ヒプマイに楽曲提供!Dragon Ashを大ファンが紹介!

2021年7月15日

先日になりますが、ある衝撃のニュースがアニメ業界・音楽業界を騒然と駆け巡りました。

なんと!社会現象にもなったプロジェクト『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』

そのヒプノシスマイクの新曲を、なんとDragon Ashがプロデュース・かつ楽曲提供を行うことが発表されました!

 

さらにそれだけではなく、来月8月7日(土)・8日(日)にぴあアリーナMMで行われる『7th LIVE ≪SUMMIT OF DIVISIONS≫』に、キャラのボイスを担当している声優陣に加え、Dragon Ashが出演することも併せて発表となりました!

 

当ブログでも、以前Dragon Ashのライブレポートをしていたことや、それこそコロナ禍になる前、何度もDragon Ashのライブに足を運び、モッシュ・ダイブをめちゃくちゃしていたほど、冗談抜きでDragon Ashは大好きなバンドの一つです。

 

この発表に各所がざわつき、昔Dragon Ashが好きだった人などは驚きを隠せていない様子でしたが、しかし当然世代だけど通ってこなかった人もいれば、10代や20代前半の方からすれば、そんなにDragon Ashってすごいの?と、ピンと来ていない方も多いかと思います。

また、いわゆるヒップホップに傾倒していた頃のDragon Ashを知っていた人。つまり初期の頃に直撃世代だったけれど、今のDragon Ashはそんなよく知らない。という方も多いでしょう。

 

そこで今回は、Dragon Ash・DAの大ファンである僕が、Dragon Ashについて紹介をしていきます!

Dragon Ashについて

メンバー

Dragon Ashは、1996年から活動をスタートした、今年で25周年となるベテランのロックバンドです。

メンバーは

 

・Kj(ボーカル/ギター)

・桜井誠(ドラム)

・BOTS(ディスクジョッキー)

・HIROKI(ギター)

・T$UYO$HI(ベース)

 

この5人で活動をしています。

 

去年、17年に渡って共にDragon Ashを支えてきたダンサーのDRI-VさんとATSUSHIさんが脱退され、現在は5人で活動をしていますが、それでも変わらず常にロックシーンの第一線に、昔から今まで、どんなことがあってもずっと立ち続け、走り続けているバンドです。

音楽性

Dragon Ashのサウンドの特徴といえば、なんと言っても『ミクスチャーロック』と呼ばれるサウンドをずっと鳴らし続けているという事です。

 

ヒプノシスマイクの話になりますが、『MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼』の決勝で使われた楽曲『DEATH RESPECT』を提供したバンドである『山嵐』

その山嵐をリスペクトし、そのサウンドを継承した後輩のバンドが、他ならないDragon Ashです。
(ちなみに、Dragon Ashは山嵐に対し、一生頭が上がらない先輩と語っております。)

 

ロックのサウンドにラップを混ぜ、DJ(ディスクジョッキー)がいることで、普通のバンドにはないスクラッチを刻むなど、他にはないサウンドとなっています。

また、時代によってサウンドが常に変化していき、ヒップホップに傾倒していた時期やラテンサウンドに傾倒していた時期、そして現在のメインであるラウドサウンドに傾倒している時期と、アルバムによってそれぞれ異なった色を持ったサウンドを持っています。

しかし、そのどれもがカッコよく、それでいて今のライブでも様々な時期の楽曲をライブでプレイするなど、過去も現在も一緒くたに、それでいて遜色がないという稀有なバンドです。

Dragon Ashの凄さと活動を振り返る

Dragon Ashの凄さといえば、なんといってもヒップホップという、日本のアンダーグラウンドのカルチャーをメインストリームに持ってきたということでしょう。

 

90年代後半に彗星のごとくシーンに現れ、それまであまりいなかったロックにラップを合わせたミクスチャーサウンドは、たちまち世の中を席巻しました。

ちょうど同時期頃に、『宇多田ヒカルさん』もシーンに現れたたため、まさにこの2組によって日本の音楽シーンはがらりと変わったと言っても過言ではないでしょう。

 

1999年に、アルバム『Viva la Revolution』でミリオンヒット・100万枚を売り上げ、キャリア初となる横浜アリーナ単独公演を成功さるなど、まさに一躍その名を知らない者はいないバンドとなりました。

