『仮面ライダーZO』はライダー映画の傑作だ!|【仮面ライダーの教科書のような作品】
以前、コチラの記事を書いた時に、アメトーーークでのライダー芸人の話を、導入部で少し触れさせていただきました。
改めて言いますが、現在のライダー人気は、まぁ語るまでもないでしょう。
もう、子供が見るもの!だけではなくなってきたと思います。
そのアメトーーークを僕も見ていたのですが、やはり全然紹介されないなぁ、と思うライダーがいました。
それが『ネオライダー』と呼ばれる、真・ZO・Jです。
ですが、真は、ああいう見た目だったり序章しかない等で何かとネタにされる事は多い気がします(おのれディケイドオオオオ!!)
また、Jも巨大化できるライダーという事もあり、最近の映画でも度々大きいままの姿で活躍する等、印象に残るライダーではないかと。なお活躍は(おのれディケイ((ry)
そんな2つに挟まれてるので、世代じゃない人や、平成からライダーを好きになった方からすれば、ZOは少し地味な印象を持つかもしれません。
ですが、僕ははっきりと言います!
ZOはめちゃくちゃカッコいいです!!
むしろ、これぞ仮面ライダー!
というような内容なので、未だに仮面ライダー映画で一番好きなのは?と聞かれたら、迷わずZOを挙げます!
というわけで今回は、この仮面ライダーZOのカッコ良さを語っていきたいと思います!
仮面ライダーZOとは
仮面ライダーZOは、1993年に東映スーパーヒーローフェアという、3本の特撮作品を同時公開するキャンペーン映画の1つとして公開されました。
ちなみに、同時上映は五星戦隊ダイレンジャー・特捜ロボ ジャンパーソンという特撮ファンからすれば豪華な3本です。
そして、このZOという名前は、当時仮面ライダー誕生20周年記念作品という意味合いを兼ねて、20をアルファベットに見立てたZOという意味と、Zが究極・Oが原点というダブルミーニングが込められています。
ストーリー
何者かのテレパシーによる交信で長い眠りから覚めた麻生勝は、見る間に仮面ライダーZOへと変身を遂げる。同じ頃、町はずれのスクラップ置き場では、ネオ生命体のドラスが誕生していた。やがてドラスは遺伝子工学の権威、望月博士の息子、宏を襲う。だが、そこにやってくるZブリンガー!宏を救うことができたが、やがて麻生は、望月博士が麻生を改造し、ネオ生命体を造りだしたことを知り思い悩む。そこにつけこみ、ドラスはコウモリ男を望月博士に変身させ、宏を誘拐する。ZOは宏を追って、単身ドラスの基地に潜入する!(C)東映・東映ビデオ・石森プロ
見どころ
デザインがシンプル&ホラー
仮面ライダーZOのデザインは、ベルトもクラッシャーもないとてもシンプルなものです。
これは、原作である石ノ森章太郎先生が、生物的なデザインをイメージしたため、マフラーどころかベルトすら排除したデザインとなっています。
マフラーは仮面ライダーBLACKの頃からなかったとはいえ、それでもやはりこのデザインはかなり挑戦的ではないでしょうか?
ウルトラマンで例えるなら、カラータイマーがないみたいなもんですね。
ですが、最初は違和感があると思いますが、段々とカッコよさにひかれ、ベルトなどなくてもかっこいい!と思えてきます!
また、怪人のデザインは、監督も務めた雨宮慶太氏!
その為、怪人のデザインはかなり雨宮氏の得意分野である、生物をモチーフとした生生しいデザインのため、物語にかなりホラーチックな要素をプラスします。
特に、ZOの敵となるドラスは、これまでの仮面ライダーの怪人ではなかったようなキャラであり、そのインパクトはこれまでにないすさまじいものです。
そのお陰かはわかりませんが、2010年に公開された仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010では、ディケイド編のラスボスとして登場もしています。
その為、平成ライダーが好きな人でしたら、ZOはわからなくとも、ドラスの事は知っているという方は多いのではないでしょうか?
また、ストーリーに登場するクモ女・コウモリ男は、仮面ライダーで最初に登場する怪人のモチーフとなったクモとコウモリというルーツを継いでおります。
これは後年、平成ライダー最初の作品である仮面ライダークウガでも受け継がれております。
東映特撮作品ゆかりの方々が多く出演!
主人公、麻生勝が守るべき子供、宏が通う道場の面々は
・森永奈緒美さん(宇宙刑事シャイダー:アニー)
・山下優さん(特警ウインスペクター:香川竜馬/ファイヤー)
・榊原伊織さん(特捜エクシードラフト:大熊拳 /ドラフトキース)
と、特撮ファンからすればお馴染みの顔が集まっています!むしろ、あなた方が変身した方が強いんじゃないの・・・?
また、麻生勝を演じた土門廣さんも、その翌年
ブルースワットで広瀬剛/シグ役
を演じていたり、宏の父親役にアニソン界の大御所ささきいさおさんを起用するなど、ある意味東映ヒーローのオールスター祭りのような側面もあります!
主人公・麻生勝と望月宏との友情
主人公は、ネタバレになるので深くは言えませんが、ある理由から改造手術をされてしまいます。
そして、テレパシーで目覚めた後、守るべき対象である宏少年と出会います。
最初はドラスに襲われ、かつZOがヒーローだという事も知らず、やって来た勝を全く信じられずにいた宏が、段々と勝を信じていくようになります。
そして勝もまた、段々とこの子を守るという使命感にも似た正義の心に目覚めていき、最後には見てるこちら側まで、思わずライダー!と言いたくなるような、頼りがいのある素晴らしいヒーローになっていきます。
ここはぜひとも映画を見ていただき、この2人の繋がりをしっかりと感じていただきたいと思います。
ちょっと駆け足で紹介してしまいましたが、実を言うと中身もかなり駆け足気味です。
なぜかというと、尺はなんと48分という短さ!今の平成ライダーの映画よりも短いのです!
ですが、その分内容がぎっしりと詰め込まれており、最後まで飽きずにワクワクしながら見ることができます!
主題歌のinfixの愛が止まらないも、仮面ライダーの名曲の一つだと感じております!
Amazonプライム会員や、NETFLIX等の動画サービスに登録している方なら、間違いなく見るべき作品です!
特に、これから仮面ライダーが気になって、どれを観ればいいかわからないという方がいるなら、この作品を見れば間違いないです!
仮面ライダーというヒーローの、一つの理想像のような活躍が観れます!
それではまた!
ディスカッション
コメント一覧
どうして真・仮面ライダー 序章(本当は21周年)と仮面ライダーZO(本当は22周年)は2年連続20周年作品になったのですか?
それは東映さんに直接聞いてみてください。私でもわからないことは多いので汗