【ライブハウス好きのためのフェス】SATANIC CARNIVALを紹介!

2024年3月6日

今年も、段々と今年のフェスの開催が発表されていますね。

色々フェスがある中でも、僕自身一番注目して、開催を常に待っているフェスが一つだけあります。

 

それが、『SATANIC CARNIVAL』です。

 

2014年に初開催されて以降、毎年6月半ばに開催されています。
今年は2024年なので、ちょうど10年という節目の年になります。

ちょうど夏フェスシーズンに突入する前に行われるので、体感温度的にもとても過ごしやすいんですよね。
そう、デブとしてはね

 

話がそれましたが、というわけで、今回は、10年目を迎えたSATANIC CARNIVALを今一度振り返って、そのヤバさをお伝えしたいと思います!!

 

そもそも、SATANIC CARNIVALとは?

SATANIC CARNIVALとは、PiZZA OF DEATHが主催となって開催されているパンクロック・ラウドロック・ハードコアの祭典です。

 

PiZZA OF DEATHを知らない人のために説明すると、パンクロックを中心に展開するインディーズレーベルです。

所属バンドは、Hi-STANDARD、Ken Yokoyama・GARLICBOYS・KUZIRA等、様々なパンクバンドから、SANDやSLANGのようなハードコアバンドから、Suspended 4thといったテクニカルなロックバンドまで、様々なバンドがいます。

今や皆が知っている人気バンドであるWANIMAも、元々はPiZZA OF DEATH所属のバンドなのです。

更にここ最近では、マネジメントはするが、PiZZA OF DEATHからCDは出さないという、【PiZZA OF DEATH FAMILY】という新たなスタイルを用い、サバシスターというニューカマーを所属。正確に言うと、マネジメントをすることになりました。

 

ちなみに、このPiZZA OF DEATHの社長であり、所属バンドの一つであるKen Yokoyamaというバンドのボーカルでもある横山健さんは、このイベントのMCで度々

「このフェスに俺は一切関与していない。ただの一バンドとして呼ばれている」

という旨の発言をしています。

 

というのも、このSATANIC CARNIVALは、社長である健さんが先導して主催をしているわけではなく、PiZZA OF DEATHの社員の1人であり、BBQ CHICKENSという日本一と言っていいほどにライブがヤバイバンドのベースでもあるI.S.Oさんがこのイベントの代表として全てを執り行っています。

 

そんなレーベルが主催するフェスなので、とにかくメンツがイカツイ!

ヤバイではなく、イカツイです。

 

そんなSATANIC CARNIVALを、第1回目から振り返っていきます。

SATANIC CARNIVALの歴史

SATANIC CARNIVAL 2014

初開催となったこの年。

突如その年の頭に、PiZZA OF DEATHからフェスを開催しますと発表があり、期待しているキッズ(うるさいロックが好きな人のことをこう呼びます)達がどんなメンツで来るんだろうか?とワクワクしていたら、その予想を大幅に上回るほどの偏ったメンツになりました。

 

パンクロック(メロコア)界隈からは、Ken Yokoyama、10-FEET、dustbox、TOTALFATなどの人気バンドから、SAといった重鎮に加え、SHANKにNorthern19やCOUNTRY YARDなどの期待の若手バンドも揃えておりました。

更に、この当時まだまだ無名だった04 Limited Sazabysが、サブステージのオープニングアクト的な役割を務めていたのも、今となっては信じられないですよね。

他にも、このシーンには欠かせないバンド、マキシマムザホルモンを始めラウドロック界隈からはFACT、SiM、ROTTENGRAFFTY、NOISEMAKER。

ハードコア界隈からはSAND、元ヌンチャクの向さん率いるkamomekamome、当時若手ハードコアバンドのホープだったTHINK AGAINもおり(現在は残念ながら解散してしまいました・・・)、ベテラン若手・有名無名問わずにここまでのバンドを集めたフェスは、他のフェスとは明らかに一線を画しており、初年度は早々とソールドアウトになりました。

 

そして、これは僕が参加したからこそ言える話なのですが、メインステージの転換中のBGMで、やたら耳に残る歌がありました。

 

それが、WANIMAの1CHANCEでした。

 

なので、この初年度に参加して、たまたまBGMで流れていてWANIMAをここで知った。という人も多いのではないでしょうか?

SATANIC CARNIVAL 2015

2年目の開催となったこの年。

去年みんなが期待してたけど来なかったー!なんていうバンドが、ここぞとばかりに出ています。

 

また、この年の特徴なのですが、とにかくメロコアバンドが多かった!

 

去年から引き続き参加の(ここから略称で)Ken Yokoyama、10-FEET、SHANK、04 Limited Sazabysを始め、初参加となったHAWAIIAN6・locofrank・OVER ARM THROW・BUZZ THE BEARS・BACK LIFT・GOOD4NOTHING・WANIMA・MONGOL800と、参加バンドのほぼ半分がメロディックパンクと呼ばれるジャンルのバンドというのは、この年の特徴だと思います。

 

しかしそれだけではなく、ベテランのKEMURIや怒髪天にRADIOTSにG-FREAK FACTORY。

ラウド界隈からはcoldrainやFear,and Loathing in Las VegasにThe BONEZといった初参加バンドも多く、新しい息吹を感じざるを得ないラインナップでした。

また、この年と翌年もなのですが、Crystal Lakeが唯一のハードコアバンドとなったのは、今でもハードコア少ないなぁ。と感じざるを得なかったです。

 

そして、この年から、10-FEETにPiZZA OF DEATHが特殊効果(ドーン!っていう大きい音が鳴ってテープが飛び出してくるあれ)を用意してくれたのを、まさかのMC中に使うという暴挙をしたというのもこのフェスならではのハイライトでした(笑)

そして、この年から毎年10-FEETにだけ、特殊効果が用意されるようになりました(笑)

 

そんな血の気の多いメンツですが、この年のトリを務めたのが、この年に解散したFACTでした。

 

あの場に実際行っていましたが、あの日のFACTを越えるラウドバンドのライブを、僕は未だに見ていません。

それほどまでに、SATANIC CARNIVAL最後の出演となったFACTは伝説的なライブをしていました。

SATANIC CARNIVAL 2016

3年目ともなると、大分メンツがマンネリ化してくる・・・なんてことはなかったです。

SATANIC CARNIVAL、いやPiZZA OF DEATHは、我々の想像を大幅に上回る、これまでにない面白いラインナップできました。

 

まず、初参加組に皆が大好きなオオカミさんこと、MAN WITH A MISSIONに細美武士さん率いるMONOEYES。

更にはハイスタの難波さん率いるNamba69が、PiZZA OF DEATHのイベントに帰ってくるのも大きなポイントでした。

 

それだけではなく、元THE MAD CAPSULE MARKETSの上田剛士さんのソロプロジェクトであるAA=やCrossfaith、若手メロコアバンドのホープDizzy Sunfist。更には再結成後初となる関東でのライブを行ったジャパハリネット。

この年に全国無料ライブツアーを決行したATATAもラインナップにいるなど、発表と同時に常に驚きをくれるメンツとなりました。

 

そして、この年から、夕方の時間帯になると、高円寺阿波おどり「華純連」という阿波踊りのチームが阿波踊りを披露する時間も設けられるようになりました。

・・・なんで阿波踊り?と思う方も大勢いらっしゃると思います。

 

公式ホームページによると、高円寺はパンクの街、ということで有名であり、その町繋がりでの化学反応ということで参加が決まったそうです。

ただ、おそらくどのフェスでも、転換と転換の時間に阿波踊りがやっているというのは、このフェス以外に見たことがありません(笑)

ましてや、この年はSiMの前に行われていたので、SiMの前に阿波踊りってのはこの先どこのフェスでもないでしょう。

SATANIC CARNIVAL 2017

4回目となる去年は、ついに2days開催となり、これまで以上に濃いメンツとなりました。

 

この年、主催でもあるPiZZA OF DEATHレコードからは、皆勤賞のKen Bandをはじめ、初年度ぶりとなったSAND。更にハードコア界隈の重鎮SLANGに去年電撃復活を果たしたGARLICBOYSがラインナップされるなど、これだけでもその界隈の人が見たら、否が応でも濃いメンツが出揃っているなとひと目でわかります。

 

他にも、FACT解散後、再びここに戻ってきたSHADOWS。待ってました!なRIZEやSWANKY DANK、HER NAME IN BLOODなどの初参戦組、妊活からの復活を果たしたマキシマム ザ ホルモンなどもラインナップされました。

 

そして、初日のトリをSiMが、二日目のトリをたった2年の間で瞬く間にシーンのトップに立ったWANIMAが大トリを務めました。

4年の間に、このフェスが一つの憧れでもあり、同時に登竜門となる。そして、ここから羽ばたくバンドも多くなったと思えるほど、シーンに大幅に根付いたフェスになったと思えます。

SATANIC CARNIVAL 2018

5年目を迎え、すでにフェスシーンにおいて確固たる地位を築き上げたサタニック。

この年の特長といえば、なんといっても初登場勢の多さでしょう。

 

シーンのレジェンド、いや日本のロックを語るうえで欠かせない、元THE BLUE HEARTSのヒロト&マーシーを擁するザ・クロマニヨンズが初登場しました。

 

そこにASPARAGUS、THE CHERRY COKE$などの中堅で、主にライブハウスで活躍しているバンドや、SCAFULL KINGのような1年に数回しか復活しないそれ以上のベテラン。

加えて、ハードコア界隈からはサタニックでもおなじみのハードコアバンド・・・ではなく、大阪のアンダーグラウンドシーンの重鎮PALMを呼ぶなど、発表と同時にこれまで以上に驚きをくれるラインナップとなりました。

 

しかしそれだけでなく、若手でこれからのシーンを担うホープであるTrack’s、バックドロップシンデレラ、Survive Said The Prophet、CASTAWAYといったラインナップも集結させるなど、若手・ベテランと括られる全ての世代を一緒くたにした、オールジェネレーションのようなラインナップとなり、5周年だからといって総決算。ではなく、どんどん進化、いや深化していっているフェスだと改めて感じました。

SATANIC CARNIVAL 2019

この年の注目ポイントとして、初登場には、ついに日本のロックシーンにおいて、モンスターバンドであるDragon Ashが初登場しました。

 

さらにDragon Ashと同じミクスチャーロックと呼ばれるシーンからsmorgas。

同じ千葉県でフェスを開催しているHOTSQUALLや、2018年に日比谷野音単独公演を成功させたOLEDICKFOGGYや叙情ハードコアのENDZWECKも初出演となりました。

 

しかし、この年の特徴として、明らかにパンクとは言えないサウンドでありつつ、けれども骨太なロックバンドが出演していたのも大きなポイントでした。

 

ヒリヒリとした骨太ロックサウンドを響かせるw.o.d.

そして名古屋の路上ライブで鍛え上げた生え抜きのバンド、サスフォーことSuspended 4thという、これまでのサタニックの音楽的には呼ばれることがなかったバンドが2組も出演したのは、大きな衝撃でした。

事実、このフェスの後、Suspended 4thはPiZZA OF DEATHに加わることとなりました。

 

そしてこの年のトリは、初年度からの皆勤賞となり、サブステージのオープニングアクトからついにトリを任された04 Limited Sazabysと、結成20年を迎えたROTTENGRAFFTYが務めることとなりました。

2020年について

この翌年、2020年は、東京オリンピックの関係で会場が使えないこともわかっていたため、元々やらないと早々に銘打っておりました。
そのため、2020年の開催は元々ありませんでした。

が、この2020年、新型コロナウイルスの蔓延。かつ、ライブハウスで早々にクラスターが発生し、取り上げたメディアからは袋叩きにされ、加えて、コロナの感染拡大防止のため、様々なライブが中止になりました。

この年は、シーンどころか、ライブという文化そのものの存続の危機だった、というのは皆さんご存知でしょう。

実際、数多くのライブハウスが、この年に、街から姿を消しました。
一番大きいところでは、新木場STUDIO COASTの閉館、というのは、このシーンのファンにとっては、特にダメージが大きく、今もまだ、その後釜になるライブハウスはどこにもありません。

 

そんな傷だらけになったライブハウスカルチャー・シーンの中で、サタニックは再び動き出しました。

SATANIC CARNIVAL 2021

コロナの感染拡大防止や、屋内感染というリスクを無くすため、それまでの開場であった幕張メッセから、富士急ハイランド コニファーフォレストに会場を移しました。

加えて、マスクの着用・スペースの確保。そして、モッシュ・ダイブの禁止、と、ルール無用でモラルだけあればいい、というのが常套句のこのシーンにおいて、バリバリのルールを敷くだけ敷いて、開催がされました。

 

この2021年のサタニックが、コロナ禍になって初めてのライブ、というバンドも中にはおりました。
同時に、シーンの火を絶やさないためにも全バンド真剣にライブをしたというのもそうですが、何よりも、このカルチャー・シーンを守るために参加したお客さん全てが我慢をしながら楽しんだ結果、このサタニックでの感染者数はゼロで終わりました。

ただ、これが次に繋がったかというと、決してそうではなく、当時を思い出していただければと思いますが、その数週間後に行われた10-FEET主催の京都大作戦の2週目の中止や、某フェスでのルールを破ったことによる大炎上の結果、それ以降開催予定だった多くのフェスも、直前で開催中止に追い込まれました。

無論、この時期の医療従事者のご苦労は承知していましたが、シーンの火は絶やさないとは言ったものの、未だにこの2021年は、ライブに対しての世間の目は懐疑的、どころか、敵意を向けられていたと、振り返ってもヒシヒシと感じております。

