タイダイ柄とは?言葉の意味と模様の作り方を紹介!

2021年8月19日

大分暑い時期になり、いよいよ半袖Tシャツ一枚で外に出掛けられる時期となってきました。

そんなTシャツの柄の一種に

 

タイダイ

 

という柄があるのはご存知でしょうか?

 

 

初めて見る方は驚くかもしれませんが、このような柄が基本的にタイダイ柄になります。

まるで花のようにも見えたり、人のようには波のようにも見えたり太陽のようにも見える不思議な柄です。

さらにそれだけではなく、煙のような雲のような、もくもくっとした感じのタイダイ柄もあるため、一概にこういうデザインと柄が!と一言では語ることが難しい、なんとも不思議な柄です。

 

僕のようなロックバンドが好きな方でしたら、このタイダイ柄はお馴染みかと思います。

一時期、バンドのグッズでタイダイ柄が多く出た時期があり、その都度〇〇(バンドの名前)のタイダイ出てるー!かわいー!というツイートを多く見かけました。

 

ですが、そもそも皆さん、タイダイってどういう意味かご存知ですか?

タイダイと言うだけあるので、当然ながら日本語ではないのはなんとなく想像がつくかと思いますが、それにしては言葉の語呂が悪いといいますか、こんな単語本当にあるの?と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。

 

そこで今回は、このタイダイ柄について紹介をさせていただきます。

タイダイ柄について

タイダイの言葉の意味とは?

まず、先ほどからずっと挙げている、タイダイという言葉の意味について、結論を言わせていただきます。

タイダイという言葉の意味とは、ずばり!

 

縛るという意味の英語のTieと、染めるという意味の英語のDye。この2つを組み合わせて、『Tie Dye(タイダイ)』なのです

 

つまり、日本語訳すると、縛り染めということなのです!

 

なんだかNHKの某ボーッと生きてんじゃねーよ!って言われそうなあの番組のようになってしまいましたが、とにかく、これは本当なのです。

 

タイダイ、という言葉だけをみると不思議な言葉ですが、英単語を並べると確かにその通り!と思ったかも多いのではないでしょうか?

加えて、日本語に直した際にも、非常にそのままの意味であり、実は意外とシンプルなワードなのです。

なので、タイダイとはこのような意味があり、同時に2つの単語を組み合わせて作られた、いわば造語なのです。

 

おそらく、日本で生きている中で最も身近なタイ(言わずともがな国の方ではないです)、という言葉で一番よく聞く言葉といえば、ネクタイを思い浮かべる方が多いはず。

ネクは、英語のneck=首、という意味があり、こちらは英語が少しわかる方なら簡単に思い浮かぶことでしょう。

ただ、タイ(tie)の方には、縛るや締めるという意味がある。というのは、意外と知らなかったのではないでしょうか?

 

また、このDyeという単語は、動詞で使えば染める・染めつけるという意味があるのですが、名詞にすると染料という意味があります。

なので、タイダイは縛り染め。と先ほども触れたため想像がつくかと思いますが、タイダイ柄独特のあの不思議な模様を作るポイントは、縛ることにあったのです。

ところで、縛って染める、なんてなんだかいやらしいですね(猛爆)

タイダイ柄が広まったワケ

先ほど、タイダイについての意味を紹介をしてきましたが、ではタイダイ柄がどういう由来で現在まで広まったのかについて紹介をしていきます。

 

元々、縛り染めと言われているように、日本でも古くは奈良時代から行われているのですが、今のファッションで使われているタイダイとは少し違うものとなるため、あくまで歴史として奈良時代から日本でも行われていた。と思ってもらえればいいです。

 

そんなタイダイ柄が広く世の中に普及し出したきっかけは、1960年代、アメリカで当時ブームとなった『ヒッピー』のカルチャーです。

 

ヒッピーについてわからない方も多いかと思いますので、以下に引用させていただきます。

 

1960年代のアメリカで既存の道徳観や生活様式に反抗し,ひげや長髪をたくわえ,ジーンズや風変りな衣装を身につけ,ドラッグやサイケデリックなロック音楽,東洋的な瞑想を好み,定職につくことを拒否して放浪した人々を指す。このヒッピー風俗は,カウンターカルチャー(対抗文化)とともに,大なり小なり世界中に広まった。日本でも60年代の〈みゆき族〉や〈フーテン〉以来,その影響を見いだすことができる。語源的には1950年代に流行した〈ヒップスターhipster〉に由来し,当初は〈現代感覚に敏感な者〉〈本当のフィーリングをもった者〉といった意味であった。
(引用元:ヒッピーとは – コトバンク内、世界大百科事典 第2版「ヒッピー」の解説より引用)

 

このように、カウンターカルチャーの象徴として誕生した存在であり、いわゆるヤンキーやパンクス。それこそ現在ではノマドのような方にも通ずる、様々なカウンターカルチャーの一つと言えます。

 

そのような方々が好んで着ていたのが、まさにこのタイダイでした。

これは、大衆的で画一的な、現在で言うところのファスト・ファッションではなく、個性的なファッションを追求する目的においても、似ているけど色合いやムラ、模様がどれとも被ることがないタイダイ柄は、まさに彼らの精神性を表すうえでもってこいな服だったわけです。

 

加えて、昨今のコロナ禍で、閉塞的な空気感の中でのカウンターとして、再びこのタイダイというカルチャーがフィーチャーされ、自分たちで作ってみよう!となり、実際に作ってみた方が増えてきました。

さらに、反政府・反社会など、不公平や不平等に対する抗議活動の意思表明などの意味合いも込められており、タイダイ柄はただのファッションの一つではなく、上記の様々な事を踏まえると、これを着るという事は、ある意味では表現の一つ・意思表明とも言えるアイテムなのです。

 

ここまで、タイダイ柄がここまで広がってきた理由について紹介をしてきました。

 

ただ、ここまで書いてきて、タイダイ柄についてわかったけど、実際に作ってみるのは大変なんだろうなぁ・・・と思っている方も多いことでしょう。

ですが、このタイダイ、凄く複雑な模様ですが、実は作るのがそんなに難しくはないのです。

というわけで次の項目から、タイダイ柄の作り方を紹介していきます。

意外と簡単!?タイダイ染めの作り方

このタイダイ染め、調べてみるとそこまで難しくはないです!

ざっくりと作り方を説明すれば、服を縛って複数色の染料を服にかけてそれが染まれば完成!

大雑把かと思うかもしれませんが、作り方だけで言えばとてもシンプルなのです。

 

もちろん、縛り方によって様々あり、その縛り方が複雑なものもありますが、基本だけで言えばそれでもこんなに簡単で、かつこんな豪快な作業でこんな繊細なものができるものなのか!?と僕は驚きました。

 

特にこの2つのサイトには、事細かに作成方法が載っていますので、作る作らないは別として、こんな風に作られているんだ!と驚けると思いますし、実際に僕はとても驚きました。

 

こうして見ていると、やるやらないは置いておいて、自分でもできるかな~と思ってきてしまいますよね?

そんな方に向けて、実際に僕がタイダイパーカーを作ってみましたので、よろしければ以下のリンクより完成形や縛り方、どんな染まり具合になったかも含めて、よろしければ一度ご覧になってみてください!

2500円で出来る!タイダイパーカーの染め方!

まとめ

というわけで今回は、タイダイ柄という言葉の意味と、タイダイ柄の作り方について紹介をさせていただきました。

 

タイダイという言葉は知っていたけど意味は分からなかった。また意外とこんな簡単に出来るんだ!と思っていただけなら幸いです。

自分もまさに、こうしてタイダイ染めの作り方がわかると、自分でもタイダイTシャツを作れそうだ!という意欲が湧き、実際に作ってみて面白さはもちろん、同時に反省点も見えましたので、絶対にまたやろう!という意欲がどんどん湧いてきました。

 

もし、これを読んでいる方がタイダイ染めに目覚めたら、それはそれで素晴らしいことだと思います!

これを極めていけば、気づけばあなたも本当の意味でヤバいTシャツ屋さんになれるかも!?(笑)

それではまた!