SHADOWS【超PMAM】解説動画に首がもげるほど共感した話

正直、あまりにも感動したというか、そう、それだよ!と首が取れるくらい、SHADOWSのメンバーの話に、ずっと頷いてました。

 

先日公開された、ロックバンドSHADOWSの結成10周年イベント【超PMAM】の開催を記念し、そのイベントをメンバー自らが紹介し、大解剖する動画。


JMS公式配信

約1時間という長い動画ではありますが、実際ちゃんと紹介もしていましたし、全て見れば本当に大解剖というか、どういうイベントなのかはわかる構成となっていました。

 

ただ、それ以上に感じたことは、このバンドの持つマインドやスタンス。そして、今のこのシーンの状況。
特に、コロナ禍以降、バンドのライブ中の撮影がOKというバンドが多くなったことによる、SNSでの弊害。それらに対しての、90年代のパンク・ハードコアカルチャーを現代に受け継ぎ、それを表現しているSHADOWSのメンバーだからこその意見。
それら全てが、人によっては新鮮に写るのかもしれませんが、僕としては、いたく感動し、思わずYouTubeのコメントなんかではなく、自分のブログに、ちゃんと感想を語りたいと思い、今回こうして、ブログ記事として書いているわけです。

というわけで今回は、なぜ僕が、たった一本の動画にここまで感銘を受けたのか。そのことについて簡単にではありますが、紹介をしていきます。

なぜ感銘を受けたのか

自己責任、という言葉をバンド側が使う

自己責任、というと、昨今、ネットではあまりいい使い方をしないと思っており、正直、僕自身も普段ではあまり口にするのを謹む言葉です。

しかし、ことこのパンク・ハードコアカルチャーにおいては、自己責任という言葉を往々にして使うどころか、ある意味、それを心に刻んでいるからこそ、楽しめている節があります。

 

この界隈における自己責任というのは、例えば、ダイブ・モッシュが当たり前のこのシーンのライブにおいて、ライブハウスの前の方に行ったら、そりゃ怪我やあざの一つ二つ、どころか、流血沙汰になっても仕方がないのが、このカルチャーのライブです。
これをバイオレンスと捉えられても仕方がないですが、ただ、ここはまた後述しますが、これがこのカルチャーのライブの当たり前です。

 

ただ、当然怪我をした人がいたら声をかけますし、危ない人がいたら、周りの人がサポートをしてくれたり、時には、ライブを見たいと思っていても、一緒に救護や受付に連れて行くという、人としての最低限のモラルとマナー、そして良心があります。
これを、SHADOWSの動画で言っていた言葉で言うならば、ピースな空間と言えます。

 

そこにいったらケガするかもだけど、でも前に行って楽しみたい、いやちょっと後ろで今日は見ようかななど、どう見ようなが何しようが咎められない。それがこのカルチャーの良さというか、全席指定とは違う、ライブハウスならではの良さなのだと、僕は思っているのです。

だからこそ、前に行って怪我をしても、そりゃあだって、あなたがそれでもと思って前に行ったからでしょ?という、自らの後悔か笑い話かはわからないですが、良くも悪くも、それで済む話ですし、それ以上追求する必要も無い。
これこそ、誰かを攻撃するための自己責任ではない、本来の自己責任というところの、正しい使い方なのだと思いますし、それをちゃんと発信してくれたことに、僕は非常に安心したんです。

来なくていい、と言い切るスタンス

これ、驚いたと同時に、でもある意味そうだよな、と思ったんです。

動画の終盤、KAZUKI氏が、徹底解説しようと本人も思っていたけれど、話していくうちに、来なくていいと、そう言ったのです。

これ、信じられないですよね。
だって、フェスっていう大きいイベントをやるならば、成功させたいと思うのが当たり前で、来てくださいとプロモーションして成功を狙うのが当たり前。
それなのに、来なくていいと言うなんて、ビジネス的な観点から考えたら、はっきり言ってバカげているとしか言えません。

 

実際、これは本当に幕張メッセが公式で出しているPDFで、レンタル料についてまとめられたPDFがあったため、以下に引用させていただきますが、レンタル料だけでも、目が飛び出るようなえらい額となっていますので、よければ一度目を通してみてください。

こんな借りるだけでもどえらい額なのに、その他スタッフ代、設営代、出演者へのギャラなどなど・・・挙げれば挙げるほど、さまざまな費用が出てきます。
そのうえで、来なくていいと言うなんて、はっきり言って狂ってます。

 

ですが、それがある意味、良くも悪くも、ふるいにかけているのだと思ったのです。

 

そもそも、こういったシーンにアンテナが高い人は、もう自ら情報を取りに行くどころか、下手したら、このバンドがイベントやるなら、こういうメンツになるんだろうなと、発表される前から想定がつくくらい、アンテナが高いのです。

どういうバンドが集まっていて、どういう遊び方をすればいいのか。特に今回は、普通のフェスとは違い、360度がステージのRIOT STAGEと、大型トラックの荷台をステージにしたTRUCK STAGEの2つだけという、幕張メッセで行われるフェスでも、異例中の異例です。

幕張メッセの無駄遣いと本人たちは語っていますが、確かにそれも納得でしょう。これ、わざわざここでやる必要ある?と。

だからこそ、いわゆる大きいフェスに来ている人からすれば、あまりにも勝手が違うため、下手すれば、何が何だかわからないまま一日終わっちゃった。という人も出てくるかもしれません。

 

しかし、ここまで極端に振り切れているイベントからこそ、他のフェスの遊び方とは全く異なり、参加する側にも覚悟が必要になってくる。パンクやハードコアカルチャーのライブならではの、ちょっと危ない空気を感じる。

そんなフェスだからこそ、本人たちも語っていましたが、中途半端な気持ちで来たら危ないというか、SHADOWSのことよくわかんないけど、なんかこのバンドとこのバンドいるから行こーみたいな生半可な気持ちで行こうとするのであれば、申し訳ないですが、他のフェス行った方がいいと思うよ?ツアーでどっか地方のライブハウス遠征した方がいいかもよ?と、僕も一ファンとして言いたくなるくらい、このフェスは、極端なムラがあります。そのムラというのは、言わずもがな、危ない、という方にですが。

昨今、安全・安全・安全・・・と、安全第一はもちろんそうなのですが、それ故に、ルールが多くなり、昨年までそうでもなかったのに今年から急にそう言うことになるロックフェスもあるなかで、ここまで危ない匂いしかしないフェスというか、DANGER・アブナイきけんのような、工事現場でしか見ないような注意書きがここまで似合うフェス、ないと思うんです。

だからこそ、昨今のフェスシーンに一石を投じるかのように、来なくていいと言い切るそのスタンスに、僕は思わず拍手を送りたくなったのです。

わかってるヤツ・イケてるヤツだけ集めるスタンス

先の項目と繋がる内容となりますが、逆に先にバンド側がそう言ってしまうことで、来る人をふるいにかけてしまおうとする。

しかしだからこそ、俺はわかってるぜ!待ってたぜ!と、そのマインドを気に入る血気盛んな人も一定数おり、それら全てがわかっているからこそ、集まる人は本当に、このシーンやカルチャーのことを全てわかっているヤツが集まるのだと思います。

それは、TVやSNSで流行る音楽とは違い、ライブという現場に行って、対バンやフェスなど、自分の体と耳で体感するという、ライブという生の空間に行っているからこそ、後で手を加えられない、その時になっている音が全ての世界。その日その瞬間に鳴っている音を聴いて、直感で好きになるか、もういいかと、二度と選ばれることはないか。そんなシビアな現場で勝ち残ってきたアーティストの音楽ばかりを選り好んで聴いていけば、だんだんと耳が肥え、ライブの良し悪しが肌感覚でわかるようになっていく。その経験値こそが、イコール、センスが磨かれていく、ということなのだと思います。

そうしてセンスがどんどん磨かれていく先にあるものは、イケてるヤツ、になるのだと思います。

 

だからこそ、本物と本人たちは言っていますが、そういったカルチャーをわかっている人。どういうバンドがいて、どういうライブをして、客はどういう遊び方をして、前に行くとどうなるかという、朝から晩まで、タイムテーブルを見た瞬間に全ての様子を察知できる人。それこそが、本物ではないのかと、僕は思うのです。

今回の動画を踏まえた僕の意見

そのうえで、今回の動画を見たうえで、僕の意見も述べさせていただきたいと思います。

 

僕はもう、冒頭にも触れたように、この動画を見ていたく感動したというか、本当にそれなんだよ!と首がもげるほど頷きました。

 

コロナ禍以降、肌感として、ライブの撮影がOKとなっているバンドが、とても増えたと思っています。

それはいいこともあれば、悪いこともありますが、今のSNSの空気感的には、それが、悪い方向へ行きがちだと、僕は思っています。
最近も、某バンドのライブを撮影し、それをSNSにアップしたことで、そのバンドが炎上することとなりました。

 

ただ、動画をあげるという流れ自体は、もう断ち切れるものではないと思いますし、今後色んなライブで、どんどん誰もが撮影していくのかもしれません。

が、そもそも論、それ上げるメリットって、あるんですかね?

だって、そうやってあげたところで、金になるんですかね?っていう話ですし、それ本当にバンドの応援になるんですかね?っていう話なんですよ。

だったら、物販に行ってTシャツ1枚買った方がよっぽどサポートになりますし、僕のように、ライブレポートでも書いたほうが、よっぽどサポートになるんじゃないかと思うんです。
(ライブレポートについては僕はそう思いたい汗)

 

ただ、本人たちに届けと思ってはいますが、距離感、というのは常にわきまえていますし、本人たちが読んで嬉しいものは常に書いているつもりですし、何よりも、ネットだからといって、乱暴な言葉を使ってはいけないと心の底から思っていますし、ひどいことなんて書くべきではないとも思っています。
僕もそう言う時もありますが、それは本人にというよりも、運営の部分に対しての指摘です。

SNSというか、インターネットで言う言葉なんて、会えない人に言えているようで、実は何も言えてないし、伝わっているわけがないと、そう思ってしかるべきですし、某声優さんが言っていたのですが、我々のSNSは、動物園の動物を見るように見てくださいと。
そう思えば、悪いことしようと思わないですよね?だって、動物園の動物にあげちゃいけないものあげたら、それこそ犯罪じゃないですか?
そういう風な心持ちでいるべきではないかと、僕は思うのです。

 

だいたいそもそも論、バンドマンという、いわゆる付き合っちゃいけない職業と巷で言われている存在に、まともを押し付けたり、品行方正を求めてる時点で、僕はどうかと思うのですがね(猛爆)

 

そして、何よりも、そうやってこの界隈は~とか、なんでそんなことするのなんて思う人もいると思います。ただ、そういう人に言いたいのですが、そのカルチャーは、そういうもんなんです。

もう、シンプルに、これしかないんです。理由も何もないんです。それそういうもんだから。だから、わからないのに、わざわざ首突っ込む必要なんて、そもそもないんですよ。

 

例えば僕は、このカルチャーと同じくらい、いやそれ以上に、ウルトラマンシリーズが大好きですし、今年も、毎年夏に行われているイベントに参加します。

そのウルトラマンのヒーローショーというのが、そのイベントであるのですが、ヒーローショーでは、がんばれという応援に加え、途中、ウルトラチャージという、手をステージに突き出すことを、ショーによってはします。

この界隈にいる人は、それが当たり前なのですが、ただ、傍から見れば、応援もウルトラチャージも、なんでそんなことすんの?と思うはずです。

ですが、その理由は至ってシンプルで、そういうもんだから。この界隈ではこれが当たり前だから。それしか言えないです。

が、だからといって、それ以上説明する必要性も僕は感じませんし、結論それだけで済む話だと思っていますし、それ以上追及する理由もないじゃないですか。
もし、野暮な追及をするやつがいたら、「一度チケット買って見に来い。その方が口で説明するよりも100倍早いから。」僕はそう答えて話を締めくくります。

 

そうやって誰かが楽しんでいるところに水を差すように何かを言う必要がないですし、あなただって好きなものがあるなかで、知らん奴からいきなり、なんでそんなことすんの?って言われたら嫌じゃないですか?
ぶっちゃけ、そう言う必要性もないですし、そう言って、あなたに何のメリットがあるんですか?って話じゃないですか。1円にもならないのに。

だからこそ、この界隈ではそういうもんなんだと、肯定的に受け止めても否定的に受け止めても構いませんが、それで終わらせる。
楽しんでいる人に、水を差すように言うのはおやめいただきたいと、僕は思うわけです。

それがいくらハードで、危なかろうが、行っている人たちが楽しかったー!となったら、結局それが全てなわけですから。

 

昨今、SNSの意見がきっかけで、フェスのルールがどんどんと決められていくことが多い印象を受けます。コロナ禍以降、それがより顕著になったと感じています。
だからこそ、否定するわけではないのですが、正直、今のロックフェスのシーンは、ぶっちゃけ言うと、ルールがどんどん多くなっていっている様、あんまり好きではないです。

だからこそ、本当にわかってる人たちが、モラルだけ持ち寄って、後は自由にやる。前の方行って怪我しちゃったらそれは自己責任で。でも怪我しないように楽しむ。自分の頭で考えて楽しんで、怪我しそうな人がいたら助けてあげる。そんなライブが、僕は一番好きです。

 

ただ、そうやって遊ぶ上で忘れてはならない一つのことが、物を壊さないということです。

 

最近、思うのですが、なんというか・・・過激であればあるほどいいという風潮からなのか、ライブをする店舗の施設の一部が壊れてしまうということが多くなっている印象を受けます。

そして、これがもっと怖いのですが、そう壊したことを、面白半分というか、それが武勇伝チックになってしまう。それはおかしいよなと、僕は思うのです。

 

もし自分がライブハウスの店長だったとして、建物の何かしらの物を壊すファンがいるバンドとそのファンに、ライブをやらせたいと思いますか?
普通、思わないですし、出禁、となってしかるべきだと思います。

そのように、昨今、ファンがライブをしている建物を大切にしない風潮に、どこか自分もモヤモヤしているというか、モラルの低下を感じざるを得ないと思ったのです。
先日も、ライブハウス高円寺二万電圧にて、トイレのトラブルの問題があり、それが大きな問題となっていました。
そうなったら、ファンが一番悪いのはそうですが、そのバンドにも、間違いなく迷惑が行きます。

 

だからこそ、遊ぶのはいいけれど、ライブハウスや大きいアリーナでも、ライブが行われる会場のものは大切に。物を壊さないように。何をやってもいいというわけではない。ファンが起こした失態は、バンドに行く。バンドに迷惑をかけない。

そんなこと当たり前ですが、今一度、その当たり前をちゃんと心に刻むことが、今はむしろ、楽しむよりも大事なことなのかもしれません。

おわりに

というわけで、長くなってきましたが、ここまで感想を書いてきました。

ただ、ここまで書いてきてこんなことを言うのはオチとしてどうかと思うのですが・・・

 

実はのっびきならない事情により、この日、僕は行くことができないんです(大猛爆)

 

お前ここまで書いてきて来ないのかよ!と思われても仕方がないですが、それでもこの日どうしても外せない用事があり、残念ながら7500人のカッコイイやつにはなれないんです。

 

ただ、とはいえ僕も、タダでは終わりません。

この数日後、SHADOWSと、SHADOWSと志を共にするバンド、ENTHとのツーマンライブツアー【EAZY】の横浜ベイホールのライブに参加させていただくため、その時には、自分もかっこいいやつとして、その日をめいっぱい遊び、そのうえで、自分の今最も得意なことであり、武器でもあるこのブログを使ったライブレポートという形で、このカルチャーの後押しやサポートをしていければと思いますので、その記事をお楽しみに。

それでは。

音楽

Posted by naishybrid