個人的若手注目バンド『CASTAWAY』を紹介!
今現在、日本の若手で注目してるバンドって誰がいる?
と尋ねられたら、いくつかは当然挙げますがその中の一つとして
『CASTAWAY』
を今僕は挙げます。
どういうバンド?と仮に人に尋ねられたとしたら、僕はこう答えます。
「たぶん、今のいわゆるフェス向きのバンドではない。だからそんなにフェスに引く手あまたで呼ばれるわけではないとは思う。
けどぶっ刺さる人にはとことんぶっ刺さるし、日本でこういう音楽やってる若いバンドってそんなにいないんじゃないかな?そんなバンドだと思う。
COUNTRY YARDが好きなら絶対に刺さるんじゃないかな?」
僕ならばこう説明します。
というわけで今回は、最近僕が気に入っているCASTAWAYについて紹介していきます。
CASTAWAYとは?
CASTAWAYとは、2012年に東京で結成されたメロディック/ポップパンクです。
メンバーは
Sota/Vocal
Yossy/Guitar
Yuta/Guitar
Yohei/Bass
Tatsuru/Drums
の5人からなります。
彼らの特筆すべきポイントといえば、唯一無二。という言葉では陳腐に捉えられてしまうのですが、それでも彼らのサウンドを聞くと唯一無二としか言えないほど、独特のメロディーを醸し出しています。
それは日本のいわゆるメロディックパンク・メロコアシーンのサウンドとは一線を画し、海外のシーンを意識したかのようなサウンドテイストです。
実際、CASTAWAYは2018年からCHUNK! NO, CAPTAIN CHUNK!やCITIZEN、THE STORY SO FAR等、海外のパンクシーンのアーティストを中心にリリースし、かつ所属しているアーティストやそのシーンにいる海外のバンドを招聘し、ツアーを企画する『ICE GRILL$』に所属しています。
これはおそらく、あくまで僕の予想ですが、メロコアと呼ばれるジャンルのバンドが好きな方でも、中々このICE GRILL$まで知っている人は少ない、もしくは知らないという方が多いのではないかと思います。
その様なパンクと呼ばれるジャンルにいるバンドでありながら他のバンドとは違う道を行くスタンスは、ライブハウスシーンへのアンテナが高い方の興味を引き、これまで多くの海外のパンクバンドとの対バンはもちろん、2018年には当ブログでも度々紹介しているフェス『SATANIC CARNIVAL 2018』にも出演するなど、ここ一年弱で知名度をぐぐっと上げてきています。
そんなCASTAWAYが2018年に出したEP盤『Paint it』で、初めての作品のインタビューとなったSATANIC ENT.でのインタビュー記事があるのですが、ボーカルのSotaさんが現状のシーンについて語りつつ、自分たちの立ち位置やスタンスについて語った内容は、多くのパンク好きが一度は目を通してほしいほど、中身の濃いインタビューとなっています。
PV
筆者がこのバンドを推すポイント
CASTAWAYの良さは、何と言ってもボーカルのSotaさんのどこまでも伸びていきそうな程の声でしょう。
英語でも日本語でも、聞いている人の耳や心に届いていくのは当たり前ですが、ライブハウスや大きなフェスであろうとも、その声は会場を通り越してどんな遠い距離でも届いていくような、そんな印象を感じるのです。
ちなみに日本語の歌詞は最新作のPaint itから始まったのですが、一切の違和感がなく、かつこのようなポップパンクサウンドに一見すると似合わないんじゃないかと思う日本語もうまくハマっているところに、このバンドのセンスをひしひしと感じます。
また、彼らのサウンドはいわゆる”ライブでのお決まり”みたいなものがあまりないような曲調となっています。
それこそ、ライブで、こういう界隈、ひいてはライブにおいて当たり前っちゃ当たり前な、サビになったらダイブするというような、そういう曲調の曲があまりないのです。
逆に言えば、高まったらいつでも好きな時にダイブしていい。ひいては自由な楽しみ方が出来る。
そんなスタイルの曲が多いです。
それこそ、この界隈でCASTAWAYに似たスタンスのバンドというと、COUNTRY YARDが真っ先に上がると思います。
まさにCASTAWAYもCOUNTRY YARDから影響を受けている点が多くあり、ある種ルーツとなっているところもあります。
ですが、CASTAWAYがCOUNTRY YARDっぽいかと言われると、決してそうではないです。
それこそ最初に言いましたが、COUNTRY YARDが好きな人なら刺さる、とは言いましたが、COUNTRY YARDっぽいとは言っていません。
じゃあ他のどのバンドっぽい?と問われると、これがうーん・・・似てるの誰かいるかな?と首をかしげてしまうほど、彼らのサウンドって日本のどこにも同じようなのがいないんですよ。
それこそ、若い世代だったりその上の世代のバンドを見ても、似ている・近しいサウンドをやっているバンドがまぁビックリするほどいないんですよ。
(もちろん自分の探る力が弱いというのもあるでしょうが)
だからこそ、CASTAWAYを初めて聞いた時にすごい新鮮に感じましたし、同時にとんでもないバンドが出てきたと感じたのです。
ただ、こういう音楽をやっている弊害というとあれですが・・・おそらくこういう音楽は今のフェス向きではないんだろうなぁ、というのも感じてしまうのです。
いわゆるわかりやすい盛り上がりどころもないですし、キャッチーさというのもあまり感じられないと思うのです。
ですが、それと同時に個人的にはそれがいいと思うのです。
正直、今どきこういう媚びない音楽といいますか、こんな流行り廃りを一切抜きにし、最初から日本ではなく海外に向けてやっているバンドというのも若いバンドでは珍しいですし、それこそ逆にそんなスタンスだから応援したくなる!と思うのです。
このバンドが今後、どこまでいくかは当然神のみぞ知るところですが、日本になかなか根付かないポップパンクシーン。
その第一線のバンドとなるのを本当に期待しています。
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