ウルトラマンの新ジャンル『ニュージェネレーションヒーローズ』を紹介!

2018年11月30日

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なんだかビールの新ジャンルみたいな打ち出しになったのは気にしないでおこう。

今年の7月から、ウルトラマン最新作『ウルトラマンR/B(ルーブ)』がスタートすることが正式発表されました。

今作は、シリーズ初の実の兄弟がW主人公となり、2人で1人の仮面ラ・・・ではなく、2人が2人のウルトラマン、ウルトラマンロッソとウルトラマンブルに変身し、様々な困難に立ち向かうというストーリーになるそうです。

元々ウルトラマンにはウルトラ兄弟という設定はありましたし、ウルトラマンレオに至っては実の弟アストラが出てくるなど、ウルトラマンにはブラザー性とでも言うべき要素が昔からずっとありました。

しかし今作では、ウルトラマンではなく人間の兄弟が主役となるというのは、これまでには無かった設定なのです。
それこそ、ウルトラマンではありませんが、宇宙鉄人キョーダインや地球戦隊ファイブマン・救急戦隊ゴーゴーファイブ・魔法戦隊マジレンジャーといった、東映作品がそういった兄弟や家族が主役のヒーローというものを作っている印象が強く、まさかこの時代にウルトラマンがこういった兄弟ヒーローで作品を作るのが意外だったのです。

ここ数年、毎年ウルトラマンの最新作が発表される度、円谷プロのチャレンジ精神とでも言うべきスタンスを常に感じるのですが、同時に今年ここまでやって次どうすんだろう?と少し不安になるほど、最近のウルトラマンの引き出しや設定には驚きしかありません。

というわけで今回は、5年前から始まったウルトラマン新シリーズ『ニュージェネレーションヒーローズ』をがっつり細かく、とはいきませんがそれでも要点を掻い摘みながら紹介していきます。

こうして見ると多種多様なヒーローズ
© 円谷プロ

ニュージェネレーションヒーローズ

『ウルトラマンギンガ』

遥か昔、すべてのウルトラ戦士と怪獣・宇宙人は、銀河の彼方で激しい戦いを繰り広げていたが、何者かが謎のアイテム・ダークスパークを使い、ウルトラ戦士や怪獣達を小さな人形・スパークドールズに変えてしまう。そしてスパークドールズは宇宙に散らばり、その幾つかはウルトラ戦士や怪獣・宇宙人が存在しない世界の地球へと流れ着く。

それから1000年後の2013年。17歳の高校生・礼堂ヒカルは予知夢に導かれ、夏休みを機に7年ぶりに生まれ故郷の降星町へ帰ってきた。ヒカルはその町でスパークドールズを使用者と一体化させ一時的に巨大な姿へ戻す力を持つギンガスパークを手に入れる。そして、スパークドールズにされたウルトラマンタロウと出会い、自分が「選ばれし者」だと知る。

やがて悪意を持った人々がスパークドールズと一体化(ダークライブ)し、怪獣となって暴れ出した。ヒカルは大切なものを守るため、ギンガスパークとスパークドールズでウルトラ戦士や怪獣に変身(ウルトライブ)して戦いに赴く。
(参照:Wikipedia-ウルトラマンギンガ)

ニュージェネレーションヒーローズ。その記念すべき1作目となるウルトラマンギンガ。

設定もこれまでと違い、防衛軍も全く出ず、高校生が主人公でありかつ中心人物もほぼ高校生が中心です。
また、「夢」をテーマにしつつ、その夢をおいかけることやひと夏の思い出というのを描きつつ、身の回りで起きる事件に彼らが立ち向かっていくというジュブナイルテイストのある作品となっています。

今作では、ウルトラマンと怪獣全てが力を封じ込まれたスパークドールズという人形になっており、変身アイテムのギンガスパークでそれを読み込む?能力のウルトライブを行うことで、主人公であるヒカルはギンガはもちろん、怪獣にも変身することができます。
というより、怪獣に変身して少し戦ってからギンガになる。というのが今作の定番パターンです。

ただ、これがこの作品の面白いところなのですが、怪獣になる時、ウルトラマンの変身時の手を伸ばすあのポーズ。
ファンはグングンと呼んでいるのですが、、

まさかの怪獣もそのポーズをしながら登場してきます(笑)

第1話でこの演出が出た当時、あまりのインパクトでそのウルトライブしてなった怪獣の名前までトレンド入りするということがありました。

また、そのヒカルをサポートするのが、スパークドールズになりながらも、唯一意識を持っているウルトラマンタロウなのです。
そのタロウがコミカルな面を見せつつ、ヒカルを教え導く立場というのもこの作品の大きなポイントとなっています。

『ウルトラマンギンガS』

ウルトラマンギンガとダークルギエルの戦いから1年が経過し、地球には平和な日々が戻っていた。だが、ルギエルの復活を目論み、そのために地底に封印されたエネルギー鉱石ビクトリウムを強奪せんと現れたチブル星人エクセラー(SD)が、その手始めとしてアンドロイド・ワンゼロや様々なエージェント達を地球の雫が丘へと送り込み、密かに行動を開始していた。

それからさらに1年後の2015年。再び地球に迫る危機に、ビクトリウムを守る使命を帯びた地底人ビクトリアンの青年・ショウがウルトラマンビクトリーに変身して立ち向かう。さらに、ビクトリウムに導かれた礼堂ヒカルの意志に呼応するように地球へ帰ってくるウルトラマンギンガ。今、新たな戦いが始まる。
(参照:Wikipedia-ウルトラマンギンガS)

2作目でありタイトルからも分かるかと思いますが、前作の続編となります。

今作では前回登場しなかった地球防衛軍のUPGが登場し、そこにヒカルも所属しそこが話の中心となります。

そして、今作の最大の特徴と言えば、もう1人のウルトラマンであるウルトラマンビクトリーの登場です。
このビクトリー、ギンガ、というよりもギンガスパークが怪獣になれる能力があるのに対し、ビクトリーの変身アイテムであるビクトリーランスに怪獣のスパークドールズを読み込ませることにより、何と自分の腕が怪獣の腕や武器になるという特徴があります。
過去にこんな能力を持ったウルトラマンはいませんでしたし、ましてやどの特撮作品のヒーローでもこんな能力を持ったヒーローはいないのではないでしょうか?

ヒーロー作品というより、むしろロックマンがボスを倒した後、その武器を自分のものにして使うというのに似ているのではないかと個人的には思っています。

また、ビクトリーの変身者であるショウとヒカルは当初は対立しながらも、段々と仲を深めていき、相棒のようになっていく様は、地底世界という設定と相まってか、まるでウルトラマンガイアを彷彿とさせる展開です。

もちろん前作に出てきたキャラも重要なところで登場してきますし、UPGのメンバーとのやり取り、敵の手先でありつつも段々とその在り方に悩みつつ、話が進むにつれ味方側になっていくアンドロイド・ワンゼロ等の人間模様もありつつ、前作以上にパワーアップした特撮シーンや新怪獣等見所盛り沢山となっています。

『ウルトラマンX』

16年前。突如発生した謎の太陽フレアウルトラ・フレアが地球を包み、各地で眠っていた謎のオーパーツスパークドールズが怪獣化するという怪事件が、世界各地で勃発した。人類はこれに対抗するため、特殊防衛チームXioを結成する。

そして現在。世界で最も頻繁に怪獣が出現する日本において、Xioの隊員にして怪獣との共存を望む青年・大空大地は、熔鉄怪獣デマーガとの戦いの最中に神秘の光・ウルトラマンエックスと出会い、彼と「ユナイト」(一体化)する。かつて、ウルトラ・フレアから地球を守ったことでデータ生命体化したというエックスは、Xioが偶発的に開発したモンスアーマーの力も発揮しながら、怪獣化したスパークドールズとの戦いに挑む。
(参照:Wikipedia-ウルトラマンX)

