平成フェスベストアクトを11個挙げる!(後編)
前回の記事の続きとなりますが、今回も平成フェスベストアクトを紹介する企画。その後編となります。
前回の記事を読んでいない方もいらっしゃるでしょうから、前回の記事のリンクを載せておきますので、こちらも読んでいただくことをおススメいたします。
後編となる今回は、2015年以降のフェスからとなります。
が、すいません!!
2016年以降まともにフェスに参加しておらず、2015年のみとなりますので、お許しください!
平成フェスベストアクト11選!(前編)
音楽と人LIVE 2015 ローリング・サンダー・レビュー『BRAHMAN』
まさかの前編と同じくBRAHMANからスタートになるとは、思いもしませんでした(猛爆)
ただ、この日のBRAHMANは、逆の意味で貴重だったのです。
このイベントですが、音楽と人という雑誌が主催したイベントであり、ラインナップもこの日はBRAHMANをはじめ、the pillowsやa flood of circle、浅井健一率いるROMEO’s Blood、KNOCK OUT MONKEYやサブステージでしたがgo!go!vanillasもいるなど、面白いメンツが揃っていました。
にも関わらず、高額なチケット代が響いたのか、とんでもないガラガラでした。
新木場STUDIO COASTという、BRAHMANやthe pillowsなら余裕で会場を埋められるバンドがいる。
それにも関わらず、あのBRAHMANでも最前2・3列がギリギリ埋まっているような状態でした。
そんな状況でのBRAHMANが・・・
とんでもないライブにならないわけがないんですよ
ライブが始まればいつも通りのBRAHMANなのですが、Answer for…では、普段人の上に乗って歌うTOSHI-LOWさんがフロアに降り、歌っているTOSHI-LOWさんをファンがサークルで囲む。
そしてサビになった途端にTOSHI-LOWさん目掛けてモッシュするという、東京でのBRAHMANのライブではなかなかできない体験でした。
終盤では、自力でTOSHI-LOWさんが人の上に立ち、普段とは違う人が少ない状況だったので、ある種神輿のようにTOSHI-LOWさんをあっちへこっちへ支えているかのようでした。
MCでは、この前日、石垣島でライブをしていたがそれよりも今日の方が人が少ない。や色々なダメ出しをした後、震災の時にBRAHMANチームが支援活動を始めた際、リリースも何もないのにインタビューをしに来てくれた音楽と人に感謝を述べ、そのお礼を言うために今日は出ました、と。
最後は2011年の、震災以降のBRAHMANの代表曲とも言うべき霹靂で終わるという、人が少ない状況であるにも関わらず我々の記憶に焼き付く、とても強烈な印象を残して去っていき、何度もフェスでBRAHMANを見てきましたが、最も印象に残ったライブとなりました。
SUMMER CAMP 2015『松崎しげる』
これは、自分で書いておいてこう言うのもなんですが・・・反則だと思うんですよ(猛爆)
このSUMMER CAMPというイベントですが、10-FEETやdustbox、HAWAIIAN6やROTTENGRAFFTY、KEMURIなど、いわゆるメロコア・パンクバンドが中心のフェスでした。
そんな中、タイムテーブルが公開されたとき、同時にKEMURIの直後に?????と表記された、シークレット枠も同時に発表されました。
そして迎えた当日、KEMURIのライブ中、ボーカルのふみおさんがこの後出るアーティストに少し触れ
「言えない。口が裂けても言えない。」
と語っており、あのふみおさんが言えないとなると一体誰なんだ!?と、我々の期待値がグッと高まりました。
そしてKEMURIのライブ終了後、機材が片づけられた後、一本のマイクスタンドが置かれました。
この時点で皆、バンドではない弾き語りか何かと分かりました。
そしてMCが出てきて、少し喋った後、いよいよシークレットゲストの登場です!と迎えると、全く聞いたことがない出囃子が流れてきて、奥からやってきたのです。
噂に違わぬ、めっちゃくちゃ真っ黒な、松崎しげるさんが
誰もが予想すらしていなかった松崎しげるさんの登場に会場中、ただただ驚いていました。
僕自身、開いた口が塞がらない。という言葉通り、1、2分口が開きっぱなし。という状況でした。
ちなみに、こんな状態になったのは26年生きてきた中で現状これっきりです(笑)
ただ、一曲目が終わると、ようやく会場もこの状況を受け入れてきたのか、2曲目の愛のボラーレからは、演奏がカラオケであるにも関わらず、サークルモッシュが発生するというもはや半ばやけくそ状態な楽しみ方に。
そして3曲目には、松崎しげるさんの代表曲である愛のメモリーが。
その時自分は割と最前の方にいたのですが、そこにいたある方が
「いいか!サビになったら飛べよ!!」
と周りに言いまくっており、それに便乗した私。
はい。その通りサビの美しい人生よ~、のところでダイブしましたとも(猛爆)
人生で初めて、ダイブが終わった後に爆笑する。なんていう経験初めてでした(笑)
それに釣られたのかは知りませんが、だんだんとダイブが増えていき、最後の方には今日出てるバンドと何ら変わらない量のダイバーが出るというそんなバカな・・・という状態でした。
セキュリティさんもこの時間は休憩だと踏んでいたのか、当初はほぼいなかったのですが、最後の方にはどのバンドとも変わらない量のセキュリティさんが動員されていました(猛爆)
ライブ終了後、MCが再度登場し、そのMCのお願いとして、リーブ21の曲をアカペラで披露するという松崎しげるフルコースのような4曲に、とてつもなくお腹いっぱいになりました(笑)
ちなみにその翌年もシークレットとして登場し、全く同じ曲順で披露し、その後演奏したHAWAIIAN6のハタノさんからMCで「去年と全く同じ曲順でやるとは思わなかったw」と言われておりました。
SATANIC CARNIVAL 2015『FACT』
僕の人生で現状No.1のフェスでのライブです。
まず、あらかじめお伝えしておくと、この年にFACTは解散しました。
SATANIC CARNIVALは、今でこそ日本のラウドバンドが海外に出ることが珍しいことではなくなりましたが、当時海外に真っ向から飛び込んでいったFACTに敬意を表し、トリに据えました。
迎えた当日、帝国時刻を少し過ぎ会場が暗転し、Final Artist is…とスクリーンに映し出され、FACTのロゴが映し出された瞬間の興奮は忘れられません。
ステージにスモークが炊かれだし、袖からメンバーがゆっくり出てきてhazeを弾き出し、最後に袖からHiroさんが飛び出してくると「俺たち、FACTに最高の舞台を用意してくれたみんなに、本当に、ありがとうございます!」と感謝を述べる。
そして「行こうぜ!ぶっ壊せ!ぶっ壊せ!」と煽ると、それまで真っ黒だった背景に突如、巨大なFACTのロゴが映し出された瞬間、会場のテンションは一瞬で最高潮に。
その後は背景に映し出される映像と、いつも以上に気合の入ったライブのコラボレーションは凄まじく、トリに相応しいライブだったと同時に、これ以上のラウドバンドのライブを今後自分は見れるのだろうか?と見ながら思ってしまうほどでした。
まんがタイムきららフェスタ! 2015『Rhodanthe*』
フェスだよなぁ???(威圧)
サタニックのほぼ一週間後に全く毛色の違うライブに行くのがなんともまぁ、、僕らしいというかなんというか(笑)
タイトルからもわかる通り、まんがタイムきららのアニメ作品の主要声優が一同に集うイベントでした。
朗読劇やトークの他に、作品によっては1曲ライブもあり、この年はご注文はうさぎですか?の1期EDであるぽっぴんジャンプ、がっこうぐらしのOPのふ・れ・ん・ど・し・た・い、そしてきんいろモザイク2期のOP夢色パレードとEDのMy Best Friendが披露されました。
生のチマメ隊に心がぴょんぴょんするんじゃあぁ^~となったり、がっこうぐらしを知らなかったのですがこのイベントとライブがきっかけでアニメを見るようになったりと、どれも印象に残り素晴らしかったのですが、ただ、この日のRhodanthe*のライブがとてつもなく衝撃的だったのです。
