アニメ化決定!知らないあなたに伝えたい電光超人グリッドマンについて
本日、幕張メッセで行われていた、東京コミコン2017という日本有数のポップカルチャーの祭典で、大きな発表がありました。
それが
『電光超人グリッドマン』
のアニメ化。
この発表で、この記事を最初に挙げた日に、日本のトレンド一位がグリッドマンになるというとんでもない事が起こりました。
淡々と書いておりますが、私自身、世代なのでこの発表はめちゃくちゃ嬉しすぎてTwitterの方でテンション上がったつぶやきをしてましたので、それはTwitterの方を見てもらえばいいと思います(笑)
しかし、当然ですが、グリッドマンって何?と思っている方の方が多いと思います。
そこで今回は、ほぼ直撃世代であり、かつウルトラマンシリーズ等の特撮大好きな僕が、この電光超人グリッドマンについて語っていきたいと思います!
電光超人グリッドマンについて
作品について
電光超人グリッドマンとは、1993年に、ウルトラマンでおなじみの円谷プロが作った特撮作品です。
当時、円谷プロはウルトラマンに関しては、アメリカと共同制作で作っていたウルトラマンパワードがありましたが、これはウルトラマンシリーズとは関係ない、全く新しい円谷のヒーローとして制作されました。
あらすじ
翔直人、馬場一平、井上ゆかは、桜ヶ丘中学に通う中学2年のクラスメート。両親がインテリア店を営む一平の家の地下に、3人だけの秘密のラボを作っている。中古パーツを集めて組み上げたコンピュータ「ジャンク」を中心に、研究と開発の日々に明け暮れていた。
藤堂武史も直人たちのクラスメートだが、陰湿な性格で友達はおらず、家でも両親が出張中でいないなど、孤独なコンピュータオタクとなり自室にこもってばかりいた。武史がゆかの家に怪獣ギラルスでハッキングを仕掛けていたその時、目の前に現れたのは、魔王・カーンデジファーだった。カーンデジファーは「ハイパーワールド」と呼ばれる異次元空間から逃亡してきた悪魔で、武史のコンピュータに寄生し「コンピュータワールド」に生きている。武史の負の感情に付け込んだカーンデジファーは、武史を意のままに操りさまざまな怪獣を生み出し、地球を破壊・征服しようと企む。
直人たちはコンピュータワールドの異常に気付いた。そしてその時、一平がジャンクの中で描いていたCGグリッドマンに、カーンデジファーを追って地球にやってきたハイパーエージェントが乗り移り電光超人となった。直人はグリッドマンと共にカーンデジファーと闘うため、グリッドマンと合体することを決意する。
こうして、グリッドマンとカーンデジファー、直人たちと武史の闘いが始まった。
(参照:Wikipedia-電光超人グリッドマンより)
この作品の特徴
この作品、特撮ファンから一番言われている声があります。
それが
「早すぎた名作」
と呼ばれていることです。
グリッドマンは、コンピューターワールドと呼ばれるテレビや電子レンジ、更にはパワーショベル(!?)などの、色々な製品のコンピューターの世界で、怪獣をコンピューターウイルスとして暴れさせ、それが現実に影響を及ぼしてくるという、画期的な現実へのダメージを描いていました。
その異常にグリッドマンが駆け付け、コンピューターワールド内で怪獣と戦い、倒した後コンピューター内のシステムを回復させ問題解決・・・というのが一連の流れとなっております。
ですが、時代は1993年。
まだ一般家庭にパソコンの普及が全然浸透していない時代に、このような設定という事もあってか、作品への入り込みが難しかったと言われています。
グリッドマン放送から数十年後、パソコンやインターネットが家庭に普及し、ゲームではロックマンエグゼという、グリッドマンと同じくコンピューター内のネット世界が舞台となる作品も出たりするなど、この頃になってようやく時代がこの作品と同じような世界になったため、上記でも言われていた時代を先取りしすぎた作品というのがこの理由です。
また、グリッドマンの戦い方、というのも大きなポイントです。
第一話で、グリッドマンが敵と戦う際に、サイズはいわゆる人間大程度の大きさしかなかったのです。
それを、現実世界からサポートする2人が巨大化プログラムを作成する事により、怪獣と戦える大きさになるという、変わったヒーローでもあります。
ちなみに、このプログラムは最終回までずーっと使われています。
また、コンピューターのCGで武器やサポートロボットを作る、というより描き、それをグリッドマンがピンチの時に発進させ、共に戦う。
加えて、グリッドマンがロボットと合体する、というのも、これまでのヒーローにはなかった画期的な方法でした。
この武器やロボットの開発のストーリーも面白く、例えば、ある話の一話で、一平がよく食べていたホットドッグからアイデアが生まれ、グリッドマンソードとバリアーシールドという武器を作り出すという事もありました。
それを作っている主人公たちが中学生というも、当時の特撮ではありえないほどに若いキャラクター達だったので、それが見ている子供たちに、より身近に感じる事が出来る要因の一つでもあった気がします。
このような斬新な設定な特撮作品は、過去にも今にも同様なケースはほぼないと思っています。
そして、このグリッドマンの声優は、今や超人気声優の緑川光さん。
このグリッドマン自体、真面目なヒーローというような性格であり、かつ今のようにウルトラマン等のいわゆる人間じゃないヒーローがべらべら喋るというキャラが少なかったため、これがある意味人気を担った一件かもしれません。
ちなみに、YoutubeでOPを見ると、このグリッドマンのタイトルが最初に出てくるのですが、私はずっとこれをCGだと思っていました。
しかし、当時制作に携わった方がTwitterで、これは全て手作業でやったというのです。
どれだけこれが凄いのかは、そのOPを調べてご覧になれば、その精巧さにこれが手作業!?と絶対になると思います。
放送終了から約20年後、青天の霹靂の出来事が!
