[ALEXANDROS]は川上洋平の顔バンド、ではないから紹介したい
放送は終了してしまいましたが、日本テレビ系列で放送がされていたドラマ『うちの娘は彼氏ができない』で、話題となっていた俳優『川上洋平』さん。
川上洋平さん、いやもう音楽好きから言えばようぺなのですが、彼は元々俳優ではなく、今でもずっと、ミュージシャン・バンドマンです。
その洋平さんが所属しているバンドが、いまや日本で知らない人の方が少なくなったバンドでもある、[ALEXANDROS]です。
バンドとしての活躍はもちろん、現在放送中の仮面ライダーシリーズ最新作である作品『仮面ライダーセイバー』のOPである『ALMIGHTY~仮面の約束~feat.川上洋平』でも、東京スカパラダイスオーケストラにゲストボーカルとして川上さんが参加されており、そちらでも声を聴いている人も多く、[ALEXANDROS]を通ってこなかった人でもその声を聴く機会は多くなっているかと思います。
そんな日本では知名度抜群となったバンドですが、個人的に言えば、前のバンド名である[Champagne]の頃から大ファンであり、改名してから大分時間は経ちましたが、未だに彼らの音に酔っている現状です。
だからこそ、改めて、このバンドはまだ、日本で知名度抜群になったとはいえ、まだ、夢を叶えていない。ということも含めて、今一度彼らをしっかりと紹介をしたいな、と思ったのです。
また、この記事を投稿した本日。3月28日にも実は意味があります。
7年前のこの日、彼らは[Champagne]名義で最後のライブを日本武道館で行い、同時にこの日に[ALEXANDROS]に解明をし、初ライブを行った日なのです。
そんな記念すべき日に、今回はこのバンドを紹介させていただきます。
[ALEXANDROS]について
メンバー
[ALEXANDROS]のメンバーは
川上洋平さん(ボーカル/ギター)
磯部寛之さん(ベース/コーラス)
白井眞輝さん(ギター)
この3人が正規メンバーとなります。
先日行われた幕張メッセのライブにて、10年来に渡り、彼らのサウンドの柱であり、屋台骨ともいえるメンバーであったドラムの庄村聡泰さんが、局所性ジストニアによりドラムが叩けなくなり、惜しまれつつ、”勇退”という形でバンドを脱退となりました。
現在は、サポートメンバーとして、THE RED SNAILというロックバンドにも所属されているキーボードのROSEさんと、[Champagne]時代からずっと親交があり、彼らの盟友と言えるバンド『BIGMAMA』のドラムであったリアド偉武さんがサポートドラムを担当されております。
特徴とバイオグラフィー
[ALEXANDROS]の特徴と言えば、UKロックの影響を受けたサウンドです。
(顔とか言わないですよ。いやもちろんイケメンですしそれが好きな人もわかりますが…そこだけ言うのは、ね。)
度々川上さんが色々なところで一番影響を受けたと言っているバンド『oasis』をはじめとした様々なUKロックをベースとしたサウンドは、耳の早い音楽リスナーからジワジワと人気を集め始めました。
2009年に、現在の事務所である『UK PROJECT』に所属し、2011年には2ndアルバムである『I Wanna Go To Hawaii』を発表し、同年には若手バンドの登竜門的イベント『スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2011』にも出演。
(ちなみにこの年に出演していたのはcinema staff・plenty・モーモールルギャバンというかなり濃いラインナップでした。)
さらにこの年以降、いわゆる海外のバンドのオープニングアクトを務めることも多くなりました。
KASABIAN・MUSE・Primal Scream・・・と、彼らが影響を受けた数々のUKのロックバンドのオープニングアクトに選ばれ、邦楽のアーティストを聞かない層にも徐々に彼らの音楽が届くようになってきました。
ちなみに、この数年後に発表したアルバム『Me No Do Karate.』の最後に収録されている『Plus Altra』という楽曲の歌詞に、この当時出演が発表された時に『こいつらがこのバンドの前座(オープニングアクト)とかないわ』というインターネットの下馬評をなじった歌詞が織り込まれており、ある意味で必聴の一曲です、
