SUPER BEAVERのBowlineのラインナップが類を見ないラインナップになっている

2018年11月28日

今月11月12日と17日。大阪・なんばHatchと東京・新木場STUDIO COASTで開催されるイベント
『Bowline』

そのラインナップが、この年末に行われるどのイベント・フェスのラインナップよりも一線を画したラインナップであり、個人的に2018年の残り2ヶ月で、一番注目しているイベントです。
行ける環境にある方は、この機会を逃すべきではないと本当に思っています。

そこで今回は、今月行われるこのBowlineについて紹介していきます。

Bowlineとは?

そもそも、このBowlineというイベントについてよく知らないという方もいらっしゃるでしょう。
まずはそこについて説明していきます。

Bowlineとは、CD販売ショップとして有名なTOWER RECORDSが、毎回1組のロックバンドとタッグを組み不定期に開催されているイベントです。

過去、MAN WITH A MISSION・SiM・10-FEET・Dragon Ash・ACIDMAN等がキュレーターと呼ばれる本イベントの代表となると同時に、イベントにおける1つのテーマを決め、そのテーマに沿ったアーティストを呼んで開催されています。

そして、今回キュレーターに選ばれたのは、現在放送中の火曜9時のドラマ『僕たちは奇跡でできている』の主題歌も務めるなど、今や日本のロックシーンになくてはならないバンド、SUPER BEAVERです。

©2018 Tower Records Japan Inc.

ちなみに、このBowlineという言葉はロープの結び方のことであり、なぜこの言葉をフェスの名前にしたというのも、公式サイトに説明があります。

「Bowline(ボウライン)」とは、ロープの端に固定した輪をつくる結び方のひとつで、結んだ際の強度が高く「結び目の王」(King of knots)とも呼ばれています。このライブイベントを通して、音楽ファンと音楽やアーティストを、簡単にはほどけない結び方でつなげたい、そんな気持ちを込め「Bowline」と名付けました。「Bowline」では、毎回1組のアーティストが「キュレーター」となり、タワーレコードと共同で、出演アーティストの選定・会場演出の企画を行います。キュレーターアーティストと出演アーティストとの結びつきを、会場で感じてください。
(参照:Bowline 2018 – TOWER RECORDS ONLINEより)

そして、SUPER BEAVERが今回のBowlineを開催するにあたり決めたテーマは、

『現場至上主義』

このテーマにした理由は、公式サイトにこのように記載されております。

目の前で鳴る音、表情、息遣い、空気、間、温度。
オンステージした姿が全て。オンステージして見る景色が全て。
そういうバンドが作る一日。痺れる一日
SUPER BEAVER
(参照:Bowline 2018 – TOWER RECORDS ONLINEより)

そのテーマに沿って集められたラインナップは、これまでに開催されたどのBowlineよりも異色であり、このラインナップを集めたSUPER BEAVERにはただただ驚きました。

次からは、このBowlineに出演するアーティストを紹介していきます。

Bowline・大阪編ラインナップ

BRAHMAN

今回出演するバンドの中で唯一、3年前のBowlineでキュレーターを務めたことがあるBRAHMAN。
そのBRAHMANが今回はSUPER BEAVERに呼ばれ、大阪公演に出演となります。

かつてBRAHMANがBowlineのキュレーターとなった際のテーマは『第四世界』。
ボーカル(ギターを持たないピンボーカルのみを今回は指す)・ギター・ベース・ドラムというシンプルな編成のバンドのみを集めたイベントでした。

あの当時まだまだSUPER BEAVERは無名であり、そこには呼ばれませんでしたが、今やある意味、かつてBRAHMANがBowlineで打ち出したテーマの第四世界を体現しているアーティストの一つとなったSUPER BEAVER。
そこにBRAHMANがどんなステージを見せつけるのか、注目です。


NOFRAMES公式配信

bacho

実は2年前からSUPER BEAVERとグッと距離が近づいたバンド、それがbachoです。

現場至上主義というテーマにピッタリな熱さとフロアとの一体感のあるあのライブは初めて見る人でも釘付けになり、そのバンドの熱さに、手をあげるのではなく、拳を上げたくなる。
それがどういう意味なのかは、見ればわかります。

きっと、SUPER BEAVERのファンならば間違いなくハマるはずです。
明日を頑張る力を貰える歌詞と、ボーカルの北畑欽也さんの歌声に、男も女もやられてください。


JMS公式配信

NakamuraEmi

今回のイベント唯一の女性シンガーであるNakamuraEmiさん。

様々なフェスにも出演しており、今回のラインナップで、ひょっとしたらSUPER BEAVERのファンがSUPER BEAVER以外で今回のラインナップで他に見たことあるのは?と問われたとしたら、Emiさんをあげる人が多いのではないでしょうか?

