5類移行すぐコロナになった話と、ライブ・フェスにおける感染対策について

正直、いいタイトルが思いつかないままこのブログを書いている。

ただ、事実だからこそ、こう書くしかない。

 

実は、5月8日に新型コロナウイルスが2類から5類に引き下げられたその日、正確に言うと翌日から、僕は新型コロナウイルスの陽性になった。

この理由については後程改めて詳細を書くが、おそらく、というか間違いなく、フェス参加が理由だ。
ここまで書くとフェスが悪、のような書き方になるため、ここで読むのをやめるのは、出来ればやめてほしいと願っている。

 

ただ、こうしてなったからこそ、改めてその時の闘病記ではないが、自身に起こった変化。そして、戻りつつあるライブ・フェスを今後改めてどう向き合っていくべきか。
そこについても、今感じている想いを書いていく。

新型コロナウイルス闘病記

どこで感染したか

まず、どこで感染したかについてですが、これは一概にはここだ!とはっきり宣言出来るわけではないですが、ただ、思い当たる節ではないですが、それでも振り返った時にどう考えてもここだろう、という場面があります。

それが、今年開催された【VIVA LA ROCK 2023】の4日目です。

 

今回、このVIVA LA ROCKは、フェスとしてマスクをするもしないも個人の判断、ということが当初から明記されておりました。
とはいえ、もちろん体調管理にしっかり気をつけた上で、何日も前から体調が完璧な状態で来てほしい。体調が悪い人は来場をご遠慮していただきたいという旨はありました。

 

僕自身、数週間前から体調には気をつけており、当日もバッチリ、咳や熱など一切ないほど、健康そのものと言える状態に、自身のコンディションをキープしていました。

なので、自分の責任だということも重々承知していますし、同時に、後悔は全くしていない、という想いもあるのですが、今回はコロナ禍以降初めて、ライブの時に完全にマスクを外して当日楽しんでおりました。

 

実際、VIVA LA ROCKはとても素晴らしいフェスでしたし、見たバンドはどれもこれも素晴らしく、行ってよかった!とは間違いなく声を大にして言いたいですし、今後も末永く続いていってほしい、そんなフェスだと心の底から思いました。

 

で、その日は一泊し、翌日東京から地元である長野に帰省しました。
この日も朝食も黙食、某コラボカフェや喫茶店でマスクを外して飲食をした以外はずっとマスクをしておりましたので、外していた時間は前日と比較すると圧倒的に短かったです。

 

そして、月曜日から、体の調子が一気に悪くなりはじめました。

コロナに感染して以降の体調の遷移について

今更、コロナになるとどうなるか、なんて、多くの人が体験記として書かれているため、見飽きたと思うかもしれませんが、とはいえ改めて、自身の備忘録も兼ねて、ここでも自身に起こった変化について書いていきます。

 

・月曜日
午後辺りから急激に風邪か?と思うような違和感が襲う。
幸い、在宅勤務ということもあり同僚へ迷惑をかけるということは無かったものの、とはいえ夕方頃から一気に体調が悪くなり、栄養を取らなければと思い慌てて摂取した栄養ドリンクがより胃へ負担に。
結局夕飯もそぞろに8時半に床へ向かい就寝。

・火曜日
異常なまでに起き上がれない。
なんとか起き上がり熱を測ってみると38度台。(普段の僕の平熱は36.5℃前後なので、既に熱だというのを自身も察しました。)

その日は仕事を休み、医療機関に受診しようと電話をしてみたものの、5類になってからなのか、あるいは既にその前からそうなっていたのかはわからないが、診てもらったところで解熱剤を出すなどしか出来ないと言われたため、言ったところでコロナかどうかの判断は出来ないと伝えられ、遠回りだが、結論自力で治すしか方法がない、ということも伝えられた。

 

5類になってからより忙しくなったのかどうかはわからないが、それでも、医療機関も逼迫しているとはいえ、検査も受けられないのか・・・ということに、少し落胆した気持ちになったのも、また事実だ。

