「OVER AND OVER#36」 MELT4 11th Single 『灼桜 -Kogare Sakura-』 Release Tour 上田Radius ライブレポート

正直、このライブに参加した6/6、この日、長野県の東と西で、大きいフェスが2つ行われていた。東を見ればSATANIC CARNIVAL 2026が。西を見れば百万石音楽祭2026~ミリオンロックフェスティバル~が。
だからこそ、僕のようなブロガーならば、どちらかに行くのが本来ならばいいのかもしれない。というよりも実際、去年一昨年と、記事にはしなかったのだが、SATANIC CARNIVALに2年連続参加をしていた。
それでも記事を書かなかったのは一重に、大手メディアで、プロのライターが1バンドごとのライブレポートを書いていたため、相手が悪すぎることや、こんなヘロヘロな状態で書いたっていいレポートなんて書けないわなという、シンプルな理由からである。

 

ただ、だからといって行かなかった理由は別に、フェスが嫌いになったわけでも、チケット代やホテル代がという理由からではなく、シンプルに、こっちが見たいというだけの話だ。
それは別に、小さい地元の箱だろうが人が全く知らないだろうが関係がない。あくまで一個人の趣味趣向なだけであり、他を拒否するつもりはないと、先んじてお伝えをしておきたい。

 

大きいフェスが行われはじめる、いわゆる、夏フェスシーズンのスタートとも言えるこの時期。しかしそこに行かずに、ライブハウスに足を運んでもいい。実際日本全国見渡せば、フェスよりライブハウスでやってるライブの方が多いのだから。
そんなことを思いながら行ったこの日、別にパンパンでなくとも、気持ちが満ち満ちていたこの日のライブを書いていく。

開場中のDJとして、この日出演するバンド、ダサメタルバンドのボーカルであり、kotonohaというバンドのボーカルも務める啓志のDJで始まるが、今日の年齢感から、30代に刺さるアニソンやJPOPなどをひたすらかけていく。
のだが、今日の主催が車好きということで、その昔、今は星となったアニソン界の帝王が歌った、某車屋のCMソングを流したのだが、ここ最近買ったCDの中で一番高かったという裏話をしていた。

 

1バンド目に登場したのは、この上田Radiusの店長を務めるベースボーカルのYo-skも在籍する、結成20年を越える3ピースバンド、ALLROUND。

ドラムのMihoの高速2ビートとギターのSo-1の3人からなる、これぞメロディックパンク・メロコアと言えるスピード感のサウンドで、AnytimeやBelieve in yourselfといった楽曲を鳴らしていくと、フロアからは次々と手が挙がる。

地元密着といえる活動をしているからこそ、MCも客席にいる本日の主催者とやり取りをするという、ローカルバンドならではの光景が広がる。

しかしその中で、十何年もこうしてずっと一緒に、未だに遊べているのは嬉しいと、ライブハウスの店長でもあり、友人である言葉を口にした。

これは、いつか自分のブログでも書こうとしていたことと少し似通っているのだが、時間が経てば経つほど、一緒に遊んでいた友人や、それこそずっと友達だと言っていた人とも、気が付けば疎遠になっていることなんて、誰にだってあることだ。
音楽が全く関係ない日常でも、こんなことが常にある中で、規模感は小さいかもしれないが、こうしてライブハウスでずっと一緒に遊び続けられるというのは、確かに、幸せなことなのだろうと、自分よりも一回り以上の大人が言うからこそ、この言葉がこの日、妙にずしんと響いた。

 

2バンド目に登場したのは、先ほどもDJとして出演をした啓志が中心となって形成された、飲み会の延長線上のようなバンド、ダサメタルバンド。

なお、ダサメタルバンドという名前が正式名称であり、元々は仮称のバンド名であり、X(旧Twitter)で数多の公募をかけたのだが、それでも決まらなかった結果これになったという経緯があるため、気になる人は調べていただければと思う。

Get Wildをユーロビート調にリミックスした楽曲で登場し、この日が2026年6月6日だということで、6が3つ並ぶこの日に、俺らがライブやんなきゃダメだと決めたが、メンツを見た段階でこれはヤバいと焦ったという。

 

凶暴な動物というテーマで作った白と黒のクマ科の動物を歌ったThe Beastや、ご機嫌なロックンロールと称したThis is a pen.、明らかに某日本の超有名バンドのパク・・・オマージュがふんだんに入ったさまよえる赫いエクスカリバーなど、一見するとふざけた楽曲ばかり並んでいるが、これは冗談抜きに言う。ちゃんとメタルバンドしており、加えてこの日、MCも色んな音楽が好きでここに集まっているから、その好きな気持ちをずっと持っていてほしいと実直に口にしており、正直、普通にカッコよくて笑ってしまった。

のだが、そのサウンドとバンドの佇まいと対照的に、あまりにも歌っている内容がくだらなさすぎて笑えてしまえ、そのギャップに脳がついていかず、確かにこれは、飲み会の延長線上で生まれたバンドだとすぐにわかった。

