ワンオクロッカーだけじゃない。みんな選挙へ行こう。
先日、ロックバンド『ONE OK ROCK』のボーカルであるTakaさんが自身のInstagramに、明日実施される東京都知事選挙に関する投稿をしました。
この投稿をInstagramで見る東京都のワンオクロッカーへ。
この投稿は現在、約30.9万のいいねをされております。
(ちなみにアプリではいいねの正確な数が見れませんが、パソコンからInstagramを見ると正確な数を見ることが出来ます。)
さらに選挙の事柄に関しては、アーティストのきゃりーぱみゅぱみゅさんや、俳優やロックバンド『SODA!』のボーカリストとしても活躍する浅野忠信さんなどもTwitter上で触れており、少しずつではありますが、政治の話題を身近に出しやすい世の中となっている気がしております。
さらに、NHKが6月30日に出した今回の都知事選に関するニュースで、コンピューターで無作為に発生の固定電話番号に発信をし、今回の都知事選に関心があるかというアンケートを1205人に実施し、そのうちの70%にあたる841人が回答をし、知事選に関心がある、と回答した方は89%となりました。
都知事選「関心ある」は89%に|NHK 首都圏のニュース
ただ、このアンケートは固定電話番号にかけているため、固定電話を持っていない方は対象になっていないため、若い世代の方や一人暮らしの方等、固定電話を持っている方は圧倒的に少数です。
以下のリンクは去年のニュースですが、20代では固定電話を持っている方は7.6%・30代でも26.2%しかいないため、先ほど紹介したニュースで関心があると答えた方の年齢層はどれほどであり、その中に若い年齢層の方はどれだけいたのだろうか?と考えると、決していいデータとは言えない気がしています。
20代世帯では7.6%…固定電話の保有状況をさぐる(2019年公開版)(不破雷蔵) – 個人 – Yahoo!ニュース
僕自身は長野県在住であり、東京都民ではないため、当然ですがこの都知事選に参加することは出来ません。
ただ、Takaさんが言っているように、東京都民の有権者の方々、選挙に行きましょう。
(個人的には、投票くらい行けよ、バカ。と言いたいところですが。)
東京都民ではないですが、今回は僕が選挙について思う事を書き、それによって一人でも今回の都知事選。そしてこれからもやって来る選挙に行くきっかけになると幸いです。
選挙に行けと僕が思う2つの理由
選挙=税金で出来ている
まず、選挙というものは、税金で運営されています。
当たり前な話ですが、あるところからポン。とお金が出ているだけではありません。
では、東京都知事選、これまで過去何度も行われてきましたが、1回の選挙でいったいいくらのお金が使われているかをご存知でしょうか?
以下のリンクに、その答えが載っております。
こちらは4年前の記事ですが、それでも過去行われた都知事選にいくら使われたのかが、ひと目で分かります。
この10年で、常に40億以上の費用が使われており、1番安い年でも約38億円もかかっております。
このままの推移でいけば、今年も40億円以上の費用が掛かってくることでしょう。
また、先程の記事の中で、前回(記事の中では2014年の都知事選のことを指している)の都知事選では、投票用紙作成などの執行経費が約1億円とあります。
こちらの日経新聞の記事では、2020年6月17日時点での有権者数は約1146万人とあります。
そのため、単純に、単純に計算をすると、1枚あたりの経費は
1億円÷1146万人=約8.7円
となります。
なんだよそんな安いなら選挙なんか行かなくてもいいじゃねぇかと思う方、まだお待ちください。
これはあくまでも、1枚あたりの純粋な費用であり、要は印刷費です。
では、こういった計算になるとどうでしょうか?
