アニエラフェスタ参加後記・このフェスは間違いなく、日本一のアニソンフェスになった
昨日になりますが、長野県佐久市・駒場公園で行われていたアニエラフェスタ2019に参加してきました。
去年と同じ開場で開催され、かつ僕も去年参加しておりその日の感想を書いたブログがありますので、読んでいただけたら幸いです。
去年、このフェスがアニソンファンにとって最高の遊び場だと書きましたが、それは今年も間違いありませんでした。
最高の遊び場であり、楽園。パラダイス。天国。神フェス。
どの言葉も適当に(ふざけた)並べたと思われるかもしれませんが、ただ、どの言葉も当てはまるはずです。
これはおそらく、参加された方誰もがわかるわかる、と口を揃えて言うはずです。(たぶんね)
去年同様、お酒を飲みながらライブが楽しめ、またステージの端の方では去年同様サークルモッシュも起こる等、去年ここいいなぁ~と思っていたところはそのまま引き継がれており、変わらなくてよかったと心底思えました。
そして今年、参加してみて新たに確信したことがありました。
アニエラフェスタ、日本一のアニソンフェス!
異論は、聞かない。
誇大な宣伝と思われるかもしれませんが、僕は間違いなく確信しました。
これは正直に言いますが、ライブが終わった後今日が終わらないでほしい。寝るのがもったいたい。時間が戻るならもう一度朝から見たい。という名残惜しさがこんな残るライブって、ここ数年ほとんどなかったです。
僕個人としては2度目の参加となったのですが、このフェスがどれだけ素晴らしかった。3年目で日本一のアニソンフェスになったのかという事をこの記事では紹介していきます。
アニエラフェスタのどこが素晴らしいか
ラインナップの絶妙さ
これは去年から思っていた事でしたが、アニエラフェスタは出演者のラインナップが絶妙なのです。
言い方は少し悪いと重々承知しつつ書かせていただきますが、決して今が旬というわけではないけれど、昔からアニメが好きな人が好きなアニソンアーティストがたくさんいる。
けどただ懐かしさを求めるだけのイベントではなく、ちゃんと今の若い子の琴線にも触れるアーティストもいる。
また、ここ最近のアニソンフェスでも割合として多い声優アーティストももちろんいますが、その声優さんのチョイスも本当に絶妙であり、皆この人たち好きだろうなぁ、という個人的に完璧なラインナップなのです。
ベテランから新人までいる、というのが本来あるべき”フェスの姿”だと僕は感じていますし、決して今流行りの人だけを呼ぶのではなく、ずっとアニメが好きな株式会社アニエラというところが自分たちが影響を受けてきたものをちゃんと大切にし、それを踏まえたうえで本当に良い人たちを選び、結果それが幅広い年齢層に刺さるアニソンフェスになっていると感じます。
僕の中では、これがアニソンフェスの一つの到達点のようなラインナップだとも思っています。
男性声優さんのライブ中にも男性が多い
ここ、今年見てて思ったことなのですが、今年出ていた豊永利行さんと寺島拓篤さんのライブ中、女性はもちろん男性もかなり多くいたのです。
実際、豊永さんもMC中、自身のライブにこんなに男性がいるのは初めてだと驚いていました。
これ、本当に素晴らしいことだと思うのです。
男性声優さんが好きな男性の方というも少なからずいるのでしょうが、ただ、ライブとなるとなかなか行くことに対し抵抗感がある方も多いかとは思います。
ですがこういうフェスの場でしたら、その抵抗感も少なくなるでしょうし、思いっきり楽しむことが出来るはずです。
さらに言えば、男性声優さんのステージ中に休憩することも当然しようと思えば出来るのでしょうが、それをせずちゃんとライブを見ていた方が多いというのは本当に素晴らしいことですし、それがコンテンツとして一番健全であり、最も良い状態であるはずです。
そんな状態になれば、応援しているファンもあそこは男性ファンもめっちゃくちゃ盛り上がるフェスだよ!と女性ファンの方さ声を大にして知り合いの方に紹介していただけるでしょうし、それが広がっていくことでよりこのフェスが盛り上がっていくことに繋がっていくはずです。
ただ、少し厳しい意見を一つ言わせていただくと、牧野由依さんの時には女性の方がそんなにいなかったので、今後女性声優さんのライブ中も女性の方が多くいるようになってほしいなと願うばかりです。
一般公募枠がある
今年のアニエラフェスタは、無料のファントムステージの方では、オープニングアクトとしてDJを一般公募し、オーディションで勝ち上がった方が出ました。
ですが、一般公募枠があるアニソンフェスというのは、割と珍しいのではないでしょうか?