これ以前にも、ラブライブ(ライブビューイングですが)で声優さんが踊って歌うという姿は見ていたのですが、この日のRhodanthe*のライブのキレが半端なく、かつ歌の方もものすごく良く、なんじゃこりゃ・・・といい意味で唖然となりました。
元々、お目当ての一つではあったのですがこのライブで完全にファンになり、翌年元旦に行われたニューイヤーライブ。そして今年、チケットが当たれば行く(予定)フライングドッグフェス2に参加することにも繋がるため、この日のライブがなければここまでRhodanthe*にハマることはなかった、と声を大にして言いたいライブでした。
尽未来際 〜尽未来祭〜『SUPER STUPID』
人生でおそらく、フェスで奇跡を見た。と言えるただ一度きりのライブです。
BRAHMANの20周年記念イベント。
この直前、2012年振りのライブとなったHi-STANDARDがライブを行っており、会場の盛り上がりはピークとなっていました。
そしてハイスタが終わり、皆が出口へ向かおうとすると、2ステージあったうちの片方のステージに突如ライトが灯り、ピンクのニット帽を被った1人の男がギターを弾き始めました。
それを見た誰かが叫びました。
「ジャッキー!!」
と。
そしてジャッキーが謝罪をした後、袖からもう2人出てきました。
そしてステージに3人が揃った時、会場がざわつきました。
そしてベースを持ったLOW IQ 01が語りだし、俺たちはお祝いに来たんじゃない。恥をかきに来た。と切り出す。
出るかどうかギリギリまで迷った。など深刻に語っているイチさんの姿はこれまで見たことがなく、あぁ本当に辛くて嫌なのかなぁ・・・などと思っていたら
「16年間、お待たせしました。THE ALFEE、始めまーす!」
とボケてキメた瞬間、SUPER STUPIDのイントロが始まり、「Ooh!SUPER STUPID!!」の息の合った大合唱。
そしてそのままWHAT’S BORDERLESS?が始まると、スクリーンに映し出されるSUPER STUPIDのロゴ。
やりやがったなBRAHMAN!!と思いつつ、ハイスタで疲れていた観客はどこへいったのかというほど、モッシュとダイブのオンパレードとなり、BRAHMANのお祝いをするための全てのピースがここに出揃いました。
演奏終了後、イチさんは「BRAHMANはなぁ、俺らがいなかったからここまでやれなかったからな!」とベースを投げて帰り、イチさんなりのBRAHMANへのお祝いを述べていきました。
20分にも満たない時間でしたが、フェスで見た奇跡と言われれば、これしか出てこないです。
これが最後と言っていましたが、何かの拍子にふとまたやってくれるんじゃないか、と今でも期待している僕がまだいます。
というわけで、これが僕が平成で見たフェスの中で選んだベストアクトです。
いやぁ~、フェスって、本当にすばらしいものですね。(これはもはやジェネレーションギャップが図れる一つの物差しだろう)
自分が知らなかったアーティスト、それまでライブハウスで見たことがなかったけどライブ見たらめちゃくちゃいいじゃん!となれるのがフェスの最大の醍醐味だと思います。
また、野外フェスなどでは天候も振り返ったときに味になるでしょう。
ただ、どのアーティストも、フェスだけではなく、その人たちの単独、もしくは2マンなどの長い時間見れるライブなどに行ってほしいな、とも思っています。
僕の中で思っている事なので気を悪くしてほしくないのですが、フェスは見本市です。
見本を見たから、次は本物を見に行こう!となってくれればいいですし、このフェスがきっかけでこのアーティストのライブに行った!となれば、これ以上ない音楽の還元でしょう。
令和の時代に、僕をはじめ皆さんが1つでも多くの素晴らしいアーティストと出会うきっかけにフェスがこれからもなっていけばいいですし、逆にライブハウスではなく、フェスでしか見れない・このフェスだから見れたという素晴らしいライブに立ち会えることを願っております。
それでは。
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