そんな人気がうなぎ登りになってきた2012年。
フェスでも朝の早い時間から少しずつ遅い時間に出演するようになってきた中、大阪で開催されているフェス『Rush Ball』に出演した際、その時トリを務めたサカナクションに鼻をへし折られ、悔しい気持ちを味わうこととなりました。
その時の気持ちを歌にしたのが、今でもライブで披露されることが多く、かつRush Ballに出演する際には必ず演奏される楽曲『Starrrrrrr』です。
ちなみに、このGEROCKというのは、炭酸水でお馴染みのゲロルシュタイナーの炭酸音をオリジナルのエフェクターにして、サウンドに加えるというプロジェクトで作られたのがこのStarrrrrrrでした。
この他にも、『MAN WITH A MISSION』・『BIGMAMA』が当時コラボレーションアーティストとして選ばれ、またこの3バンドでスペシャル3マンライブも行っていました。
そして、この曲を発表した1年後の2014年のRush Ballに出演をした際には、この曲が生まれるきっかけとなったサカナクションも出演していたのですが、サカナクションがトリ前に登場し、その後のトリを[ALEXANDROS]が務めることになりました。
そんな2014年の3月に、4thアルバム『Me No Do Karate.』のツアーファイナルである初の日本武道館公演の3日前に行われたEX THEATER ROPPONGIにて行われたワンマンライブ『Premium VIP Party』の本編最後の曲の前に、大事なお知らせがありますというMCから、バンド名が変わります。という、誰もが予想していなかった衝撃の発表がありました。
改名の理由は、Champagne(シャンペイン)という単語が、フランスのシャンパーニュ地方の原産地名称として日本国内においてもこの名前が保護されており、シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会(C.I.V.C.)日本支局から、変更を余儀なくされたのです。
事実、自分もこの日のライブに参加していましたが、この発表に会場中がざわつき、そんな中で披露したDon’t Fuck With Yoohei Kawakamiの、あの盛り上がりたいんだけど事実をまだ受け止めきれてなくて乗りきれない・・・という、興奮と戸惑いの空気が充満したあの空気感は、長年ライブに参加してきましたが、あの雰囲気は二度と味わえないと確信しております(笑)
余談ですが、今回のこの記事のアイコンである[Champagne]のピックなのですが、実はこのライブの途中でギターの白井さんがその時使っていたピックを客席に投げた際に、たまたま足元に落ちていたのをゲットしたのです。
そのため、本当に家宝であり、今となっては本当に貴重な宝物です。
そしてこのライブの3日後、[Champagne]初の武道館であり、最後のライブ。
そしてそのアンコールにて、[ALEXANDROS]となった初のライブを行い新しい彼らの旅が始まることとなりました。
その後の活躍は、もはや言わずともがなでしょう。
今やCMソングとして有名になった代表曲となった『ワタリドリ』で誰もが知るバンドとなり、武道館の何倍の規模を誇る幕張メッセやZOZOマリンスタジアムのワンマンライブですら即完でソールドアウト。
他にも、木村拓哉さん本人をモデルとし、主役に据えたゲーム『ジャッジアイズ』の主題歌も務め、さらに主題歌の『アルペジオ』のPVには、木村拓哉さんがカメラマン役で出演を果たすという、前代未聞のPVが発表されました。
さらに去年には、先程紹介したStarrrrrrrを生むきっかけとなった、サカナクションの山口一郎さんとミュージックステーションでリモートという形で共演を果たすなど、もはや誰もが知る国民的バンドとなりました。
ここまで来たら、普通のバンドであれば現状維持でいいのかもしれません。
しかし、彼らの夢は、ここではないのです。
彼らの夢
[ALEXANDROS]が、[Champagne]時代からずっと持ち続けてきた夢があります。
それは
世界一のバンドになること
たったこれだけです。
