Age Factory presents “静脈/ERROR” Release Tour 2026 長野 CLUB JUNK BOX ライブレポート
本記事は、Age Factory公式サイトから触れられているセットリストの公開はNGという文言に従いつつ、ツアータイトルである「静脈/ERROR」の2曲は本文中に記載をしておりますが、それ以外の公開は控えております。
ただ、本文の内容では、あれこの曲って?と想起させる内容もあるため、ネタバレになる可能性というのもあります。
そのため、本記事を読む場合は、そのような可能性もある、ということを前提に置いておいていただけますと幸いです。
なので、これからツアーに参加するという人であれば、この記事はこの場で閉じていただき、また後日、読みに来ていただき、長野の公演ではこんなことを言っていたんだという、振り返りとして読んでもらえればと思います。
では少し間を置いた後、ライブレポートをスタートいたします。
もう、このバンドの勢いが止まらない。それは日本のロック好きなら誰しもが思うことだろう。
Age Factory。バンド名のごとく、時代を作る。その名の通り、本当に彼らが、ロックシーンの新たな時代を今この瞬間も作り続けている。
だからこそ、この11月には、バンド史上初となる日本武道館のワンマンライブも控えている。
筆者は私用により行けないのだが、それでも傍から見て思っていることだが、おそらく、即日ソールドアウトするだろう。
もっと言うと、武道館でも今ちょっと足りないんじゃないの?と、一ファンとしては思ってしまう。そのくらい、今のAge Factoryの人気は凄まじい。
誇張表現かもしれないが、それでも今、フェスではメインステージに立つことが当たり前となっている今から見れば、頷く人も多いだろう。
そんなAge Factoryが今年リリースした最新シングル「静脈/ERROR」のリリースツアーとして、全22公演となる全国ツアーをスタートさせ、このレポートを書いているこの長野公演は、ツアーの3本目という、序盤も序盤だ。
加えて当然だが、シングルのリリースツアーということで、アルバムツアーとは違い、新曲はこの2曲だけとなるため、全体の曲としては、過去作からの方が多い。
しかし、そうであっても、全体を通して見たら、これを中心に構成し、ライブというより、一本の映画を見ているかと思う程、空気感はもう完成されていた。
そんなこの日のライブレポートを書いていくが、先にも触れたとおり、静脈とERRORの2曲はツアータイトルとなっているため、当然やった。そのため、この2曲だけは書くが、それ以外はAge Factoryだけでなく、この日のゲストバンドであったANORAK!含め、セットリストやどんな曲をやったかということは一切書かずに、ライブレポートを書いていこうと思うので、この点はご容赦いただきたい。
先も触れたが、この日の対バンとなるのは、前回のSongsツアーの長野 CLUB JUNK BOX公演の時にもゲストバンドとして出演をした、ANORAK!だ。
だが、今回のツアーでは、ANORAK!はこの日含め、全9本のライブに帯同することとなるため、他のゲストバンドとは趣が異なる。
開演予定時刻数分前にメンバー全員が登場し、機材のセッティングを自ら行ったうえで、そのままPAに合図をし、SEもなく、ライブを始めていく。
ここ最近のANORAK!の音源を聞いていると、同期や打ち込みが多いため、どこかシティポップのようなバンドサウンドを想起させる音楽であるため、筆者もその心づもりで見ていた。
のだが、ライブは、同期や打ち込みも使わなかったというわけではないが、シティポップ調ではなく、海外のPUNK/EMOバンドを思わせるサウンドとプレイスタイルに、面食らうこととなった。
前回もこの長野にAge Factoryと一緒に来ていることを話し、その時いたファンも数多くいる。見ていた限り、おそらく3割ほどはいた。だからこそ、またこうして一緒にAge Factoryと来れたことが嬉しいと、ボーカルのTomoho Maedaも喜んでいた。
そのうえで、最近新曲をたくさん作っているという話から、その新曲を立て続けにプレイしていく。打ち込みサウンドも相まってか、シティポップ調の要素は感じるものの、ライブにおいては、エモやパンクサウンドが前面に押し出されていたため、これが実際音源に変わった時には、どのようになるのか楽しみだ。
その後も絶えず気持ちの良いバンドサウンドを立て続けに鳴らしていきつつ、ステージ上の4人の熱はどんどん上がるのを証明するかのように、ギターのCrystal Katoのギターストラップが途中で外れるというハプニングにも見舞われるが、それすら気にも留めず、演奏に没頭していく。
トータルで言えば、12,3曲は少なくともやっていたと思うが、そんなたくさんの曲をプレイしたということはつまり、MCらしいMCもなかったということであり、事実、先程紹介したMCも、この日最初で最後のMCであり、あとは終始、音を鳴らし続けていた。
そのスタイルと、新曲がありつつも、音源とは全く異なるサウンドに面食らう人も多かったのかもしれないが、ただ、この日のライブが終わった後の終演後の物販コーナーには、ANORAK!のグッズを求める人が多かったことや、入場時にはほぼいなかった、ANORAK!のTシャツを着て帰る人の姿もちらほら見受けられたため、この日Age Factoryを目当てに見に来た人たちにも、間違いなく刺さったと言えるだろう。
そうして少しの転換の後、Age Factoryのライブが始まるが、何度も言う通り、セットリストの公開がNGなので、あくまでこの日の雰囲気や空気といったところをメインに、自分の言葉でこの日のライブを説明していければと思う。