この時既に胃は大分調子が悪かったが、お昼はうどんを1玉食べる。そうでもしないとやっていられないのか、あるいはコロナだとまだ判断されていないから、いや風邪かもしれない!と思いたかったからこそ、こんな無理をしたのかもしれない。

そうして食べてから午後は寝たものの、どんどん胃の調子は悪くなっていき、結局夕飯は卵がゆをお茶碗半分しか食べられないほどに体調も体力も落ちていたため、結局ほぼ同じ時間に就寝。

・水曜日
2度ほど睡眠途中に起きたが、6時頃に異常なまでの喉の痛みで目が覚める。そして、時間が経つごとに鼻水が出始める。
流石にこれはもうマズいと思い、職場にも今週は無理ですと伝える。

唾も飲み込めないほどの喉の痛みのため、食事はもちろん、水分補給ですら痛みを堪えてなんとか行う。
この日から両親に買ってもらったバナナとゼリー飲料が数日間の朝・昼飯になる。逆に言うと、それくらいしか入らなかったというのはある。

 

この唾も飲み込めないほどの喉の痛みで、困ったことが1つあった。

それは、自然な嚥下が出来なくなり、唾液が口の中でどんどん溜まっていくのだ。

 

人間というのは、自然に唾を飲み込むことが出来ます。
それは、無意識でも行われていることです。

ただ、コロナになって喉が異常なほどに痛み出すと、その自然に出来たものが出来なくなり、口の中にどんどんと溜まっていき、飲み込むことも出来ず吐き出すしかない。けれど一回吐いたところで、あっという間に口の中に唾液が溜まる。それを吐き出す、そしてまた溜まる・・・という、この負のループに非常に悩まされることになった。

結局体調もより悪くなったため、いよいよおかゆ程度しか入らなくなり、茶碗半分のお粥をなんとか平らげる。
ただ唾液の負のループは治ることがなく、これや喉の痛みなどで、まともに寝ることが出来なかった。
正直、この日は体感として、1時間程度しかまともに睡眠も取れなかったと記憶している。

・木曜日
この日、朝から母親が知り合いの医療従事者からPCR検査キットを一つ譲っていただき、朝から試してみる。
ちなみに粘膜を取るために綿棒を鼻に挿してみたところ、痛みによりくしゃみや唾液などが口や鼻から溢れ出し、その結果毛布がとんでもない事になったため、これからやる事になる人は、必ずフローリングなどの乾いた場所でやることをオススメする。

 

結果、そこでコロナの陽性が発覚した。
検査キットでは15分待てば結果がわかると言われていたが、僕は3分程度で両方に線が出た。
その瞬間のあー・・・という、コロナになってしまったか落胆か、あるいは改めてコロナだと、誰がどう見たってそうだとわかった瞬間の安心なのか。あれは今となってもよくわからないのだが、あの時のあー・・・は、他の病気ではあまり感じなかった心持ちだった。

 

なので、自主的に行ったため、僕は医療機関に診てもらって陽性が発覚したわけでなく、自主的に検査をして判明し、その後も保健所に何か届けをしたわけでもないため、おそらく保健所でも発生した人間にカウントされていないはずだ。

なので、ひょっとしたらだが、5類になってから新型コロナの1週間あたりの感染者数はつい先日発表されたが、自分のように、医療機関にかかったわけでもなく、自分で検査、あるいは検査すらそもそもしてない人も大勢いるはずであり、そうなったら、もっと多くのコロナ感染者がいるはずだ。
だとすると、あの発表も本当にアテになるのだろうか?と、発表されて以降、疑わざるを得なかった。

(5類以降の感染者把握把握については下記リンクを参照していますが、違うとなったらご指摘いただければ幸いです。)

新型コロナ全数把握簡略化 保健所は 医療機関は

 

なので、コロナになった瞬間、これは我ながら変なのだが・・・だったら治してやろうじゃねぇか、と、変なスイッチが入った。

発汗インナーやTシャツ、アウター等全6枚を上半身に、下もタイツにズボンを2枚、もちろん靴下も履いて汗をかけるような状態にし、半ばやけくそで、結局10時から4時間ほど睡眠をした。

 

