『魔弾戦記リュウケンドー』について紹介!|【ライダー好きにおススメの特撮作品】
個人的な見解なのですが、ここ最近の特撮界隈の盛り上がりはこの数十年で一番ピークを迎えているような気がします。
まさかあのアメトーーークで仮面ライダー芸人やスーパー戦隊芸人等が組まれ、かつそれが深夜帯の枠でなく日曜のゴールデンタイムで特集されるなんて、数十年前は本当に予想してなかったですし、ましてやそれを皆楽しそうに見ている。なんて状況も、未だにちょっと信じられないです。
少し前まで、特撮好きっていうと一般人はもちろん、アニメオタクからも少し下に見られているような気がしていました。
(あくまで一個人の見解です)
ですが、少しそういう状況が変わり、特撮が好き!って言っても、そんなに否定されなくなっているのかなぁと思います。
願わくば、こんな状況がずっと続いてくれることを祈るばかりですよ。
そんな中、特撮オタク(マニア)を自称している僕が、今こそ紹介したい作品があります。
それが、
『魔弾戦記リュウケンドー』
です。
今回は、この作品について紹介します。
おそらく、今の特撮好きにもきっと刺さると思いますよ!!
魔弾戦記リュウケンドーについて
魔弾戦記リュウケンドーとは
魔弾戦記リュウケンドーとは、2006年にテレビ東京系列で1年間放送されていた作品です。
この2006年は、特撮作品の一つの黄金期と呼ばれていた年で、同じ時期にやっていた他の特撮作品は
・ウルトラマンメビウス
・仮面ライダーカブト
・轟轟戦隊ボウケンジャー
・超星艦隊セイザーX
・牙狼
です。
もう、凄いラインナップですよね。
もっと言うと、ウルトラマン、仮面ライダー、戦隊それぞれが40周年、35周年、30周年のメモリアルイヤーでしたので、改めてとんでもない年だったなぁ…って書きながら感じております。
そんな強豪ひしめく中で、このリュウケンドーは放送されていました。
更に、当時放送局と時間帯がテレビ東京の日曜の朝7時だったので、一部の地域の人は、リュウケンドー→ボウケンジャー→カブトという、局は違いますが1時間半スーパーヒーロータイムを体感することが出来たのです。
しかし、この作品はただの特撮ではなかったのです。
原作者は、広井王子氏!
これは凄いことですよ。
広井王子さんが分からない方にわかりやすく伝えるとすれば
サクラ大戦の原作者
と言えば、その凄さは伝わるでしょう。
その人が特撮を作る。しかも当時これが初となる特撮作品!
なので、アニメファンからの視線も熱かったです。
しかし、更に凄い、というか日本の映像作品全体からしても珍しいことがこの作品には起こりました。
まさかの放送開始前にクランクアップ!
元々この作品は、2005年の3月からスタートする予定でした。
しかし、諸般の事情から、2006年の1月からスタートする事となりました。
そのため、全52話の撮影が、放送開始前に全て終わるという珍事が起こりました。
これ、特撮はおろか、日本のドラマ全体から見ても、類を見ない現象ではないでしょうか?
しかも、1クールではなく、1年間の作品です。
こう改めて振り返ると、本当に何かと話題をさらっていったような作品な気がします。
しかし、こうして放送開始前に撮影が終了したことにより、いわゆる路線変更もなく最後まで一貫した作風をキープし続けられたこともメリットとしてあります。
ストーリー
2005年(平成17年)、日本のどこにでもありそうな町、あけぼの町。しかしこの町はジャマンガという魔物達に狙われていた。そんなあけぼの町にやって来た新任刑事の鳴神剣二は、早々に商店街で暴れ回るジャマンガの遣い魔達に襲われる。そこにリュウガンオーが現れ、遣い魔を次々と倒していった。剣二は町の人から、警察はあてにならず魔物はSHOTという組織が倒しているということを聞く。その後、強力な魔物が商店街に出現。勢いに任せて魔物に挑みかかる剣二の前に、空中からゲキリュウケンが一筋の光となって飛来。ゲキリュウケンに一時的に意識を支配された剣二は魔弾戦士に変身、魔弾斬りで魔物を打ち倒す。こうして剣二は、魔弾剣士リュウケンドーとして、SHOTと共にジャマンガと戦うことになった。
参照:Wikipedia-魔弾戦記リュウケンドーより
見どころ
架空の街が舞台のご当地ヒーロー番組の先駆け
今でこそ、仮面ライダーWという架空の街風都が舞台の作品、大雑把に言うとご当地ヒーロー。
細かくいうとその街の中が話の舞台となる作品はありますが、当時としては類を見ない設定でした。
また、このあけぼの町の住民と、主人公達との繋がりもとても丁寧に描かれており、こういう作品だとWのような雰囲気を想像する方も多いと思います。
ですが個人的にはWに近いというより、どちらかというとこち亀に似たような雰囲気の繋がりを感じられる作品のような気がしています。
トイレで一斉変身
これは未だに語り継がれているシーンなのですが、リュウケンドーと他二人のヒーロー、リュウガンオーとリュウジンオーのヒーロー3人が、自身たちの正体がバレないようにするため、やむなくトイレの個室に入って変身→そして一人ずつトイレの扉開けて名乗る・・・
という爆笑必至のシーンはたった1話しかありませんが、その話を見るだけでもリュウケンドーの作風が十分伝わると思います(笑)
敵のデザインが秀逸
敵のデザインも、可愛げがある敵もいればカッコいい敵、恐ろしい姿をした敵まで出てきます。
というのも、敵のデザインを担当していたのは、同じ時期にやっていた牙狼のデザインを担当した雨宮慶太氏。
なので、一癖も二癖もある見た目の敵が沢山出てきます。
特に、リュウケンドーのライバルキャラとなる敵、ジャークムーンのカッコ良さは、敵だけど惚れる!と言いたくなるようなデザインとキャラクターとなっています。
主人公達の相棒である魔弾龍達との繋がり
リュウケンドーの武器でもあり、変身アイテムでもあるゲキリュウケンには、魔弾龍という意思が宿っているという設定です。
同じように、リュウガンオー、リュウジンオーの武器にもそれぞれ意思が宿っているのですが、それぞれ個性が光るキャラをしているため、それぞれの掛け合いの面白さもこの作品の特徴です。
例えるならば、牙狼でいうところの、鋼牙とザルバの関係・電王で言うところの良太郎とモモタロスのような関係が好きだという方には、特にドンピシャだと思います。
そのため、特撮のこういったパートナー的なキャラが好きという方にはたまらないのではないでしょうか!?
ちなみに声優は、野島健児さんや小野坂昌也さん等の有名声優を使っているので、声優ファンとしてはそこも見どころです。
主人公・鳴神剣二の成長物語
主人公である鳴神剣二は、当初は半人前であり、リュウケンドーになってからもミスをしたりピンチになる場面等がありました。
しかし、物語が進むにつれ、段々と成長していき、ヒーローとして成長していく姿を1年通して見る事ができます。
だからこそ、リュウケンドーは、龍+剣道、ではなく。漢字で記載すると
龍剣”童”
となるなのです。
他の2人のヒーローは、漢字で記載すると、最後は”王”という漢字になるのですが、リュウケンドーだけは最後が童。
つまり、まだ王ではない。
だからこそ、成長していく。
そんな意味も名前に込められているのです。
いかがだったでしょうか?
こうして改めて書くと、リュウケンドーは異端のように思えて、実はエンターテイメント作品としては、とても王道な事をやっているんですよね。
ジャンプ的な、努力・友情・勝利の熱さ。そしてギャグテイストもふんだんに散りばめられ、熱さとほんわかさが見事にマッチした、本当に隠れた名作です。
まだBlu-ray化はされていないのですが、レンタル等では置いてあると思いますので、興味を持った方がいましたら、ぜひとも一度見る事をおススメします!
それではまた!
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