Paledusk【PALEHELL】完全生産限定盤 レビュー
今やもう、世界中に日本のアーティストが飛び出し、海外のライブハウスやホール、スタジアム、それこそ現地のフェスでライブをし、日本同様、あるいはそれ以上に人気が出ているアーティストは数多くいる。
BABYMETAL・ONE OK ROCK・YOASOBI・SiM等々、10数年前からは考えられないほど、挙げれば両手にある10本の指では足りないほどに、今や日本のアーティストは世界へ飛び出し、ライブをし、市民権を得ている。そしてそれは、現在進行形で増え続けているため、2桁どころか、3桁の数の日本人アーティストが、海外で人気になるという未来も、そう遠くはないのかもしれない。
しかし、今現在、そうやって世界に出て戦う日本のアーティスト、は数多くあれど、その世界一の部分に参画し、変革を起こしている日本人アーティストがいることをご存知だろうか?
そのアーティストの名を、DAIDAI、という。
世界的有名なバンドであり、昨年には日本で自身がキュレーションし、話題となったフェス【NEX FEST】を主催し、本日2024年2月21日、SUMMER SONIC 2024への出演も発表された世界的バンド、Bring Me the Horizon。
そのBring Me the Horizonの最新曲であるKool-Aid。更にその一曲前のDArkSideや、それ以前の楽曲の一部においても、DAIDAIはプロデューサー・ソングライターとして、Bring Me the Horizonのメンバーと共に楽曲を作成している。
更にそれだけでなはなく、昨年リリースされたラッパーのLil Uzi Vertの【The End feat. BABYMETAL)】、世界的に有名なFPSゲーム【FORTNITE】にて、以前行われていた僕のヒーローアカデミアとのコラボ時に流れていたエモート曲や、それ以外でもFORTNITE内にて様々な楽曲を作成しているなど、日本人でここまでの領域に達している日本人はいないのではないかというほど、前人未到の領域に行きついている。
音楽をそこまで知らない方からしても、そんな人がいるのかと思うかもしれないが、本当にいるのだ。
だが、決してこれがピークではなく、まだまだ発展途上という雰囲気すら感じられるため、末恐ろしい。
そのため、今後より一層、DAIDAIの音楽が世界中から引っ張りだこになる可能性は大いに、というより、現状既にそうなっている。
そのような形で、日本の他のどのアーティストとも全く違うルートで、世界の音楽シーンに変革をもたらしている存在だ。
そんなDAIDAIが、そういった活動をする前から在籍しており、ホームでもある活動の場なのが、福岡発のロックバンド【Paledusk(ペイルダスク)】だ。
既に耳の早い音楽好きならご存知だとは思うが、Paleduskはジャンルで言うとラウドロックに括られるのだろうが、DAIDAIが作曲する曲は、この手のうるさいバンドに似通ったようなサウンドや曲展開といった、決まりごと・お約束のようなものが一切なく、ありとあらゆる音楽性をミックスさせている。
1曲の中での展開がまるでサーカスのように、次は何が出てくるのだろうかとワクワクしてしまう。そんな変幻自在のサウンドに、ボーカルのKAITOのシャウトが交ざることで、この日本、ひいては世界でも似たようなバンドがどこにも見当たらない、唯一無二の味を持つバンドだ。
ただ、今回のCDの発売に合わせ、タワーレコードなどの大手CDショップでも展開がなされているが、その中で、Paleduskのことを、CHAOSCORE、と評しているショップがあり、その言葉が見事であり、個人的にもすんなり腑に落ちた印象があるため、今後はPaleduskをCHAOSCORE、と呼んでいこうと思った。
更にPaleduskはそれだけでなく、様々なラッパーとのコラボ楽曲も数多くリリースしており、ロックとヒップホップの垣根を越えているバンドでもある。
実際、今年の4月には、幕張メッセで行われるヒップホップイベント、GO-AheadZの2日目に唯一、ロックバンドとして名を連ねている。
(1日目にはCVLTEというバンドが出演をしているため、2日目に唯一、という書き方をさせていただいた。)
長くなったが、そのPaleduskが3年ぶりにリリースした新作が、今回紹介させていただくPALEHELLだ。
本作は、今では割と当たり前の販売スタイルになった、CDにDVDが付く、特典付きのCDではあるのだが、それだけでなく、完全生産限定盤はなんと、オリジナルの棺桶型のボックスに入れられている。
