検索とは、想像力がなければ使えない技術である
先日紹介したKindle Unlimitedがセールになっているという記事。
皆様お読みになられたでしょうか?そして、登録してみたでしょうか?
もしよければ、のブログを一度読んでいただけますと幸いです。
あまりこのような書き出しをこのブログを始めてからしてこなかったのですが、本日紹介したいある”考え方”について書くために、以前紹介したことが少し関わってくるのです。
かくいう自分もまさに現在絶賛利用しており、特に今だからこそ改めてブログ関連の書籍をたくさん読んでおり、今一度自分自身の考え方やブログに対する姿勢を見直そうと意気込んでいます。
そんな書籍を読んでいる中で、改めてこれはそうなんじゃないか?というある考え方についてたどり着いたのです。
それは
検索とは、想像力がないと使えない技術である
ということです。
今回は、この考え方について紹介をさせていただければと思います。
このように考えるようになったきっかけ
そもそも、この考え方を気にするようになったきっかけは実は今読んでいる本ではなく、あるラジオ番組がきっかけです。
その番組とは、インターネットラジオ『超A&G+』という、アニメや声優さんがやっているラジオ番組のみで構成されている通称『アニラジ』の放送局の最大手と言っても過言ではないラジオ局です。
ちなみに、文化放送が運営しているのですが、Flash Playerを使用している当サイトが、来年以降Flash Playerのサービス終了に伴いどうなるのかが今現在少し不安だったりもします。
その超A&G+の中で、毎週火曜(正確には日付変わって水曜)の27時(深夜3時)から放送されている『学園祭学園プレゼンツ 喋れ!学園祭』という番組があります。
簡単に番組を説明すると、学園祭学園というバンドのメンバーが色々なことについておしゃべりをしていく番組であり、リスナーから送られたメールから発展していくフリーコーナーや、その日に決められた1つのテーマについて話すコーナー。
さらにはメンバーが持ち回りでアニソンをはじめとした様々なジャンルの紹介したいアーティストの曲をかけつつ、ミュージシャンならではの視点でその曲を解説するコーナーもある30分番組です。
そんな番組の先週の放送で、決められた1つのテーマについて話すコーナーのテーマが、他ならない『検索(正確に言うと検索力)』だったのです。
そのテーマに対して、メンバーの方が、ある種格言のようなことを話していたのです。
それが
検索力とは、想像力である。
という言葉です。
その事について広がっていった話として、昔は検索、といえばGoogleなどの検索サイトでの検索を指していた。
しかし今は検索、というのはTwitterなどのSNSでの検索を指しており、わかっている事の評価を調べていくような言葉になっていることに少し疑問を抱きつつも、15年ほど前のインターネットに触れていたことについて話し出すのです。
(男にとって)身近な例として、いわゆる18禁的な動画を見る時に、昔は3分程度のサンプルをダウンロードし、RealPlayerで見ていた頃に、時が経ってその動画のことを忘れていた。
しかしある時ふとその動画を思い出し、キーワードも何も無い中で、自分の頭でこういう単語を並べれば出てくるんじゃないかと試行錯誤し、結果としてその動画に辿り着いたという過去があったそうです。
(女性の方は正直まっっっったく共感しない内容ですよね(猛爆))
その時に自分の頭で単語をリストアップし、検索をしていたが今はその能力が全体的に弱くなっていると感じていること。
また、ここから広がっていった話として、Yahoo!ジオシティーズやInfoseek、魔法のiらんど等の個人がホームページを持っていた時代に使われていたサービスの終了に伴い、インターネット自体が実はどんどん縮小していっているのでは?等、想像以上に深い話になっていきました。
ラジオでのトーク、といえばそこまでの話題になってしまうのでしょうが、僕はこの話にたいそう共感をしたのです。
僕も検索力=想像力だと思う理由
思いつかなければ辿り着かない
例えば、僕が書いたこの記事なんかは、その最たる例だと僕は思っています。
このブログ、おかげさまで長期に渡る人気記事となっているのですが、これもある意味、想像力を使った検索力を発揮しているものだと感じているのです。
そもそも、まずこうやってズボンの色が抜けたとなったら
ズボンの色が抜けた→じゃあ新しいものを買いに行かなきゃ
となるのが普通でしょう。
僕のこのブログのように
ズボンの色が抜けた→買いに行くのも面倒orお金がかかる→じゃあ他の手段はないかな?
となるなんて、想像力がなければ辿り着かないですし、行き着かない方法じゃないですか?
そして、頭で考えてそうやって行き着いたということは、その方は少なくとも、最低でも1%は行動に移そうと考えている方ではないでしょうか?
このように、うーん、と頭で考えて、じゃあやってみよう。となれば、それは行動を移す以前に、頭で考えた。がまず先にあるからこそ、想像量を駆使して、検索というものを実行に移しているのではないでしょうか?