ただ、これは翌日の新潟に参加し、かつ、この日の長野のライブにも参加していた人のSNSで言っていたことだが、どうやら1曲目から違った曲だったそうであるので、あくまでこの長野ではこういう流れだったと、あらかじめお断りをさせていただきたい。
この長野の1曲目はまさかの曲というか、少し久しぶりの曲であった。それにすぐに反応し、フロア中も手が上がったと思いきや、次の曲もさらに予想外であり、この曲が来たということで後方から前方に突撃していくファンも多くおり、あっという間にモッシュピットが形成されれば、その熱を止めないかのように、アッパーな曲調の曲を連発すれば、モッシュだけでなく、ダイブもどんどん発生していく。
また、これは備忘録として書いておきたいのだが、明日からクソだよ。でも今は俺らとこの一瞬を過ごそう。一緒に歌おうとボーカルの清水英介は口にしたが、この日、正確に言うとこのライブ中に関東地方で発生した強い地震の影響により、北陸・上越新幹線が大幅に遅延をしており、遠征してきた人からすれば、明日からどころか、ライブが終わったその瞬間からクソみたいな状況となってしまったということをここに記しておく。
ギターを一度置き、ハンドマイクに持ち替えると、そのハンドマイクに相応しい楽曲をやるが、その後ストロボライトがドラムの増子央人を照らしつつ、全体的に緑色のライトも点き、サイケデリックな雰囲気を醸し出す中で披露した曲は、今サポートメンバーであるBOYが入っているからこそできる曲であると、お伝えをさせていただきたい。
そこから同期のサウンドがフロアに流れ出す中で始まったのは、今回のツアータイトルにもなっている、静脈である。
皮膚に見える静脈のように、青い照明がステージを照らしつつ、同期が入りつつもその硬派なサウンドはぶれることなく、終始楽曲で圧倒していった後、今度は対照的に、赤いライトが照らしたERRORは、配信されている音源とは違い、エレキギターで鳴らし続けていたため、また違った表情を見せる。
さらに、これは本当に個人的に思ったことなのだが、この長野CLUB JUNK BOXの天井に設置されている業務用エアコンに、その空気をいきわたらせるように羽も設置されているのだが、それがこの曲の世界観に妙に合わさっている印象を受け、今だけは、この会場そのものが、曲の世界観を広げる舞台装置になったかと錯覚してしまうくらい、世界観を広げていく。
そのERRORの世界観を継承するかのように、そんな日々を経験したことが無くても、どこか経験した気にすらなってしまえるような楽曲を、この後も続けて披露していくが、この数曲だけで、もう一人の人の一生というか、20歳までに経験する様々な感情や日々をダイレクトに味わえてしまえるような感覚や気持ちになるのは、やはりツアーならではと言えるだろう。
そんな熱演が続いた後、最後の曲の前に、ようやくここで、最初で最後のMCが始まるが、本当は何か言おうとしていたら、もう最後の曲になってしまったと清水は口にする。
今日集まってくれたことに感謝を言いつつ、また長野には来ると約束をしてくれたうえで、今回のツアーの冠でもある静脈とERRORについて、実はそんなに言いたいことがないのだが、けれども今日、こうしてみんなが集まってくれたこと、それに意味があると口にした。
そのうえで、最後に、誰かの選択や時間を、俺は肯定したいと思っていると、今日のライブがもうすぐ終わるなかでそう口にし、終わりや別れがあれば、また何かの始まりになる。そんな始まりの一日に、俺らも君も、そうなればいいと思っているという願いを込め、最後の曲を演奏し終えると、ありがとうと小さく言い残し、ステージを後にした。
アンコールを求める声も上がってはいたが、これ以上は不必要と言わんばかりに、スパッと、後腐れなく終わらせるところに、筆者は美学を感じた。
今回、こうしてセットリストにほぼ触れず、ライブレポートを書いてきたが、ここで少しだけ、長野県のフロアというものについて、触れたいと思う。
このブログのライブレポートの項目を遡っていただければと思うが、筆者はもう何度もこのライブハウスに足を運んでおり、Age Factoryと近しい、わかりやすく言うなれば、サタニックに出演するようなバンドのライブを、ここで見てきた。コロナ禍真っただ中の時も、その後も。
そのうえで思っていることなのだが、ダイブはもちろんあるが、長野県は比較的大人しいというか、関東のフェスやライブハウスでこの曲をやれば必ずどかどかダイバーが出るような曲でも、出ないこともあるのだ。
しかしだからと言って、決して盛り上がっていないかというとそうではなく、むしろバンドの演奏にちゃんと応えるフロアであり、熱量もしっかりとある。
かつ、今回のAge Factoryのライブも、ライブ中、フロアからはメンバーを呼ぶ声や歓声など一切なく、この空気感を壊さないよう、じっと向き合っていた。そんな印象をライブ中も受けた。
とはいえ空気感というのはなかなか文字では伝わりづらいものかもしれないが、それでもフェスや関東のライブハウスに行くことが多い人は、ぜひとも一度長野のライブを体感していただければと思う。
長くなったが、ツアーもまだまだ序盤であることに加え、この夏フェスへの出演もたくさん予定されているだけでなく、盟友であるENTHとPaleduskとのカップリングツアーである『GOBLIN』の開催も発表されているため、とてつもないほど大忙しだ。
だからこそ、無事にツアーを回り終え、そしてその最後に控える、日本武道館単独公演も、大成功することを願っている。
なお、この武道館公演は、ツアーファイナルではなく、彼らの企画『twilight』の一環であるため、おそらく、ツアーとはまた違ったセットリストが組まれると思われるため、ツアーとこの武道館でどれだけ毛色が違うのかということも、両方参加される方は楽しみにしてはいかがだろうか。

















ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません