2500円で出来る!タイダイパーカーの染め方!

これはおかげさまで、しかないのですが、当ブログで読まれている記事の1・2は以下の2つとなります。

750円でズボンの黒さは元に戻せる!!そのやり方をご紹介!

「タイダイ」という言葉の意味と、その作り方はとっても意外だった!

 

これはひとえに、読んでくださる皆さんのおかげでしかなく、ただただ感謝しかないのです。

 

・・・で、ここからが本日の本題となります。

 

実は今年に入ってから、自分の中で猛烈にタイダイに対する欲が出てきました。

 

というのも、某バンドのグッズ(パーカー)争奪戦に負けて、イライラしながら色々なバンドのグッズサイトを片っ端から買・・・うほどの財力はなく(笑)、色々なショップを転々とウィンドウショッピング(インターネット上でもこう言っていいのかしら?)していました。

そんな中、某バンドが出したタイダイパーカーに行き着き、その商品にとても惹かれたのですが、残念ながら期間限定の販売であったため、見たときには時すでに遅し。で買うことは出来ませんでした。

 

ですが、先ほど紹介したブログで、ズボンの黒染めとはいえ、服を染めた経験があることや、すでに記事として書いていたため、タイダイのやり方は頭に入っていたので、ないんだったらもう自分で作っちゃおう!となったのです。

 

というわけで今回は、タイダイパーカーを作ってみた!というレポート記事となります!

もちろん、このやり方を応用すれば、Tシャツにも使えるため、気になる方はぜひご覧になってください!

タイダイパーカーの作り方

用意するもの

まず、当然ですが、パーカーが必要であるため、パーカーを用意します。

当然ではありますが、タイダイ染めをするためには、黒では色が出ないので、白い衣服でやってくださいね。
(黒い服でタイダイ染めも出来なくはないですが、色が出にくいためその際はご自身で調べてください。)

 

今回使用したのは、『CRYSTAL LAKE』という、日本のメタルコアバンドがその昔グッズで出したパーカーを使用しました。

CRYSTAL LAKEのグッズ(今どきで言うとマーチャンダイズ・略してマーチと呼ぶことが多いです。)はどれもこれもオシャレであるため、普段使いしやすいのですが、今回はその貴重な一枚を贅沢に使用します。

また、以下のリンクにCRYSTAL LAKEの曲のリンクを載せておきますので、気になった方はぜひとも一度聞いてほしい曲です。

事実、日本以上に海外で爆発的な人気を誇っており、コメントも日本語以外の多国籍な言語で溢れかえっています。


JMS公式配信

 

と、これ以上話すとCRYSTAL LAKE紹介の記事となってしまうので、この話はここまでにしておきます。

こちらが裏面となります。

左胸と背中に同じアンカーモチーフのアートが描かれており、これ一枚でも十分素晴らしいアイテムです。

が、先ほども言ったように、今回はこちらをタイダイ染めをするための素材とさせていただきます。

 

続いて、こちらが染料となります。

今回使う染料は、最初に紹介した、ズボンを黒く染めたという内容の記事で使用した『PAC FABRIC DYE』さんの商品を使用し染めていきます。

なお、商品の中身については、その記事にて紹介をしており、染料の色が違う以外は同じであるため、今回中身については省略させていただきます。

 

今回は、CALM BLUE・SOIL BROWN・GRAPE PURPLE・OLIVE GREENという4色を購入しました。

 

こちらの商品はAmazonでも購入することが出来ますし、PAC FABRIC DYEさん公式オンラインショップでは、単体で染料を購入することも出来ます!

ただ、染料に加え、固着剤や色止め剤などもセットになっているものは、初めてやられる方はもちろん、服を染める際に必要なアイテムが全部揃っている為、何度もやる!という方はセットになっている商品をおススメいたします!

逆に、今回のようにタイダイを作りたい!という方は、公式オンラインショップで、今回僕が購入したように、セットと単色染料を併せて購入するのをおススメいたしますので、用途に合わせて購入先を検討してみてくださいね!
(実際僕も今回は公式オンラインショップさんで購入をさせていただきました。)


 

続いて必要になるアイテムは、こちらのドレッシングボトルになります。

タイダイ染めなので複数色必要なので、こちらに各色の染料を入れてお湯で溶かして使用していきます。

また、これは後述しますが、服の隙間に染料を流し込む際、ドレッシングボトルのノズルがとても便利であるため、ドレッシングボトルはタイダイ染めを行う上で欠かせないアイテムです!

 

ただ、ドレッシングボトルなんてそうそうないよ。と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、こちらは100円ショップで販売されている為、家にドレッシングボトルがなくとも、手軽に手に入ることが出来ますので、ご安心ください!

 

なお、ここであらかじめ言っておきたいのですが、今回4色使うため、計4本しか使いません。

えぇ、5本買ったのはただのミスです(笑)

最後に必要となるのが、左から計量カップ・ゴム・チャック付き収納バッグとなります。

 

今回、特にこの計量カップが大活躍をしました。

というのも、今回染めを行う際に使った量は2gであったため、我が家にはそんな正確に2gを測れるものがなかったため、電子顕微鏡や細かいグラムを測るものがないという方は、これも買われることをおススメいたします。

 

ゴムはタイダイ染めを行う際、服を丸めた後に形をキープしておくのに必要なアイテムであり、チャック付き収納バッグは、使用した後の染料がこぼれないための収納として必要なアイテムです!

また、透明ですので、その袋にマジックなどで何色か書いておけば、次使う時にも一目で色が分かるようになりますよ!

 

先ほどのドレッシングボトルと合わせて、今回全てダイソーさんで購入したため、税込み880円でタイダイをするための機材が揃います。

染料と合わせても、送料を抜けば、2500円にも満たない金額でタイダイ染めを行うことが出来ました!

そのため、金額だけで言えば、とても気軽に挑戦できるため、気になったらすぐにやれる!というのもタイダイの魅力かもしれません。

 

次の項目から、いよいよタイダイ作りの行程を紹介していきます。

タイダイパーカーの作り方

まず、先ほどの計量カップに、染料を入れていきます。

PAC FABRIC DYEさんの説明では、1gに対し100mlのお湯で溶かすと記載がありましたので、Tシャツのようなものでしたら、1gでも問題ありませんが、今回スウェット生地の厚手のパーカーということもあったので、途中で染料が切れる可能性を考慮し、各色2g使用しました。

 

各色それぞれの染料が入った4つのドレッシングボトルの準備が整いました。

なお、それぞれの色を測った後は、一度洗ってからティッシュなどでしっかり水気を取ってから新しい色を測っていけば、染料同士で色が混ざることがないので、面倒化とは思いますが、測り終えたらしっかり洗いましょうね。

もちろん、色同士を組み合わせて、オリジナルの色を作る!というのもアリですよ!

染料が入ったドレッシングボトルを作成したら、お風呂場に服を持っていき、服を濡らします。

濡らし終えたら、服の真ん中を指でつまみ、螺旋状に服を丸めていきます。

 

なお、螺旋状に服を丸めていく場合、時計回りか反時計回りで丸めるかで、服の柄が変わってきますので、そこは個人の好み次第です!

今回は、反時計回りで、パーカーを丸めました。

その結果が、次の画像です。

 

このように、あの大きなパーカーが丸まりました。

僕は不器用なので正直キレイに丸めた自信がないのですが、ですがそんな僕でもここまで丸められたので、不器用さんでも指だけでこんな風に丸められますよ!

パーカーが丸まったら形が崩れないようにゴムでしっかりと固定させます。

今回は厚手の服や初めてタイダイ染めを行ったため、念入りにゴムを多く使用しましたが、Tシャツなどの薄手の服であれば、ゴムはここまで多く使用しなくても問題ないですよ!

容器にセットに入っていた固着剤と、別途用意をしておいた塩300gを、40℃~50℃のお湯を入れ、割り箸や泡立て器などで溶かしたら、そこに先程丸めたパーカーを入れ、15分置いておきます。

また、15分の間に、途中で裏表をひっくり返し、全体に固着剤が溶けたお湯を染み込ませます。

 

なお、この作業を行う時から、やけどを防ぐのはもちろん、この後の色付けの作業で指に色が付くのを防ぐためにも、必ずゴム手袋を装着し作業するようにしてください。

なお、個人的には厚手のゴム手袋の方が、指に色が移ることが激減しますので、おススメです。

 

また、写真を撮り忘れてしまったのですが、待っている間に、先程染料を入れたドレッシングボトルに200mlのお湯を入れ、溶かしておきます。

この際、勢いよく振ると中身が簡単に飛び出てしまうので、ゆっくり上下にボトルを振ることをオススメいたします。

15分経った後、固着剤が溶けたお湯から取り出し、固着液入りのお湯を両腕で押すように絞ってください。

完全に絞り切るのは難しいですので、適度に水を絞りきったら、いよいよお楽しみの色付けの時間です。

ここはもう、やる方の頭の中で思い浮かべている色を思いっきり、お好きなように色を付けていってください。

 

この際、服を丸めた際にジャバラ状になっていて、染料が染み込みにくい服の奥の方にも、しっかり染料を染み込ませてください。

この際、先程紹介したドレッシングボトルのノズルが役立ち、生地の奥の方にもしっかり染料を染み込ませることが出来るのです。

このように、この部分はこの色!といったように、大雑把に4ブロックに分け、染料を服にかけました。

今は汚いかと思いますが、これが広げた時にどんな風になっているのかは、ゴムを外してから広げるまで全くわからないので、期待感はもったままでいてください!

色付けが終わったら、ビニール袋などに入れ、日陰の場所に置いて、約24時間置いておきます。

こうすることで、しっかり生地に染料が染み込むようになります。

 

ただ、今回の場合、染色をしていった中で、色合いが少し濃いなと感じたので、もう少し淡い色合いにしたいと思うようになりました。

その場合、これはPAC FABRIC DYEさん公式サイトで明記されていることですが、24時間置くのではなく、時間を早めに切り上げれば、淡い色合いになると語っております。

 

なので、今回は24時間置くのではなく、その4分の1にも満たない、5時間で置くのを終了しました。

袋から取り出したら、流水で染料を落としていきます。

この際、一つミスをしてしまったため、皆様がやる際の注意事項として掲載させていただきたいことなのですが、染料を洗い落とす際に、生地が傷むのを防ぐためにも、必ずゴムを巻いた状態で染料を落とすようにしてください!

染料をざっと洗い流し終えたら、通常の選択に使う洗剤を水に溶かし、そこに服を入れ、手洗いで洗濯をしていき、残った染料を落としつつ、服全体をキレイにしていきます。

洗剤で洗い流したら、セットに入っていた色止め剤を40℃~50℃のお湯で溶かした後、ここにパーカーを15分漬けておきます。

この際、先ほどの固着剤同様、裏表をひっくり返し、全体に色止め液が染みわたるようにします。

 

15分漬け終わったら、後は洗濯機の脱水機能で水を飛ばし、日陰に干しておけば、タイダイパーカーの完成です!!

完成品

さぁ、ここまでやって、果たしてどのような結果になったのか気になっている方も多いことかと思います。

結果は・・・このようになりました!!

 

見事にキレイに4色しっかりパーカーに入っています!

また、元々の色である白も、いい味を醸し出しており、あの状態からこんなになるのか・・・!と感動を覚えます!!

裏面もこのように、ブラウンやブルー・パープルがしっかりと映えております。

 

もう少し上手に巻けていれば、もっとキレイに渦の模様が出たのだと思いますが、それでも初めてのタイダイ染めにも関わらず、ここまで出来たので、個人的には非常に満足しております!

実際、今このブログを書いているこの時も、このパーカーを着て書いているほど、めちゃくちゃ気に入っており、早くこれを着て外に出かける日が待ち遠しいです!

 

と、ここまで書いてきて、結果もちろん大成功なのですが、この記事を見てよしやろう!と思っている方に向けて、今回試してみてちょっとこれは失敗したな、という点や、ここは気を付けなければならない・あるいは買っておくべきだった!というアイテムが何個か出てきました。

なので、今回僕がやってみて気を付けるポイントと、これは併せて買っておくべき!というアイテムを最後に3点、紹介させていただきます。

タイダイ染めを行う際の気を付けるべき3つのポイント

ワイヤーネットは買うべき!

今回、僕は縛ったパーカーを床面に直接置き、そこに染料をかけていきました。

そうすると、溢れた染料がその下の服にまでかかってしまい、他の色と混ざってしまうということがありました。

幸い、今回行った中で、そこまで目立った色移りはありませんでしたが、それでも、キレイなタイダイ染めをしたい方には、なかなか致命傷になる恐れがあります。

 

なので、タイダイ染めを行う際は、床面に服をそのまま置かず、今回固着剤を溶かす際に使用した、大きめの容器の上にワイヤーネットを置き、その上に服を置いてから、染料をかけていくことをおススメいたします。

そうすることにより、下に敷いた服の部分にも、色同士が混ざることがなくなり、よりキレイに染まるため、これは忘れずに買っておきましょう!


パーカーのひもは染まらない!

先ほどの染まった後のパーカーを見て気づいた方もいらっしゃるかと思いますが、パーカーのひもの色は変わらず白いままでした。

これは、単純にその部分だけを染めなかったというわけではなく、確かにその部分にもしっかり染料をかけました。

にも関わらず、ひもの部分だけはそっくりそのままの色を保っていました。

 

これは、PAC FABRIC DYEさん公式に記載されていることなのですが

 

【ポリエステル、ナイロン、アクリル、アセテート、ポリウレタン、撥水加工などの特殊な加工のあるもの】

 

これらの素材は染まらない染料という記載があるのです!

 

素材に対する明確な記載はないのですが、ここまでやって染まらないという事は、このパーカーのひもも、これらの素材に該当すると言っても差し支えないでしょう。

 

なので、パーカーのひもを染める際には、この部分に注意していただき、この色に染めたい!という場合は、違うひもを別途購入するなどして、タイダイに合うひもを見つけて、それに差し替えるなどの必要がありますので、ご注意ください!

0.1g測れるスプーンも買うべき!

これは、正直やってからした後悔になるのですが、淡い色に染める場合、1gよりさらに減らした方がよかったのです。

 

以下のリンクは、PAC FABRIC DYEさんの記事で実際に紹介されていた、100mlあたりの染料を変えた場合の色合いの変化を表した実験となります。

 

このように、100mlあたり1g・0.5g・0.1gと変えた場合、色合いが大きく異なることが、公式が実際に検証し、色見本として紹介してくれていました。

なので、時間を変えなくとも、0.1gしっかり測っておけば、より淡い色に染められたのかも?と、少し後悔している自分もいます。

 

なので、これからタイダイ染めをやろう!という方でしたら、仮に淡い色に染めなくとも、0.1gスプーンは買っておくべきだと声を大にして言わせていただきます!!


おわりに

というわけで今回は、タイダイ染めでパーカーを作る方法について紹介をさせていただきました。

 

商品として見るととても難しいように見えるかもしれませんが、実際にやってみるととても簡単であり、正直こんな簡単に出来るの?とちょっと驚きました。

 

しかし、色の配合はもちろん、どれだけ服に染料をかけるかや、縛り方やその縛りの形状やしわ一つ変わるだけで模様や風合いが変わる等、簡単に挑戦できますが、調べれば調べるほど奥が深い世界だとわかりました。

なので、去年同様に出かけられないGWになりそうですが、そんな空いている時間を使い、この簡単に入れるディープなタイダイ染めという世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか!?

それでは!