモビットと言えば、どんな企業やサービスなのかは知らなくとも、名前は聞いたことあるという方は多いだろう。
そのSMBCモビットが手がける、M bit Liveというライブイベントが2年前から立ち上がり、既に過去5回開催がされている。
ツーマンライブに特化した本イベントは、ASIAN KUNG-FU GENERATION×Omoinotake、HY×マカロニえんぴつというロックバンドファン垂涎の対バンから、UA×アイナ・ジ・エンド、Awich×iriなど、ロックバンドにこだわっているというわけではなく、ジャンルレスに企画をしている。
これはあくまで、僕個人の意見となるが、それでも、多くの音楽ファンが頷いてくれるであろうことを書きたい。
・・・あの、センス良すぎません???
こういった大きい会社が、フェスを仕掛けるということはそこそこあることだが、ツーマンライブをこんなに定期的にというのは、まずもって聞いたことがない。
ツーマンライブとなると、選ぶ側のセンスが問われることに加え、一歩間違えたら異色の対バン・共演と言われかねない中で、毎回発表されると、いいツーマンだなぁ!と音楽ファンが唸るライブを企画する力、そしてアーティストを選ぶ力は、素直に脱帽である。
加えて、どこか一定の音楽のジャンルのアーティストで組むというわけではなく、幅広いジャンルから2組選ぶというのは、非常にチャレンジングであるが、同時に、どこかのジャンルに固執しないというのは、厳しい言い方になるかもしれないが、イベントの固定ファンがつきにくいというリスクもあるかもしれない。
しかし、例えそれが事実だとしても、誰もが見たことのないツーマンライブを企画してくれるというのは、音楽ファンからすれば嬉しいものであり、どんなイベントか知らなくても、一目見ただけでその界隈のファンをワクワクさせられるのだとしたら、それだけで本イベントは成功していると言えるのかもしれない。
そんな第6回目のツーマンライブとして企画されたのは、Dragon Ash×Age Factoryという、ライブに定評のある2バンドのツーマンライブという、ジャンルやバンドのいるフィールドが近いにもかかわらず、ありそうで今までなかった、夢の対バンライブが企画された。
しかも、この2バンドの規模感から考えれば、どう考えても小さすぎる、恵比寿リキッドルームでの対バンということからか、平日月曜日の開催であっても即日ソールドアウトとなったことが、この夜への期待を物語っていた。
また、このライブの開催発表と同時に、Xを使用して行われていたキャンペーンでは、今回の公演に100名を無料ご招待・300名に本公演のキービジュアルを使用した限定Tシャツ(会場での当日販売は無し)をプレゼントするという、太っ腹すぎるサービスも実施しており、大盤振る舞いが過ぎて、これでちゃんと儲けられてるんですよね・・・?と、参加する側が思わず不安になってしまうほどだ。
ライブを見る前から、絶対ヤバい一夜になる。その確信は間違いなかったのだが、この日はドラマが巻き起こっていた。
ただのイベントとは違う、音楽が人生にどういった影響を与えるのか。そんなことも考えさせられた一夜のレポートをしていく。
会場に入り、ステージのセットを見て、誰もが驚いたことがある。
それは、ステージ中央にマイクスタンドがあるということ。そして後ろには、ドラムセットと、DJセット。そのセットを見れば、どちらが先攻なのかは一目瞭然。
そう、先攻はまさかの、Dragon Ashだ。
開演時刻になり、客電が落ちると、ステージ後ろに投影していたM bit Liveのロゴの映像が切り替わり、M bit Live自体のプロジェクトである【M bit Project】の紹介映像を投影した後、これまで行われた過去5回のM bit Liveの映像を投影する。
そこで気付いたのだが、過去5回、毎回出演アーティスト同士、ボーカルが共演(対バン)した相手とコラボをしていたようであり、もしかしたら今回も・・・?と、ワクワクする中、映像が終わり、始まりを告げるかのようなサウンドが流れると、一斉に歓声が上がる。