結果、喉の痛みはまだあるものの朝よりは少しだけ体調が回復した。
とはいえ、熱の影響で布団を出るだけで寒気に襲われることや、水分も喉が痛いながらもなんとか取っていたものの、それでも前日に比べれば少し良くなったと、肌感で感じた。
結局この日も昨日と同じご飯を食べた。

・金曜日
この日になると喉の痛みも落ち着きが見え始め、それと同時に熱も落ち着き始める。
が、それに比例するかのように咳が出始める。

この日から少し食事もうどんなど、味のあるものを食べられるようになってきたが、妙な味の薄さを感じていた。

ただ、それが何かに気付いたのは、翌日だった。

・土曜日
この日、喉の痛みもかなり良くなり、久しぶりに療養食以外をということで、買ってきてもらっていたチルドのそばを食べてみる。そこで気付いた。

 

味覚が奪われていると。

 

この、味覚が奪われているということについて、自分が感じたこととして、これが非常に厄介なのだが、細かい味がわからないのだ。

バナナを食べている時はわからなかったのだが、バナナはバナナそのものの味があるということや、甘さもしっかりあるからそこまで自分でも感じなかったのだが、前日から栄養補給のために飲んでいたエナジー系飲料。もう味を思い出していただきたいため言うが、ドデカミンだ。
ドデカミンを飲んだ人がいればわかるだろうが、あれはどこかパインが強いような味わいだと思うが、そのパイン的な味を感じられず、こんな味だったっけ?と疑問に思ったのだが、久しぶりに飲んだからだろうと落とし込んでいた。

が、こうしてこの日そばを食べた時、つゆからダシの風味を全く感じられず、ただ、しょっぱい、というだけしか感じられなくなっていたのだ。

ここでコロナの味覚障害というものの恐ろしさを感じ、慌てて味覚のためにと色々調べ、結果亜鉛が良いということを知り、翌日買いに行くことを決める。

・日曜日
この日、5類の目安である、5日間の外出自粛期間を終えたため、初めて外出をする。

ここでドラッグストアへ行き、亜鉛のサプリメントと鉄分などが入ったマルチビタミンを購入する。
ちなみに、これを取っているからなのかはわからないが、現在だと大分味覚も回復してきたため、飲まないよりは飲むことをおススメしたい。
以下が、今回購入し、そして今も飲んでいるサプリメントの一覧となる。



とはいえ、体調が悪かったのだが、この日、コロナになって以降初めて、ガッツリとしたものを食べようと思い、ローソンで売られている、冷凍の天下一品のラーメンを食べることにする。
また、LUNA SEA/X JAPAN等で活躍されているギタリストのSUGIZOさんの天下一品の食べ方を参考にし、ネギをたっぷり、キムチを別皿という、数日前では考えられない食事を決めた。
この頃にはもうすっかり胃も回復していたため、こういったものを食べても喉にも胃にもそこまで負担がないことや、SUGIZOさん、いやスギ様は過労や風邪気味の時は必ず天下一品に駆け込むと、以前某テレビに出演した際に話しており、それを信じてその通りに食べてみた。

 

すると、不思議なことに・・・それまでコロナの体調不良がある程度回復したとはいえ、未だに体に疲労が残っていた体が、食べてから数時間後、風呂などに入って後は寝るだけとなった際、明らかに元気になったと感じるほど、元気になったのだ。

 

なので、コロナになって熱などが下がった、けれどまだ体に疲労が残っている、と感じている際には、ぜひとも冷凍でもいいので、天下一品を食べることを本当におすすめしたいと心の底から思う。


・月曜~火曜日
この日から仕事に復帰する。

とはいえ、体調自体は100%回復したわけではないため、周りに気を遣ってもらい、仕事の量を少し抑えた状態ながらではあるが、仕事を再開していく。

 

また、この日の夜から、になるが、寝てる間の乾燥による咳で起きることが、現状ほぼ毎日起こっているため、出来る人は喉の潤いケアのために、マスクを着用した睡眠や、加湿器などを使用して部屋の湿度をキープした状態で眠ることをおススメさせていただきたい。

・水曜日~現在
喉の痛みもほぼと言っていいほどなくなり、強いて現在も僅かな咳と、鼻水が通常よりも多く出る、程度には体も回復し、味覚の方も大分回復した。
とはいえ、まだ鼻が詰まっているような感覚があるため、細かなにおいなどはわからない、というのが正直なところなのだが。

 

そして、水曜日以降からなのだが、鼻をかんだ際、鼻血に混じって、黄色い鼻水が出るようになった。

これを調べると、体内でウイルスと戦って死んでしまった白血球や免疫細胞とのことで、これが体外に出始めるということは、体調が回復してきている証拠だということであるため、気にせずにいてもらえればと思う。

 

以上が、僕がこの約2週間、コロナになってからの経過を簡易的にではあるが、まとめたものになる。

今後どう過ごしていくか

さて、ではここからが、今回の本題です。

 

5類に移行した直後に、こうしてコロナになるなど、2週間前の僕は全く想像もしていませんでした。

というのも、免疫ケアのために、免疫にいいとされている食品を多く摂取しているだけでなく、ランニングなどをして体力もつけ、加えて一切の病気を引かないような生活も心掛けており、誰がどう見たって元気そのものと言えるコンディションであり、自身もそうだと自負しておりました。

だからこそ、ビバラロックでも自主性に任せるとのことでしたので、こうしてマスクを外しました。
それで結果コロナになったんだから笑えないですが、ただ、憎むべきはコロナですし、僕は別に人もフェスも恨んではいませんし、こればかりは文字通り自業自得だと自負しています。

 

ただ、なってみたからこそ、改めて新型コロナウイルスというウイルスの恐ろしさを肌で感じ、たった数日で、これだけ元気な体であってもあっという間に体調が崩れるだけでなく、体力面はもちろん、精神面でもかなり削られた感覚があります。

この、精神面で削られた、というのを的確に表す言葉がわかりませんが、ただ、明らかになる前と後で、物事に対する興味や見方が大きく変わり、自分の感覚に変化があるというのを肌で感じております。

 

現在は体調は回復しましたが、それでも未だに咳も時折続いてはおり、かつ、精神面の部分でも戻らないような感覚を受けております。

体力面は運動などで治すしかないと思っていますが、精神面についてどう立て直していくかは、現状全く持って解決策がわからない、というのが今、感じていることです。

 

そして、様々な場所でマスクの着用が任意になってきている今、この経験を受けて改めて、僕はまだしばらくは人込み・イベントやライブ会場ではマスクを着用しようと決めました。

 

これは、誰かにうつさない、というのもそうですが、やはり未だにコロナは猛威を振るっており、事実、今週初めて定点観測として1週間分の感染者数が発表されましたが、4月以降緩やかに上昇しているとのことです。

ただ、今回の僕のように、病院などにかからず、自主的に治療している人などを含めたら、報告されている数よりもっと多くのコロナ感染者数がいるはずであり、そう考えると、決して5類に移行したからといってコロナ禍が明けた、とは微塵も思えず、逆にそれで気が緩みそうになる今だからこそ、より一層、感染対策を徹底していかなければならないのだと、今回なってみたからこそ、心の底から実感しました。

だからこそ、マスクの着用が任意で、大声を出してもいいとなったからこそ、より体調に気をつけなければならない。まだ声を出すことには慎重になってもいいのかもしれないと、今の僕は思っています。お前まだビビッてんのかよ?と思うかもしれませんが、これでなっては元も子もないです。

 

もちろん、マスクの着用が個人の自由になったため、マスク警察ではないですが、しろしろ!と強制して言うわけにはいきませんし、もうそれも出来ないでしょう。

ただ、コロナ禍は未だに続いており、目に見えないだけで病原菌はすぐ近くに潜んでいる。油断すると、あっという間にやられ、そしてなってみると本当にしんどい。ということは、誰しも覚えておいた方がいいと、声を大にして言わせていただきます。

 

とはいえ、ならないのが一番ですので、どうか読んでいる皆様は、コロナにならないのであれば、ならないようお過ごしください。

それでは。

生活

Posted by naishybrid