もちろんDJという、知識やテクニックをしっかり身につけた方なので中々そのスキルやテクニックがない人にはまずそのハードルがあるのですが、頑張ればアニソンフェスに自分が出れるかもしれないと、多くの人に希望を持てるアニソンフェスがあるというのは、アニクラで回しているDJさんには本当に希望になりますし、このフェスに出たいから頑張る!という方も今後多くなってくるのではないでしょうか?
スタッフさんが楽しそうにしている
これはやっぱり会場を見ていて思ったのですが、とにかくボランティアのスタッフさんも楽しそうにしてるんですよ。
もちろん仕事内容は日中の炎天下ですし過酷だなぁというのは見てわかるのですが、それでも楽しそうなんですよ。
これはアニエラでTwitter検索をすると出てくるのですが、アーティストのライブが始まった時にリストバンドチェックの方が行け行け!と積極的にお客さんを促していたことや、ここから先で遊んじゃいけません!でも後は好きにやれ!と言わんばかりのジェスチャーをしている等、お客さんと同様にスタッフさんも楽しんでいる姿がとっても好感度抜群であり、スタッフ以前に一人のアニメ好きなんだなぁと感じられたのです。
そういう方々が運営に携わっていてお客さんと一緒に楽しみながらフェスを作り上げる。
言葉にするだけでも、素敵なフェスだと思いませんか?
会場にゴミが落ちていない
このことが一番、このフェスがマジで最高のフェスだと僕が思ったことなのです。
僕はよくライブハウスやフェスに行くのですが、たいていフロアにペットボトルや飲んだ後の紙コップやプラスチックコップ、あるいはフライヤーなどが落ちていたりするのです。
見つけた際には拾ってゴミ箱に捨てるのですが、このフェスは気づいたら客席エリアにゴミがほぼと言っていいほど、ゴミが落ちていなかったのです。
ゴミを拾っているスタッフさんもいたのですが、それにしてもこのフェス、ペットボトルや缶、コップはおろかフライヤーすら見た限り全く落ちてないというところに、僕はえらく感動したのです。
ゴミはゴミ箱へ。そこらへんに捨てない。という当たり前のことをしっかりやれるお客さんがいるフェス、ひいてはライブという大きな枠組みで見ても、そんなライブあんまり多くはありません。
(それが少ないという事もまたそれはそれで問題なのですけど)
それだけでも十分、このフェスは誇っていいフェスだと僕は感じましたし、遠征民が土地を汚さないという配慮をしっかり出来ているということに、一地元民として本当に嬉しくなりました。
一地元民としてこのフェスに対して思っている事
最後になりますが、この地域に住んでいる一地元民として思っている事を書きます。
まず一言、言わせてください。
佐久にこんなフェスを作ってくださりありがとうございます。
地元民なので正直に言いますが、会場の駒場公園自体、決してアクセスがいい場所とは到底言えません(猛爆)
新幹線や高速バス等はありますが、基本佐久平に停ることがほとんどですし、この会場へ来るには電車でさらに2駅離れた北中込という駅まで来ないといけません。
2駅ならと思う電車が発展している地域に住んでいる方もいますが、もう一言言わせてください。
なめんな!!
そこからここまで歩いてくるには相当きつい、いや普通に考えると無理!となるほど、どえらい距離があります。
距離にすると4キロですが、かなり起伏の多い道なので、正直体力ある人でもきついです。
さらに言うと、電車である小海線も本数が少ないですので、車がない方からすると、ここまで来ることにもかなりの労力を強いる場所です。
なので、そんな大変な道のりをよくぞここまで来てくださった!と一地元民としてまずそこに感動を覚えるのです。
ただ、そんな辺鄙な場所でも、フェスが、生の音楽が鳴る場所が佐久に出来たというのが嬉しいのです。
これは遠征民の方はもちろん、運営していだいた方々も知らない方がいらっしゃるかと思いますが、佐久にはライブハウスもクラブもありません。
そのため、生の音楽というか、その場で鳴っている音楽というものに触れる機会がほぼ全くと言っていいほどないのです。
なので、ライブに行く場合は長野や松本、あるいはこの地域だと東京などに出ていき、そこでライブを見るという事がほとんどです。
昔はこの駒場公園でもライブイベントが行われていたそうですが、僕からするとそんなイベントがあったということは全く知りませんし、そんな過去の話されても昔は昔で今それはまたやらないでしょ?とひねくれた意見を持ってしまうのです。
また、長野県はりんご音楽祭やTAICOCLUB・OTOSATA ROCK FESTIVALや焼來肉ロックフェスなど、色々なフェスがやっている県なのですが、この佐久地域で開催されているフェスというのはありませんでした。
そんな中で他のどれとも違うフェス。しかもジャンルはアニソンというのはまぁ物珍しく、去年このフェスの存在を知ったときには理解するのに少し時間がかかったほどです。