DJのBOTS(以下、人物名については全て敬称略とさせていただきます)、ボーカルのKjが先んじて登場し歌い出す。そしてその後にドラムの桜井誠、ギターのHIROKI、ベースのT$UYO$HIが登場し、少しずつサウンドが増えていくEntertainでスタートし、その声を 僕に聴かせてと歌えば、最初からシンガロングとクラップで熱烈に応えた。
Fxxk COVID-19と呟いてから始まったのは、声が出せなかったコロナ禍に生まれ、今ではライブの最後に演奏されることも多いNew Eraだ。
他の誰がどうとかじゃなくて、デタラメでもいいから、あなたのステップを見せてよ!とKjが曲中に叫べば、誰しもが思い思いに、自分のステップで音楽に、ロックバンドのライブを楽しんでいく。かつてのコロナ禍の時を思えば、したくても出来なかった・見たくても見れなかった光景が、今ここに広がっている。
Age Factoryのファンの皆さんはじめまして。と丁寧な挨拶をKjはしたかと思えば、言葉を更に重ねることはせず、Dragon Ash・DAのロックショーはここから更に加速していくこととなる。
これぞミクスチャーロックの詰め合わせと言わんばかりのMix it Upを叩き込めば、マナーと思いやりで成り立っているライブハウス。特に、こういった激しい・うるさいロックをプレイするバンド特有の、モッシュとダイブで溢れかえるピットが生まれた後、Age Factoryのファンの皆、横モッシュって知ってる?と尋ねると、サンバのリズムが特徴的なFor divers areaをプレイし、サビの部分で横モッシュをしていく。ステージでは、KjとT$UYO$HIもプレイをしながらではあるが、お手本を見せるかのように右に左に動いていく。
途中、肩なんか組んじゃったりして!とKjがおどけたように言うと、その言葉通りに肩を組むファンを見てあらやだ!なんて言ったKjに対し、個人的にチャーミングさというより、どこかおばちゃんじみたものを感じたのは、ライブ前、自身のInstagramのストーリーズにて、息子がブロッコリーの房の部分だけをきれいに食べた代わりに、茎の部分だけきれいに残しており、房の部分だけきれいに食べないで?これ食べてからライブに行くよ?ということを発信していたからかもしれない。いや間違いなく原因はそれだ。
サンバのリズムでフロアを動かしに動かしたが、立て続けにhide with Spread Beaverのカバーであり、今やDragon Ashのライブの定番曲となったROCKET DIVEでは、ロケットのように、どこまでも上に飛んでいく。そう思ってしまうくらい、フロアの熱を、1秒ごとに何十度も上げていった後、次のJumpでは縦ノリを生み出す。
終盤、タオル持ってる!?と尋ね、ぶん回せ!と言うと、最後のサビの部分では色とりどりのタオルが回っていくこの光景は、後ろのほうで見ていたからこそ言うが、とても素晴らしい光景であった。
イントロから歓声が上がり、百合の咲く場所でが始まれば、フロアもクラップとOiコールで迎え入れる。
怪我すんじゃねぇぞ、ライブハウスはお前らのもんだ!とKjが言えば、フロアもライブハウスの遊び方である、ダイブモッシュで相対する。
そんなダイバー達に対し、ここ!と宣言し、中央で自らが立っているお立ち台に来るよう指示すれば、ダイバーもそこ目掛けて転がっていき、やって来たダイバー達に対し、Kjがグータッチをしていく様は、何年、何十年時が経っても変わらない、バンドとファンの信頼関係で成り立つ光景だろう。
そして普段であれば、大抵この後来る曲は、あれしかないと思っていたら、スタッフがKjにギターをかけ、マイクスタンドを持ってきて始まったのは、まさかのBring itだ。
意外な曲がここで来たことに驚いたが、真のサプライズはここからだった。
友達呼んでいい!?と1番終わりにKjがフロアに尋ね登場したのは、この後登場するAge Factoryのボーカル、清水英介だ!
叫ぶかのようにBring itの2番の歌詞を歌えば、Dragon Ashのファン、Age Factoryのファン入り乱れて盛り上がる。
先程、アーティスト同士がコラボしていた映像が流れたため、今回ももしかしたら?と思ってはいたものの、実際にDragon AshのステージにAge Factoryの清水英介(以下清水と本記事では呼称することとする)が出てきて、Bring it feat. 清水英介、なんてことが目の前で起きている。文字にするだけでもあり得ない光景が現実となっているのだから、興奮しないわけがない。
歌い終わり、Kjとガッチリハグを交わし、清水はステージ袖にはけた後、桜井誠のカウントからライブアンセム、Fantasistaが始まる。
Say Why?とステージから問われるが、そんなこと言われなくてもわかっているくらい、コーラスラインをフロア中全員が手を挙げて歌う。この曲が発表されてからもうすぐ四半世紀が経とうとしているが、未だにこの曲が持つパワーや一体感は、ただただ圧巻だ。
1番が終わり、中央のお立ち台にT$UYO$HIが登ると、ミクスチャーベースヒーロー、T$UYO$HI!とKjが紹介をし、ベースソロを弾いてファンの視線を釘付けにした後、2番に入っていくが、途中Kjは、俺らは恋だの愛だの歌ってるわけじゃないの!世界平和とか歌ってるわけじゃないの!ここにいるやつのために歌ってるの!と叫ぶ。
そんなことは言わずもがな、かもしれないが、あえて説明をすれば、Dragon Ashが常にライブで歌っている相手は、今日この日、ここにいるオーディエンスだ。気が付けば、自分もDragon Ashが好きだという自覚を持ってから、ずいぶんと時間が経った。その間、色々なことも見てきたと同時に、ライブも何度も見てきたが、彼らが手を抜いてライブをした姿は、一度も見たことがない。常に、全身全霊だ。
そんなDragon Ashだからこそ、ファンもまた、ステージに立っている5人に負けないくらいの熱量で、ダイブやモッシュ、シンガロングなどをし、その想いに応えていくのだろう。
Fantasistaが終わると、ある曲のイントロがフロアに流れ出し、その曲を知っているファンから、驚きの声が漏れる。
Kjが着ていたTシャツを脱いだ後、携帯持ってる人、ライトつけて。というKjのお願いに従い、フロア一面スマートフォンのライトが点き、その明かりがDragon Ashを照らし、イントロが流れ続けている中で、今日この日、最初で最後となるMCが始まった。
ツーマンって売れないの。ワンマンのが売れるの。だってそうじゃん。皆1時間半とか見たいじゃん。前に出てくる有象無象のやつなんて興味ないじゃん。飲み会や映画、デート、家に帰る時間、色々な時間を犠牲にしてお金払って来てくれていて、ツーマンがこんなふうにソールドするってないことなの。と、この界隈のファンならばソールドアウトして当たり前でしょ、と思っていたことが、実はバンド側からするとそういうイメージは全くなく、むしろツーマンライブに対してマイナスなイメージを持っている印象の言葉をKjは口にしたが、その言葉に嘘偽りは全くなく、真剣に語っているのだから、心からそう思っているだけでなく、本当に事実なのだろう。
そんな、当たり前じゃない、ソールドアウトしたリキッドルームのフロアにいるオーディエンスに対し、チョモランマもエベレストも同じ山。どっちかから見てるってだけ。オルタナ、グランジ、ミクスチャー全部同じ。全部ロックの山だと思ってる。と、ジャンルなんてなく、全バンドが、ロックのフィールドに居るのだと更にKjは語っていき、どちらのファンであっても、今日ちょっとでも刺さったらツアー行ってほしいと、Dragon Ash・Age Factoryそれぞれのファンに対してサポートの仕方を提案をしたうえで、最後に、ライブハウスの扉開けたら、喜怒哀楽全部出して、帰る時、入る時よりもちょっといい顔で帰っていけるようにという願いを口にした。
そうした喜怒哀楽、全ての感情を吐き出させるかのように、音楽によって溢れ出る感情をそのまま歌にした、A Hundred Emotionsを演奏していく。
終盤、ロックバンドは好きですか!?とKjはフロアに尋ねると、それに応えるように、フロア中歓声と手が上がる。
当然ではあるが、ここにはロックバンドが好きな人しかいないだろう。もしそうでなかったとしても、このライブを見れば、ロックバンドを好きにならざるを得ないはずだ。
最後の音が止まり、この後のAge Factoryに熱いバトンを渡したが、その前に、Kjから衝撃の発言が飛び出し、フロア中の全員が驚いた。
その言葉を、以下に記す。
次は俺の息子が日本で1番好きなバンド、Age Factory!
