有効求人倍率が高い≠景気が良いというわけではない

2019年5月4日

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ニュースを観ていると、ほぼ月に一度、有効求人倍率についてのニュースを聞いたことがあると思います。

最近は、有効求人倍率がほとんど1倍以上~という数値になっているとニュースでは伝えております。

ですが、

そもそも有効求人倍率とはいったい何なのか皆さんご存知でしょうか?

また、それが上がっているといいつつ、どうして暮らしや経済が良くなっているような雰囲気があまり感じられないのでしょうか?

今回は、この有効求人倍率について説明していきます。

そもそも、有効求人倍率って何?

有効求人倍率とは、ハローワークで仕事を探している人ひとりに対して、何件の求人があるかを数値化したものです。

 

つまり

 

 

ハローワークの求人の数字”だけ”を元に出しているものなのです。

 

 

そこに来た人と仕事の件数でしか出していないので、就活生のほぼ大半が使っているであろう、就職支援サイトのマイナビやリクナビ等は一切関係ないのです。

有効求人倍率の問題点

ハローワーク求人の問題点

ハローワークを利用した事がある人でもない人でも、空求人というのを聞いたことはないでしょうか?

空求人とは、その名の通り、人を取る意欲もないのに求人だけを出しているという求人のことです。

これは実際にありえることで、こうして書いている僕もその空求人に当たったことがありました。

いざ面接をしに会社へ行ったら、その求人に書かれていた職種の応募を今はしておらず、一年半違う部署で働いた後にこっちへ行ける可能性もある。
と面接で言われた際には、心の中でお前求人出しといてこれとかふざけんな!って言って中指立ててましたとも(笑)

話が少し逸れましたが、こういった空求人や、ブラック企業の求人がハローワークには昔から多いと言われています。

なぜ、ハローワークにこういったいわゆるやばい求人が多いかというと、ハローワークというのは、こちらの
ハローワークインターネットサービス – よくあるご質問(事業主の方)でもあるように、申し込んだ翌日からすぐに求人が載るのです。

もっと深く言うならば

ハローワークへ求人を出す際にかかる広告掲載費用は、一切ないです。

また、条件はありますが、ハローワークから採用が生まれた場合、企業側は助成金をもらえるという事もあります。
その為、求人にかける広告費用があまりない中小企業や零細企業にとって、ハローワークというのはとても都合が良いのです。

逆に言えば、それこそ申し込んだらすぐに求人が出せ、かつその求人期間が終わったとしても、またすぐに求人が出せるので、ある種ハローワークの求人そのものが会社の宣伝になっている面もあります。

そういった事が積み重なっていき、空求人が多くなっている事に繋がっているのです。

仕事の問題点

昨今、介護業界での人不足をちょいちょい耳にする機会があります。

ハローワークでもそうですが、求人を検索するとかなりの割合で介護の仕事の求人が出てきます。
これは都心部と地方、そのどちらにも当てはまる事と言えます。

介護の仕事をやりたいという方ならば良いとは思いますが、おそらく多くの方ができればやりたくないと答えるような仕事ではないでしょうか?

ハローワークには、そういったあまり人がやりたがらない仕事の求人が多くあります。

そういった仕事は、地方になればなるほど多くなっていくと思います。

そんな仕事の状況を見て、都心などへ稼ぎに出たとしても、都心の方もまた、非正規雇用での仕事の方が多いのが現状となっています。

まるで進むも地獄、引くも地獄のような状況なら、求職者は当たり前ですが段々と少なくなっていきますし、今はハローワークを使わずマイナビやリクナビ・indeed等で仕事を決める方も多くなっています。

ですが、上に挙げたような事柄から、そこに求人を出せない、広告にお金を打てない企業や助成金をもらいたい企業は数多くおり、結果ハローワークに求人を出す。
けど様々な事柄からハローワークに来る求職者は少なくなっていく。

そうなれば、必然的に分母(求人数)が分子(求職者)の数より大きくなってくる。

これが、今の有効求人倍率の実態であり、カラクリです。

終わりに

元々、僕自身今回これを取り上げたきっかけとして、この有効求人倍率が上がったというニュースを嬉しそうに報告するテレビに疑問を感じたからです。

そして、調べていくうちに、段々とこの数字はたいして我々の生活に影響がなく、むしろこんなのまずいんじゃないのか?という疑問の方が大きくなっていきました。

勿論一刻でも早く、ハローワーク求人の見直しや、有効求人倍率について見直してほしいですが、それよりも僕が言いたいのは、

疑問を持ってほしい

ということです。

ニュースというのは、本当の事を言っているように見えて、調べていくとそうではないという事が多々あります。

フェイクニュースもあれば、今こんな事をニュースでやるよりももっと報道すべき事柄がある、と感じることは本当に多いです。

なので、ぜひ情報に対して受け身にならず、その一歩先、どうしてこんな事が起こっているのかという要因まで考えてみる、というのをしていってほしいと思っています。

難しいかもしれませんが、今の情報社会でサバイブするための技の一つとして練習していってほしいと願います。

それではまた。

生活

Posted by naishybrid