去年、そうして参加してみて本当に楽しく今年も参加しようと終演したその時から決めていました。
そして今年ら会場の駒場公園の最寄り駅である北中込駅から降りて、会場に歩いて向かっている最中、普段ほぼ誰も歩いていない無駄に広い歩道を同じ方向に向かって歩いていく方々を見て、僕はもうそれだけでこみ上げてくるものがありました。
いつも関東の大きいフェスで見ていた、最寄り駅から会場に向かう人がたくさんいて、ライブに来たぞ!という高揚感を、自分の街で味わえたが不思議であり、同時に物凄く嬉しくなったのです。
よく、あなたの街のライブハウスという言葉や、自分の街に来てくれてありがとう等、アーティストやライブに対し言う言葉がありますが、生きていても自分の街にライブが、アーティストが来ることはないと思っていましたし、正直自分には一生この言葉の意味がわからないと、ライブが好きなのですが思っていました。
今ならこの言葉の意味がわかります。
自分の街に、胸を張って誇れるフェスが出来ました。
だからこそ、ずっとこのフェスが続いていってほしいと心の底から願っていますし、一年に一度このド田舎が日本で一番最高のアニソンが鳴る日になり、全国からうらやましがられるフェスになってほしいです。
と、ここまでで終わればきれいに終われるのでしょうが・・・やはり続けていってほしいために、最後に一つだけどうしても言いたいことがあります。
これは、運営サイドではなく、参加する側に対しの苦言です。
僕はかなり後方から見ており分からなかったのですが、綾野ましろさんのライブ中に半ばケンカみたいな事があったというのをTwitterで見ました。
その事を後から知ったのですが、ライブ後アナウンスでモッシュ等の危険行為はおやめくださいとありましたので、何かやりすぎたのかなぁ?とその時は疑問に思いましたが、まさか喧嘩沙汰になっているとは微塵も思いませんでした。
この件に対し、単純に、一言言わせてください。
お願いだからやめてくれ
せっかくここまでいいフェスになり、ぶっちゃけ一般的なアニソンフェスでは確実にアウトであろうサークルモッシュ等の行為。
もっと言うとバルログや改造サイリウムも、少なからずですがいました。
正直、取り締まられても全然おかしくないのですが、禁止になっていない。なぜか。
そんな事、暗黙の了解であり、運営が我々を信じている証拠じゃないですか。
去年参加した時のブログに、BRAHMANというバンドが2011年にROCK IN JAPAN FESTIVALという日本4大フェスと呼ばれるフェスの大トリで出た時、MCで規制を作ってんのはやってる側じゃなくて実は見に来てる方なんだよ、というMCのことを書きました。
このメッセージは、フェスに対する普遍的なメッセージであるはずです。
運営側は最低限のルールしか敷かず、後はお客さんが守ってくださいねという、ある種人として当たり前のことしか言ってないんですよ。
そこを守り、あとは人に迷惑とケガをさせなければ、個人的には何やってもいいと思っています。
ただ、今年のように人に迷惑をかけた代償として、こんなに楽しいフェス今後こんな事で規制が厳しくなるかもしれないと思うと、僕は本当に嫌です。
というか、そもそもライブで喧嘩沙汰の行為をまずすんな、という話ですが。
もちろん今後規模が増えていき、動員数が増えていくとなかなかそのルールが全員に行き届かないということもあり得ます。
ですが、それを周りのお客さんが態度で示し、ルールを守って楽しく遊び、初めて参加する人にもこのフェス本当にいいフェスだなと思えるようなフェスに参加する皆で育て上げていけたら最高にカッコいいと思います。
そして何よりも、時間もお金もかけて遠方から来た人が自分の地元である佐久に来て、嫌な思いをして帰られるというのが、地元民として本当に嫌です。
なので、お願いなので、くっだらないクソみたいな事でルールを増やさないでいただきたいですし、このフェスの質を落とさないでいっていただきたい。この土地に来たからには嫌な思い出を一つも作らず帰ってほしいと心から願っています。
これで本当に最後にしますが、フェスの良さを伝えるのは、メディアでも出演者でも運営でもありません。
参加した人間です。
参加した人間がこのフェスはここが良かったと人に伝え、その話を聞いて来年行ってみようかなと誰かの腰を上げさせる。
そうして腰を上げて参加した人が楽しんでまた次の人に良さを伝えていく。
そうしていいフェス、ひいてはいいカルチャーというのが出来ていくはずです。
どうかいいカルチャーの作り手になっていってください。
それでは。
以下のリンクからライブレポートに飛べます。
そちらもよければぜひご覧ください。
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