さらに、ボーカルのKjさんこと、降谷建志さんは、そのファッションスタイル等から、たちまちカリスマとして取り上げられ、一時期は本当にKjさんを真似する人も増えるなど、音楽以外のところでも影響を及ぼすようになりました。

 

2003年に、ギターのHIRKIさん・ダンサーのDRI-VさんとATSUSHIさんが加わり、ロックバンドにDJだけでなく、ダンサーもいるという、世界的にもあまり類を見ない7人編成となり、まさに唯一無二のバンドとなりました。

その後、先ほど言ったように、ヒップホップをメインとしていた時期・ラテンサウンドをメインとしていた時期・そして現在のメインであるラウドサウンドに傾倒している時期と、多様な音楽性を行き来しながらも、常にファン層を広げていき、Dragon Ashはロックシーンにおいて地位を不動のモノとしていきました。

 

事実、日本のフェスにおいて、最もトリを飾った回数が多いバンドは、他でもないDragon Ashなのです。

それ程までに、彼らはシーンにおいて絶対的な存在であり、フェスでもDragon Ashがいれば安心。といえる盤石の存在です。

 

そんな中、2012年の4月、それまでずっと活動を共にしてきたベースのIKUZONEこと、馬場育三さんが急性心不全により突如としてこの世を去ることとなり、バンドは一時活動休止になりました。

しかし彼らは、馬場さんとかねてより親交があり、ベースジェダイと呼んでいた、『RIZE』のKenKenさんをサポートベースに迎え、馬場さんの死後から3か月後に再び走り出し、2014年にはアルバム『THE FACES』のツアーのファイナルでは、キャリア初となる日本武道館公演。

2018年にはアルバム『MAJESTIC』のツアーのファイナルでは、先ほど触れたViva la Revolutionのツアーファイナル振りとなる、横浜アリーナ単独公演をも成功させ、もはや敵なしと言えるような無敵のバンドでした。

 

しかし、2019年に再び悲劇が襲いました。

サポートベースであるKenKenさんが、大麻所持により逮捕されました。

本来であれば、『OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL』という、山嵐が主催をしているフェスに出演予定だったのですが、出演の約1週間前にこのようなこととなり、バンドは再び活動を止める可能性すらありました。

 

そんな時に手をあげ、彼らの活動を止めさせないために立ち上がったのが、KenKenさんと同じ日に大麻所持により逮捕された、JESSEさん率いるバンド『The BONEZ』のベースであり、現在Dragon Ashのベースを担当しているT$UYO$HIさんです。

The BONEZもまた、OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVALに同日に出演予定であり、The BONEZはやむなく出演キャンセルとなりましたが、Dragon AshはT$UYO$HIさんをベースに迎え入れてステージに立ち、ライブを行いました。

そして彼らは、その後も予定されていたイベントやフェスを一本もキャンセルすることなく、Dragon Ashはステージに立ち続けました。

 

また、The BONEZが出演予定だったフェスにDragon Ashが出演した際には、Kjさんは毎回と言っていいほど、The BONEZのタンクトップかベルトを身に着け演奏をし、ライブ終了後には、The BONEZの楽曲『Thread&Needle』を、BOTSさんがリミックスした音源をかけるなど、2バンドのお客さんのためにDragon Ashはステージに立ち続けました。

ちなみに、この時の心境をT$UYO$HIさんが語ったことがあり、そのことについても触れているブログを以前書きましたので、よろしければ以下のリンクよりご覧ください。

The BONEZ – Speak True – Documentary+Live レビュー

 

そして去年、17年に渡って共にDragon Ashの看板を掲げ、ある種Dragon Ashというバンドが、他のバンドとは全然違う、唯一無二のバンドにさせていたキーパーソンでもあった、ダンサーのDRI-VさんとATSUSHIさんが、9月のライブで脱退され、バンドは5人でこれからも進んでいくこととなりました。

その日のライブについて書いた記事もありますので、よろしければ以下のリンクよりご覧になってください。

Dragon Ash LIVE『DEPARTURE』ライブレポート

 

今年、結成25周年イヤーを迎え、満足にライブが出来ない状況ですが、この時代について歌ったシングル『NEW ERA』を発売し、さらにカップリングの『エンデヴァー』は、アニメ『セスタス』のOPとして使われ、なんと1998年に発表された『陽はまたのぼりくりかえす』以来、23年振りとなるアニメタイアップとなったのです!

 

というわけで駆け足になりましたが、ここまで、Dragon Asがなぜ凄いのかということや、活動について振り返らせていただきました。

PV


Dragon Ash公式配信


Dragon Ash公式配信


Dragon Ash公式配信


Dragon Ash公式配信

メンバーの他の活動

Kjこと、降谷建志さんは、そのルックスからファッションモデルとして表紙を飾るのはもちろん、近年は俳優としても活動しております。

 

ご存知の方も多いでしょうが、Kjさんの父親は俳優の古谷一行さんであり、その血を継いでいるだけあってか、役者としても良い演技をされ、以前には大河ドラマ『八重の桜』で、斎藤一役としても出演をしておりました!

 

さらに凄いのが、Kjさんと奥さんのMEGUMIさんの実の息子である、降谷凪さんも俳優として活動されており、親子三世代で役者という、他にはないファミリーとなっています!

 

もちろん音楽面でもDragon Ash以外でも様々な場所で活動しており、様々なアーティストの楽曲へのゲスト参加。

Dragon AshのメンバーであるBOTSさん・RIP SLYMEのILMARIさん・スケボーキングのSHIGEOさんと共に『Steady&Co.』としても活動しておりました!


Steady&Co.公式配信

 

さらに近年では、Dragon Ashとは別に、降谷建志名義でソロプロジェクトをスタートさせました!

メンバーには、同じくDragon Ashのドラムである桜井さん。Pay money To my PainやLiSAさんのバックバンドのギター等でも活躍しているPABLOさん・山嵐のベースの武史さん・キーボードの渡辺シュンスケさんの5人でバンドとして音楽を鳴らし始めました!

途中から、名義を『Kj and The Ravens』と変えたため、こちらにも要注目です!


降谷建志公式配信

 

ちなみに、昔のDragon Ashや降谷建志さんしか知らない人は驚かれるかもしれませんが、今のKjさんは筋肉バッキバキな体となっています。

そんな体を活かしてか、KjさんとBRAHMAN/OAUのボーカルであるTOSHI-LOWさん・ELLEGARDEN/the HIATUS/MONOEYESのボーカルの細美武士さんの3人で、ほぼ公式ユニットの『筋肉三兄弟』として、毎年夏にフェスでその3組が一緒になった際に、その日に出演されるアーティスト・もしくはライブカメラマンの方のSNSでアップされる、上半身裸の筋肉を見せつける写真を音楽ファンは毎年楽しみにしております(笑)

 

また、これも意外と知られておりませんが、Kjさん、実はかなりのアニメオタクなのです。

事実、先ほど紹介したKjさんのソロプロジェクトの2枚目のアルバム『THE PENDULUM』にBladesという曲があるのですが、この曲はアニメ『Fateシリーズ』を題材にしているとインタビューで語っております。

 

さらに、同アルバム内の落日という曲の歌詞に、こんなフレーズが出てきます。

『EL PSY CONGROO』

この単語を聞いて、ピンとくる人も多いでしょう。

この単語は、アニメ『STEINS;GATE』にて、主人公の岡部倫太郎の口癖として使われており、この単語をわざわざ自身のアーティスト活動の楽曲の中に、アニメ独特の単語であるにもかかわらず、さらりと自然に歌詞に入れ込んでいるワードセンスの凄さには驚くばかりです。

なので、Dragon Ashがアニメに関わるのが意外!と思われている方もいるでしょうが、むしろDragon Ash側としては、ヒプマイに関われて嬉しいー!と思っているかもしれませんよ!

 

桜井さんは、Kjさんのソロプロジェクトだけでなく、OBLIVION DUST/FAKE?のKEN LLOYDさん・The SAMOS/SBKのギター兼プログラミングのShigeoさん・WUJABINBINや、元BEAT CRUSADERS等のベースのケイタイモさんと共に、『ATOM ON SPHERE』としても活動しております!


ATOM ON SPHERE公式配信

 

さらに桜井さんが凄いところは、音楽家としての一面だけではなく、料理家としての一面もあるのです!

事実、以前レシピ本も発売し(現在はほぼ廃刊となっているので、手に入れるのが難しくなっています)、自身のInstagramではスープに加え、麺も100%手作りのラーメンやスパイスから作るカレーなど、様々な手作り料理をあげています!

さらには、BiSHのセントヒロ・チッチさんと共に、CSのカレー番組『スパイストラベラー』ではMCも務め、ついには『桜井食堂』という名前のお店を音楽フェスで出店し、自身の料理を提供するなど、もはや料理人としてのイメージも人によっては持っているかもしれません!