そこには、CDとDVDだけでなく、ホログラム仕様のステッカーもある。というより、箱に貼り付けられている。
そして最大の特徴が、この完全生産限定盤を買うことでしか手に入れることが出来ない、完全オリジナルのトラックジャケットが付いた、超豪華仕様となっている。
とはいえ、この完全生産限定盤は、お値段が税込19800円と、実際かなりの値が張るのだが、ボーカルのKAITOはインスタライブで、この棺桶とこのジャケットを作ってる段階で、安すぎますよと言っていたが、実際手に取ってみると、それがよくわかる。
棺桶型ボックスもトラックジャケットも桁違いであり、高い値段だとは思うが、正直これでようやく利益がトントンなのではないだろうか?とこちらが不安に思ってしまうほどだ。
筆者も、数年前から存在は知っていたが、昨年の末にライブを見てから急速にハマりだし、その勢いのまま買ってしまったので、正直現在かなり熱量は高いため、その熱量のままレビューをしていくため、粗さはあるのは重々承知していただければと思う。
PALEHELLレビュー
今回は、EPであるPALEHELLのレビュー・ドキュメンタリーBlu-rayのレビュー・COFFIN BOXのレビュー・オリジナルトラックジャケットである【PH EXCLUSIVE TRACK JACKET】の4項目に分けてレビューをしていく。
まず、最初はそもそも本作のコアであるEPのPALEHELLをレビューさせていただく。
今回は全7曲入っているが、2曲が新曲、2曲が既に発表がされている楽曲、3曲が再録・リアレンジがされた楽曲となっているため、かなり実験的な内容となっている。
EPは実験的なことが出来る、と誰かが言っていたが、まさに本作はその通りだろう。
まず、セルフタイトルでもあるPALEHELLは、地獄、とついているが、決してハードすぎるわけではなく、むしろかなり明るさが目立つサウンドとなっている。
作曲したDAIDAIは、自身のXでこのように語っていたため、以下に引用させていただく。
是非読んで聴いてほしい👏🏻 https://t.co/khh2xDFUJOpic.twitter.com/VfMAb2LVVM
— DAIDAI Paledusk (@daidai_PD) February 21, 2024
この言葉を読んでみてから聞けば、本当にその通りであり、誰かに1本の光を灯すかのような印象を受けるこの曲は、近年のリリースではあまりなかった、展開が読めないジェットコースター的な楽曲ではなく、かなりストレートに曲展開が運ぶため、リード曲ではありつつも、新たなPaleduskの姿を見せる、というよりは、極限まで色々なものを削ぎ落し、あえてストレートな曲運びにしたからこそ、以前からファンである人だけでなく、これまで聞いてこなかった人にも届く。そんな印象を、聞きながらこちらは感じた。
TRANQUILO!は、メタルコアサウンドをベースに、デジタルサウンドも混ぜた、デジタルハードコアと呼ぶべきサウンドとなっており、その中にはハードコアではお馴染みのブレイクダウンのパートもあるため、1分半で駆け抜けていく疾走感は凄まじい。
過去に発表された楽曲のリアレンジである、SUPER PALE HORSEは、以前発表されたPALE HORSEの強化版、とも位置づけられるような曲であり、かつ、盟友であるバンド、CVLTEも参加をしている。
CVLTEはかなりジャンルレスなミクスチャーサウンドを鳴らしているということもあるのか、デジタルサウンドが原曲よりも多く取り入れられ、加えてCVLTEも一部歌詞を書き、終盤でその部分を歌っている。そうしたアレンジもあり、まさにSUPER、と付けたその理由が大いにわかる仕様になっている。
ちなみに、馬要素も増えているとだけお伝えをしておく。
新たにレコーディングがされ、最初に発表された時よりもシャウト・スクリームが洗練され、日本国内で叫ぶボーカリストとしては日本有数の存在となった、現在のKAITOだからこそのNO!は、ただの再録と思うべからず。
Q2では、シャウトの迫力を増しつつ、ゲストボーカルとして、CrossfaithのKoieを迎え、こちらもSUPER PALE HORSE同様、終盤にはKoieが新たに歌詞を書き加えたため、Q2ver2、とでも言うべき内容となっているため、聞き比べてみても面白いのはもちろん、KoieがPaleduskのことを思って書いた歌詞をぜひ読んでみてほしい。
また、Koieがいいタイミングで登場してくるため、ここもまた必見、いや必聴である。
既存曲であり、今回CDに初収録となったレゲエDJのVIGORMANを迎えたI’m ready to die for my friendsは、曲の広がりとキャッチーさは、時に賛美歌のように聞こえれば、QUEENのWe Will Rock Youのように、スタジアム・ロックのようにも聞こえれば、ポンキッキーズで使われていた、スチャダラパーのGET UP AND DANCEのような皆で歌えるアンセムのようにも聞こえるという、これぞPaleduskの真骨頂とも言える、1粒で何度も美味しい楽曲となっている。
もちろんどの曲も素晴らしいのが、やはり何と言っても、RUMBLEについては、他のどれとも違う色を放っている。
この後紹介させていただくドキュメンタリーでも、このRUMBLEの制作秘話を語っているのだが、この曲については普段歌詞を書いているKAITOに、DAIDAIがディレクションをし、こういったことを歌詞に書いてくれと頼み込み、その中で何度もディスカッションを重ねつつ生み出していったという。
かつ、この曲はスタジオに籠って制作、ではなく、後述するヨーロッパツアーを回っている中で完成をさせたという、ハードな日々の中で完成させた楽曲となっている。
更に、ゲストボーカルとして参加しているcoldrainのMasatoだが、Paleduskの歴史において、coldrainが全ての始まりとなっている。
そのため、この曲はただゲスト参加、ではなく、Masatoがいなければ成り立たないのだ。
なので、Paleduskの歴史の全て・聞くだけでわかるバンドの歴史、とも言える1曲となっているため、Paleduskを初めて聞くなら、まず最初にこれから聞いてほしいと、ファンですら思ってしまう、バイオグラフィー的な1曲になっているため、このブログを読んで初めて聞いてみる人は、RUMBLEからまずは聞いて、そこから広げていってほしい。
海外ツアードキュメンタリー&メンバーインタビューBlu-ray
本作には、2022年にPaleduskが回ったオーストラリアツアー・2023年に回ったヨーロッパツアーのドキュメンタリー映像と、メンバーのインタビュー映像が収録されている。
無論、そのツアーが大変だった、というのは、海外ツアーに行ったバンドならばありきたりな展開かもしれないが、オーストラリアツアーに関しては、とてつもない逆風が行く前から吹いており、ヨーロッパツアーも、Paledusk、というより、DAIDAIにとっては、誰が見てもわかる通り、今後のバンドや、自分自身の音楽のために、命を削って、ボロボロになりながらツアーを回っていたのだというのが誰の目からもわかるほど、過酷だった当時の日々のことを語っている。
オーストラリアツアーから映像は始まるが、このツアーに出たきっかけとして、自分達のイベントで、当時コロナ禍でライブハウスに敷かれていたルールを破り、結果炎上したことにより、もうこの国に居ても仕方ない、となり、海外に打って出ることを決めたという。
その矢先、空港でアプリの接種証明を見せれば終わりだと思っていたら、マイナンバーカードを見せる必要もあり、結果メンバーのうち2人がマイナンバーカードを持っておらず、オーストラリアへ行けなくなるという、いきなりの大ピンチから始まる。
更に不幸はそれだけで終わらず、ワクチンも2回打ったはずなのに、DAIDAIの接種証明のアプリを開いたら、1回だけしか打ってないとなっており、そもそも行けなくなる可能性もあったなど、行く前からトラブルに立て続けに見舞われるという、行く前からとてつもない逆風が吹いていた。
(なお、その後確認したら1回から2回に変更されていたため、ギリギリでDAIDAIも行けることになった。)
その立て続けにやってきた出来事に折れかけたが、それでもやってやろうと決め、なんとか色々な人の協力の下でライブをやった結果、大成功に終わったという、多くの人ならば諦めてしまいそうになる中で、ピンチをチャンスに変え、乗り越えた・やりきったその姿は、誰しも胸打たれるものがあるはずだ。
また、そのオーストラリアツアーにおいて、KAITOは共にツアーを回っていた海外のメタルコアバンド【Fit For A King】のボーカルであるライアンに、どうしたらそんなシャウトが出来るのかを恥をかくのを承知で尋ねに行き、そのアドバイスを元に実践をした結果、上手くなったという、シャウトするボーカリストとして一皮剥けるきっかけを語っている。
わからないことを聞くのは恥ずべきこと、と考える日本人が多いのかもしれないが、しかし、上手くなるためには、そうした恥をかいてでも聞きに行く。誰しも本来は持っているが、忘れかけてしまうチャレンジ精神・ハングリー精神を思い出させるきっかけにも、このDVDは一役買っているはずだ。
そんな大成功に終わったオーストラリアツアーの翌年にヨーロッパツアーへ、今度はメンバー4人で行ったのだが、そのタイミングで、DAIDAIは先述した、Bring Me The HorizonやLil Uzi Vertから楽曲を共に作らないかという依頼が立て続けに舞い込み、世界中から自分がやってきたことを評価してくれたと嬉しくなるが、そこで浮かれることなく、制作に打ち込み始める。それと同時に、バンドのヨーロッパツアーを同時に行うという、とてつもないハードスケジュールとなった。
その結果、制作をし、ライブをし、打ち上げも出ず、ホテルに帰って作曲。その中で疲れて寝て、起きたら制作とツアー、という日々だったとDAIDAI自身は語っていたが、話を聞けば察するとは思うが、それはもはや寝落ちというより、気絶に近いだろう。そんなハードな生活を端折りで語っていたが、その話を聞いて、もっと頑張らなければと火をつけられる人も多いはず。少なくとも、自分はそういった気持ちにさせられた。
そうしたことがきっかけで、メンバーともすれ違いが生じていたと正直に話していたが、こんなハードなスケジュールならば、それも仕方ないことだと思えるし、決して誰が悪いではなく、やむを得ないすれ違いだとこちらは感じた。
むしろ、これだけ一人のメンバーに集中してタスクが振られれば、他のメンバーはジェラシーや不満を感じてもおかしくないはずであり、もっとバラバラになってもおかしくはなかった。
にも関わらず、こんな短期間ですれ違いが終わり、また仲もしっかり戻っていると終盤で語っていたが、そのこと自体が凄いと感じ、メンバーそれぞれが役割を全うし、互いをちゃんとリスペクトし合えているからこそ、すぐに戻れたのだろうと思うと、改めて、バンドというのは奇跡で成り立っているのだと実感させられる。
そんな日々を過ごす中で、DAIDAIはこの今感じている気持ちを曲にしたいと、制作を始めたのが、名曲RUMBLEの始まりである。
だが、大変申し訳ないが、ここについては、詳細は伏せさせていただく。
どんな思いで作られたのかは、ぜひ自らこのCDを購入していただき、メンバーの生の言葉を、ご自身の目と耳で感じてほしい。
そうしたKAITOとDAIDAIという、ステージでも目立つ2人がいる中で、もう1人のギターであるTSUBASAはどんな気持ちでステージに立ち、ギターを弾いているか。
2023年から正式メンバーとなったドラムのBOBは、オーストラリアツアーの時に緊急のヘルプとしてオーストラリアへ向かい、数日間で10曲近い曲を覚えるということをした。そしてその後、8年ほど在籍していたドラマーが抜けてから正式メンバーとなったが、オーストラリアツアーの緊急のサポートドラマーを務めるから、正式メンバーとして加入し、現在どんな思いでドラムを叩いているのかといった、他の2人のメンバーの言葉もまた、必聴である。
そんな4人の想いと、RUMBLEを日本で初披露となったNEX FESTのステージに対する想い。そして、最後にKAITOが語る、自身の喜びの源泉・モチベーションになる一番のこと。全てを見終える頃には、こう思うはずだ。
バンドって、いいものだな、と。
COFFIN BOX
ここからは、今回の完全生産限定盤に付属してくるアイテムを紹介していく。
まず、今回のCDが入っている箱、もとい棺桶こと、COFFIN BOX。
縦約35.5cm×横約25cm(1番出っ張っているところで計測)という、信じられないサイズになっており、豪華盤としてCDを入れる箱、という意味で見ても前代未聞であり、明らかにロングスケールだ。
加えて、水色で塗装がされたこのCOFFIN BOXは、継ぎ接ぎ無しの一枚の厚紙で出来ており、これだけでもコストが掛かるものだが、更に銀の箔押しで両目がプリントされているため、ひと手間ふた手間かけた所ではない。
そのCOFFIN BOXの中を開けると、炎のようなアートと、メタルバンドで使われるおどろおどろしいバンドロゴが箔押しでプリントされており、真ん中には今回のPALEHELLが堂々鎮座している。
ちなみに、そのPALEHELLの下には、今回のCDにも描かれている、ポップ調で描かれた悪魔の顔がある。
まるで、これを手に取ったからには、もう後戻り出来ないと言わんばかりである。
更にこの絵が描かれたパッケージを外すと、メンバーが箔押しされたもう1つのパッケージが出てくる。
その下にようやく、トラックジャケットが入っている、というパッケージ内容となっている。
確かにこの内容は、インスタライブでKAITOが語っていたように、このCOFFIN BOXだけでもかなり安すぎであり、正直これだけでもかなりの値段になるはずだ。
特に昨今、様々なものが値上がりしている。当然だが、紙もインクも高くなっている。今現在、この記事を読んでいる方は、バンドが好きな人の方が多いと仮定するが、そういった方々に想像をしていただきたいが、グッズも以前より高くなった、と感じることが多いだろう。
そんな様々なものが値上げする中で、おそらくこの商品についても、数年前であれば、もう少し安く買えたのかもしれない。けれど、今このご時世でこの値段で出せるのは、一重にPaledusk側の努力によるものだろう。
オリジナルトラックジャケットについて
そしてやはり、完全生産限定盤の最大の目玉は、ここにしかついていない、トラックジャケットだろう。
当然、どこの服屋でも売っていなければ、Paleduskのライブの物販でも購入することは出来ない。
まさにこれは、この完全生産限定盤を買った人が得られる、最大の特権である。
筆者も、バンドがずっと好きであり、数多くライブに参加をしている経験がある。その経験から言うが、Tシャツをはじめとしたトップスや、アウターとしてコーチジャケットやパーカーを出すバンドは数多くあれど、トラックジャケットを販売するバンド、というのは見たことがない。
かつ、それが受注生産でなく、CDにつける、となると、もっと見たことがない。
話は変わるが、KAITOはバンドだけでなく、【ACCESS PEACE】というブランドも運営している。そのため、服に関しては、一定以上の知識だけでなく、こだわりも当然あり、生半可なものでは、OKは出さないはずであろう。
以下、リンクを載せているので、よければ以下のリンクより一度その服も見ていただければと思う。
加えて、今回のこのトラックジャケットのボディは、インスタライブでも語っていたが、どこかのメーカーのものをベースにしたわけではなく、完全にこのためだけに作った、一点もの・オリジナルボディとのこと。
そのため、服というものには、より一層のこだわりを持っているため、そのKAITOがOKを出して、販売に踏み切った、というだけで、余程自信のあるものになっているとは思ったが、実際手に取って試着をしてみて、それは本当にその通りだと感じた。
こちらがフロント。
左胸には、Paleduskのロゴが刺繍で入っており、袖にはこのために描かれたオリジナルデザインのパッチが刺繍されている。
念のため言うが、プリントではない。パッチである。
このパッチだが、伸縮性のある素材を採用しているため、ジャケットに使われているポリエステル以上に、伸縮性に優れている。
加えて、このパッチのサイドには、傷防止や長持ちさせる効果があるのかもしれないが、また別の生地を採用している。その生地が、左右のサイドそれぞれ、上から下まで覆うように囲われている。どうしても、デザインに目が行きがちになるが、個人的には、この両袖のパッチ部分に特に驚いた。
パッチをしている服は数多くあれど、このようにトラックジャケットの袖部分にパッチを採用し、加えて、そのパッチのサイドにも他の生地を縫い合わせたものは、本当に見たことがない。
これだけで、高級感がグッと増すのはそうだが、単純に考えればわかると思うが、工程や手間も増えれば、当然、使う素材も増える。そうなると、必然的にコストもより掛かってくる。
そのため、あくまでこれは想像の範囲での話になるが、先程のCOFFIN BOXとこのトラックジャケットだけで、普通に買ったら2万円オーバーの代物になるのではないだろうか。というよりも、このトラックジャケットだけでも、2万円以上すると感じている。
またまた、と思うかもしれないが、このトラックジャケットがそれ以上の価値がある、と思える理由がもう1つある。
これは背面だが、裾リブの部分に、PALEDUSKとデザインが施されている。
このデザインだが、持っている人はしっかり目視で確認していただければわかるのだが、この裾の部分は、黒い生地の下に、アイボリー色に近い色の生地が、下に埋め込まれているのだ。