個人的にですが、僕はエックスが実はこのニュージェネレーションヒーローズの中では1番好きだったりします。

この作品の特徴として、『これまでゲストに出てこなかったウルトラマンが出る』というのがあります。

前作からのギンガにビクトリー、当時放送していた枠がウルトラマン列伝という作品内で放送していたため、そのメインパーソナリティーのウルトラマンゼロ、そして過去これまで客演がなかったウルトラマンネクサス・ウルトラマンマックスが登場するなど、親世代というよりも10代や20代が反応するようなウルトラマン達がゲストとして出てきます。
これは、若い世代にもよりウルトラマンを楽しんでほしいという制作陣の配慮から決まったそうです。

そして、ゲストに登場するウルトラマンは、人間体のないゼロを除き全てオリジナルキャストも登場し、かつ本編のその後を描いていることもあるため、当時のファンからすれば興奮すること間違いなしです!
ただ、ネクサスのゲスト回だけは少し違いますが、それでもファンからすれば、素晴らしいの一言しか出ないほどの出来となっています。

ストーリーも、登場する怪獣を倒すだけではなく、どう共存し、棲み分けしていくかをテーマにしている事で、これまでのウルトラシリーズでも描いてきた共生により深く突っ込んでいます。

また、ウルトラマンエックス自体が独立した1つの存在であり、これまでのウルトラシリーズにあった一心同体ではなく、バディの関係として描いているというのはこれまでになかった設定です。
そしてまた、このエックスがよく喋ること喋ること。
ウルトラマンなのに予想外のことに慌てたり、デリカシーがないことをズバッと言うなど、妙に人間くさいところもあり、カッコイイよりも親近感が湧く、そんな珍しいウルトラマンとなっています。

ちなみに余談ですが、エックスの声優は様々なアニメでもお馴染みの中村悠一さんが担当しております。
また、中村さんは過去に特命戦隊ゴーバスターズでスタッグバスター/ビート・J・スタッグを、そして前々から今もですが、MARVEL作品のキャプテン・アメリカの吹き替えも担当しております。

なので、今後仮面ライダーに何かしらの形で変身をすれば、ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊、そしてマーベルのヒーローまでやったという前代未聞のヒーロー声優となりますので、どうか東映さん何卒・・・

『ウルトラマンオーブ』

4作目のウルトラマンオーブですが、こちらは以前ブログを書きましたので、そちらを見ていただければいいかと。

1年経ってもなぜウルトラマンオーブはここまで人気なのかを4つの点から考える


そこ、手抜きとか言わない。

『ウルトラマンジード』

サイドスペースはウルトラマンベリアルが起動した超時空消滅爆弾によって、ウルトラ戦士たちの奮闘もむなしく一度は崩壊した。しかし、ウルトラマンキングによって修復されて復興を果たした地球では、ベリアルとウルトラ戦士たちの戦いがクライシス・インパクトという都市伝説として広まっていた。

テレビ番組の影響からヒーローに憧れている朝倉リクは、スカルゴモラが現れた際に天文台の地下に眠る基地を発見し、そこで自分がベリアルの遺伝子を受け継いでいることや、ウルトラマンジードにフュージョンライズ(変身)できることを知る。以後、リクは自らの運命に悩みながらも相棒のペガッサ星人ペガや、怪獣を追う鳥羽ライハ、秘密組織AIBに所属する幼なじみの愛崎モア、ウルトラマンゼロと一体化した伊賀栗レイトと協力しながら、ベリアルとその配下である伏井出ケイの陰謀に立ち向かう。
(参照:Wikipedia-ウルトラマンジード)

5作目となるジード。
今作のメインライターは、シリーズ初参加となる小説家の乙一さん。
さらに主役の朝倉リク役を、かつて映画『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』で、主人公の弟役として出ていた濱田龍臣さんが、時を経てウルトラマンになってシリーズにカムバックしたのです!