ボサノバ調の音楽性に見合わないほどにヒリヒリとした歌詞は本当に中毒性があり、個人的に女版MOROHAだと思っている節があるのですが、女性だけではなく男性でも魅了されること間違いないはずです。


ColumbiaMusic公式配信

 

 

 

ここまで大阪に出演するアーティストを紹介してきましたが、次からは東京公演に出演するアーティストを紹介していきます。
が、大阪公演も中々パンチのあるラインナップですが、ハッキリ言えばこの東京公演のメンツの唯一無二さは他に類を見ず、こんなラインナップでやるの!?しかもSTUDIO COASTで!?と驚きを隠せないほどに個性的、かつ濃厚なラインナップとなっています。

Bowline・東京編

Azami

現在進行形のハードコアシーンでメキメキと頭角を現している若手、それがAzamiです。

メタルコアやメロディックハードコア的なニュアンスを感じさせるサウンドに、日本のハードコア界隈では稀有な日本語の歌詞を併せた楽曲はシーン内で唯一無二の存在感を放っています。

SUPER BEAVERのボーカルの渋谷さんは、かねてからハードコア界隈のバンドが好きであり、併せてライブハウスにも足を運んでおり、その一環で出会ったのがこのAzamiです。

Bowlineで新進気鋭のハードコアが出るというのも歴史上初であり、どのようなパフォーマンスをするか、見逃し厳禁です。


MAD TRIP TRAX公式配信

eastern youth

もはや説明不要とも言うべき、日本のエモ・ロックバンドの代表格です。

ボーカルの吉野さんの歌声と、孤独にそっと寄り添いつつ、背中をグッと押してくれるような楽曲は、若い子でもきっとグッとくるものがあるはずです。

顔だけがロックバンドじゃない。
真のロックがここにあります。


裸足の音楽社公式配信

spike shoes

個人的にラインナップが発表された瞬間、マジで!?と一番驚いたのが、このspike shoesです。

仙台出身のハードコアバンドであり、今年結成25周年という大ベテランです。
今年の6月には仙台PITで結成25周年を記念し、かねてから行っている自主企画『THE WAY OF THE DRAGON』をSPECIALとして行い、dustboxやHawaiian6、KEMURI等の有名バンドに、シークレットとしてKen Yokoyamaも出演するなど、その界隈のシーンにおいて絶大な信頼と指示を集めています。

これぞライブ、これぞ現場というべきライブは、おそらく初体験の人がほとんどでしょうが、その圧倒的ライブに突っ込むか呆然となるか、選ぶのはあなたです。


spike shoes公式配信

錯乱前線

そして昨日になりますが、最後の追加発表としてアナウンスされたのが、この錯乱前線です。

・・・が、この発表がされるまで、僕はこのバンドを知りませんでした。
ただ、聞いてみたら、納得しました。
こんな真剣なロックンロールをやっていて、荒削りのような衝動の塊のようなこのサウンド、個人的に衝撃でしたし、これライブで見たら絶対カッコいいはずだと思いました。

どんなライブになるのでしょうか。ましてや、この猛者ばかりの中で。本当に気になります。


錯乱前線公式配信

 

 

これが東京編のラインナップであり、この2公演に呼ばれたこの7組、そしてキュレーターのSUPER BEAVERで今回のBowlineは構成されています。

 

冗談抜きで言いますが、こんなラインナップ見たことありません。

ハードコアからエモからロックンロールからポップまでありますが、全て並ぶと現在のロックフェスの中で、紛れもなく異常。としか言えないラインナップです。

ましてや、今や日本のロックシーンで絶大な人気を誇っており、フェスにも引っ張りだこ。更にはドラマのタイアップまでもが決まったSUPER BEAVERが、フェスで人気のアーティストがほぼ皆無。
フェスにはあまり出ず、基本ライブハウスを主戦場としている猛者だけを呼んだ今回のラインナップには冗談抜きで驚かされました。

クセがすごい、と某千鳥ではないですが、本当に一癖も二癖もあるバンドしかいない、そんな面白いイベントだと思っています。

チケットは残念ながらソールドアウトとなっていますが、SNS上ではチケットを譲りますというのをチラホラ見かけるようになりました。

仕事などあって行かれないという方はしょうがないですが、メンツが悪いから譲る。というのだったら、個人的にとてももったいないなと思っています。
が、その分狙っていた方は、このチャンスを逃すべきではないでしょう。
もちろん行く方は、その日一日しかない現場を最大限楽しむことをおすすめしますし、SUPER BEAVERがねぜこんなラインナップにしたかということにも注目してほしいとも思います。

それでは。

音楽

Posted by naishybrid