元元内閣府行政刷新会議事務局参事官の伊藤伸さんが、去年の参議院選挙において、有権者1人あたりのコストがいくらになるかを算出しておりました。
更なる詳細は以下のリンクよりご確認ください。
そのため、前回(2016年)の都知事選の経費である47億9600万円。
大雑把になりますが、四捨五入し、48億円。とここでは仮定させていただきます。
その48億円の経費を、先程紹介した1146万人で割ると・・・
48億÷1146万人=約418円
となります。
418円というと、あなたの身近で買えるものは何があるでしょうか?
1個でもいいですし、2個でも何個でもいいです。
頭で418円と想像し、手元にある方は、選挙権を見ていただければ、その見る目が変わり、お手元の選挙権の価値が高くなったと思わないでしょうか?
さらに、こんな面白い記事も見つけました。
こちらは、国政選挙において、戦後最高の投票率を更新することを、一つのゴールとしている、選挙ドットコムというサイトの4年前の記事なのですが、1票の価値、というものを独自に計算しており、その中に東京都のこともあります。
リンクを貼った記事は2016年のデータであるため、2020年の予算案を調べると、予算案ですが7兆3540億円と東京都は発表しております。
これは調べれば出てくるため、自分で調べてみてください。
そのため、この記事の計算式を元に計算をしてみると・・・
予算案7兆3540億×任期4年÷有権者数1146万=約256万円
となります。
あくまでこの記事の計算を元にしている為、一概にこれは正しいものとは言えませんが、それでもこれだけの金額になりかねない判断を捨てている、と考えれば、一票の価値というものは、1人行ったところで変わらないという概念を少しは打ち消してくれるのではないでしょうか?
自分が投票しなくても影響はない←誰が決めたの?
度々言われていることであり、なんとなく皆さんご存知でしょうが、いわゆる20代~30代の若い方の投票率は常に低い水準となっております。
その理由としてよく言われているのが
・「一票入れたところで何も変わらない」
・「面倒くさい」
・「知らない・わからない」
等々・・・
これらの理由を、僕はわかるわかる、なんて、決して言わないです。
もう少しハッキリ言いますね。
全てにおいてバカ丸出しでしょこんな事言ってるやつ
いやマジで、そうじゃないですか?
一票入れたところで何も変わらないって言ってるやつは誰が言ってたんだそんなこと?と自分に問いかけてみてください。
また、面倒くさいや、知らない・わからないと言っている方は、某クソ漫画よろしく
「お前はよぉ! 自分で探すってことをできねぇのかよ!?」
と言いたいですよ本当に。
その手に持っているスマホは娯楽をするためだけか?と問いたいです。
わからないことを調べるなんて、そんなの至極真っ当であり、大人がそんなことも出来ねぇでどうするんだって話ですよ。
生活をよくするために政治があり、自分たちにメリットがあり、生活が楽になる。
また、困ったときに助けてくれるような方法を出してくれる提案を出してくれている。
にもかかわらず、何も変わらないと自分の無知をごまかすかのようにカッコつけた言い訳をし、わからないと無視をし、結果として生活が苦しくなり、文句を言う。
それなのに、某社長の現金配布キャンペーンといった、目先のニンジンに応募するような事をしていたとしたら、僕から言わせていただければ、ホームラン級のバカだな。と僕は言いたいのです。
そんな人たちがどれだけいたのか、というのを、お笑い芸人のたかまつななさんという方が運営されている、株式会社笑下村塾という会社のTwitterに、前回の東京都知事選において、どれだけの方に投票が集まり、そしてどれだけの方が投票をしなかったのかというのを表にまとめた画像がありましたので、以下のリンクからご覧ください。
多分、初見の方は衝撃を受けますよ。
【選挙に行っても意味がないと思っている方へ】あなたの1票は意味がないのでしょうか。前回、圧勝したのは小池百合子さんではなく、投票に行かなかった人なのです。その人たちが全員選挙にいったら、未来は変わったかもしれません。7/5は #都知事選https://t.co/KsNSW9hcrppic.twitter.com/7qULkpwTlz
— たかまつなな/時事YouTuber (@nanatakamatsu) June 30, 2020
ご覧いただけたでしょうか?
2016年の都知事選において、東京との有権者の5分の2以上の方々、もっと言うと半分近い446万人もの方が、選挙に行かなかった・選挙権を放棄したのです。
つまり、数だけを見れば、どの候補者よりも多かったのが、投票に行かなかった方々です。
最初にこれを見た時は、正直、絶句しましたよ。。。
パーセンテージで言われるとピンと来ないところなのですが、こうして数で出されると、どれだけの大人が行かなかったのかが浮き彫りになり、仮に子供がこの表を見たら、なんて言うのか。
僕はそれがとても怖いです。
といっても、選挙に行ったってムダ、と思う若い方は、漫画家の井上純一さんやるかぽんさんが描かれた、若い方が投票に行くとどのようなメリットがあるか、というのを漫画にしてくれているので、以下のリンクからご確認ください。
あなたが選挙行くと結構変わるよというマンガ pic.twitter.com/wxMs1Bw8pS
— 井上純一(希有馬) (@KEUMAYA) July 4, 2020
もうすぐ都知事選なので、選挙に行くメリット・デメリットを分かりやすく漫画にしました
投票するのは「候補者を当選させるため」じゃなくて「自分のため」だと思うと投票しに行く気分が少し楽になりますよ♪ pic.twitter.com/Gh7Qwv6xMH— るかぽん@毎日マンガをアップ中 (@rukapon) July 3, 2020
ここまで言えば、少しはケツに火が付いたのではないでしょうか?
また、自分が行ったところで何も変わらないという戯言は、もうこのブログを読んだら頭の中で消去していただきたいです。
僕の好きなバンドのBRAHMANが、MCでこんな事を言っていました。
何か変えんなら、自分が変われ。
結局そこなのです。
自分が変われば、自分の世界が変わっていくのです。
そうしてケツに火がついた一人一人が変わっていけば、社会も変わっていくのです。
逆に、変わらなければ、ONE OK ROCKのTakaさんが言っているように、未来は奪われていくのです。
もはやこの時代にたった一人でパッと世の中を変えるナポレオンやジャンヌ・ダルクのような人はすぐには出てきませんし、そのような方がいたとしても、選ばれなかったら何も生まれませんし、革命だって起きません。
ローマは一日にして成らずではないですが、すぐに生活は良くならないため、一歩一歩着実に変えていくしかないですし、結局、自分たちの生活をよくするのは自分たちです。
そのために選挙があるのです。
他人任せでいつまでも変わらないと嘆くのなら、少しでもこのような社会を変えるチャンスに、自分から行動をし、世の中を変えるために動いた方が絶対に良いですし、受け身な姿勢を続けていくのなら、何にも変わらないですよ。
これはもちろん、都知事選だけでなく、今後の自分が住んでいる県の選挙や、参議院選挙にも繋がってくるため、結局、生きていく上で選挙、というのは切っても切り離せない社会とのつながりになるのです。
人によって寿命はそれぞれですが、その一人一人の人生の中で選挙に一度も行かなかった、というのは絶対に無理でしょう。
今はそれで良くても、いつか恥じる日が来るはずです。
ならばいっそ割り切って、逃げられない。なら参加しよう。というか、絶対に参加した方が楽です。
大丈夫、そんなに難しくないですし、市役所行けばあとは流れ作業ですので、この機会に参加をしてみてください。
誰に入れればいいかわからない、候補者は誰がいいのか。
そんなわからない事があるなら自分で調べればいいだけです。
簡単に終わりますし、明日までにあっという間に出来ます。
このブログを読んだ後すぐにGoogleで東京都知事選と調べてみてください。
そうして、今日ケツに火がついた方が、明日の都知事選に1人でも多く足を運ぶことを願っております。
結果はどうなるか分かりませんが、これまでより素晴らしいものになればいいですね。
それでは。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません