The BONEZ – Speak True – Documentary+Live レビュー

2020年12月14日

先日、7月23日。

配信にて公開されたThe BONEZの1年を追ったドキュメンタリーとライブ映像を合わせた映像作品

『The BONEZ – Speak True – Documentary + Live』

細かな番組詳細に関しては、前回のブログに書いたため、そちらを参考にしてください。

The BONEZの1年を語ったドキュメンタリー+ライブが配信決定。注目ポイントは

 

前回予告した通り、今回は、この映像のレビューを行っていく。

なお、このブログでは完全にネタバレを行っていくため、ネタバレ見たくない!という方はブラウザバックをしていただくか、もしくは作品を見た後に再度このブログを訪問していただければ幸いです。

 

また、現在もこのライブ映像は購入が可能なため、まだ見てないよという方、The BONEZが少しでも好きな方は、ぜひ買って見ていただければと1BONERとして願うばかりです。

こちらは配信終了しました。

今後何らかの形で、見れるようになれば嬉しい限りです・・・

 

まず、今回の映像は、The BONEZの去年の最後のライブとなってしまったZepp Fukuokaでのラストのシーンから物語が始まる。

メンバーそれぞれがその当時のThe BONEZの状況を赤裸々に語り、そのファイナルの時点のThe BONEZの状況についても事細かに語られており、あの当時から規模が大きくなったと感じていたが、それよりもさらに大きな会場を抑えており、またテレビにも沢山露出を予定していたなど、本来ならばもっと大きな展開を予定していたということに大いに驚かされた。

また、あの時からすでに新しく加わる予定だったギタリストがもう決まっており、そのギタリストのことは語られてはいないが、これでいくぞ!というバンドの機運が上がっていたことも語っていた。

 

そんな矢先に、JESSEさんの逮捕があり、T$UYO$HIさんとZAXさんがそれぞれ当時の事を語っていたが、悲しみや怒り・戸惑いなどの様々なことを語っており、またか、と語るZAXさんの表情と、個人の方を優先し、バンドを大切にしてくれなかったという自身の想いを語るT$UYO$HIさんは、正直見ているこちら側からしてもとても辛かったというのが正直な印象でした。

中でも、ZAXさんの方が心身ともにダメージを大きく食らっており、ドラムを辞めようかと思っていたというのは予告編でも語られていましたが、人前に出ることそのものが嫌になり、後述するCharさんのライブサポートがあって、コミュニケーションそのものを回復することが出来たというのは本当に驚きであり、ファンからすればあのZAXさんがここまでになってしまっていたのか・・・と、当事者ではありませんが、ZAXさんの当時の心境を思うと悲しくなり、やりきれない気持ちとなりました。

 

そして、この休止中に2人がサポートをしていたDragon AshとCharさんのライブの事にも触れており、T$UYO$HIさんがDragon Ashをやることを軽く受け止めている方がいるかもしれないと考えていることや、The BONEZをダメにさせないため・ファンのBONERである子たちのためにも、The BONEZのT$UYO$HIだということを代表してステージに立っていること。

ZAXさんにおいても、The BONEZが去年まだ動いている頃からすでにサポートが決まっていたけれど、一度サポートを辞退したこと。けれどT$UYO$HIさんやマネージャーのマクシムさん等が背中を押してくれたからもう一度サポートを受けたことなど、ファンからは見えなかった部分のことを語っており、この1年の2人の活動の裏に隠された想いを知れたことは、1BONERからすると嬉しかったであるけれども、我々の想像以上に2人が考えていた事に、個人的には半ばショックを受け、ここまで思わなくてもいいよ。BONERはわかっているから、と言いたくなった。

 

JESSEさんもまた、刑務所にいた当時の気持ち・担当していた警察官からT$UYO$HIさんが初めてDragon Ashのサポートとして出演した男鹿ナマハゲロックフェスティバルの写真を見せてくれたこと・父親でもあるCharさんのバックバンドで叩いているZAXさんのことをJESSEさんからの目線で語っております。

 

そして話は年明けになり、今年の1月Instagramのインスタライブにて突如3人でのスタジオに入っている光景を流した件に触れ、JESSEさんはこの時泣きながら演奏をしており、言葉を詰まらせながらこの3人でまたスタジオに入れるようにと練習に入りながら願い、T$UYO$HIさんはThe BONEZが自分にとって必要だったと再認識し、ZAXさんも一番落ち着く時間だったと、それぞれにとってこのスタジオでの練習は大切なものであり、あの時流れたインスタライブはただの気まぐれでなく、The BONEZの再始動のためには見せなければならなかったのだと感じました。

 

その後、本来ならば5月~7月まで開催される予定であったツアーについて少し触れた後、いよいよ今回の配信の目玉の一つであるライブパートに入る。

 

7月13日に収録がされ(ちなみにテロップミスで7月23日になっていたが)、特別なシチュエーションでのライブと事前にアナウンスがあったが、今回のライブを収録した場所は福島県の猪苗代湖!

猪苗代湖での収録であり、今回の収録に東北ライブハウス大作戦の方々が多く携わっているということで、なぜチケットに東北ライブハウス大作戦が関わっているのかという事に対しても納得がいくこととなった。

 

3人に加え、新たにサポートギタリストとしてチームに加わることとなったのが、かつてT$UYO$HIさんが所属していたバンド『drug store cowboy』のメンバーであるギターの村瀬さんが現在所属しているバンド

 

『TEARS OF THE REBEL』のギターであるKokiさん

 

NAKAさんのギターの音が切れ味抜群と言わんばかりの音であるならば、Kokiさんのギターの音は武器で言えば鈍器のような、じんわりと体に響き、ビリビリくるようなサウンドとなっており、かつギターソロでは泣きのメロディを奏でるような、新たなThe BONEZを象徴してくれる方になることを一目見ただけで思わせてくれるような、とても素晴らしいギタリストだと個人的には感じた。

 

点取られても、取り返す、We Are The BONEZ!という掛け声からメンバーがそれぞれの持ち位置に付き、JESSEさんは深々とマイク前で頭を下げた後、心臓に拳を当て、神に祈るかのような気持ちで長い一礼をする。

 

Until We Wake Upと歌詞を変え、アルバム『WOKE』の1曲目であるUntil you wake upから、1年振りのThe BONEZのライブが始まった。

 

序盤は久しぶりのThe BONEZのライブに感慨深さを感じていたが、Rude Boyから少しずつギアがかかってくる感じがあり、JESSEさんの煽りが画面越しにも伝わってくるように感じ、気付けば体温が上がってくる感じがしてきた。

そしてその熱をより上げる燃焼剤の如く、新曲やらせてもらいます!と、The BONEZのSNSに上げていたうたつなぎで歌われた新曲『Broken Car』がプレイされると、もはやライブハウスにいないけれど汗がビシャビシャ出てくるかのようなファストナンバーは、最高だからこそ早くライブハウスで聞きたい!暴れたいなこれで!という思いに駆り立てられた。

 

MCでは久しぶりと声をかけ、配信ライブをやることによってお客さんがいることの大切さ、リハーサルでメンバーのためにまず音を鳴らすこと、そして今回の配信がきっかけで今日初めて出会った方々が大事な人になって、大事なお客さんになっている。カメラの向こう側にいる方々全て含めて今日大切な一日になっていますと今日の日を感慨深く語っている。

この曲が響くと信じて大切にやらせていただきますと、The BONEZにとって大切な人物に向けて歌ったRememberから、先程のMCに関連するかのようなNICE TO MEET YOU、定番曲であるPlace of fireと、画面の向こうではあるがドンドン熱が上がっていく。

 

そして今日の猪苗代湖のロケーションや、今回の九州地方の豪雨について触れ、最後に魔法を使えて人に奇跡を起こせるのはミュージシャンではないかと語り、皆の夢に繋がるようにと人生について歌ったLeafからのSUNTOWN、そしてそれまで曇りだった空に夕日が差し込み、一面が真っ赤に染まり、幻想的な1シーンと画面越しに大合唱をしたThread&Needleは、ロケーションやサウンド全て含めて、冗談抜きでThe BONEZがロックの神様に愛されてるとしか思えなかった。

そしてラストに今日携わってくれた方に感謝をし、この一曲に全てが詰まってるといい、友達のことを歌ったFriendsでこの特別なロケーションのライブが終了した。

 

と思いきや、急に場所が変わると、なんと渋谷THE GAMEというライブハウスからサプライズとなる録画ではない完全な生配信がスタートした!

ここで改めてサポートギタリストのKokiさんの自己紹介と、開催が中止となってしまったre:BIRTHツアーの現在の状況と払い戻しがなぜ出来ないのかを事細かにメンバーの口から語り、さらに今回の配信を記念したTシャツを制作して紹介するなど、短いながらも濃密な生放送が展開される。

 

そして話がひとしきり終わり、じゃあここで終わりますがとなった後、アンコール、アンコールという掛け声でメンバーが席を立ちどこかへ向かうとそこには楽器が!

そしてJESSEさんがライブのトレードマークでもあるThe BONEZの迷彩ジャケットに袖を通すと、生アンコールライブが始まり、ラストにまた会う日までと、The BONEZとBONERの関係を歌ったHey,Youで今回のライブのラストを生で締めくくり、ラストは苦境に立たされている渋谷THE GAMEに対し、THE GAME, NOT GAME OVER!というThe BONEZなりの応援メッセージを伝える。

 

エンディングではSUNTOWNをバックに、今回集めたThe BONEZのグッズを身につけたファンの写真が次々流れていき、赤ん坊くらいの年齢の子供から50代・60代の方々まで、幅広い年齢のBONERの写真を見ると皆が嬉しそうであり、The BONEZには俺たちが付いてるぞ!という無言のメッセージのようにも感じられた。

 

 

今回有料配信(生配信もあったが)であったが、本来ならばツアーで伝えたいメッセージであったはずだが、今回このような形にしたことでツアーに参加することが出来なかった方や遠方で行けなかった方々も見ることが出来、また誰もが同じメッセージを共有することで、よりThe BONEZとBONERの絆が深くなったと感じた。

 

それこそ、T$UYO$HIさんが言っていた、必要だったというのはまさにその通りであり、止まっている間皆The BONEZがずっと必要であった。

自分自身もライブに行く際には必ず何かしらのThe BONEZのグッズを身につけており、それこそ火を絶やさないではないが、何としてもThe BONEZを連れていかなければならないという思いがあった。

 

だからこそ今回こうしてThe BONEZの復活はただただ嬉しく、同時にJESSEにはもう大麻絶対やんなよ!フリじゃなくて絶対やんなよ!!という気持ちでいっぱいである。

 

ここでハッキリと言っておきたいが、自分はコロナウイルスが落ち着き、特効薬が生まれ、普通のライブハウスに戻った際に一番最初に行くライブはThe BONEZだと決めている。

 

単純に自分が取っていたチケットで開催見合わせになった唯一のライブでリベンジしたいというのと同時に、ライブハウスが戻ってきたら一番最初に一番好きなバンドのライブを見たいという思いがあるのだ。

 

だからこそその日をとても楽しみにしており、いったいいつになるのかわからないが、それでもまた必ず会えると信じ、今はただその時を待ちたいと思う。

 

さぁ、ここから新しいページを埋めていこう。
行け!The BONEZ!!俺達がついてるぞ!!