9年振りに会った元友達と新しい友情が生まれた話

2019年10月1日

先日、私事になりますが、9年ぶりに高校時代の友人と会ってきました。

元々、その友人の友達と毎月一回は必ず会うということはしていたのですが、実はその人とは全くと言っていいほど会う機会がありませんでしたし、何より連絡も一切取っていませんでした。

というのも、これは本人にも会ってすぐに言ったのですが、実は最後の方は仲が悪かったのです。

元々、その子とはクラスが一緒だったや部活が一緒だった、というのではなく、生徒会役員の活動を通して仲が良くなったのです。

ただ、同じ役ではなく、その周辺の一人と一人という立場であり、ずっとべったり一緒だったというわけではないです。

それでも気づいたら仲が良くなり、気づいたらその生徒会活動の輪の中で一番仲が良くなった人物となりました。

しかしある時くらいから、急に仲が妙に悪くなり、それまでずーーっと喋っていたのが、全くと言っていいほど喋らなくなりました。

これは特に何かがあったというわけではなかったのですし、あったとしても僕も全くと言っていいほど思い出せないです。

そしてそのまま卒業し、それ以降一度も連絡を取らなくなりました。

しかし去年の末頃に、東京で働いていたけどこちらに帰ってくるという話をいつも会っている友達から聞き、ほーそうかい！となったのです。

僕自身、これは高校時代から比べれば当然ですが、歳も取り当然色々な経験をしてきました。

なので、会えるならまた会ってみたいなぁと思っていたのですが、中々タイミングが合わず、ようやくこの前会えることとなりました。

そして会った瞬間に仲悪かったよねぇ？と聞いたら「え？そうだっけ？」とあっけらかんに言われました(猛爆)

しかし逆にそれが良かったのだと思います。

あぁ、こんな小さいくっだらない事をちまちま・ズルズル引きずってた自分がバカみたいだなぁ。とスッと腑に落ち、もうこっからはそんな話忘れて楽しもうと思え、その後ラーメンを食べ・車でバカ話をしながら風呂へ行き一緒に入り・夕飯を食べた後その子の車に同乗し送ってもらうという、なんだか不思議な一日を過ごしました。

ただ、お互い9年全く連絡を取っていなかったため、当然全く知らない事ばかりでした。

そのため、その9年の間を埋めるように話を沢山していたのですが、だんだん不思議な感覚になってきたのです。

そして、話をしている中でたどり着いた一つの答えがありました。

あぁ、これは今新しい友情関係を築いている時なんだな、と。

高校の時にしていた話など当然覚えていませんし、おそらくその頃にしていた話などとてつもないバカ話だったんだろうなぁ、と思います。

しかし9年経ち、お互い大学時代を経て、就職をし、そして色々な紆余曲折を経てこうしてお互い地元に戻りまた会う機会に恵まれました。

そのため、お互いが良いことも悪いことも色々経験したことを共有していくと、羨ましいなと思う事もあればそんな辛いこと俺だったらもっと最悪な状態になってしまうな・・・と思えることも沢山ありました。

そうしてお互いのそれまでを少しずつ埋めていく中で、気づいたらこれはもう関係がリセットされ、新しい関係が出来ていっているんだな、と思えたのです。

もちろん、生きていく中で仲が悪くなった人と会う、ということはそうあることではありませんし、そのタイミングが巡ってくるということは、中々訪れないことがほとんどです。

しかし何の因果か、運とタイミングが巡り巡ってこうして再会し、話してみると大人の友情と言いますか、信頼できる仲間が出来た。という実感が強いのです。

こんな経験当然初めてでしたし、それこそ僕が好きなアーティストが喧嘩してたけど仲直りして信頼できるという事を何度か見てきたのですが、たぶんその人たちもこういう気持ちを味わったのかなぁ？とも思えたのです。

だからと言って、仲が悪くなった人と無理してでも会え！とはもちろん言いませんし、僕だって正直言えば嫌です。