検索力=想像力=ディグる力
先程少し触れた、検索は自分の知っているものの評判を調べるというところに繋がってくる話になるのですが、その前に、ディグる、という言葉をご存知でしょうか?
ディグるとは、ディグ(Dig)・日本語訳にすると掘るという意味で、情報を探す・見つけるなどの意味で使われる言葉です。
元々、DJ業界から広まった言葉で、現在だと主に音楽が好きな方がよく使っており、レコードを探す時などによくこの言葉を使っているのが見受けられます。
ちなみに、今年レコードがCDの売り上げを抜いたということは、意外と知られていない事実だと思いますので、ついでに記しておきます。
でもこれって、音楽のみならず、誰しも日常的にやっていることではないでしょうか?
例えば、新しいコンビニの新作スイーツが発売されたとします。
そのスイーツはどんな味なのか。もちろん食べれば一番早いですが、身近のコンビニに売っていない場合、まずSNSなどで検索をして、そのスイーツがどんな味なのか等を見比べ、それで結果購入するかどうかを判断する。という事をやった方はコンビニスイーツに限らず、色々な食べ物やゲーム・音楽・テレビドラマ等々、自分の興味のある事柄において、絶対やったことあるのではないでしょうか?
これって、つまるところディグりですが、同時に想像してるからやってる行為ですよね?
先程提案した事などどんなコンテンツや食べ物など、要は頭の中で思いついた物事。それの評判を知りたいとなれば、それを検索した瞬間に、検索力=想像力という定義が成り立ちますし、それをどんどん調べていけば、同時にディグる。という事も成り立ちます。
つまり、検索力=想像力、ですが、それは同時に、検索力=想像力=ディグる力という定義も成り立つのです。
まとめと検索力の衰えに憂いを感じる理由
僕ももちろん、全然こういったことをやりますし、最近の検索=評判というのも全然当たり前にやっていて、何も咎められることではないと感じています。
もちろん、分からないことを調べるために検索は使いますし、そんな事しなきゃブログやってられません(猛爆)
ただ、検索する力が弱くなっているのも感じますし、その結果が何に繋がっていくのかというと
情報が失われていくということなのです。
ちょっと専門的な話をすると、Googleの検索のシステムは、Googleが独自開発したAIによって、その言葉で検索をした時にその人の回答に1番つながるものをどんどん上位に提示していきます。
また、その検索は常にアップデートされていくため、常にGoogleの検索はユーザーの最適解を提示してくれます。
そのため、逆に考えれば、ユーザーにとって必要じゃない情報を与えるサイトは表示されにくくなるのです。
そうなると、当然GoogleのAI判断で不必要となったサイトは上位表示されていきません。
(確か更新頻度も上位表示に関わってくると思ったのですが、そこは曖昧なので今回はスルーさせていただきます。)
また、昨今のSNSの発展により、いわゆるネット老人会と呼ばれる2000年代頃インターネットにどっぷり浸かっていた方々からすると、個人ホームページを作るのなんて当たり前だった時代に比べると、今やそんなことする方なんてまずいなくなりました。
その結果がYahooジオシティーズや魔法のiらんど等の個人ホームページを作るサービスがどんどん終了していき、終了に伴い、バックアップを取っていなければ、当然なくなるため、そこにしかなかった情報というのも完全にこの世から無くなってしまったのです。
実際、僕も12,3年前、熱心に見てたリレー小説サイトがあり、そこがまだあるのかと思い調べてみましたが、全然出てきませんでした。
そんなことがこれから先もあるのはもうどうしようもないことですが、結果としてマニアックなものであったインターネットがどんどん浄化されていくことで、あの頃のあれは自分の頭にしか存在しなくなり、それを共有出来る相手に出会えればそれは奇跡ですが、まず生きてる間に出会える確率はほぼないと言い切っていいでしょう。
そうなると、欲しい情報が手に入らなくなり、総合的に見ると、どんどん情報が減っていき、それこそ導入部分で書いた、実はインターネットからどんどん情報が減っていっているということに繋がるのです。
もちろんその流れに意義を唱えてもしょうがないですし、失われたものを復元なんてしたらエライ事になるのは目に見えているでしょう。
ただ、今も残っている昔からの個人サイトなど、ある意味今の僕を形成してきたサイトがまだあるのならば出来れば残してほしいですし、結果それが僕の想像力を助長してきた面もあるのです。
そういうのに触れてきたからこそ、もっと見たい!とどんどんディグってきた結果、検索力が培われてきたのだと今なら感じます。
これから先、いい意味でも悪い意味でも検索が自分の知っているものの評判を知っていくことを指す言葉になっていくことに、一抹の不安を覚えつつ、この検索力を持つ人たちにどのように自分の記事を届けていくのかを常に考えながら記事を書いていければと思っております。
それでは。
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