ART-SCHOOL木下理樹さんのインタビューレビュー|生きてくれてありがとう
まず、あらかじめ言わせていただきたいのですが、僕はART-SCHOOLの熱狂的ファンではありませんし、そこまで熱心に聞いていたわけでもありません。
ただ、ART-SCHOOLはもちろん知っており、曲も聞いていましたし、もちろん木下理樹さんのことについても知っていました。
また、Twitterもフォローしておりました。
そんなART-SCHOOL、もとい木下理樹さんが去年、決まっていたライブの直前に出演キャンセルとなり、また木下理樹さんの体調不良により、暫くライブ活動を休止するアナウンスをしました。
他のメンバーはMONOEYESやNUMBER GIRL、髭など様々なバンドでライブをしておりましたが、肝心の木下理樹さんはTwitterの更新もぱったりと止まり、またART-SCHOOL側からも何のアナウンスもなかったため、人によっては最悪の事態を想像していた方もいらっしゃったかと思います。
そんな折、去年行われたELLEGARDENとASIAN KUNG-FU GENERATIONとストレイテナーの3バンドによるツアー『NANA-IRO ELECTRIC TOUR』の最終公演である横浜アリーナ公演のアンコールで、元ART-SCHOOLのメンバーであり、現ストレイテナーのベースとギターの日向秀和さんと大山純さん、そしてサプライズ出演として、ART-SCHOOLのギターである戸高賢史さんがステージに上がり、ART-SCHOOLのFADE TO BLACKを演奏するということがありました。
この出来事に対し、木下理樹さんのTwitterでこの事について触れ、感謝を述べておりました。
実に、半年ぶりの更新でした。
そして去年末、大阪に現在いるという呟きをし、今年に入ってからちょくちょくTwitterでも呟くようになり、ここ数ヶ月に関してはほぼ毎日といっていいほど呟くようになっておりました。
そんな木下理樹さんが、ライブ活動休止から現在までに何が起こっていたのかのインタビューが有料記事として公開されました。
なお、今回の有料記事の料金である300円は、木下理樹さんへのドネーション(寄付)になるとのことです。
冒頭でも触れましたが、そこまでART-SCHOOLに熱心というわけではありませんでしたが、それでも木下理樹さんに何があったのかは一音楽ファンとしても気になるところであったのはもちろん、木下さんへのドネーションとなるなら、それは是非やりたい!となったため、購入させていただきました。
今回のブログは、このインタビューの感想となります。
インタビューを読んだ感想
この記事は有料記事であるため、申し訳ありませんがネタバレは伏せさせていただきます。
インタビューの内容は、去年、もっと言うと一昨年の11月頃から木下理樹さんに何が起こり、そしてなぜ大阪にいるのか、そして現在どのような状況であり、このコロナウイルス禍の中で木下さんが思うことについて語っております。
病状や当時から今までに木下さんが飲んでいた薬やその量、ピークに辛かった時の精神状態等についても語られており、読んでいるだけで木下さんが当時、いやまだ1年も経っていない中で、こんなボロボロだったのかと、読んでいるこちらの方が辛くなってくる内容でした。
実はここで、体調不良が病気や薬によるものだけでなく、様々な事が同時に起こっていたことも赤裸々に語っており、それを読むと、Twitterでも仰っていた、半年くらい記憶がなかったというのも、悲しいですが大いに納得できます。
そして、先程少し触れた、NANA-IRO ELECTRIC TOURでのカバーで、半年ぶりにTwitterを更新したことについても触れており、このツイートすら、実はどれだけの想いとパワーを使って木下さんは書いていたのか。
このインタビューを読んだ前と後で、見え方と捉え方が大きく変わります。
さらに、このインタビューで驚いたのが、木下さんが驚きのあるものにハマっており、かつ色々な物が壊れているということにも語っております。
あぁ、木下さんこのドネーションでアレ買ってくれぇ・・・
そして、現在会員向けサイトで行っている、木下さんが見た夢を日記として書いていることや、Twitterでも少し呟いていた、夢の中で作曲し、起きてから録音をするというやり方についても語っており、アーティスト木下理樹の現状と、このコロナウイルス禍における理樹さんの感じる社会との関わり方など、この空白期間を埋めるかのような内容の濃いインタビューとなっております。
先ほども紹介したように、このインタビューを読むには300円を支払わなければなりません。
この300円を高いか安いか捉えるのはその人の自由ですが、ただ、僕はこれだけの内容が入っていて、これで300円というのは、ハッキリ言って安すぎる。と断言します。
この1年の木下さんの現状を、言いたくないこともある、というよりインタビューを読むと正直よくここまで言ってくださりありがとう・・・と、木下さんに尊敬と感謝しかないです。
読み進めていくごとに木下さんがどれだけ辛い日々を送っていたのかが否が応にもわかり、ネタバレをしない範囲で言わせてもらいますが、この木下さんの状況を読むと、去年いつ木下さんが死んでしまってもおかしくなかったのです。
そんな日々を乗り越え、今も生きてくれて、そして今Twitter上でではありますが、こうして元気でいてくれることが、どれだけ尊く、ただただ生きていてくれてありがとう・・・と、語彙力のないオタクではないですが、本当に死という道を選ばないでくれてありがとうとしか言えないのです。
そしてこのコロナウイルス禍にならなければ、本当は今年バンド結成20周年ということであり、色々活動を計画していたそうですが、それもなしになってしまいましたが、20周年記念の楽しみが来年に延びたと考えることや、むしろ今ある種ゾーンに入っているといってもいい木下さんの状態で生まれる楽曲が増えるかもしれない!とポジティブに、期待を持って日々を過ごしその日を待ちましょう!
また、話は変わりますが、木下さんが語る状態を読み、先日自分が紹介した『うつ消しごはん―タンパク質と鉄をたっぷり摂れば心と体はみるみる軽くなる!』という本があるのですが、病状のことはネタバレになるので触れないでおきますが、それでも、この本が木下さんの状態の改善に少しでも繋がるではないのだろうか?とインタビューを読みながら考えたため、以下に先日自身が紹介したこの本のレビューの記事のリンクを載せておきます。
なお、この本を紹介させていただきますが、木下さんはうつ病とは診断されておりませんので、あらかじめご了承ください。
おわりに
ここまで書いてきましたが、このブログが興味を持つきっかけとなり、皆さんがこの記事を買っていただければ、木下さんへのドネーションとなるため、ART-SCHOOLが好きな方や、一度でも触れたことがある方、音楽が好きな方など、多くの方が読んでほしいインタビュー記事となっています。
300円とはいえ、10人が買えば3000円・100人が買えば30000円となりますので、塵も積もれば山となるとはこのことで、沢山の方が買うことにより、今現在も戦っている木下さんへの直接的なサポートになりますし、ART-SCHOOLの再始動に一役買うための先行投資と思えば、300円にも凄い価値が出てくる事かと思います。
最後に、このインタビューを読みながら、これまで聞いていなかったART-SCHOOLの現在の最新アルバム『In Colors』を聞いていたのですが、アルバムの表題曲でもある『In Colors』を聞いていたら、まるで今の木下さんのようじゃないかと感じる歌詞があったため、こちらの歌詞を引用させていただき、このブログを終わらせていただきます。
一ロック好きとして、木下さん、いつまでも待っています。
恥ずかしそうに うつむく君は 宝石よりも 輝いてるんだ
(ART-SCHOOL アルバム『In Colors』10曲目『In Colors』より引用)
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