SATANIC CARNIVAL 2022

2年連続、富士急ハイランド コニファーフォレストで開催がされたサタニック。

この年もまだ、マスクの着用・スペースの確保・モッシュ・ダイブの禁止と、ルールを敷くだけ敷いて開催がされましたが、参加している方がこの状況に慣れたのか、これでも楽しむ余裕が生まれただけでなく、この頃にはそのルールを敷けばやってOK、という空気感となり、中止に追い込まれるフェスも少なくなりました。

 

この年は、去年に比べ初登場のアーティストも数多くおり、中でも満を持しての登場となったBRAHMANは、幕を使い、映像と共にライブをする、暗影演舞という独自の世界観でライブをし、初登場ながら、圧巻のトリを務めました。

更に、KUZIRAやCVLTE・PALEDUSK、オープニングアクトとしてFUNNY THINK・SABLE HILLSといった、若手バンドも数多くラインナップされており、ライブが出来ないからといって、音楽が止まってしまったかと言えば、決してそんなことはなく、ライブでは見れてないだけで、新しい音楽はどんどん生まれていっているという、ショーケースに近いところもこのサタニックは証明してくれたように感じました。

 

そして最後の大トリは、日本のフェスでは初めてトリを務めるCrossfaithが、HIPHOPシーンまで巻き込み、盛大に自分達の色に染め上げて、今年のサタニックも無事に終了しました。

SATANIC CARNIVAL 2023

開場を富士急ハイランド コニファーフォレストから、再び幕張メッセに戻したサタニック。

そして、幕張メッセに戻ったと同時に、コロナが5類へ移行となったことで、ライブに対してやってはいけないことの制限もなくなり、ついに誰もが、やりたいようにやれるようになりました。

ただ、そうなったとはいえ、マスクをしながらライブを見る人もまだ多くいるため、戻ったとは言いつつ、その直近3年分のライブの見方も許容した、新たなサタニックが出来上がりました。

 

この年は、ダイブ・モッシュも解禁になっただけでなく、AFJBやFOMARE・花冷え。といった初参戦となった若手バンドから、LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS PLUSといったベテラン。
更にそれだけでなく、サタニックでは初となる、台湾のバンドFire EX.・韓国のバンドGUMXと、海外を拠点にしている、海外のパンクバンドを初めて呼んだため、初となる、国境を越えたサタニックになりました。

 

ただ、やはり何と言っても、この年のサタニックの最大のハイライトとなったのは、5年ぶりにライブをすることになった、Hi-STANDARDです。

サタニックに出ることは元々決まっていたそうですが、この数か月前に、ドラムのツネこと、恒岡章さんが旅立ち、Hi-STANDARDがどうなるかわからない中で、この出演は取りやめずに出ることを決め、大トリとして出演をした際には、Ken Yokoyama/ex-FACTのEKKUN・The BONEZ/Pay money To my PainのZAX・マキシマム ザ ホルモンのナヲをサポートドラムに迎え、感動的なライブをし、完全にライブハウスの遊び方やカルチャーを取り戻しただけでなく、ハイスタはまだ終わらない、という意思表示も込められた、記念碑的な一年になったと言えます。

 

次からは、僕が思うSATANIC CARNIVALのおススメポイントを語っていきたいと思います。

SATANIC CARNIVALのおススメポイント

音楽だけではなく、カルチャー全体を巻き込んだイベント

SATANIC CARNIVALは、パンク・ラウド・ハードコアの音楽の祭典であると同時に、音楽だけではないその界隈のカルチャーを全て持ってきたイベントでもあります。

 

キッズにはお馴染みのロックと縁のあるファッションブランドの出典。ロックバンドを撮り続けているカメラマンが記念撮影を行ってくれるブース。

ストリートカルチャーと言えば!なスポーツでもある、スケートボードを行える専用のミニパークに、ミニボルダリング施設。

更に、日本ではタブーとも思われるタトゥーも、カルチャーの一つとして出典しており、そのブースに行けばタトゥーを彫ってくれるという事も行えます!

 

ひとえにうるさい音楽のお祭り、というわけではなく、1年に1度、全てのカルチャーが勢揃いして、大きい1つのシーンを来場者に見せる。そんなフェスだとも思えます。

これは、1度でも行かれた人ならばわかると思います。

音楽が止まらないサブステージの高速転換!

上記のSATANIC CARNIVALのタイムテーブルを見て、ん?と思う方は、おそらくフェスに慣れている方でしょう。

 

どういうことかというと、メインステージが転換の為の時間が30分程度あるのに対し、サブステージのバンドとバンドの間の転換時間が数分しかないのにお気づきでしょうか?

 

普通、バンドとバンドの転換において、そのバンドが使っている機材をステージにセットをしなければならず、かつ前のバンドがいたらその機材を全て片付けなければならないため、どう頑張っても20分~30分はかかってしまいます。

こんな時間で出来るの?と思われるでしょうが、これを出来る秘策がこのサブステージにはあるのです。

 

実は、サブステージ自体が、見えないところで2つのステージとなっているのです。

 

説明をすると、アーティストが立っているステージ自体が細長い台座であり、1バンドの演奏が終わると、客席側から見て右にずらすと左側のステージ袖から、次にやるバンドのセットが登場するのです!

なので、こんな短い時間でも次のバンドが定刻通りに演奏できる、というわけです!

 

その間に、右側にずれて隠れたステージの方では、次のバンドがセットを組んでいます。

そして、演奏が終わると先程と同様に、今度は左側に台座をずらすとまた次のバンドが登場する・・・といった具合に、超スムーズな転換をこうして行っているのです!

 

ライブが終わり、左右どちらかからステージがやって来ると、そのバンドがサウンドチェックがてら、上に乗っているというのがほぼあります。

その為、セット転換ですら1つのショーとなっており、次のバンドきたー!うおー!という風な歓声が沸くのも、サタニックならではだと思います。

それ以外の出演者も超豪華!

SATANIC CARNIVALは、先程少し触れた阿波踊り以外にも、様々なゲストが登場しています。

 

2015年は、FTC RADIOというクソラ・・・・電波を通さない謎のラジオ?の公開生放送が行われています。
(ちなみに、この年以降毎年やっていたりします)

他にも、セクシーポールダンサーの紅音ほたるさんもこの年にポールダンスを披露しておりました。

ただ、紅音ほたるさんはこの数年後に、突如お亡くなりとなってしまったため、もう二度とサタニックに出ることが叶わないというのが悲しいところです。

この場を借りて、紅音ほたるさんのご冥福をお祈り申し上げます。

 

更に、2018年の2日目にはゲストとしてにゃんごすたー、2019年にはベッド・インが登場し、来ているキッズの心を鷲掴みにするようなライブをしていたことも記憶に新しいです。

 

このように、ライブや様々なブースだけではないところでも、色々なエンターテインメントを体感出来るのが、SATANIC CARNIVALの特徴となっております。

2021年のSATANIC CARNIVALについて

先程も紹介したように、2020年のSATANIC CARNIVALは元々なかったのですが、このような状況となり、SATANIC CARNIVAL自体も、これまで通り幕張メッセでの開催が難しくなりました。

 

そのため、現在プロデューサーであるI.S.Oさんは、野外でのSATANIC CARNIVAL開催を目指しております。

場所は明記されておりませんが、山梨の某大型ライブ会場での開催になる予定となっています。

 

もちろん開催してほしいに越したことはないですが、さすがにこのような状況で開催出来るか難しいのですが、それでもI.S.OさんとPiZZA OF DEATHを信じつつ、どのような結果になっても納得出来る心構えでいます。

 

現在、PiZZA OF DEATH公式サイトでもあるSATANIC ENT.で、開催に向けて尽力されている様子をドキュメンタリーコラムとして公開しています。

以下のリンクよりご覧いただけますので、ぜひ第1回から読んでみてください。

おわりに

というわけで今回は、SATANIC CARNIVALについて紹介をさせていただきました。

 

パンク好きにとって、サタニックというのは本当に素晴らしく、いい意味でフェス感がなく、ライブハウスの空気感はそのままに、ただキャパシティだけ大きくした印象を常に感じるのです。

 

ただ、昨今の状況となり、ライブハウスの遊び方が出来ない状況が1年以上続いている中で、仮に今年開催されたとしても、例年通りの遊び方は出来ないのは間違いないでしょう。

 

しかし、それでも今回の開催を目指している理由は、シーンを守るためです。

このままではライブハウスシーンが絶えてしまうことを憂い、居場所作りをずっと続けてきたサタニックが、旗振り役としてシーンを守るために奮闘をしている姿に、一パンクファンとして誇りに思います。

もし我々に何か求めてきた際には、自分にできる範囲でサタニックの手伝いが出来ればと考えております。

 

最後に、SATANIC CARNIVALの会場に入ると、一番最初に見えるこの言葉で締めさせていただきたいと思います。

 

WELCOME TO HELL!!

SATANIC CARNIVAL

Posted by naishybrid