2010年代の日本の特撮シーンを振り返る

もうすぐ、というか明日で今年が終わり、来年からは2020年。

つまり、 2010年代、という一つの区切りが終わろうとしています。

 

10年というのは一つの区切りであり、その10年の間で起こった出来事などを、過去になった時に大いに振り返る指標のとなります。

 

 

その10年の間で、振り返るべき出来事や事象などは沢山ありますが、今回は、あえて、僕の大好きなジャンルの一つである

 

 

特撮

 

 

について振り返っていこうかと思います。

 

正直色々悩んだのですが・・・特撮が一番書きやすい、と言いますか、広すぎず狭すぎずでちょうどいい範囲だと思えたため、今回は、この2010年から今年、2019年までの特撮について振り返っていきます。

 

なお、今回振り返るのは、タイトルにもある通り、”日本の特撮作品”だけとさせていただきます。

2010年代の特撮を振り返る

仮面ライダーシリーズ

2010年代、特撮の人気といいますか、それまで特撮を知らなかった人が特撮に入るキッカケを作る最大の要因となったのは、やはりこの仮面ライダーシリーズ、平成仮面ライダーシリーズでしょう

 

2010年の仮面ライダーはオーズから始まり、ゼロワンまでという、長いようで、濃いようで、けれどとてもあっという間だったと思います。

 

その間に、ライダーというのも大きく変わりました。

 

スーパー1でも宇宙要素は多くありましたが、ガッツリ宇宙を舞台にしたというのは仮面ライダーでは初となるフォーゼが生まれ、脚本をあのグレンラガンやキルラキルの中島かずきさんが務めるというのも、大きな話題となりました。

 

その翌年には、ストーリー面のハードさはもちろん、長年に渡り平成仮面ライダーシリーズの主役ライダーを務めているスーツアクターの高岩さんが、映画版と見間違うほどに、限界までずば抜けたアクションをしていたウィザード。

あの魔法少女まどか☆マギカで一躍アニメ業界で不動の地位を築いた虚淵玄さんが脚本を務めた鎧武など、とにかく毎年前作とは違う、世界観もストーリーもキャラクター性も全く異なる新しい仮面ライダーが次々と生まれてきました。

 

そしてついには、バイクに乗らず、車に乗るライダー、仮面ライダードライブが誕生し、ライダー=バイクという既成概念を打ち破る存在まで登場するなど、本当に現状維持をせず、常に平成ライダーは仮面ライダーというアイデンティティを破壊し、そして新たに創造していくのをずーっと繰り広げてきた印象があります。

 

その後もゴースト・エグゼイド・ビルドと立て続けに名作が生まれ、そしてついに平成仮面ライダーシリーズ20作目となるジオウにまで到達しました。

ちなみに、ビルドからは放送時間が朝の8時から朝の9時に変わったのも、大きなポイントとなりました。

 

さらにテレビシリーズ以外にも、その作品の2号ライダー・3号ライダー的なポジションのライダーを主役としたOVAが作られるということも、ここ数年は定番になってきました。

 

そしてそれだけでなく、2010年代に入り普及したサブスクリプションサービスの一つである、Amazonプライムビデオにおいて、Amazonと昭和ライダーのアマゾンをかけた、仮面ライダーアマゾンズという作品まで作られました。

 

最初発表された時はさむいギャグだなと誰もが思っていましたが、ふたを開けてみたらとにかくヘビーでダーク、そして匙加減なんか知ったこっちゃない!子供?お断りだテレビシリーズ見とけ!というほど、ホラーテイストにまみれ、そのあまりにもハードすぎる内容から視聴制限が設けられた本作は、ヘビーなのを求めていたコアなファンに大いにウケた結果、2期・そして劇場版まで作られるほどの人気作品となりました。

 

この10年、各種様々なライダーが出てきましたが、内容も大人が見ても全然面白いですし、むしろ今やもう、子供の方が置いてきぼりにされている気がしており、大人がむしろこれ子供が見ても大丈夫なの・・・?と心配になるほど、仮面ライダーシリーズのストーリーはここ最近ヘビーな展開が繰り広げられることも多々・・・いやほぼ毎シリーズそうなっている気がします笑

 

また、ストーリーと併せてにどんどんキャラクター性も広がり、それと同時にライダーそのものの面白さも連鎖反応のようにどんどんと広がっていき、気付けば特撮をそれまで知らなかったアニメファン等にも浸透していき、今ではアニメと特撮は同位置の存在のように扱われ、最近ではアニメイト等のアニメショップの店頭に雑誌やグッズが普通に陳列されています。

 

個人的に、20年以上特撮のカルチャーにどっぷりおり、ずっとシーンを見てきましたが、(いい意味で)アニメイト等にライダーのぬいぐるみや雑誌などが置かれているのを見ると、未だに不思議な印象を覚えます。