ただ、普通に、カッコいいバンドであるのは間違いなく、ぶっちゃけて言うが、もっと多くの人に見つかってほしいバンドであり、この日ガンダムマーカーで塗ったという赤いエクスカリバー(ベースの私物)と併せて、色々なところに行ってほしいと思う。
あとたぶん、しけもくロッカーズとかと相性いいと思うんだ。

 

次に登場したのは、GARLICBOYSのボーカルとしても有名なPETA。
今回は弾き語りで登場すると、上田は久しぶりだと話したうえで、弾き語りをしていく。

GARLICBOYSの12の春やToo Late True Love、さらにはカバー曲として、スピッツのチェリーなどを披露するが、今年還暦とは思えないほど、みずみずしく、力強い声が響く。

そうして還暦だということをMCで話す中で、今日は愛知からなんと、鈍行列車に4時間も乗ってここに来たという驚きの道中を話したうえで、現在還暦記念のライブをGARLICBOYSでしているが、今度上田でもやろうかな。でも人来なかったらやだなと冗談交じりに話すが、とはいえこのライブハウスでGARLICBOYSが見れるのは、間違いなく貴重な光景であると同時に、還暦を迎えても、こんなに泥臭くライブをしてくれるのだから、老いてなお盛ん、と間違いなく言え、現在進行形で進んでいるバンドマンの証だろう。
・・・と、ほぼ真面目なMCはこのくらいで、あとは終始下ネタなのでここでは割愛させていただく。

ラストには、PETAソロ名義の楽曲、ひらひらと…で、バッチリ締めくくった。

 

そしていよいよ、ラストに本日の主役である、MELT4が登場する。

俺たちが日本の、令和のヘヴィメタルバンドだと高らかに宣言をしたうえで、Heavy Thrashing Attackから始めれば、これぞヘヴィメタル、と言わんばかりのサウンドが響く。

 

どうでもいい話だが、体感として、日本では、メタルをメタルと呼ばず、ヘヴィメタルと一般的には呼ぶような印象を受ける。だからといって、メタルがどういう音楽かというと、あまりピンと来ていない人も、数多いと思っている。

だが、もうここにいるMELT4を見れば一目でわかる。これをメタル、いやあえて本人たちが呼称しているからこそそう言うが、これをヘヴィメタルと呼ばずしてなんと言うか。それほどまでにわかりやすいアイコニックな、ヘヴィメタルバンドだ。

 

だからこそ本人たちもわかっているからか、扇風機や鎖、黒にロン毛など、色々なものをメタルの先人から受け継いでいると、ギターのOnjiが語るが、あえてこう言った理由として、これは先に登場したダサメタルバンドにはない特徴だからだと語る。

そのうえで、実は長野が好きで、昨年ライブとプライベート併せて、6回も来ていると話したが、長野は縦に長いため、まだ松本も長野市も制覇しなければならないと、まだまだこの長野で行かなければならないライブハウスがあることを口にしたうえで、ここが始まりであり、上田にもまた来たいと宣言をしたうえで、最新シングルであり、リリースツアーのタイトルにもなっている灼桜 -Kogare Sakura-をプレイした後には、最新アルバムであるMELTPOLISからFire、GRAVITYなど、これぞヘヴィメタルといった楽曲を次々プレイしていく。

 

こうして改めてちゃんとライブを見て思ったことなのだが、自身が普段はパンク界隈の畑に基本はいる人間であるからこそ受ける印象なのだが、歌詞の違いというより、精神性的なものが、やはりパンクとメタルでは、ありありと違う印象を改めて受ける。
もちろん、言っていることとはそこまで明確に違うわけではないのだが、ただ、やはりそのライブスタイルと相まってか、明らかに何か違う。どう言葉にするべきか難しいのだが、強いて言うなれば、精神性やマインド。そのベースが違うからこそ、そう感じざるを得なかったのかもしれない。

 

ラストには Champions (We are the One) で、フロア中もメロイックサインと拳を掲げ、メタル愛を持ってMELT4のライブに敬意を表したうえで、最後に全員が肩を組んで、感謝を伝えたうえで、先ほど出たダサメタルバンドが、PAに、さまよえる赫いエクスカリバーの曲名を伝えるときに某バンド名で言っているということをMCで言っていたが、俺らもとある曲を、某世界的メタルバンドでと言っていることを伝え、ステージを後にする。

 

しかしアンコールを求める声にすぐにステージに戻ると、さっきダサメタルバンドが、ご機嫌なロックンロールと言っていたが、俺らにそんな曲はないんだけど、でもそれっぽい、ご機嫌なロックンロール調の曲があるんだと言ったうえで、今回こうして縁ができたからこそ、また上田に来れるようにという願いを込めたうえで、MELT4とギリシャ語で都市を意味するPolisという単語を掛け合わせた造語であり、最新アルバムのタイトル伴った楽曲、Meltpolisで、長野を制覇していく、その2歩目を、熱くフロアと、そして上田市に刻み込んだ。