 

これ以外にも、SiMのボーカルであるMAHさんが始めたEスポーツプロジェクト『THE REBEL’S eMPIRE』の副リーダーも務めるなど、文字通り幅広い分野で活躍されております!

 

ギターのHIROKIさんは、同じミクスチャーバンドSMORGASのボーカルである来門さん・元RIZEのu:zoさん等と共に、『ROS』というバンドとしても活動しております!


ROS公式配信

 

T$UYO$HIさんは、先ほども触れたように、Dragon Ashだけでなく、The BONEZのベースとしても活動しております。

去年、JESSEさんの逮捕から約1年の歳月を経てバンドとして再び動き出し、今年に入ってから新曲の発表やツアーを行うなど、Dragon Ashに負けず劣らずこちらも注目です!
(しかし新曲とはいえ、このPVわっけわかんねぇな(猛爆))


The BONEZ公式配信

 

音楽以外にも、ファッションブランド『MSML(Music Saved My Life)』のデザイナーとしても活躍されており、このブランドの服を有名人がテレビで着用しているというのも多く見かけます!


僕のDragon Ashに対する想い

最後に、僕のDragon Ashに対する想いを書かせていただきます。

 

ここまで書いてきて分かるかと思いますが、Dragon Ashは25年のキャリアを誇りながらも、その活動は決して順風満帆ではなく、常に山あり谷あり。

様々な困難で傷つき、外部から見たらめちゃくちゃボロボロになっているように見えていても、Dragon Ashは決してブレーキを踏むことなく、ずっとアクセルを踏み続けているバンドだと改めて思っているのです。

 

例えば、今でも語り継がれている『Grateful days』の事件。

正直、僕はその事件を全然知らず、自分がDragon Ashを知っている頃にはもう完全にラウドサウンドに寄ったバンドとなっていたため、その事件を知ったのはずいぶん後になってからでした。

その一件で、Dragon Ashはラップをやめた。と世間では認知されているのでしょうが、先ほどPVのリンクを載せたように、彼らは今もラップを曲中に入れ、それでいてラウドサウンドと見事にマッチさせ、世間からやめた。と言われているその能力を今もなお武器とし、研鑚させ続けているのです。

 

これはDragon Ashではないのですが、先ほど少しだけ触れたsmorgasというバンドの楽曲に、Kjさんがゲストとして参加した曲があるのですが、個人的にこのKjさんのラップは神がかっており、Dragon Ashはラップをやめたという方こそ聞いてほしい一曲です。


SMORGAS公式配信

 

これ以外にも、先ほど触れたように、バンドにダンサーが加わったこと。IKUZONEさんの急逝やKenKenさんの逮捕。DRI-VさんとATSUSHIさんの脱退。そして様々な音楽性の変化と、一つ一つを切り取ってみれば、Dragon Ashを離れる人・昔聞いてたけど今はそうでもない。という人が出てきても仕方ないところではあります。

 

しかし、どんなことがあっても、Dragon Ashは決して歩みを止めず、様々な逆風を燃料にしていくかの如く、バンドとしての精度やカッコよさをどんどんと上げていき、絶対に前の方がよかった。と誰にも言わせない姿を音楽で・ライブで見せ続けてきました。

それによって、僕のように過去の事は全然わからないけど、後追いでファンになった。フェスなどで見てめちゃくちゃカッコいいから音源を聞いた!そしてファンになった!という方も多くおり、過去も現在も全てをひっくるめて進んでいくその様は、まさにモンスターバンドとしか言えません。

 

だからこそ、25年が経っても、勢いが衰えたことが一度もなく、いまだにフェスではメインステージに立つことが当たり前。かつトリを務めることが今になっても多く、それでいて誰もが文句を言わないというバンドは、他に類を見ないと思います。

そのため、先ほど紹介したPVは、昔の曲ではなく、あえて今のDragon Ashを象徴するような楽曲を紹介し、Dragon Ash=ラップ・昔流行ってたバンド。というイメージを持つ人こそ、今の最新版のDragon Ashを聞いてほしいという想いがありました。

 

ヒプノシスマイクに楽曲提供・さらにはライブにも出演と、これによってDragon Ashのファンが増えるかもしれませんが、そんな今だからこそ、現行でただカッコいいバンドにハマれるチャンスですので、この機会に聞いてみてはいかがでしょうか!

それでは!

音楽

Posted by naishybrid