ただ、世界一のバンドというと抽象的なので、より具体的に言えば、グラストンベリーフェスティバルのメインステージに立つということです。
グラストンベリーフェスティバルというのは、イングランドで開催されているフェスであり、なんと1970年から開催がされており、世界最高峰のフェスティバルと呼ばれています。
事実、日本4大フェスと呼ばれている、フジロックフェスティバルも、このグラストンベリーフェスティバルをモデルとしています。
その世界最高峰のフェスに出ることが彼らの夢なのです。
先ほど少し触れた、彼らがオープニングアクトを務めたKASABIAN・MUSE・Primal Scream。
そのいずれも、グラストンベリーフェスティバルでヘッドライナー(トリ)を務めたことがあり、まさにUKロックから影響を受けた人であれば、憧れのステージと言ってもいい聖地です。
だからと言って日本人だから海外のフェスには呼ばれない。ということは決してなく、過去にはBABYMETALやBOOM BOOM SATELLITES、そして今回川上さんがコラボをしている東京スカパラダイスオーケストラ等、様々な日本のバンドやアーティストも、かつてこのグラストンベリーフェスティバルに出演したこともあります。
更に言うと、渋さ知らズオーケストラという、日本のビッグバンドはその昔、このフェスのメインステージに立ったこともあり、決して日本人だから出られないということはなく、かつそのバンドが日本でどれだけの知名度であったとしても、音楽的に評価がされれば呼ばれる可能性はあるのです。
ただ、このフェスは去年と今年、新型コロナウイルスの影響で2年連続開催となっているのですが、それでももし今後また開催がされ、かつ色々な国々で様々な国のアーティストが呼べるようになり、日本人も何の気兼ねもなく海外に渡航が出来るようになった暁には、本当にこのフェスを狙ってほしいという気持ちがあるのです。
逆に、もう日本で誰もを寄せ付けない程に圧倒的人気を取り、アリーナ公演が当たり前になった状況だからこそ、いよいよ世界に出てほしいという想いがずっとあり、何様かと思われるかもしれませんが、それでもこれは期待を込めて言いたいのですが、こんなところで留まってほしくないのです。
もちろん、そんな簡単に出れるわけのはわかりきっていることでしょうが、それでもいつか彼らがグラストンベリーフェスティバルのメインステージに立ち、そこで高望みとしてでも、必ず最後の時間に会いましょう!とその場で言い、それがいつか叶った時、それが世界一のバンドになった瞬間であり、その時を一ファンとしてもずっと待っているのです。
おわりに
というわけで今回は、[ALEXANDROS]というバンドを、長年彼らのファンである一ファンが紹介をさせていただきました。
正直、自分が見ていた頃から規模は当然大きかったのですが、今ではもうその比にならないバンドとなりましたが、未だにこのバンドは真っすぐにロックバンドだと思っていますし、人気が出たからあのバンドもう好きじゃなくなったんだよね~、という気持ちが全然なく、今も昔も変わらず大好きなバンドの一つです。
なので、大好きなバンドだからこそ、そのバンドの夢をこの目で見たいと心の底から願うのです。
逆に、今やバンドは星の数ほどありますが、こんなにはっきりこれが夢!と謳うバンドは早々いませんし、だからこそ親近感を持ちやすいというか、同じ夢を共有したいという想いが強くなるのではないかな。と、このブログを書きながら思っていました。
最後になりますが、最後は、僕が[ALEXANDROS]、いや[Champagne]の頃から一番好きな楽曲であり、彼らにとっても大切な一曲である名曲『Untitled』を紹介して終わりにしたいと思います。
当時からこの曲の歌詞に励まされていたのですが、今こうしてブログを続けているからこそ、あの頃より一層響くものがあり、同時に、僕も”スター”になりたいと心の底から思えてくるのです。
君がスターになる事を
そう知っているんだ
君がスターになる事を
そして俺も輝く事を
([ALEXANDROS]・アルバム『Where’s My Potato?』4曲目『Untitled』より引用・和訳)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません