『2/23 FLOW THE PARTY 2018』ライブレポート

2018年11月30日

タイトル通りなのですが、2月23日、TSUTAYA O-EASTにて行われたロックバンド・FLOWの15周年記念イベント、FLOW THE PARTY 2018のファイナルに参加してきました!
対バンには、画像の通り、The BONEZ。そしてオープニングアクトにROSという、とんでもない2バンドを招いてのツアーファイナルを、レポート?したいと思います!

まず、開場後、ステージ脇でFLOWのギターのTAKEさんがDJをしており、今回のツアーに出演したバンド達の楽曲をかけておりました。
ちなみに今回は、TOTALFAT・KNOCK OUT MONKEY・Xmas Eileen・Ren・ROTTENGRAFFTYと、ここ最近のFLOWの活動からすると少し考えられないような、ロック界隈の猛者が集結したイベントとなっておりました。
ですが最後には、自身の最新曲でもあり、FLOW×GRANRODEOの新曲Howlingをかけておりました。曲の最中TAKEさんが色々な人の当て振りモノマネをしていて、それがもうわかるわかる!と言いたくなるほど、色々な方の特徴をうまく掴んでモノマネをしておりました。

そして、DJが終わりすぐ開場が暗転し、オープニングアクトのこのバンドがスタート!

・ROS
今回のFLOW THE PARTY 2018には、上のバンドの他に、各地オープニングアクトが参加しておりました。
この日のオープニングアクトは、”新人”だけど”先輩バンド”なROSでした。

新人なのに先輩バンド?と思われる方もいられるでしょうが、このバンド、メンバーが凄いのです。

ボーカルはsmorgasの来門さん、ギターはDragon AshのHIROKIさん、ベースには元RIZEのu:zoさんと、ミクスチャーロック界隈のスターが集結したバンドなのです!

なので、その界隈が好きな方々からは結成当初から注目しており、今回もまた、オープニングアクトにもかかわらず、一曲目のイントロからダイブが出るというフロアの暴れっぷり!
その熱狂のまま、ROS独自のミクスチャーサウンドでフロアの熱をどんどん上げていきました。

これは、ライブを見て思った事なのですが、PVをYouTubeで見て、聞いている限りだと、ボーカルの来門さんの歌い方もあるのですが、和製Rage Against The Machineという印象を受けました。
ですが、ライブを実際に見ると、Rage~よりは、Limp Bizkitに近いサウンドだという印象を受けました。

この2つをうまく組み合わせて、かつ自分たちのものにしている、というのはやはり、長年その界隈でずっとやり続けていないと出来ないことだと思います。

最初から最後まで、ぶっ飛ばしたROSでしたが、途中来門さんがMCで「俺が辛いとき、FLOWのリリックに助けられた」という旨の発言をしておりました。
そこからもまた、キャリア的には先輩でありながらも、今回誘ったFLOWへのリスペクトを感じざるを得ませんでした。
ライブが終わってからも、熱くなった空気が冷めやらず、このままアンコールが起こってもおかしくはない。そんな空気感を肌で感じていました。

・The BONEZ
今回のゲストバンド枠、ファイナルの対バンは、RIZEとPay money To my Painのメンバーからなるバンド、The BONEZ。
フロア前方には、始まる前からBONER(The BONEZのファンのこと)が始まる前からぎゅうぎゅうに集結しておりました。

そして、電気が落とされ、「おじゃまします!」とボーカルのJESSEさんが挨拶をし、一曲目には会場のある土地・渋谷でPV撮影をしていた楽曲『To a person that may save someone』からスタートしました。
毎回毎回思うのですが、BONERの合唱は本当に凄い。皆が知っていて、声を一つにして歌う。そんな姿が本当に素敵だと改めて感じました。
その後、Revolutionや久しぶりの披露となったGimcrack等、アッパーなサウンドでどんどん客席を上げていき、のっけからモッシュ・ダイブ連発のいつも通り、でもFLOWファンからすると新鮮なピットがあっという間に出来上がっていました。

中盤には、この前PVを撮ってきた曲です。とJESSEさんが言った後、新曲のSun Townを披露しておりました。
聞いた感想、というか浮かんできた風景なのですが、何もない荒野に一本長く伸びている車道。そこを車でずっと走っているかのような、そんなイメージを想像させるようなスケール感の大きい一曲だと感じました。
その後、新曲であり、無料配信されたいた新曲『NICE TO MEET YOU』も初披露しておりました。
この2曲は、今度発売されるアルバム『WOKE』に収録されていますので、今後どのようにこの曲が育っていくのか楽しみです。

その後、MCでベースのT$UYO$HIさんが今回の対バンは数年かけて実現したこと。こういう会話を、大阪だか仙台で、PTPで対バンした時に話し合ったという旨の話をしており、長い親交がありながらも、一筋縄では実現しなかった対バンだったのかとも思えました。
そして、JESSEさんが、何千万もある中から、自分に合う1曲を見つけてほしい。や、Kさんのこと、Kがいなくなったから出来たのがThe BONEZであって、Kが死んでしまったからこそ起きたいい事がある。そういう風に悲しい事も、考えを変えてきたら良い事が起きたという考え方に変えてきた等の内容のMCからのFriendsでは、どうしてもここにはいない、Kさんの事を思わざるを得ませんでした。

最後は、Place of Fire、そして全員でシンガロングしつつ、「The BONEZのサポーターのために!」「FLOWのサポーターのために!」と両方のファンに捧げた代表曲、Thread&Needleという、定番かつ、100%の盛り上がる2曲で終了しました。
相変わらずこのバンドの熱さと、それを包み込むピースフルな空気感が混ざったライブは、いつ見ても最高。としか言いようのない素晴らしいライブでした。

・FLOW
そしていよいよ、メインアクトのFLOWの番。
個人的な話をさせていただくと、中学時代めちゃくちゃ聞いていたのがFLOWであり、そこから約十数年後、こうして未だに活動し続けていて、かつ自分がこうしてライブに行けるという事が、うれしくてしょうがなかったです。

ライブは虹の空から始まり、序盤はおそらく、これがいつものFLOWのライブだったのだと思います。
ですが、4曲目にきたRealizeでついにダイブが発生し、そこから徐々に徐々に、モッシュピットが形成されていきました。
実際、MCでKOHSHIさんが「そこら辺で飛んでたもんね!w」と指さしてましたw
もちろんそれだけでなく、ミクスチャー要素が大幅にあふれるMC2=Eや、打ち込みをいれつつじっくり聞かせるUNION等、FLOWワールドを存分に感じさせるセットリストになっておりました。

MCでは、今回のThe BONEZとの対バンで皆いい顔して転がるのを上から見ていたけど、今ここから見ている皆もいい顔してるよ!といった事。最近はアニソン畑を耕してきたからというMCをした後に鍬を振っているジェスチャーをしたKEIGOさんの姿を見ていやいや、何それwとツッコミをするKOHSHIさんのやり取りを笑った後、今回の対バンが、全員デビュー以前から対バンをしていて、出来上がったモッシュピットを見て、あぁそうだった。こういう所にいたんだよな~等、これまでの歴史を振り返るようなこの一夜を噛み締めつつ、楽しんでいる様が伝わるMCをしていました。
また、MCをしている途中、いきなり「イワちゃーん!!!」と大きな声でドラムのIwasakiさんを誰かが呼んだと思ったら、なんと2階席からThe BONEZのドラムのZAXさんが、まぁいい笑顔で手を振りながら呼び掛けておりましたw
それを見て、絶対酔ってるよあの人wともMCで言っていたのもまた、ピースフルな空間が出来上がっていていいなぁとも思えました。

そこから、じゃあその当時の曲を。と言って披露されたメロスの盛り上がりは、往年のファンや、ファンじゃなくても当時聞いてたんだろうなぁ、と。視界に映る人全員が楽しそうに飛び跳ねていて、一つのハイライトを見た気がしました。
その後、もう1度MCで、今回のライブも表現の1つとして、こういう音楽がある、または俺らを初めて見る人達に新しい出会いを与えたかったということ。そして、これから先、絶対間違いない1本のライブを続けていくとの宣言をした後のラストの盛り上がりは、本当に凄かったです。ラスト2曲のRe:member、愛愛愛に撃たれてバイバイバイの盛り上がりは、ROS・The BONEZに負けないほどのモッシュとダイブであり、完全にロックバンドのモッシュピットとなっていました。

本編終了後、アンコールにもう1度登場した後、昨日はROTTENGRAFFTYと一緒にやったという話をした後、今回のアンコールのゲストとして、JESSEさんを呼び込むと、JESSEさんThe BONEZのミリタリージャケットを見せた後、それを脱ぐと下にはROSのTシャツを着ているというニクいファンサービスを。
そして、アンコールにはFLOWの代表曲でもある、GO!!!をプレイ。途中袖からT$UYO$HIがバズーカで紙テープを飛ばしたり、2番の後のギターソロの最中にJESSEさんがフリースタイルをかますなど、おそらくここでしか聞けないワイルドかつクールなGO!!!は、26ers・BONER入り交じったカオスと呼ぶに相応しい熱狂でした。。
最後に、本日出演したバンド全員で写真を撮った後、FLOW THE PARTY2018、東京、最高!というコールアンドレスポンスで、終了しました。

今回のライブ、本当に本当に凄かったです。
FLOWは、本人達もMCで言ってましたが、アニソン畑を耕していき、既にアニソン界隈でのトップに位置する存在になっていると言っても過言ではないと思います。
ただ、アルバム等を聞いていて僕は思うのですが、FLOWはかなりレベルの高いミクスチャーロックを鳴らしているバンドだと思うのです。
そういうバンドだからこそ、今回のツアーのようなゴリゴリのロックバンド達の中でも全然引けを取らないライブが出来ているのだと、今回のライブを見て感じました。

また、この日のセットリストに、最近のライブでは定番になっている曲が外され、代わりにレア曲や懐かしい曲を持ってくるなど、ある種FLOWの挑戦のようなものも感じました。
今回の開催は約4年ぶりであり、次の開催はまた4年後になるか、それともそれ以上になるはわかりません。
ですが、おそらく今回のライブに来た方や、今回どうしても行けなかった方の中には、FLOWでガッツリ暴れたいという方も、少なからずいると思いますし、今回のこういうノリ面白かったからまたやってほしい!という方も何人かはいると思っています。

逆に、ロックバンドが好きだけど、FLOWってアニソンバンドでしょ?みたく思っている方々にこそ、こういうイベントを企画して、彼らがどれだけ凄いバンドなのかを見せつけてほしいと思うのです!

なので、またぜひ近いうちにFLOW THE PARTYが開催されることを願っています!そしたら、また遊びに行きたいと本気で思っています!

それではまた!