15分ほどの素早い転換の後、客電が落ち、陽炎がSEとして流れ出す中、Age Factoryのメンバーがゆっくり登場する。音の洪水とも思えるノイズのような最後から一転し、海に星が燃えるで力強くスタートを切る。
演奏後、拍手と歓声が上がる中、清水が次の曲のタイトルを口にするだけで歓声が上がり、イントロからダイバーが発生したRIVERでは、ダイナミックな演奏に合わせ、内で湧き上がる激情をそのまま叫ぶ清水と、ベースの西口直人のしなやかでいて、曲の持つエモーショナルさを増長させるようなコーラスラインが合わさることで、ライブで演奏した際の曲の良さをより際立たせていく。
RIVERの演奏終わり、俺は行くんだ。全員で行くんだよ。ついてこい。と清水は宣言し、バンドメンバー全員で音を合わせてから、いくぞと宣言したうえでShadowを投下すれば、フロアの熱はより高まっていき、最初から最後までダイブが止まらない時間となる。
今回のライブの公式サイトの紹介では、オルタナティブロックバンドとAge Factoryは紹介されていたが、ライブ中はまるでハードコアバンドやパンクバンドの雰囲気を感じるライブに、Dragon Ashの時とはまた違った空気感と熱狂がフロアを染め上げていく。
DAと対バンすることが嬉しい。昔の俺らに言ってやりたい。やばいことやってんぞ。DAの後にやってんぞ。と、今回Dragon Ashと対バンできたことを清水は嬉しそうに語っており、DAのファンも最後の一秒まで俺らと踊ってください。そういう思いを込めた楽曲をと口にし、まさにこの言葉通りの想いが込められているかのようなDance all night my friendsで、先程までのヒリついた感覚とは違う、全員でこの特別な一夜を楽しもうという、ポジティブな気持ちが空間を染め上げていく。
かと思っていると、ここからより一層、シリアスに、緊張感を持ってライブが進むことになるとは思わなかったのだが。
ベースのイントロラインが特徴的なHIGH WAY BEACHでは、歌え!という言葉から、最後のサビに入る前のパートを全員で清水の代わりに歌い上げていった後、Everynightでは、熱は保ったまま、グッと心の深いところまで沁み込んでいくようなこの曲に、聞き入るファンも多かった。
ドラムの増子央人のドラムプレイに合わせ、照明担当のスタッフが増子の動きを注視し、プレイに合わせて、ストロボで照らしては止めを繰り返すという、職人芸とも言える合わせ技で、期待を高めに高めてから始まった向日葵で、再度フロアの熱を高めていく。
その向日葵の世界観を継承するかのように、少しもの悲しさを感じさせるShe is goneに続けると、フロアも聞き入りつつ、じっとステージを見ていた姿が特徴的だった。
そして、今お伝えをしたこれらの4曲では、曲が終わっても、拍手も歓声も、メンバーを呼ぶ声も一切なく、フロアは静寂だった。
下手に声をあげてはいけない。口には出さないが、そんな空気が漂っており、この間は、バンド・フロア双方に、どこか緊張感があった。
そんな緊張感を壊すかのように、再びバンドメンバー全員で音を合わせた後、オレンジ色の照明がバンドとフロアを照らす。
連れて行け、という言葉の後に、TONBOとコールをすると、そのオレンジ色の照明と共にTONBOが始まる。
東京!と叫べば、誰しもがコーラスラインを拳をあげて歌う。いや、どちらかと言うと、歌うというよりは、叫びに近い。夕方5時のサイレンという部分の歌詞も、拳をあげて叫ぶファンが多く、この時ばかりは、ファンそれぞれの心の中抱えている様々な感情が、フロア中で爆発を起こしているかのようでもあった。