今作最大の特徴として、ここ数年の悪のウルトラマンの象徴であるウルトラマンベリアルの息子というのがあります。

いわゆる、悪の親玉の息子が正義というと、1番有名なのはダースベイダーとルーク・スカイウォーカーの関係を想像する方も多いでしょう。
ただ、これは話の途中でその血縁が判明するので、主人公が最初から戸惑うことはないでしょう。

ですが、ジードは第1話からベリアルの息子だと判明します。
当然そのことに対して悩みますが、しかし、主人公である朝倉リクは立ち止まらず(立ち止まれず)、テーマでもある「ジーッとしてても、ドーにもならねぇ!」を自分にも言い聞かせるかのように発言し、目の前の困難と自分の運命に立ち向かっていくという姿に共感し、全年齢が憧れるヒーローになっていると思います。

変身の際「ユー、ゴー、アイ、ゴー、ヒア、ウィー、ゴー!」とリク本人が言うのですが、文字だけにするとまるでここ最近の仮面ライダーのベルトの音声で使われてそうですよね。
最初は慣れないかもしれませんが、だんだんとこれがなくてはジードじゃない!というようになってきますよ。

また、今作ではこれまでも数多くの作品にゲスト出演してきたウルトラマンゼロが初となるTVシリーズのレギュラーとなりました。

しかし、今作では最初の戦いの影響により、自分の能力の大半を制限された状態で戦うこととなります。
その後、新しい強化フォームであるウルトラマンゼロ ビヨンドとなるのですが、その強化方法がまさかの人物が持ってくるというのも注目です。

というか、このニュージェネレーションシリーズでこの方いつもこんな役割ばっかだな!(カミナリのツッコミ風に)

そして、今回のゼロが憑依する人間であるサラリーマン、伊賀栗 レイトとのやり取りもまた見物であり、戦いに行こうとするゼロとサラリーマンとしての仕事をしなければならないレイトの攻防戦?もまた今作の見物です。

他にも、リクの周りにいるライハにリクの影の中にずっと住んでいる宇宙人、ペガッサ星人のペガ、天文台の地下の基地を管理するAIのレムや、地球を極秘裏に異星人の脅威を処理する秘密組織AIBのモア、その先輩であるシャドー星人のゼナを巻き込みストーリーはどんどん加速していきます。

ちなみに、シャドー星人のゼナを演じているのは、ウルトラマンジードのスーツアクターを務める岩田栄慶(ひでよし)さんです。
スーツアクターの方が素面で演技をするのはここ数年の特撮ではほぼなかったことです。

ただ、口を一切動かさないキャラであり、また声も声優の浅沼晋太郎さんが声を当てているのですが、それでも表情だけの演技を見事に演じており、この人本当にスーツアクターなの?と思えるほどの演技力ですのでそこもまた注目です。

そして、ジードもう1つの注目ポイントは、敵である伏井出ケイの存在感です。
ベリアルに忠誠を誓った彼のクールだけど狂気を感じる存在感や、物語が進むにつれどんどん狂気を増していき、ここまでやるか!?と思わず言いたくなるほどの存在感は、ジードの世界観をハードにする、なくてはならない存在です。
なので、ジードを見た方の中には、”ジードとベリアル”というよりも、”リクとケイ”の因縁の方が印象に残っている方も多いのではないでしょうか?

おわりに

超ざっくりとした解説になってしまいましたが、少しはニュージェネレーションヒーローズに興味をもっていただけたでしょうか?

今のウルトラマンはのほとんどは約20話前後であり、かつて一年丸っとやっていた時と違ってこんなになったのか・・・と思う方もいるかもしれません。

ですがその分、中身がギュッと凝縮され、ダレることなく最後まで楽しむことが出来るというのも大きなポイントです。

どこから見ても面白く、またどの作品でも革新的な挑戦をしている話が数多くあります。

ぜひルーブが始まるまでに、一作品でも見てみて気づいたらどっぷりのめり込んでいた!なんてことがあればウルトラファンからすればこんなにうれしい事はないです!

それでは!

特撮

Posted by naishybrid