The BONEZ『WOKE』バンドルセットレビュー(アルバム編)

2018年5月14日

数日経ってしまいましたが、ようやくThe BONEZ『WOKE』のアルバムのレビューを僕なりにしていきます。

すでに色々なサイトでレビューされており、レビュアーと呼ぶべきプロの方々が素晴らしい文章を書いています。
ただ、僕は自分のことを『BONER(The BONEZのファンのこと)』だと自負していますし、そういうBONERだからこそ今回のアルバムを聞いて思ったことやこれまでとの差異を感じました。
なので、そんなBONERだから書けるレビューがあると信じ、今回レビューをいたします。

WOKEレビュー

まず、これだけは言わせてください。

やっぱりこのバンドが作るものは、本当にカッコイイな。と。

今回のアルバムは、これまで活動してきた5年間の中でThe BONEZがやってきた音楽、その全てを感じる要素もありつつ、これまでと全く違うアプローチをしている部分も多く、The BONEZの得意なものと挑戦したものが見事に組み合わさっている作品になっているな、と感じました。

1曲目のUntil you wake upでは、いきなりルーム感と言うべき、部屋で一人で音を鳴らしているかのような状態から、いきなりバンドサウンドにドーン!と変わる楽曲もあれば、四つ打ちのビートにデジタルミュージックが組み合わさり、上にジャンプしたくなるようなダンスナンバーに仕上がっているLIFEは、これまでにない楽曲であり、こんな曲をまさかThe BONEZがやるとは思ってもみなかったので、とても新鮮です。
また、LIFEの和訳をボーカルのJESSEさんが読んでいる動画が公式サイトに上がっていますが、その歌詞を読んでいると、どうしてもあの人を創造せざるを得ません。

他にも、NICE TO MEET YOUやRude Boyでは、彼らの代名詞でもあるようなライブ映えする激しい楽曲なのですが、途中でいきなりガラッとメロディアスかつドラマチックな曲調に変わるところも、これまでならばストレートにそのまま進んでいくところだと思っていたら、こんなエッセンスを加えてくるか!と驚きました。

今回のアルバムは、これまで通りならAnthemで終わると思うのです。
これまでも、The BONEZのフルアルバムではいわゆるロックバラードで〆ていたので、これで終わりでもよかったかもしれませんが、最後にSee you againが入るのが良いなと僕は思ったのです。

いわゆる、アルバムの推し曲、というのが誰しもあるかと思いますが、僕はこのアルバムではこのSee you againが一番推し曲です。

歌詞の和訳を見ると、The BONEZのアンコールの定番曲になりつつあり、多くのアーティストと一緒に歌われたHey,youの続編のような印象を僕は持ったのです。

また会える、それまでは自分の道を進むんだ。
久しぶり。さぁライブだはっちゃけよう。

というテーマの歌詞に超高速ビートで進んでいく曲がシンプルでありつつ、ライブでまた会おうぜ!というThe BONEZからリスナーへのメッセージとなっているこの曲が聞いていて気持ちよく、これをライブで聞けた日には思いっきり暴れて、終わった後にはまたライブ行きたいな~。と思えなければおかしいですよ!
と言いたくなるほどにライブ映えする最後で終わるのが素晴らしく、とことんまでライブを意識して作られた、そんな一枚だと感じました。

インタビューでも語られていたのですが、このアルバムは難産だったわけでもなく、神経もそんなにすり減らさず、ライブツアーをするためのフローの中で音源ができました。
という旨を語っており、そんなに無理をしていない状態でこんなカッコいいアルバムが出来るThe BONEZのポテンシャルの高さや、バンドそのものの自力にはただただ驚きしか感じませんし、少し気が早いですが、こんなバンドが次にどんな音を鳴らすのか、どんな展開の曲を作るんだろうと、まだツアーが始まったばかりですが、そんなことを感じ得ないのです。

おわりに・今回のレビューにあたって考えたこと

今回、このThe BONEZのアルバム・グッズをレビューするに当たって、自分自身改めて考えたことがあるのです。
「どうしてこのバンドがこんなに好きなんだろうな」と。

で、音やライブやグッズなど色々考えたのですが、一番自分の中でしっくりきたのがこの理由だったんです。

それは

 
このバンドっていい意味でバカだな~w、と。

 
素晴らしい音楽性があって、素晴らしいアーティスト/バンドだな~と思うんですけど、メンバーそれぞれが超人じみてないというか、本当に身近な感じがするのです。

メンバーの大半がタトゥーを入れており、全然知らない人が一見すると怖い人種のように見えるのに、口を開いたら全然優しくて思わず(┐「ε:)_ズコーってなっちゃう。
でも喋りが思いのほか面白くて、この人たちのトークだけずっと聞いているのでも全然ありかもしれない。そんな事をライブのMCやラジオ等でふと思ってしまうメンバーの人間性を僕はある意味、一番大事にしているところなのです。

やっぱり、僕は”仲が良い”バンドが好きなんですよね。

ライブはカッコいいけど、それ以外の空気にどこか緩さやピース感がある。
僕はずっとそういうバンドが大好きになる傾向があり、The BONEZからもそんなピース感をとても感じるのです。

だからいつの間にか自分の中でThe BONEZが大好きになり、こうやってBONERに知らず知らずのうちになってしまったのだろうな、と今回レビューをするにあたって考えていました。

 
長くなりましたが、ここまでお付き合いありがとうございました。
前回の記事と今回の記事を読んで、少しでもこのアルバム、そしてThe BONEZに興味を持っていただければ幸いです。

それではまた。

音楽

Posted by naishybrid