1994をプレイし終えた後、まだ歌えると清水が呟き始まったのは、また後述するが、今回のライブのテーマにぴったりとも言える楽曲、SONGSだ。
そのメッセージ性も相まって、これで終えるなら今日のライブにはぴったり・・・と思っていた矢先、演奏が終わると、スタッフが清水のマイクスタンドを下げ、清水はピンボーカルのスタイルに変わる。
言ったろ。最後の一秒まで踊ってけ。俺らは最後の一秒まで賭けてんだ。日常をぶっ壊すために。この一瞬。と、先ほどまでの高揚感や幸福感を自らの手で壊すかのように、3をプレイすると、ハードコア調のサウンドと赤い照明がフロア中を照らし、最後の一瞬まで踊ることを止めさせない。
ファストチューンの3が終わり、目を閉じてる場合じゃない。とボソッと言うと、サポートギターのBOYが、ゆっくり、そしてヘビーなギターを鳴らしはじめると、待ってましたと言わんばかりに歓声が上がるが、同時に、気持ちがまたビッと引き締まるかのような緊張感が走る。CLOSE EYEだ。
1番が終わり、上げろ!と清水が叫ぶと、一気にテンポが加速していく、CLOSE EYE(Speed Up)に一瞬で変化をすると、フロアからは自然とOiコールが発生し、興奮とカオス度合いもスピードアップしていく。最高潮に達した瞬間にサビへと突入すると、今日一とも言えるダイブが巻き起こる。
演奏が終わると、Age Factory、と清水が呟き、持っていたマイクをステージに落とし、ゴン、という生々しい音の残響と共にステージを後にした姿はまるで、Age Factoryの今の姿を表しているかのようでもあった。
しかしフロアはまだ足りないと言わんばかりに、すぐさまアンコールを求め、その声に応え、再度メンバーがステージに登場する。
最近やんなかったけど今日アンコールやりたいんでやりますと、ここ最近アンコールをしなかったそうだが、めっちゃ楽しかったと清水は口にしたため、それならば、アンコールでまたステージに上がりたいと思うのも、当然のことだろう。
今日Dragon Ashから対バンの指名があって上がったという裏話をしたが、いざ実際にKjに尋ねてみると、曰くそうでもないらしいと言われ、なんやねんと思わずステージ上からツッコミを入れた後、時々、俺らがやってきたことは間違いだったのかもと思うことあったけど、こういう日があるからやってきてよかったって思うと、今日の感想を口にする。
アンコールとしてGOLDが始まると、1フレーズ歌った後、すぐさま清水がKj!と叫ぶと、なんと袖からKjがマイクを持って登場し、GOLDを一緒に歌うという、GOLD feat Kjという、文字にするだけでも衝撃的なコラボレーションが始まる!
無論、これが初めてのコラボレーションだ。
更に途中、我慢出来なくなったのか、2番からKjは客席にへと飛び込み、ファンに支えられながら歌う状態になるという、まばたきをすることすらもったいないほどの光景が、目の前で繰り広げられる。
そして最後に、おやすみ、と清水は呟くともう1曲、See you in my dreamをラストにプレイすると、フロアもまた夢で会おうと言わんばかりにもう一盛り上がりをしたうえで、この2組の初対バンは大盛況に終わった。
今回、初となるこの2組のツーマンライブとなったが、Dragon Ash・Age Factoryそれぞれのファンならばわかっていただけると思うのだが、この日のセットリスト、かなり珍しいセットリストだと思わないだろうか?