指で押していただければわかるが、下からアイボリー色が見えるはずだ。
製法については当然詳しいことはわからないのだが、おそらくこのPALEDUSK、と書かれる部分だけを、何らかの方法で前面に露出させている・・・のかと思いきや、文字の部分を下から指で押してみると、その下からは黒い生地が顔を出す。
文字で商品の特徴を説明する、ブロガーであり、レビュー記事でこんなことを言うのは恥ずかしいのだが、正直に言わせてもらうと・・・この部分の製法が、よくわからない。
一体どういう方法でこの部分を作っているのかが、触れば触るほど、見れば見るほど、全くわからないのだ。
刺繍であれば、糸を縫った触り心地がするし、シルクスクリーンプリントであれば、インクが乾いた触り心地がするため、それは自分でもわかるのだが、これに関しては大真面目に、どうやって作っているのか、その原理が理解出来ないのだ。
ただ、少なくとも言えることとして、裾の部分にも、とんでもないこだわりと、相当なコストがかかっているというのは、わかっていただけただろう。
つまり、このトラックジャケットは、ボディをオリジナルで作り・パッチをサイドに貼り付け・裾リブ部分には2色の生地を使った、特殊な技術で文字を出しているという、コストとクオリティのかけ方が尋常でないジャケットになっているのだ。
言い過ぎかもしれないが、服屋の店員さんに見せても、これは凄い、と言うのではないだろうか。
かくいう自分も、その昔古着屋で働いた過去があり、色々な服を見てきたつもりだ。
その経験からしても、こんな服見たことない、と断言するほど、このトラックジャケットは、凄まじいクオリティであると断言する。
で、おそらくこれを読んでいる人は、サイズ感が気になって読んでいるのかもしれない。
試しに着てみた感想、というより、不要かもしれないが、着てみた画像を一応撮ったため、不要だとは思うが、何かの参考になればと思い、念のため載せたい。
筆者は身長が約171㎝程度で、BMIで言えば、標準ではあるが、やや肥満の方に位置するような体型ではある。
そんな自分でも、サイズ2でかなり大きいと感じ、袖についても、かなりゆとりがあるのだ。
加えて、全体的にかなり大きく、ゆとりがあるため、感覚で言うと、XLの服を着ているような印象を受けた。
これは流石に2個も買えないということや、そもそも買っていないので実際の着心地がわからないため、ここからはあくまで憶測で物を言うため、誤解させてしまったら申し訳ないのだが、仮に自分ほどの身長であって、どちらかというと痩せ気味の体型の方であれば、サイズ1であっても、おそらく余裕をもって着れるのではないだろうかと、着てみて自分は感じた。
もちろん、不安ならば、大人しくサイズ2を買った方が無難であるため、あくまで参考程度に、こんなこと言ってたな、程度に覚えておいていただければ幸いだ。
おわりに
長くなったが、今回はPaleduskの新作である、PALEHELLについて紹介をさせていただいた。
今や日本でも勢いのあるバンドに既になっており、今年も既に色々なフェスに出演することが発表されている。
加えて、DAIDAIの音楽的才能も高く評価がされており、世界中から引っ張りだこであり、今後より一層、Paleduskだけでなく、様々なアーティストで、DAIDAIの作った音楽を聴く機会が増えることは間違いないだろう。かもしれないではなく、間違いないと言い切る。何故なら、実際既に、そうなっているからだ。
Paleduskをチェックし続ければ、間違いなく、音楽の最先端をその目で見続けられると自身も既に確信しているため、今後も出来る限り、チェックし続けたいと思っているし、今だからこそ、追いつくべきチャンスだと、1音楽ファンとして、お伝えをさせていただきたい。
余談・現在買えるところについて
ここからは完全に余談であるため、読んでも読んでいただかなくても結構だということをあらかじめお伝えし、かつ、今後ここはなくすとは思っているため、あくまで現状でお伝えをさせていただく。
この完全生産限定盤だが、先日Paledusk側で各通販サイトに追加され、現状、まだ買えるサイトがいくつかある。
とはいえ、それもごく少量ではあり、かつ、サイトによっては既に売り切れになっているサイトもちらほらある。
そのため、気になった方は、以下、複数リンクを紹介させていただくので、お早めに購入をしていただければと思う。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません