M.O.E.『MUSIC OTAKU ENTERTAINMENT CD』レビュー

2020年10月27日

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先日になりますが、今年の3月に発表されてからずーーーーーっと楽しみにしていて、ようやく、手元に届いたアルバムがあります。

 

アニソンカバーユニット『M.O.E.』の記念すべき10枚目となるCD

タイトルは

 

MUSIC OTAKU ENTERTAINMENT CD

 

もう早速鬼リピ(死語になってるのかなぁこれ・・・)しているのですが、期待していた通り、いや期待以上の出来とお二方のいいお声に耳が幸せの限りです。

というわけで今回は、このアニソンカバーユニットM.O.E.の第10弾アニソンカバーミニアルバム【MUSIC OTAKU ENTERTAINMENT CD】のレビューをさせていただきます。

 

ちなみに、かつて自分がこのM.O.E.についてブログを書いた記事もあり、よろしければそちらも併せて読んでいただければ、よりM.O.E.について知れることかと思います。

アニソンカバーユニット『M.O.E.』は男こそ聞くべき声優ユニット!全9枚のアルバムを紹介!

M.O.E.とは?

アニソンカバーユニット『M.O.E.』について

そもそも、まずM.O.E.って何だ?という方も多いかと思いますので、説明をさせていただきます。

 

M.O.E.とは、ニコニコチャンネルで毎週金曜23時30分から放送している番組『羽多野・寺島 Radio 2D LOVE』という番組から生まれたユニットです。

 

声優の羽多野渉さんと寺島拓篤さんの2人がパーソナリティを務めており、2010年の放送から数えて現在11年目を迎えた老舗ラジオの1つです。

 

そして、放送直後からアニソンカバーユニット『M.O.E.』として活動をしており、毎年必ず1枚はミニアルバムを発表しており、今作が10枚目なので、実はかなりベテランユニットなのです。

 

ちなみに、今年は10周年記念で、本来ならば7月にZepp Yokohamaでキャリア史上初となるワンマンライブを行う予定だったのですが、残念ながら新型コロナウイルスで開催延期となってしまいました。

そのため、安全にライブがやれるようになった時にまたライブをやってほしいと1ファンとして願っております!

M.O.E.CDの名前の由来について

本作のCDの名前なのですが、実はこのタイトルは曲を録った後に収録したラジオで決まりました。

 

数ヶ月前の放送中にこのCDの名前をどうしようかとなった時に、寺島さんが俺これがいいんだけどと提案したのが、MUSIC OTAKU ENTERTAINMENT CD・略してM.O.E.CDでした。

それを聞いた時にスタッフさんも俺もそう思ってた!と同意し、あれよあれよという間にアルバムのタイトルがその放送内で決定することになりました。

 

ただ、羽多野・寺島 Radio 2D LOVEの10周年であり、かつ記念すべき10枚目のミニアルバムということもあり、ここでセルフタイトルを付けるのにもまさにピッタリなタイミングだなと、リスナー側も感じました。

 

 

というわけで、ここまではM.O.E.の紹介と、M.O.E.CDというタイトルについて紹介をいたしました。

次からは、本作の特徴について紹介をさせていただきます。

本作の特徴

初となるオリジナル楽曲の製作!

本作は、M.O.E.のキャリア史上初となる、オリジナル楽曲が作られることになりました。

 

架空のアニメの主題歌、というコンセプトの元、Undefined Passionと流星のパルティトゥーラという2曲が今作には入っております。

 

・・・アニソンカバーユニットのオリジナル曲ってなんやねん(笑)って思われた方。

それはもう本人たちが言及してるから突っ込むのはそこまでだ!

オリジナル楽曲の歌詞提供を畑亜貴さんとKOTOKOさんが担当!

先程紹介したオリジナル楽曲では、アニソン界のレジェンド2人が歌詞提供をしております。

 

Undefined Passionは、ラブライブシリーズ等、様々なアニメ作品の主題歌の歌詞提供をしてきた畑亜貴さんが!

流星のパルティトゥーラの方は、自身もアニソンアーティストでありながら、様々なアーティストに歌詞提供も行っているアニソン界隈のレジェンドKOTOKOさんが歌詞提供をしております!

 

このお二方についてですが、実はラジオ内で、今も昔も度々ラブライブの話題が出しており、当然畑亜貴さんにも触れているのはもちろんのこと、過去にはKOTOKOさんの楽曲の一つである、アニメ『おねがい☆ティーチャー』の主題歌であるShooting Starや『おねがい☆ツインズ』のSecond Flightをカバーしていたこともあります。

 

そのため、羽多野さんと寺島さん自身興奮しておりましたが、曰く『神が降臨された』というのは、一オタクからすると、最も適した表現だと同意したくなりました(笑)

お互いの楽曲のカバーも!

さらに本作ではオリジナル楽曲だけではなく、アニソンカバーユニットということで、アニソンのカバーももちろんあります。

過去都度〇〇縛りと決め、そのコンセプトの元カバー楽曲を選んできましたが、今回はお互いの楽曲のカバーという、10年間のキャリアを裏打ちするかのようなテーマでのコンセプトで楽曲を選ぶことになりました。

 

10年間でお互い声優アーティストとしてもキャリアを積まれ、またタイアップも数多く務められている中で、かねてよりお互いの曲をカバーしたいと度々言っておりました。

その有言実行というわけではないですが、今回ついにお互いの楽曲をカバーするということになり、ファンからしても待ってました!となりました。

前口上は阿澄佳奈さんが担当!

M.O.E.のアルバムは、曲の前に毎回セリフや連続ミニドラマのような、前口上が入るのが定番となっています。

 

これまでは、羽多野さんと寺島さんの2人が(当たり前ですが)ずっと行っていましたが、今回は初の試みとして、ひだまりスケッチのゆのやWORKINGの種島ぽぷらなど、様々なアニメ作品に出演をされている、声優の阿澄佳奈さんが前口上を担当することになりました。

 

ラジオでも度々阿澄さんの名前は出ていたのですが、同業者というよりも、ただの一オタクとして阿澄さんのことを話題にしており、今回ついにオタクの妄想が現実になったのです(猛爆)

 

今回、阿澄さんはこの架空のアニメのキャラ『アイ』という設定で参加しており、また前口上はアイのモノローグ(独白)となっており、ここから曲に入っていくのです!

 

 

ここまでは、このCDの特徴について紹介をさせていただきました。

長くなりましたが、いよいよここから、このCDの1曲ずつのレビューをしていきます。

なお、原曲があるものに関しては、曲の解説の後にリンクを載せておりますので、知らない方はそちらからまず聞いてみて、実際にこのアルバムを聞いた時で大胆なアレンジが加わって、こんな風になるんだ!という新鮮な驚きをぜひとも楽しんでみてください。

M.O.E.CDレビュー

前口上

まず、先程も紹介しましたが、前口上としてアイのモノローグから入りますが、これはちょっと驚くかもしれません。

というのも、アニメやゲーム等で聞く阿澄さんは、どちらかというと、幼いキャラを担当されることが多く、元気で可愛い声、というイメージを持っている方が多いことかと思います。

 

ですが、このアルバムではかなり大人で、かつ穏やかな声色で喋るため、わかっていても、えっ本当にこれ阿澄さんがやってるの?と結びつかないほど、普段のイメージをいい意味で覆され、声優・阿澄佳奈さんの凄さを感じさせられました。

 

次にくる曲の歌詞をセリフに取り入れつつも、まるで今そこにいないあなたに向けたメッセージかのように語るアイのモノローグによって、次に来る曲の期待値が大きく高まります。

Undefined Passion

そして1曲目に来るのが、今回製作されたオリジナル曲のUndefined Passion。

 

架空のアニメのオープニングとして作られた本作は、まず歌詞よりも、そのサウンドに驚かされます。

テクニカルなギターにブレイクなども入り、メタルの要素を感じつつもちゃんとロックやポップスの要素に昇華させており、架空のアニメのオープニングといいつつも、こんなの聞いたことない!と誰もが思わされます。

 

そこに畑亜貴さんが書かれた、バトルアニメを思わせる熱い歌詞の中に、M.O.E.の2人の要素が随所に織り込まれており、聞く度に新しい発見が見えてくる1曲です。

覚醒のAir(寺島拓篤さんカバー)

次に来る曲が、ある意味発表されていた中でファンの期待値が高かったカバーである、アニメ『Dance with Devils』のオープニングとして使われていた羽多野渉さんの『覚醒のAir』

 

原曲はゴシックなヴィジュアル系のテイストを感じる楽曲ですが、今回のアレンジではなんと、ハードコアテクノアレンジとなっています。

 

荘厳な雰囲気の原曲と違い、ハードコアテクノ調になったことによってかなりダンサブルな1曲となっており、とてもテンポ感が上がっております。

 

そして、この覚醒のAirの大サビ前に、羽多野さんのリップ音が入るのですが・・・ネタバレせずに言いましょう。

 

リップ音は、あります。

 

個人的に、これは受けのリップ音だと感じたため、そこも含めて最後まで聴き応えがあります。


avex公式配信

Nameless Story(羽多野渉さんカバー)

アニメ『転生したらスライムだった件』のオープニングであった寺島さんの楽曲。

ロック調のサウンドから打って変わり、ピアノとストリングス、そして羽多野さんの声だけというオーケストラのような構成に変わっております。

 

ラジオでこの曲は転生したらスライムだった件の世界で、実際に歌われているとしたら、というイメージでレコーディングをしたと言っており、そう考えるとこのシンプルな構成というのも納得がいきます。

 

その世界で歌われているとイメージしてか、ワンフレーズ毎に力を込めており、聞いているだけでゆっくりと体が熱を帯びてくるような感覚を覚え、前に進むための勇敢な気持ちを歌で表現しているかのようです。

また、終盤には羽多野さん自身のビブラートを重ね、混声合唱のようにすることで、曲により深みを持たせており、その入りは全く発表されていなかったので、おぉっ!?と驚くこと間違いなしです。


Lantis公式配信

sunlight avenue(羽多野渉さんカバー)

羽多野さんの曲が続きますが、続いて羽多野さんと寺島さんのお二方も出演していたアニメ『SERVAMP』のエンディングであった、sunlight avenue。

 

原曲も爽やかな楽曲でしたが、本作はその爽やかさを活かしつつも、ボサノバ調にアレンジしており、より可愛さが際立っております。

自然体でいられると歌詞にあるのを体現しているかの如く、肩の力を張らずに自然な気持ちで歌っているかのように伸びやかに、かつ優しい声色で歌われているsunlight avenueに、男でも思わずメロメロになってしまいそうです(照)

また、個人的にサウンド面においての話ですが、キーボードの音とアコースティックギターの音色がメインに出ていますが、それを支えるベースのサウンドが個人的に一押しなため、そこにも注目して聞いてほしいところです。

 

まるで日が差すカフェで穏やかに時間が過ぎていくイメージが頭に浮かぶようであり、本当に使われていても何らおかしくないテイストとなっておりますし、この曲を使っているカフェがあったら常連になってしまいそうです。


Lantis公式配信

ハートシグナル(寺島拓篤さんカバー)

アニメ『ひとりじめマイヒーロー』のオープニングであった羽多野さんのハートシグナル。

原曲はかなりカワイイ歌なのですが、今回は大胆なバンドアレンジとなっており、実際にこういうバンドがいて歌ってるんじゃないの!?というほど、爽やかなバンドサウンドとなっております。

個人的にこの爽やかさは、andropのYeah! Yeah! Yeah!を連想し、この曲はかつて三ツ矢サイダーのCMソングとして使われていましたが、仮にこのアレンジのハートシグナルが三ツ矢サイダーのCMに使われていても全然マッチしていると言わせていただきます。

 

野外のロックフェスでサビで皆がサビで縦ノリとシンガロングをしている光景が広がる、夏に聞きたい一曲となっております。


avex公式配信

流星のパルティトゥーラ

そしてこのアルバムの最後を飾るのが、オリジナル楽曲であり、KOTOKOさんが歌詞提供をした流星のパルティトゥーラ。

ラテンテイストなギターサウンドが特徴的であり、1人夜空を見つめているシーンが頭に浮かんできます。

 

歌詞もUndefined Passionと対照的になっており、OPが旅に出た2人の日常を描いているのだとしたら、この流星のパルティトゥーラはその2人を見送り、今もその場所で待っている、今作で阿澄さんが演じられているキャラのアイの心情を歌っているかのような歌詞となっております。

愛の歌であると同時に、今はいない2人に向けた手紙のようにも思え、改めてKOTOKOさんの凄さを感じさせられます。

 

 

・・・そして、改めてこんなすごいOPとEDなのにこれが架空の妄想アニメの主題歌なんだよなぁと思うと、10周年記念とはいえ、贅沢が過ぎるなぁと一アニソンファンとして思ってしまったりもします(笑)

オマケ情報・ジャケットについて

そして、これは曲とは関係ない話なのですが、今作のジャケットについても紹介をさせていただきます。

一応、ラジオ内でこのように語っていたと記憶しているのですが、もし間違っていたら申し訳ありません。

 

ジャケットの異国を旅しているような服装のお二方ですが、実はこの写真は・・・

 

 

前作『あの頃の想いがはじけるCD』の撮影をしたその日に撮影した写真なのです。

 

そのため、よくよく見るとお二方の髪の長さも一緒であり、また裏話として、実はこの日はとても暑い日であり、汗が止まらなかったと語っておりました。

 

しかし、考えてみなくてもわかることですが、この10枚目のプロジェクトはそんな前から動いており、かつ次回作が作られるのかどうかはっきりしない中でコンセプトを作り、そして写真まで撮るというのは中々覚悟が必要な事でしょうし、同時にちゃんとこれが世に出てよかった・・・という安心感すらあります。

まとめ

このCDの感想

というわけで、駆け足になりましたが、今回はM.O.E.の10枚目のCD『M.O.E.CD』について紹介をさせていただきました。

 

このアルバム発表の前に、改めて1枚目から聞きなおしていましたが、ラジオ当初から今までずっと、アニメ愛・アニソン愛は全く変わらずに10年突き進み、同時に声優活動と並行してアーティスト活動を行っていく中で、ご縁でアニソンのタイアップが付いていくようになり、結果として10年後にお互いのアニソンタイアップの楽曲のカバーをする。なんていうのは、アニメのラジオの歴史から見てもまずもって前例がないでしょう。

 

それに加えて、10年分の想いが詰まったと言っても過言ではないオリジナル曲2曲と、お二方が好きな阿澄佳奈さんの前口上も加わることによって、10枚目・10周年に相応しいメモリアルな一枚になったことは間違いないでしょう。

個人的には、アニソンラジオの歴史の中で、これから先過去を振り返ったときに、活動をし続けた結果こんな事をやったラジオがあると語られるアルバムになると、個人的には確信をしております。

M.O.E.の今後に期待すること

そして最後になのですが、個人的に今後のM.O.E.に期待することを書いていきます。

 

実は今年、それまでの放送局であった文化放送の『超!A&G+』からお引越しを、10月から現在のプラットフォームであるニコニコチャンネルに移ることになりました。

 

そのため、それまで30分きっちり終わらせていた番組が、ニコニコ動画にアップするという事になり、制約がなくなった結果、約30分というあいまいな定義で、30分以上放送することも多くなりました(笑)

 

BGMなどは変わりましたが、コーナーはそのまま変わらず続いているのですが、ニコニコチャンネルに移ってから、『みんなの声、聴いてみようぜ。』という新コーナーが始まりました。

これは、聞いているリスナーにお題を出し、その事についてメールを貰い、聞いているリスナーの環境や、今後の活動の参考にしていくコーナーにしていくようです。

 

その第一回目で早速、カバーしてほしいテンアゲ楽曲というテーマで募集をかけ、すでにリスナーからお二人にこのテンアゲアニソンを歌ってほしい!というメールが多数寄せられております。

 

もちろん次回作が本当にそれになるかはわかりませんが、こうやってリスナーの出した意見によって、ひょっとしたら私の選んだ曲がCDに入った!なんてこともあり得るかもしれません。

 

そのため、まだまだ止まる気配を一向に見せないM.O.E.の今後に期待しかないですし、これからも変わらずに、そして長くこのラジオが続いていってほしいなと、一ファンとして願っております。

それでは!