そんなグリッドマン放送の終了から20年後、フィギュアなどが時々出ることはありましたが、作品的には何も動きがなかった中で、突如グリッドマンに、まさかのスポットライトが当たる事となります。
それが、日本アニメーター見本市という、ドワンゴとアニメ制作会社の『カラー』が共同で企画した、様々な監督によるオリジナル短編アニメ作品をインターネット配信する企画の中で、まさかのグリッドマンが映像化されることとなりました!
特撮ではなく、アニメという領域でまさかのグリッドマンが復活。
当時この情報が発表された際、とても興奮し、公開日時を今か今かととてもワクワクしておりました。
そして、この作品を作ったのが、今や『SSSS.GRIDMAN』・『SSSS.DYNAZENON』を手掛けた、アニメ制作会社の『TRIGGER』であり、事実、この作品の監督も務め、かつ、SSSSシリーズのメイン監督でもある『雨宮哲』さんは、この作品があったからこそ繋がった。とインタビューで語っております。
本編は、現実世界に怪獣が突如として進行しだし、唯一の登場人物である、本編では敵側の人物であった、藤堂武士が時を経て大人となり、ゴミ処理場に捨てられたジャンクを訪ねると、グリッドマンの最初の怪獣から、最後のカーンデジファーまでの戦いの歴史をを武士に見せます。
そして最後には武士の腕にアクセプターが装着され、変身をすると、放送終了後、テレビマガジン等の雑誌で展開されたグリッドマンのその後を描いたオリジナルストーリーに出てくる、もう一人のグリッドマンある『グリッドマンシグマ』に変身し、武士のグリッドマンとしての戦いが始まる・・・というところで終了となります。
約5分ほどの映像なのですが、1ファンから見ても、愛がなきゃこんなの描けない!と言えるほどにグリッドマンを上手にまとめており、感動しかありません!
個人的には、ダイナドラゴンの登場時に妙に静止画が伸びるところなんかは、もう完全に、わかってる!と言いたくなりました!(笑)
現在は見ることが難しいですが、それでもいつか何かしらの形でこのさ
そして、奇跡のテレビアニメ化
そして、話は最初に戻りますが、本日かねてから噂されていた、グリッドマンのアニメ化がついに発表となりました!!
このアニメも、先ほどのアニメーター見本市でこの映像を作った監督である雨宮哲監督と、アニメーションスタジオTRIGGERとが再びタッグを組み、作成にあたるそうです!
雨宮監督は、天元突破グレンラガンやキルラキルの監督、TRIGGERはニンジャスレイヤーフロムアニメイシヨンやリトルウィッチアカデミア等を作ったスタジオと言えば、アニメファンでもわかりやすく、かつ驚かれるのではないのでしょうか?
また、脚本も平成ウルトラマンシリーズで数々の話を手掛けた脚本家である長谷川圭一さんが担当するというのも、ウルトラファンとしてとてもうれしい限りです!
更に、グリッドマンの声優は、変わらずに緑川光さんが担当してくださるという発表もあり、もうテンションMAXになってます!
まだストーリー等も出てなく、キャラも他に誰が出るか、どういう世界観が描かれるといった情報も一切ないですが、それでも約四半世紀経ったこの時期にアニメという形で、かつインターネットが当たり前のものとなった時代がにこのグリッドマンが再びやってくるという事が、一ファンとして嬉しくて嬉しくてたまらないのです!!
来年のアニメで、100%期待しかない作品です!
もし興味がわいたのならば、今度グリッドマンが待望のBlu-ray BOX化されるそうなので、そちらでぜひグリッドマンの雄姿をご覧ください!
それではまた!
(2019年追記:まさかアニメ版グリッドマンがこんなに話題になると思わなかったです。可能であれば2期やOVAを期待したいですね。)
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星雲賞メディア部門 ウルトラマン ガメラ
「SSSS.GRIDMAN」が円谷作品として久々に星雲賞メディア部門を受賞(しかも記念すべき第50回)したことに対して、まずはおめでとう、と言いたい。「グリッドマン同盟(ファンのこと)」の一員として素直に嬉しい。
そこで過去の円谷作品の星雲賞受賞をたどってみると、1998年に「ウルトラマンティガ」がメディア部門で見事受賞を果たしており、その後は2017年には「ウルトラマンF」という私も読んだことのない小説が長編部門で受賞していたことに少し驚き。そして何より2000年は「ウルトラマンガイア」も実は星雲賞のいち候補として上がっていたが、「ウルトラが2年以内に連続受賞するのは規約違反」として次点に置かれて受賞果たさず…orz
しかし、過去の星雲賞メディア部門をたどってみると、「ガメラ 大怪獣空中決戦」が1996年、「ガメラ2 レギオン襲来」が1997年に、と「ガメラ」シリーズが2年連続受賞……は?
なんで「ウルトラ」はダメで「ガメラ」はいいんだ!?と非常に納得がいかない。しかも、監督は同じ金子修介氏…..
「ガメラ」の方は見たことないから「ガメラ」を悪くいうつもりはない。
ただ、どうして「ウルトラ」と「ガメラ」の間でこんな扱いの差が??
詳しい人、回答よろしく。