Dragon Ashにおいては、アルバム『MAJESTIC』からの曲が多く、Age Factoryにおいては、ここ最近の彼らのライブのセットリストも調べたのだが、最新アルバムである『Sono nanika in my daze』からの楽曲がここまで少ないライブというのは、とても珍しい。
これがバンド側が意図してセットリストを組んだのかどうかはわからないが、ただ、今回のライブの企画である、M bit Liveに沿ったセットリストを組んだのだとしたら、どちらも100点満点と言わざるを得ない。
というのも、冒頭で少し触れたが、Dragon Ashのライブが始まる前にM bit Projectの紹介映像が流れたのだが、過去のM bit Liveの映像が流れた後、実はもう1本、M bit Projectの紹介映像が流れたのだが、それは、1本目に見たものとはまた違う映像であった。
しかし、その映像は、M bit LiveのどのSNSにもないため、何を言ったのかという細かい言葉までは覚えていないのだが、公式サイト内に、メッセージとして本プロジェクトへの想いのようなものが掲載されており、記憶違いでなければほぼこのメッセージを言っていたため、以下に引用をさせていただく。
EASYな時代なんてきっとない。
人生のコツなんてわからない。
でも、いつの時代も変わらないこと。
それは、ボクらには音楽があるということ。
忘れられない一曲が、
かけがえのない思い出であるように。
心に刻まれた曲たちはきっと、
音楽と生きてきた証だと思う。
さあ、肩を揺らそう。
歌うように生きよう。
好きな曲の数だけ、
ボクらはもっと強くなれるから。生きていく
好きな曲がふえていく
(引用元:M bit Project【公式サイト】より引用)
このメッセージを踏まえて改めてセットリストを振り返ってみると、この日にDragon Ashが演奏したJump・A Hundred Emotionsの2曲は、まさに音楽について歌った歌であり、まるでこのメッセージそのものを代弁しているかのように感じられる。もしくは、このメッセージ自体が、この曲に影響を受けたのかもしれない。
一方のAge Factoryは、先程も触れたように、SONGSという、誰かにとっての忘れられない曲、特定の時期の記憶を思い出させるようなメッセージが込められたこの曲を今日演奏したことは、偶然とは言えないだろう。
また、この日のライブの開場中・転換中のBGMは、終始Rage Against The Machineであり、奇しくもなのか意図的なのか、Kjがライブで着ていたTシャツもまた、Rage Against The Machine×Wu-Tang ClanのTシャツであった。
Dragon AshもAge Factoryも、Rage Against The Machineに影響を受けている部分は多かれ少なかれあるはずであり、Age FactoryがDragon Ashの音楽を聴いて憧れているように、Dragon Ashもまた、Rage Against The Machineの音楽を聴いて憧れている。そして今、Dragon AshのKjの息子が一番好きなバンドが、Age Factoryだというのだから、これこそ、音楽が脈々と受け継がれてきた証でもあり、音楽と生きてきた、音楽が生き続けてきた証だと言えるだろう。
そして、平日という忙しい中で、色々な時間を切り捨て、安くはないお金を払ってでもライブを見たいという人がこんなにたくさんいること。
音楽が好きな人の心を動かし、このツーマンライブだったら行きたい!と思えるライブを、場所も形も音楽のジャンルも、何もかもを毎回変えているのに、6回も開催をしているのだから、少なくとも、このM bit Projectは現状、大成功しているプロジェクトだと、間違いなく言える。
次回は7回目。どんなツーマンライブになるのか、現状は全くわからない。というより、ジャンルが幅広過ぎるため、想像すらつかないというのが本音だ。
けれども、今日この日や過去の公演のように、音楽ファンが見ればおっ、となるツーマンライブを、M bit Projectはまた仕掛けてくれるはずだ。
なお、この日のライブだが、後日YouTubeで配信されるとのことなので、行けなかったファンは、配信される日を今から楽しみにしておこう。

















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