SCOOBIE DO TOUR「Have A Nice 25周年!Season 1」 スクービーとACIDMAN、初対バンから18年、FLEEZで、再び。ライブレポート

一言目にこんな話をするのもどうかというところですか・・・正直な話をすると、最後まで見れてない。

電車の時間の関係があり、SCOOBIE DOを最後まで見ることが出来なかったので、正直今回のレポートを書くかどうか悩んでいました。

 

しかし、行ったもので感想を書かない、というのも自分の中で腑に落ちず、またよくよく考えてみると、そもそも前回のライブレポートであるハジマザも、途中で抜けたアーティストや途中から見始めた状態でもレポートを書いていたため、そもそも自分もうやっとるやんけ、と思い至ったため、今回のライブのレポートを記事にした所存です。

それでは、以下よりライブレポートをはじめます。

 

 

 

今年結成25周年を迎えた日本を代表するファンクバンド『SCOOBIE DO』。

 

その結成25周年を祝うツアー「Have A Nice 25周年!Season 1」が始まり、各地強力なラインナップを揃えている中で、この日はACIDMANを迎え開催されることとなった。

 

タイトルにもある通り、ACIDMANとSCOOBIE DOはこの高崎club FLEEZが前橋にあった18年前にツーマンライブを行っており、今回場所は前橋から高崎に移ったが、それでも18年振りに同じclub FLEEZでツーマンライブが開催されることとなった。

 

一見すると音楽性が完全に違うため、どのようなツーマンになるかと思っていたが、蓋を開けてみるとこの18年振りの再会を全員で喜び、ここまで生き続けてきた両バンドを祝福するかのような愛に満ちた空間だった。

 

 

先行を務めるのは、この日が今年初ライブとなったACIDMAN。

 

お馴染みのSEの最後の国を背にメンバーが登場すると、ドラムの浦山一悟の強烈なドラミングから始まり、ベースの佐藤雅俊がハンドクラップをアジテーションし、盛大なハンドクラップの中、ギターボーカルの大木伸夫のカッティングからto liveでスタートする。

そのまま続けてワンマンライブでもなかなか演奏されることのないSwayedに続けると、18年前のツーマンライブを追体験させるかのような過去曲を立て続けに披露する。

こんばんはACIDMANです。と軽く挨拶をし、SCOOBIE DO結成25周年おめでとうございます。とお祝いの言葉を述べる。

そして18年振りのツーマンということもあり、18年前にも来てた人います?と会場に聞くと、ものの見事にゼロ!

と思っていたら、1人が手を挙げると、大木はすかさず優勝!とその人に声を掛ける。

また、久しぶりに群馬に来れたことについても触れ、G-FREAK FACTORYがフェスで呼んでくれたりすることはあるが、中々こうしてライブハウスに来れず、また大木自体も前橋で生まれたということもあり、今は東京に魂を売っているが東京と群馬は全然距離が近いと思っている。

 

だから皆さん東京に来てください。と見事にオチをつけるACIDMANさすがである。

 

そんな綺麗なオチをつけた後に、その18年前からこの日を迎え、俺たちも良い音楽を作れなかったらやめるべきだと思ってるし、彼らも楽しくなかったらやめてたはずだと思う。

色々なことがあったはずだけどこうしてお互いやめずにずっと続けてこれたことを嬉しく思います、と大木はこの日にかける思いを感慨深げに語る。

コロナウイルスもあるけど、それだけには気をつけて最後まで楽しみましょうと声を掛けた後、波、白く・FREE STAR・赤橙と代表曲を立て続けに披露し、会場の温度をグングンと上げていく。

この開演前に、高崎CLUB FLEEZのスタッフの方が当時のライブの告知フライヤーを持ってきてくれたらしく、チケット代を見たら1800円という安さに俺ら安かったね〜。と冗談ながらにこの日のことを振り返る。
ちなみに他の公演を見ていたら小さくROTTENGRAFFTY(当時はカタカナでロットングラフティーだった)もあったと語るなど、18年の歴史がどれだけ大きいものかというのを実感させられた。

終盤にはこれまでと少しアレンジを変え、重厚なイントロとラストの壮絶な演奏で終わる世界が終わる夜、最高の一分一秒をとここ数年終盤の定番曲となっているMEMORIESとギアをどんどんと上げていく。

ラスト、もうちょっと元気出して、盛り上がっていくぞ!と煽り、OiOiコールと拳がフロア全体を覆ったある証明は、今日、そしてこれから先の明日を生き抜いていくためのエネルギーが満ち溢れ、これぞライブハウスでしか見れない、熱気にまみれた煌びやかな最後だった。

 

ACIDMANも結成23年を迎え、円熟のベテラのポジションになりつつあるが、ここ数年のACIDMANはこれまで培ってた経験を燃料にしつつ、現状に満足せず自分達で打破しようとするアグレッシブさが感じられる。

まだまだこれから先も、皆と共にずっとここから走り続けて、そのACIDMANに追いつこうと言わんばかりにファンもずっと付いていく。

 

それはまさに、素敵な関係であるはずだ。

 

 

少しの転換の後、メインのSCOOBIE DOのステージが始まる。

我々4人と、ここにお集まりの皆様も今日は出演者ということでよろしいでしょうか!?と意気込んでからのPLUS ONE MOREでそれまでのACIDMANの余韻が残る空気感をガラッと変え、そのファンクサウンドに思わず体が揺れてしまうダンスホールにたちまち早変わりしてしまう。

 

そのまま立て続けにThe Things・去年の大ヒットナンバーという前振りからHave a nice day!と新旧の楽曲を織り交ぜた楽曲の数々にそれまで大人見を決め込んでいたACIDMANファンであろう方々も思わず体が揺れ、そして次々手が挙がっていく光景はまさにライブハウスならではだろう。

 

MCでは今日がやはりコロナウイルスということもあり、今日はこれまでやってきた中で一番マスクをしている人がフロアに多いと25年やってきた中での初の体験に驚いていた。

しかしそうやって自分で対策をしている、けどこうやってライブハウスに来てライブを楽しんでいるフロアに対し、でもそれでも来てくれることは皆ライブ好きなんだよな?ライブハウス好きなんだよな?音楽好きなんだよな?と語り掛けると、その熱い思いに誰もが声をあげて応える。

きっと今日出てくれたACIDMANもそうだと思うけど、なかなかこの歳になって聞けるわけないし。T〇SHI-L〇Wさん(本人のプライバシーとスクービーの命のために伏せてあります)じゃあるまいし、とまさかの人物を引き合いに出し笑いを誘うと、袖からACIDMANの大木さんがスッと出てきてライブハウスいいよね!と言うと、スクービーのメンバーもフロアもワッと湧きあがる。

 

そしてその18年前のライブの事を振り返り、何をやったかまでは思い出せないけどこの曲をやったことだけは覚えてる、と最終列車を披露すると懐かしの楽曲に思わずフロアはじっくりと聞き入っていた。

 

そこから後半戦に突入するかのごとく演奏された真夜中のダンスホールは、今日この日、行き場のない気持ちや不安な気持ちをかき消すかのような多幸感に満ち満ちていた。

 

 

 

・・・と、大変申し訳ないのですが、自分はここまでとなりました。

本当に、時間というか、地方民がここまで悔しいと思うことはありませんでした・・・

 

ただ、あえてポジティブに捉えるとすると、これでまたスクービーを見たい!と思うようになりましたし、次は最後まで絶対見よう!と素直に思えたのです。

 

正直、自分はACIDMANのファンであり、SCOOBIE DOに関しては聞いてはいましたがそこまで詳しくはなかったですし、実際これが初めてのSCOOBIE DOのライブでした。

しかし、こんなにライブハウスのバンド、というバンドであり、ライブハウスってやっぱりめちゃくちゃ楽しい、パラダイスみたいな所だと改めて思わせてくれるバンドを凄く久しぶりに見ました。

 

今はコロナウイルスでライブの自粛・中止が相次ぎ、正直この状況がいつ良くなるのか、というのは誰にも分りません。

しかし、誰しもがとっととこんな状況が収束し、一日でも早くライブが当たり前にやっている状況が戻ってきてほしいと願っているはずです。

そんな当たり前に、ライブがやっていて、楽しい時間がその瞬間起きている。

そういった願いも込めつつ、今日はこのように途中とはいえライブレポートを書きました。