 

もはや、特撮というより、二次元作品においても不動の地位を築き上げましたし、平成仮面ライダーシリーズがなければ特撮の地位はここまでにはならなかったと本気で思っています。

 

それと同時に、冬や夏に公開される映画も常にパワーアップしています。

 

毎年夏に公開されるライダーと戦隊の映画で、仮面ライダーオーズではなんと、あの暴れん坊将軍・徳川吉宗が登場し、オーズと徳川吉宗がそれぞれバイクと馬で並走するという、衝撃のコラボレーションに誰もが度肝を抜かれました。

また、冬に公開される映画は、現行ライダーと一作品前のライダーが共演するMOVIE大戦シリーズが、仮面ライダーエグゼイドからは平成ジェネレーションズ(通称平ジェネ)と変わり、現行ライダーと一作品前のライダーだけでなく、それ以前のライダーまで登場する、平成仮面ライダー映画のお祭り作品のようなテイストに変わっていきました。

 

そして、この平成ジェネレーションズシリーズでは、特撮好きが口を揃える

 

 

ライダーから売れた俳優はその後戻ってくることは無い

 

 

というジンクスを破る映画となりました。

 

仮面ライダービルドとエグゼイドがメインとなった平成ジェネレーションズFINALでは、押しも押されぬ超人気俳優となった福士蒼汰さんが、6年振りに仮面ライダーフォーゼ・如月弦太朗として奇跡のカムバックを果たしました。

 

さらにその翌年、ジオウとビルドがメインとなった平成ジェネレーションズFOREVERでは、変身シーンはなかったですが、仮面ライダー電王・野上良太郎としてあの佐藤健さんが帰ってきたというのも大きな話題となり、良太郎と相棒のモモタロスとのやり取りは、当時から見ていたファンなら泣けるで!な感動的なシーンとなっています。

 

また、それ以外の映画ではゴースト放送当時、まさかの仮面ライダー1号が主役となり、かつタイトルも仮面ライダー1号という驚きの映画が公開され、主演の藤岡弘、さんはもちろん、仮面ライダーディケイドの映画に登場した仮面ライダー(初代の作品のこと)に登場した大幹部の地獄大使。

その地獄大使を担当した故・大杉漣さんが、当時再び地獄大使を務めるというのも大きな話題となりました。

 

 

そして今年、元号が令和に変わり、平成ライダーが終わり、令和仮面ライダーシリーズとして新たにスタートを切り、その第一号ライダーとして現在仮面ライダーゼロワンが放送されています。

ここ数年は、奇抜なデザインのライダーが多々いましたが、バッタモチーフであり触覚と赤い複眼という、原点回帰のデザインでありつつ、現代に合わせアップデートしている見ていて飽きのこないデザインとなっています。

 

また、ゼロワンからこれまで主役ライダーのスーツアクターを務めていた高岩さんが主役の座を外れ、前作のジオウの2号ライダーである仮面ライダーゲイツのスーツアクターを担当していた縄田雄哉さんが受け継ぎ、代が変わったというのも大きな話題となりました。

スーパー戦隊シリーズ

この10年、最も安定していたように見えるスーパー戦隊シリーズでしたが、この10年間においては、個人的にかなり挑戦をしてきたように思えます。

 

2011年には、スーパー戦隊35作目を記念して誕生した海賊戦隊ゴーカイジャーでは、戦隊版ディケイドと言われ、ゴレンジャー~ゴセイジャーまでのスーパー戦隊に変身できる記念作品が誕生しました。

 

さらに、翌年の冬に公開された映画では、なんと80年代~90年代まで東映を支え続けたメタルヒーローシリーズの元祖である宇宙刑事ギャバンが登場し、大きな話題となりました。

 

その翌年のゴーバスターズでは、アメリカで放送されている戦隊シリーズ・パワーレンジャーにおいて、変身する際の掛け声であるモーフィンを初めて導入することとなりました。

 

さらにその翌年放送されたキョウリュウジャーでは、基本の5人+追加戦士1人の6人だけでなく、その周りにいる仲間たちもそれぞれが変身し、最大10人ものキョウリュウジャーが出てくることも話題となりました。

また、このキョウリュウジャーは韓国でも放送され(変身前の役者さんは韓国の方です)、結果社会現象を起こすほどの大人気になり、まさかの二期まで作られることとなりました。

 

さらにさらに、放送終了後の5年後、ブレイブフロンティア2というスマホゲームで、キョウリュウジャーとコラボすることとなりました。

 

その当時の戦隊でなく、なんでキョウリュウジャー?と思う方もいらっしゃるはずですし、普通、スマホゲームのコラボというと、そのゲーム内にその作品のキャラ、つまりキョウリュウジャーが出てくるものだと誰もが思うはずでしょう。

 

実際、ゲーム内にキョウリュウジャーが出てきましたし、そのコラボは間違っていなかったです。

 

しかし、そのゲームに登場するのが完全に影に隠れてしまうほど、そのコラボの前に、誰もが予想だにしていなかった”あること”が起きたのです。

それは・・・

 

 

 

 

キョウリュウジャーの完全新作となる、33.5話が制作されたのです。
もちろん、変身前の役者も全員登場して。

 

 

・・・今振り返っても、は?となりますし、なんで公開されたんだろう・・・?と頭に?マークが浮かんでしまいます。

この発表、当時冗談抜きで驚きましたし、戦隊に全く詳しくない友達にも興奮して伝えたのを覚えています。

 

とりあえず、話すと長くなりそうなのでここまでで割愛させていただきますが、当時の様子をまとめたtogetterがありましたので、以下のリンクから飛んで読んでいただけますと、なぜ作られたのか、というのがわかるので、ぜひ一度読んでみてください。

 

 

その後、トッキュウジャー・ニンニンジャーと続き、ついには40作目となるジュウオウジャーが誕生しました。

 

しかし、その翌年以降も、スーパー戦隊はとにかく様々な挑戦をしていきました。

 

ジュウオウジャーの翌年は、最初から9人のヒーローが登場するキュウレンジャーが登場しました。(ちなみに最終的に12人に増えます)

さらに次の年には、1つの作品に2つの戦隊が共存し、ルパンレンジャーVSパトレンジャーという、対立しつつ時には共存する、これまでにない斬新な設定も大いに話題となりました。

そして2019年現在、キョウリュウジャー振りの恐竜戦隊であるリュウソウジャーが活躍し、来年の新しい戦隊ヒーローとしてキラメイジャーもつい最近発表されました。

 

という、10年振り返るとスーパー戦隊も色々なことがあったなと感じますし、何よりもスーパー戦隊が凄いのは、ゴレンジャー以降一度も休みを入れず、毎年ずっと新しい戦隊を生み出し続けてきたことでしょう。

 

これは、ウルトラマンシリーズも仮面ライダーシリーズも出来なかった偉業なのです。

 

そして、キュウレンジャーの途中からは放送時間が変わり、朝の9時半になった影響で、これまで早起きが苦手だった方も見れるという人も多くなったのではないでしょうか?

ウルトラマンシリーズ

この10年で、子供のヒーローとしての立ち位置を取り戻したのは、やはりこのウルトラマンシリーズでしょう。

 

2011年からテレビ東京系列でウルトラマン列伝という、過去のウルトラマンを放送する番組が登場し、それによりテレビをつけたらそこにはウルトラマンがいる、という事が再び当たり前になってきたのです。

 

その結果、今の子供たちにもウルトラマンが馴染んでいき、だんだん子供のヒーローの地位としてのウルトラマンが戻ってきました。

さらに、地方に住んでいてテレビ東京が見れない方のために、YouTubeで放送後すぐ配信されたことにより、結果日本だけでなく、世界の誰もがウルトラマンをいつでも、どこでも見れるようになりました。

 

そしてその翌年、2012年のウルトラマンサーガが映画として公開され、さらにその翌年には、ウルトラマン列伝の枠の中でついに、地上波としては6年振り(ウルトラセブンXから数えます)となる、新作のウルトラマンシリーズであるウルトラマンギンガが始まりました!

 

そこから毎年、ギンガS・エックス・オーブと続いていきました。

 

また、ウルトラマンオーブからは放送時間が朝の9時に変わり、いわゆるヒーロータイムとして最も適した時間に移ることとなりました。

さらに、そのウルトラマンオーブに関しては、仮面ライダーアマゾンズと同じ、Amazonプライムビデオで、オーブ誕生の秘密が描かれるウルトラマンオーブ THE ORIGINも配信されました

 

そして、オーブの頃から、このウルトラマンシリーズがニュージェネレーションヒーローズと呼ばれるようになってきました。

 

そしてオーブ以降、まさかのベリアルの息子という設定のジード、人間の兄弟がそれぞれ2人のウルトラマンになるルーブ、ウルトラマンタロウの息子・30年以上振りのU40の新しいウルトラマン・オーブの故郷O-50のウルトラマン、その3人が一人の人間に宿るという斬新な設定のタイガ等、この6年で新しいウルトラマンが毎年常に見れるという、2000年代後半の不遇の時代から考えると、本当に素晴らしい状況となったことを嬉しく思っています。

 

そしてさらに2021年という先の話になりますが、あのエヴァンゲリオンの庵野秀明監督が、シン・ウルトラマンというウルトラマンを題材にした映画を撮ることが発表され、主演に斎藤工さん、他にも長澤まさみさんや西島秀俊さん等、超豪華俳優陣がウルトラマンという作品に関わることに大いに驚かされました。

 

そしてつい先日、そのウルトラマンのデザインが公開され、ウルトラマンのデザインを担当した成田亨さんのデザインを忠実に再現し、カラータイマーを排除し、そしてスーツのジッパーを隠す背ビレも無くすなど、誰が見てもウルトラマンだとわかるのですが、どこか怖さも感じてしまう、衝撃のビジュアルに誰もが驚きました。

 

まだ公開まで時間がありますが、それでもこの先にウルトラマンで楽しみが控えている、というのは純粋に楽しみです。

特撮映画

特撮映画ですが、やはりなんといってもシン・ゴジラは欠かせでしょう。

 

エヴァンゲリオンの庵野秀明監督が撮ることで話題となり、公開されるとその衝撃の内容から、特撮に全く詳しくない層までもが映画館に行き、当時一種の社会現象と化していました。

 

この1年前には、ハリウッドでゴジラが公開され、いい意味で両者の色が出たといいますか、日本人とアメリカ人の方とでここまでゴジラの魅せ方や戦い方が変わるのかぁ・・・と驚いたことを今でも覚えています。

 

他にも、アニメ映画としてもゴジラは公開されるなど、この10年間でゴジラにとって本当に色々なことがあり、日本だけでなく、世界の誰もにゴジラという存在をリマインドさせる10年間になったと思っています。

 

また、この2010年代は、東映の過去のヒーローが復活するという事がとても多かったです。

 

先程触れた、ゴーカイジャーで宇宙刑事ギャバンが復活したことをキッカケに、宇宙刑事ギャバン単体で新作の映画が作られ、また同時に新しい主人公達がギャバン、そして同じ宇宙刑事シリーズのシャリバン・シャイダーを受け継ぎ、新しい宇宙刑事シリーズが誕生しました。

さらに、その宇宙刑事シリーズをより派生させ、スーパー戦隊シリーズと宇宙刑事シリーズだけでなく、メタルヒーローシリーズ全体としてクロスオーバーさせた『スペース・スクワッド』シリーズという、新しい企画もこれがキッカケで誕生しました。

 

他にも、2015年には、あのキカイダーがリメイクされたキカイダー REBOOTが生まれるなど、とにかく2010年代は東映ヒーローのリバイバルが多かった印象があります。

その他特撮作品

牙狼シリーズは、この2010年代で不動の人気を誇り、牙狼という存在はそのままで、様々な派生作品が生まれてきました。

主人公の冴島鋼牙が主役となるシリーズ・世界観を一新し、道外流牙が主役となるシリーズ・冴島鋼牙の息子である冴島雷牙が主役となるシリーズなど、牙狼と一言で括れないほど、それぞれのシリーズがそれぞれの色を持ち、設定が異なるからこそ牙狼だけど毎回違う面白さを常に感じられます。

また、実写だけでなくアニメでも牙狼が作られ、そのアニメもそれぞれ舞台が異なっています。

三次元の特撮でも二次元のアニメでもという、かなり幅の広い展開をしているのは、日本の特撮全体から見ても、かなり珍しい特撮シリーズとなっています。

 

それ以外にも、単発作品として衝撃ゴウライガンや、現在テレビ東京の朝に放映している、女の子向けのガールズ×ヒロインシリーズという魔法少女特撮がやっていますが、あの遠藤憲一さんや小栗旬さんなど、とんでもない俳優さんも多々出演されているため、決してバカに出来ませんよ!

 

そして、アニメになりますが、ここ数年まさかの出来事といえば、グリッドマンのアニメ化だったでしょう。

当時から早すぎた名作とされていた、円谷プロのヒーローが20年以上の時を越えアニメとして復活し、それがまさかあそこまで人気になるとは、本当に夢にも思いませんでした。

来年には、新作OVAが作られる発表もされ、グリッドマンに関してはまだまだ熱は落ちていかないでしょう!!

 

 

 

というわけで、大雑把にはなりましたが、この2010年代、日本の特撮カルチャーで起こった出来事を紹介させていただきました。

 

この2010年代ですが、ヒーローが生まれるのはもちろんですが、同時に大人をターゲットにしたヒーローが復活したり、あるいはそれ向けに作ったりとターゲットを拡大させ、様々な層にアプローチしてきた時代だと個人的には思っています。

 

それこそ、グリッドマンやゴジラなど、アニメでも特撮作品が作られるなど、もはやフィールドがどこであろうと、三次元だろうが二次元だろうが、愛と熱さえあれば特撮は出来る!というのをより強調し、形として発信していき、結果それがウケている現状は、一特撮ファンからすれば良いものだと思います。

 

 

来年からは、2020年となり、20年代と括られる時代となってきますが、この20年代でどんなヒーローが生まれる、あるいはどのヒーローが復活するのか、一ファンとして特撮の未来にとてもワクワクしています。

それでは。

特撮

Posted by naishybrid